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第127話「死霊術師」
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シーラを女教皇にするための作戦を2人で話し合ってから、いよいよ女教皇との初対面だ。2人で隠れるように大聖堂まで行き、そこからシーラの案内で大聖堂の奥にある女教皇の間へと向かう。ドイツのケルン大聖堂のような外観をしているこの中は、かなり広い上に複雑な作りをしているようだ。案内がなかったら100%迷っていただろう。
「勇者様…その、大丈夫なんでしょうか?」
「大丈夫ですよ。何かあっても俺が何とかしますから安心してください」
「…わかりました。信じます」
女教皇の間の前には白ローブの兵士が2人歩哨に立っていた。その歩哨達にシーラが俺の身分を伝えて扉を開けてもらう。中に入ると豪華な装飾の青いローブを着た金髪女性が、玉座のような椅子に座って優雅にお茶を飲みつつ本を読んでいる姿が見えた。
「お母様、失礼致します」
「あら、シーラじゃない。朝のお勤めを逃げ出して何をしているのかと思ったのだけど……そちらの方と逢瀬でも重ねていたのかしら?」
「ち、違います! お母様、こちらのゆ…クロード様がお母様と話があるというのでお連れ致しました」
「お初にお目にかかります女教皇猊下。私はクリスティア王国からの使者として参りましたクロード=グレイナードと申します。女教皇猊下にお会いできた事、恐悦至極に存じます」
一応国のトップなので最上位の礼をしつつ【真眼】で女教皇のステータスをチェックする。すると、思っていたものとはまったく違う状態異常になっているようだ。
名前:サンスカーラ=グリモルディ・リンダールヘイス
年齢:38歳 種族:人間
状態:死霊傀儡
称号:リンダールヘイス神聖国女教皇、黄泉がえり
レベル:25
HP:0 MP:0
筋力:20 体力:20 魔力:20
精神:20 敏捷:20 運:20
スキル
【自律行動】【闇魂】
えーと…これってもう女教皇は死んでいて誰かに傀儡として操られてるって解釈でいいのかな? 死者を操るなんてことが出来るのは死霊術師ぐらいしかいないはずだ。彼女が普通に話しているのは死霊術師が与えた【自律行動】のスキルで動いているからだろう。これは…作戦を変更せざるを得ないな。
「クリスティア王国の使者? なんでそんな方がここにお越しになるのかしら?」
とりあえず今は普通に話して様子を伺った方がいいか。誰に操られてるかも調べなきゃならんし。
「それはですね。レンブラント王国から宣戦布告された各国と協力し、共にレンブラント王国を打ち倒すために協力関係を築きたく思い、こうして参上した次第です」
「レンブラント王国? 宣戦布告? 知りませんわねそんな話」
いやいや、国のトップが知らないのはありえないはずなんだが……どういうことだ? 本人にその情報が知らされていないのか、操ってる奴にその情報が伝わっていないのか。考えるより直接聞いた方が早いか。
「レンブラント王国からの宣戦布告はクリスティア王国、グランシャリオ魔導国、ギルランディオ帝国、そしてリンダールヘイス神聖国に出されているはずです。何故この国のトップである女教皇の地位にある貴女がご存知ないのですか?」
「そんな報告は受けてませんわね。ヴィナヤ、こっちにいらっしゃい! どういうことですの?」
女教皇は椅子から立ち上がり、声を荒らげながら懐から出した呼び鈴を強く鳴らす。すると、女教皇の間の奥にある扉から金髪オールバックに白い貴族服を着た若い男が出てきた。彼が女教皇の息子で司祭のヴィナヤか。
「お呼びですか母上?」
「レンブラント王国から宣戦布告されてるんですって? どういうことですの?」
「えぇ、確かに宣戦布告されていますね。ですがそちらの処理は私がしていますので、母上が気にする必要はありませんよ。いつも通り何も気にせずに優雅に構えていて頂ければそれでいいのです」
「そう。ヴィナヤがそう言うならそうなのね。さすが私のヴィナヤだわ」
そう言って再び玉座っぽい椅子にドカっと座る女教皇。なんだろう、女教皇のあの偉そうなドヤ顔を見ていると無性に殴りたくなってくる。そして女教皇を操ってる死霊術師がこのヴィナヤ司祭っていうのがよく分かった。態度があからさま過ぎるだろ。隠す気がないのか?
