上 下
52 / 150

第50話「帰る前の寄り道」

しおりを挟む

 翌朝、朝食をご馳走になってからアリアの家族達に帰りの挨拶をする。一応一週間の休みは貰ってるけどあんまり学園を休むのは好きじゃないからね。

「みなさん色々とありがとうございました。それでは俺はこれで失礼しますね」

「クロード…もう帰っちゃうのですか?」

「うん、俺も学園があるからね。アリアも貴族院行かなきゃでしょ?」

「うぅ、でも会えないのは寂しいのですよぉ」

 泣きそうなアリアが俺の胸元に抱きついてくる。それを受け止め優しく頭を撫でてあげた。

「大丈夫、またすぐ遊びに来るから。俺が転移魔法使えるの知ってるでしょ?」

「はい…。絶対また来てくださいね? 約束ですよ?」

「うん、必ず来るよ。だからそれまで元気でね。風邪とかひいちゃダメだよ?」

「分かったのです。クロードも元気でいるのですよ」

 ゆっくりとアリアが俺から離れていく。胸の中から温もりがなくなると俺も急に寂しくなってしまう。でもそんなことは言っていられないのでぐっと我慢だ。またいつでも会えるもんね。

「クロード君、是非いつでも遊びに来てくれたまえ。私達はもう家族のようなものだから気兼ねなどすることはないからね。あと次来るときはあのプリンよりもさらに美味しいものを頼む」

「私もまたカレーが食べたいわぁ。待ってるからね♪」

「あはは、わかりました。次に来る時は色々作って持ってきますね」

 グレイズさん達と握手を交わしていると、横からシャルティアさんが抱きついてくる。

「義弟くん、絶対絶対また来てくださいまし。次は私と一緒に寝ましょうね!」

「お姉様離れてください! クロードはわたしの婚約者なのですぅ!!」

「か、考えておきますね。シャルティアさん、アリア、みなさんお元気で。また来ますね!」

 みんなに手を振りバルクホルン邸を後にする。無事にアリアと婚約できたし、ご家族もみんな良い人で良かった。あの広い温泉にもまた入りたいしちょくちょく顔を出そうかな?



 王都に帰る前にバルクホルン領のお土産を買わないとな。買っていかないとアーニャあたりがブーブー言いそうだし。そうと決まったら店がある通りを目指そうか。

 暫くバルクホルンの中心部に向かって歩くと、店が結構ある商店街のようなところにやってきた。そこはどうやらお土産屋さんが中心に建っているようで、賑やかなのぼりが立てかけられた店が軒を連ねている。その中から良さげな店を見つけ、中に入ってみると俺と同い年ぐらいの女の子が店番をしていた。

「いらっしゃいませ! 安くて美味しい温泉まんじゅうはいかがですかぁ! 試食もやってまぁす!」

 赤いツインテールにほっかむりをした可愛い女の子が声を上げて接客をしている。せっかくなので試食をしてみると、甘さもちょうどよくかなり美味しいまんじゅうだった。

「ここで買っていこうかな。やっぱり温泉といえばこれだよね」

 その店で大量の温泉まんじゅうと、ついでに温泉卵と、櫛やキーホルダーっぽいものなどの工芸品をカゴに入れ、購入しようと会計に行く。すると全身黒ずくめの装備でマスクをした男がナイフを取り出し、店員さんに突きつけていた。

「きゃああ!!」

「騒ぐんじゃねぇ! いいから金出せって言ってんだオラァ!!」

「邪魔」

 ゴシャッ!

「まったく…強盗なら他でやれ。すいません、お会計お願いします」

「え!? あ、はい、ありがとう…ございます…?」

 会計が終わって外に出ると、そこにエメラルドグリーンの髪の角が生えた女の子が体当たりをしてきて倒れてしまう。随分汚れた格好をした獣人の子だけど…何かあったのかな?

「きみ、大丈夫か?」

「え、あ、ご、ごめんなさい。あ!」

「見つけたぞ! このガキがぁ!!」

 謎の男2人が口汚い言葉で罵倒しながらこっちに走ってくる。どうやらこの女の子に用があるらしい。

「いや、いやぁ!」

 女の子はプルプルと震えながら俺の足にしがみついている。どうやらこいつらに追われてるっぽいな。それにしてもなんか今日トラブル多くない?

「おいお前、そのガキをこっちによこせ!」

「さっさとしろやクソガキが! ぶっ殺すぞ!!」

 …ちょっと頭きた。いきなり罵声浴びせてくるとかこの辺って治安悪いのか?

「…お前達、俺がグレイナード男爵と知ってそんな口聞いてるんだよな?」

 貴族証を取り出し見せつけると、男達は後ずさる。こういう奴らは何故か権力に弱いからこの手に限るね。

「こ、こんなガキが男爵だと!?」

「おい、どうするよ…」

 剣を抜き、一瞬で相手に近づき首筋に突きつける。貴族には無礼な平民を処罰することのできる無礼打ちが認められているのでこのぐらいは問題ない。

「なっ! うっ…」

「この女の子はお前らの何だ? 正直に話せば無礼な口聞いてくれた件はなかったことにしてやるけど」

「す、すいません! そ、そのガキは奴隷…です。うちの奴隷館から、逃げ出しやがったから捕まえに…」

「ふーん、それにしては随分怯えているみたいだけど、捕まえた後どうする気だ?」

「ど、どうもしませんよ。俺達は捕まえに来ただけ…」

「嘘! その人達、ボクを売ろうとした。お母さんもこの人達に殺された…」

「こ、このガキ! ひっ…」

「・・・へー」

 俺は剣を一閃して男Aの両腕を叩き切る。鮮血が顔についたけど気にしない。

「ぐぁあああぁぁぁ!! 腕が、腕がぁあぁぁ!!!」

「正直に話せって言ったの聞こえなかったのかな? 次嘘ついたら2人とも…死ぬよ?」

「ひ、ひいいい!!」

 少し威圧して脅してあげたら男の口は一気に軽くなった。この女の子は今となっては数が少ない絶滅危惧種の龍族の少女で、偶然発見したこの子の村を襲ってやっとの思いで手に入れて、バルクホルン領の奴隷商に売ろうとしたところを逃げられて追いかけていたらしい。なおその襲ったこの子の村はすでに全滅させたそうだ。要は人攫いの挙句、罪もない人達を皆殺しにした殺人狂だって話だな。

「み、見逃してくれねぇか…そいつが売れりゃその儲けを半分やる! だから…」

「黙れ外道。『永久凍結エターナルコフィン』」

「!! な、なんだこりゃ!! あっがが、ががががががが」

 ピキピキピキ、ピキン

 永久凍結エターナルコフィン。対象を永遠に溶けない氷で氷漬けにする上級水魔法だ。一生ここで見世物にでもなっていればいい。獣人の女の子を虐める奴は死ね。 

「あ、あの…」

「君のお母さんを殺したこいつらは、もう二度とこの氷の中から出てくることはないだろう。一応仇を取った形になるんだけど、これから君はどうしたい?」

「…ボクは…わからない。もう村もない。お母さんもいない…誰もいない…うぅっ…ぐすっ」

「それじゃ、うちに来るかい?」

「ぐすっ…え?」

「俺が君の保護者になってあげる。もうご飯にも困らないし、綺麗なベッドで寝ることができる。それにもう誰も君をいじめることはない。仕事は覚えてもらうけどね。どうしたいかは君が決めて欲しい」

「…ど、どうして? ボクが龍族だから?」

「違うよ。君が可愛い女の子だから。俺はそういう子には優しくしたくなるんだ」

 そう、よく見るとこの子は可愛くなる素質がある。今は汚れまくっているが磨けば光るというやつだ。そんな女の子が路頭に迷うなんて天が許しても俺が許さん。

「うちに来るなら後悔はさせないと約束しよう。どうする?」

「…わかった。一緒についていく。連れてって…」

「よし。俺はクロードだ。君の名前は?」

「ボクは…セルフィ」

 こうして奴隷にされかけた少女セルフィと出会い、うちに連れて行くことになった。そこからセルフィと手をつなぎ、転翔の羽ですぐに自宅に飛ぶことにした。



「ただいまー」

「おかえりなさいませクロード様! ん? その子はどなたですか?」

「あ、フィリス。この子はバルクホルン領で拾ったんだ。悪いんだけどこの子をお風呂に入れてあげてくれるかな。そのあとは食事も用意してあげてね。あんまり食べてないっぽいから柔らかいものがいいかな」

「え!? 拾ったって…クロード様!?」

「早く動く! 命令!!」

「は、はいぃ! クーリアちゃんお風呂に入れるのを手伝ってください! サクラちゃんは食事の用意を! カノンちゃんはこの子の寝床の用意をお願いします!」

「「「は、はい!」」」

 うんうん。うちのメイド達は優秀だね。それからセルフィはお風呂でしこたま洗われ、サクラの食事を美味しそうに食べていた。そのあとはカノンに髪を整えられ、可愛い寝巻きを着せられて俺の前に連れてこられていた。