「ここからは女教皇に代わり、私がお話をお伺い致しましょう」
「…そうですか。それではレンブラント王国との戦争に関する話なのですが―――」
要件を話しながら、念のためヴィナヤ司祭も【真眼】チェックしてみる。これでもしヴィナヤ司祭が死霊術師じゃないのに疑いをかけたら国際問題になりそうだし。
名前:ヴィナヤ=グリモルディ
年齢:18歳 種族:人間
状態:死霊傀儡
称号:女教皇の息子、リンダールヘイス神聖国司祭、黄泉がえり
レベル:29
HP:0 MP:0
筋力:20 体力:20 魔力:20
精神:20 敏捷:20 運:20
スキル
【自律行動】【直接操作】【闇魂】
……はぁ!? マジか。こいつも傀儡かよ。つまりこいつらを操っている人間が他に居るという事になる。神聖国のトップ二人を傀儡にして得をする人間……そんな奴は候補が多すぎて簡単に特定なんて出来ないぞ? んー、どうしたもんか。
「―――話は分かりました。我がリンダールヘイス神聖国も貴国と協力関係を結び、共にレンブラント王国打倒のための作戦に協力したく思います」
「…よろしいのですか? 女教皇猊下の許可をお取りにならずに決めてしまっても」
「えぇ。実務は全て私が請け負っていますので問題ありません。そうですよね母上?」
「そうね。ヴィナヤに任せるわ」
女教皇は完全に人形。ヴィナヤ司祭を使って神聖国を牛耳ってるって感じか。それなら先にこっちを処理すれば犯人が何らかの反応を見せるかも知れない。それに死霊術師の魔力に少しでも触れられれば何処にいるのかが分かる可能性がある。こうなったら――。
「ありがとうございます。これからは協力関係としてよろしくお願いしますね」
俺はヴィナヤ司祭に近寄ってから手を差し出して握手を求める。ヴィナヤ司祭は一瞬の間を置いてから、俺の握手催促に普通に乗ってきた。
「えぇ、こちらこそよろしくお願いします」
俺とヴィナヤ司祭の手が重なり合い強く握り合う。相手に触れてる今がチャンスだ。
「失礼します。【状態異常解除】発動!」
「なっ!? ぐっ、ぐあああああぁぁぁあああ!!!」
「お兄様!?」
浄化の蒼い光がヴィナヤ司祭を包み込むと同時に、彼の悲痛な叫び声が響き渡る。どうやらその体はアンデッドのようなものなので、【状態異常解除】の浄化の光を浴びるとかなりの激痛が走るようだ。まぁ知ったこっちゃないけどね。
しばらくして蒼い光が収まると、ヴィナヤ司祭が白目をむいて力なく床に崩れ落ちた。一応【真眼】でチェックすると、状態の項目が死霊傀儡から死亡に変化しているのが確認できた。
「ヴィナヤ!? 貴方、ヴィナヤに何をしたの!?」
「心配しなくても次は貴女ですよ。【状態異常解除】発動!」
「!! ぎゃあああああああ!!!」
瞬時に女教皇の間合いに入り、その顔を掴んで【状態異常解除】を発動する。ヴィナヤ司祭と同じように悲痛な叫び声を上げたあと、糸が切れた人形のように床に崩れ落ちた。
2人を解呪したおかげで、彼らに込められていた死霊術師の魔力を確認することが出来た。その魔力パターンを【探索魔法】で検索すると、大聖堂内に1軒だけ反応が現れた。間違いない。こいつが死霊術師だ!
「あの、勇者様? 一体何がどうなっているのですか?」
「そういえば説明してませんでしたね。実は―――」
女教皇とヴィナヤ司祭は既に死んでいて、その死んでしまった肉体を死霊術師という魔導師が操っていた事を告げると、シーラは信じられないように両手で口を覆って涙を溜めていた。やはり肉親2人がいつの間にか死んでいたということがかなり堪えたようだ。正直シーラに真実を伝えていいのか迷ったが、残酷かもしれないけど真実と向き合わなきゃ前には進めないからな。
「そんな……お母様とお兄様が……既に死んでいて…それを操るだなんて……」
「で、犯人である死霊術師は今こっちに向かってくるみたいだから注意してね」
「えっ!? こっちに向かってるって…」
俺達が話していると、大きな音を立てて誰かが女教皇の間に入ってくる。慌てているような怒っているような微妙な表情をした男と、何人かの白ローブの兵士達のようだ。
「大きな音が聞こえたので来てみれば、一体何の騒ぎですかな? おや、おやおやおや、女教皇様とヴィナヤ司祭殿が死んでいるではありませんか!! これは一体どういうことですかな聖女様?」
「アランドロール宰相……貴方が……貴方がお母様とお兄様を!!」
わざとらしく俺達に殺人の罪を擦り付けようとする死霊術師。さて、このクソ野郎をどう料理してやろうかな?