「どうですかご主人様。セルフィちゃん、とっても可愛くなりましたよぉ」

 セルフィのエメラルドグリーンの髪は長めのポニーテールに纏められ、前髪を切り揃えて顔が出るようにしている。目を見ると両方の色が違う。赤と金色のオッドアイだったんだな。

「おお、やるなカノン。ここまで可愛いとは正直予想以上だ。セルフィ、その服の着心地はどうだ?」

「…なんか、落ち着かない、です。でも、綺麗な服は嬉しい」

「そっか。まぁこれからここに住むんだから少しずつ慣れていけばいいさ」

「あのー、クロード様? 結局セルフィちゃんって…」

「ああ、まだ話してなかったね。実は…」

 セルフィと出会った経緯をメイド達に話す。するとうちのメイド達はそろってセルフィに抱きついた。

「うっ…ぐすっ…苦労したんですねセルフィちゃぁん!」

「セルフィ、もう辛くないぞ! ボク達がいるからな!」

「こんなに可愛いのに苦労したのねぇ。よしよし」

「あ、あぅぅ…」

 メイド達に抱きつかれ、セルフィは顔を真っ赤にしている。でも悪い気はしていないらしい。尻尾がふりふりしているから大丈夫だろう。

「まぁそんなわけで、セルフィの面倒はうちで見てあげようと思うんだ。とりあえずはメイドとしてフィリスに指導してもらいたいんだけど、いけるかな?」

「ぐすっ、はい、お任せ下さい! 必ずセルフィちゃんを一流のメイドにしてみせます!」

「お、おぅ。よろしく。セルフィもそれでいいか?」

「メイドさん? どういう仕事かわからないけど…ボク、頑張りたい」

「わかった。それじゃそういうことで頼むね。何かあったら誰にでもいいからちゃんと相談するんだよ?」

「うん。ありがとう。ご、ご主人様…///」

「「「か、可愛い!」」」

 再び3人に抱きつかれてセルフィは潰されていた。まぁこの様子ならすぐにうちにも慣れるだろう。べ、別に抱きつくのが羨ましくなんかないんだからね!



~セルフィ視点~

 ボクの村が襲われてお母さんも、村長も、村のみんなも殺された。ボクだけが生き残り、今はあの人たちから逃げている。でも、もう限界。お腹すいた。
 そんな感じでフラフラ走っていると、誰かにぶつかって転んでしまった。

「きみ、大丈夫?」

「え、あ、ご、ごめんなさい。あ!」

 向こうからあの人達が迫って来る。ついに見つかってしまった。もう逃げられない。でも…お母さん達の仇も討てないで奴隷として売られるのなんて絶対嫌だ、嫌だよぉ!

「見つけたぞ! このガキがぁ!!」

「いや、いやぁ!」

 ボクはぶつかった人の足に必死にしがみつく。すると、ボクがぶつかった人はボクの頭をちょっとだけ撫でてあの人達の前に出た。そして何かを話すと突然剣を抜き、あの人達の1人の腕を切り裂いた。
 そのあとはまたボクのことを話しているみたいで、それが終わったらあの人達を魔法で凍りつかせちゃった。凄い。こんなすごい魔法初めて見た。

「あ、あの…」

「君のお母さんを殺したこいつらは、もう二度とこの氷の中から出てくることはないだろう。一応仇を取った形になるんだけど、これから君はどうしたい?」

 どうやらあの人達は死んでしまったらしい。この人がお母さんの、村のみんなの仇を討ってくれた。でもこれからボクはどうしたいんだろう。もうボクのそばには誰もいない。

「…ボクは…わからない。もう村もない。お母さんもいない…誰もいない…ぐすっ…」

「それじゃ、うちに来るかい?」

「ぐすっ…え?」

 今、なんて言ったの?

「俺が君の保護者になってあげる。もうご飯にも困らないし、綺麗なベッドで寝ることができる。それにもう誰も君をいじめることはない。仕事は覚えてもらうけどね。どうしたいかは君が決めて欲しい」

 この人は優しい目でボクを見て本気でこんな事を言っているのが分かる。でもどうして? どうしてボクなんかにそんな優しい事を言ってくれるの?

「…ど、どうして? ボクが龍族だから?」

「違うよ。君が可愛い女の子だから。俺はそういう子には優しくしたくなるんだ」

 か、可愛いって言われた。今まで龍族だからって苛められてたボクに可愛いって…。

「うちに来るなら後悔はさせないと約束しよう。どうする?」

 この人なら信じていいかも知れない。優しい、お父さんと同じ雰囲気のするこの人を。

「…わかった。一緒についていく。連れてって…」

 ボクがそう言うとまた頭を撫でてくれた。なんかすごく嬉しい。

「よし。俺はクロードだ。君の名前は?」

「ボクは…セルフィ」

 これがボクとクロード様、ご主人様との出会いだった。これからは命を救ってくれたこの人に精一杯の恩返しをしようと心に決めた。ここからボクの第二の人生が始まるんだ。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

クラス転移で神様に?

空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。 異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。 そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。 異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。 龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。 現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定

おばあちゃん(28)は自由ですヨ

七瀬美緒
ファンタジー
異世界召喚されちゃったあたし、梅木里子(28)。 その場には王子らしき人も居たけれど、その他大勢と共にもう一人の召喚者ばかりに話し掛け、あたしの事は無視。 どうしろっていうのよ……とか考えていたら、あたしに気付いた王子らしき人は、あたしの事を鼻で笑い。 「おまけのババアは引っ込んでろ」 そんな暴言と共に足蹴にされ、あたしは切れた。 その途端、響く悲鳴。 突然、年寄りになった王子らしき人。 そして気付く。 あれ、あたし……おばあちゃんになってない!? ちょっと待ってよ! あたし、28歳だよ!? 魔法というものがあり、魔力が最も充実している年齢で老化が一時的に止まるという、謎な法則のある世界。 召喚の魔法陣に、『最も力――魔力――が充実している年齢の姿』で召喚されるという呪が込められていた事から、おばあちゃんな姿で召喚されてしまった。 普通の人間は、年を取ると力が弱くなるのに、里子は逆。年を重ねれば重ねるほど力が強大になっていくチートだった――けど、本人は知らず。 自分を召喚した国が酷かったものだからとっとと出て行き(迷惑料をしっかり頂く) 元の姿に戻る為、元の世界に帰る為。 外見・おばあちゃんな性格のよろしくない最強主人公が自由気ままに旅をする。 ※気分で書いているので、1話1話の長短がバラバラです。 ※基本的に主人公、性格よくないです。言葉遣いも余りよろしくないです。(これ重要) ※いつか恋愛もさせたいけど、主人公が「え? 熟女萌え? というか、ババ專!?」とか考えちゃうので進まない様な気もします。 ※こちらは、小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。

ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~

名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。

悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~

こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。 それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。 かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。 果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!? ※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。

神様に貰ったスキルで世界を救う? ~8割方プライベートで使ってごめんなさい~

三太丸太
ファンタジー
多種族が平和に暮らす世界<ミリテリア>。 ある日、神様から人々に『別世界<フォーステリア>の魔物がミリテリアを侵略しようとしている』と啓示があった。 動揺する人々に、神様は剣術や魔法などのスキルを与えていった。 かつての神話の様に、魔物に対抗する手段として。 中でも主人公ヴィトは、見た魔法やスキルをそのまま使える“模倣(コピー)”と、イメージで魔法が作り出せる”魔法創造(クリエイトマジック)“というスキルを授かった。 そのスキルで人々を、世界を守ってほしいという言葉と共に。 同様に力を授かった仲間と共に、ミリテリアを守るため奮闘する日々が始まる。 『何となく』で魔法を作り出し、たまに自分の魔法で死にかけるヴィト。 『あ、あれいいな』で人の技を完璧にパクるヴィト。 神様から授かった力を、悪戯に使うヴィト。 こっそり快適生活の為にも使うヴィト。 魔物討伐も大事だけれど、やっぱり生活も大事だもの。 『便利な力は使わないと勿体ないよね! 練習にもなるし!』 徐々に開き直りながらも、来るべき日に備えてゆく。 そんなヴィトとゆかいな仲間たちが織成す物語。 ★基本的に進行はゆっくりですごめんなさい(´・ω・`) ★どうしたら読んでもらえるかなと実験的にタイトルや校正を変えたり、加筆修正したりして投稿してみています。 ★内容は同じです!

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

少女は自重を知らない~私、普通ですよね?

チャチャ
ファンタジー
山部 美里 40歳 独身。 趣味は、料理、洗濯、食べ歩き、ラノベを読む事。 ある日、仕事帰りにコンビニ強盗と鉢合わせになり、強盗犯に殺されてしまう。 気づいたら異世界に転生してました! ラノベ好きな美里は、異世界に来たことを喜び、そして自重を知らない美里はいろいろな人を巻き込みながら楽しく過ごす! 自重知らずの彼女はどこへ行く?

処理中です...