「勇者様…その、大丈夫なんでしょうか?」
「大丈夫ですよ。何かあっても俺が何とかしますから安心してください」
「…わかりました。信じます」
女教皇の間の前には白ローブの兵士が2人歩哨に立っていた。その歩哨達にシーラが俺の身分を伝えて扉を開けてもらう。中に入ると豪華な装飾の青いローブを着た金髪女性が、玉座のような椅子に座って優雅にお茶を飲みつつ本を読んでいる姿が見えた。
「お母様、失礼致します」
「あら、シーラじゃない。朝のお勤めを逃げ出して何をしているのかと思ったのだけど……そちらの方と逢瀬でも重ねていたのかしら?」
「ち、違います! お母様、こちらのゆ…クロード様がお母様と話があるというのでお連れ致しました」
「お初にお目にかかります女教皇猊下。私はクリスティア王国からの使者として参りましたクロード=グレイナードと申します。女教皇猊下にお会いできた事、恐悦至極に存じます」
一応国のトップなので最上位の礼をしつつ【真眼】で女教皇のステータスをチェックする。すると、思っていたものとはまったく違う状態異常になっているようだ。
名前:サンスカーラ=グリモルディ・リンダールヘイス
年齢:38歳 種族:人間
状態:死霊傀儡
称号:リンダールヘイス神聖国女教皇、黄泉がえり
レベル:25
HP:0 MP:0
筋力:20 体力:20 魔力:20
精神:20 敏捷:20 運:20
スキル
【自律行動】【闇魂】
えーと…これってもう女教皇は死んでいて誰かに傀儡として操られてるって解釈でいいのかな? 死者を操るなんてことが出来るのは死霊術師ぐらいしかいないはずだ。彼女が普通に話しているのは死霊術師が与えた【自律行動】のスキルで動いているからだろう。これは…作戦を変更せざるを得ないな。
「クリスティア王国の使者? なんでそんな方がここにお越しになるのかしら?」
とりあえず今は普通に話して様子を伺った方がいいか。誰に操られてるかも調べなきゃならんし。
「それはですね。レンブラント王国から宣戦布告された各国と協力し、共にレンブラント王国を打ち倒すために協力関係を築きたく思い、こうして参上した次第です」
「レンブラント王国? 宣戦布告? 知りませんわねそんな話」
いやいや、国のトップが知らないのはありえないはずなんだが……どういうことだ? 本人にその情報が知らされていないのか、操ってる奴にその情報が伝わっていないのか。考えるより直接聞いた方が早いか。
「レンブラント王国からの宣戦布告はクリスティア王国、グランシャリオ魔導国、ギルランディオ帝国、そしてリンダールヘイス神聖国に出されているはずです。何故この国のトップである女教皇の地位にある貴女がご存知ないのですか?」
「そんな報告は受けてませんわね。ヴィナヤ、こっちにいらっしゃい! どういうことですの?」
女教皇は椅子から立ち上がり、声を荒らげながら懐から出した呼び鈴を強く鳴らす。すると、女教皇の間の奥にある扉から金髪オールバックに白い貴族服を着た若い男が出てきた。彼が女教皇の息子で司祭のヴィナヤか。
「お呼びですか母上?」
「レンブラント王国から宣戦布告されてるんですって? どういうことですの?」
「えぇ、確かに宣戦布告されていますね。ですがそちらの処理は私がしていますので、母上が気にする必要はありませんよ。いつも通り何も気にせずに優雅に構えていて頂ければそれでいいのです」
「そう。ヴィナヤがそう言うならそうなのね。さすが私のヴィナヤだわ」
そう言って再び玉座っぽい椅子にドカっと座る女教皇。なんだろう、女教皇のあの偉そうなドヤ顔を見ていると無性に殴りたくなってくる。そして女教皇を操ってる死霊術師がこのヴィナヤ司祭っていうのがよく分かった。態度があからさま過ぎるだろ。隠す気がないのか?
「ここからは女教皇に代わり、私がお話をお伺い致しましょう」
「…そうですか。それではレンブラント王国との戦争に関する話なのですが―――」
要件を話しながら、念のためヴィナヤ司祭も【真眼】チェックしてみる。これでもしヴィナヤ司祭が死霊術師じゃないのに疑いをかけたら国際問題になりそうだし。
名前:ヴィナヤ=グリモルディ
年齢:18歳 種族:人間
状態:死霊傀儡
称号:女教皇の息子、リンダールヘイス神聖国司祭、黄泉がえり
レベル:29
HP:0 MP:0
筋力:20 体力:20 魔力:20
精神:20 敏捷:20 運:20
スキル
【自律行動】【直接操作】【闇魂】
……はぁ!? マジか。こいつも傀儡かよ。つまりこいつらを操っている人間が他に居るという事になる。神聖国のトップ二人を傀儡にして得をする人間……そんな奴は候補が多すぎて簡単に特定なんて出来ないぞ? んー、どうしたもんか。
「―――話は分かりました。我がリンダールヘイス神聖国も貴国と協力関係を結び、共にレンブラント王国打倒のための作戦に協力したく思います」
「…よろしいのですか? 女教皇猊下の許可をお取りにならずに決めてしまっても」
「えぇ。実務は全て私が請け負っていますので問題ありません。そうですよね母上?」
「そうね。ヴィナヤに任せるわ」
女教皇は完全に人形。ヴィナヤ司祭を使って神聖国を牛耳ってるって感じか。それなら先にこっちを処理すれば犯人が何らかの反応を見せるかも知れない。それに死霊術師の魔力に少しでも触れられれば何処にいるのかが分かる可能性がある。こうなったら――。
「ありがとうございます。これからは協力関係としてよろしくお願いしますね」
俺はヴィナヤ司祭に近寄ってから手を差し出して握手を求める。ヴィナヤ司祭は一瞬の間を置いてから、俺の握手催促に普通に乗ってきた。
「えぇ、こちらこそよろしくお願いします」
俺とヴィナヤ司祭の手が重なり合い強く握り合う。相手に触れてる今がチャンスだ。
「失礼します。【状態異常解除】発動!」
「なっ!? ぐっ、ぐあああああぁぁぁあああ!!!」
「お兄様!?」
浄化の蒼い光がヴィナヤ司祭を包み込むと同時に、彼の悲痛な叫び声が響き渡る。どうやらその体はアンデッドのようなものなので、【状態異常解除】の浄化の光を浴びるとかなりの激痛が走るようだ。まぁ知ったこっちゃないけどね。
しばらくして蒼い光が収まると、ヴィナヤ司祭が白目をむいて力なく床に崩れ落ちた。一応【真眼】でチェックすると、状態の項目が死霊傀儡から死亡に変化しているのが確認できた。
「ヴィナヤ!? 貴方、ヴィナヤに何をしたの!?」
「心配しなくても次は貴女ですよ。【状態異常解除】発動!」
「!! ぎゃあああああああ!!!」
瞬時に女教皇の間合いに入り、その顔を掴んで【状態異常解除】を発動する。ヴィナヤ司祭と同じように悲痛な叫び声を上げたあと、糸が切れた人形のように床に崩れ落ちた。
2人を解呪したおかげで、彼らに込められていた死霊術師の魔力を確認することが出来た。その魔力パターンを【探索魔法】で検索すると、大聖堂内に1軒だけ反応が現れた。間違いない。こいつが死霊術師だ!
「あの、勇者様? 一体何がどうなっているのですか?」
「そういえば説明してませんでしたね。実は―――」
女教皇とヴィナヤ司祭は既に死んでいて、その死んでしまった肉体を死霊術師という魔導師が操っていた事を告げると、シーラは信じられないように両手で口を覆って涙を溜めていた。やはり肉親2人がいつの間にか死んでいたということがかなり堪えたようだ。正直シーラに真実を伝えていいのか迷ったが、残酷かもしれないけど真実と向き合わなきゃ前には進めないからな。
「そんな……お母様とお兄様が……既に死んでいて…それを操るだなんて……」
「で、犯人である死霊術師は今こっちに向かってくるみたいだから注意してね」
「えっ!? こっちに向かってるって…」
俺達が話していると、大きな音を立てて誰かが女教皇の間に入ってくる。慌てているような怒っているような微妙な表情をした男と、何人かの白ローブの兵士達のようだ。
「大きな音が聞こえたので来てみれば、一体何の騒ぎですかな? おや、おやおやおや、女教皇様とヴィナヤ司祭殿が死んでいるではありませんか!! これは一体どういうことですかな聖女様?」
「アランドロール宰相……貴方が……貴方がお母様とお兄様を!!」
わざとらしく俺達に殺人の罪を擦り付けようとする死霊術師。さて、このクソ野郎をどう料理してやろうかな?
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