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第39話「錬金術の使い方」

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 昼休み、この学園には給食はないが学食があり、生徒はそこで食事するか弁当を教室や中庭などで食べるかどっちかだ。俺は今日は弁当を持ってきていないから班のみんなを誘って学食にやってきた。
 学食は結構広く、席数は豊富で生徒は多いが余裕はある。席を確保しメニューを見てみるとかなり豊富なラインナップだった。丼物、麺物、定食系、おお、カレーもあるのか! ここはカレー店店主として味勝負をしなければならないだろう。注文をしにカウンターへ進むと、そこには恰幅のいいエプロンをしたおばちゃんがいた。

「あら、新入生かい?」

「ええ、クロードといいます。よろしくお願いしますね」

「こちらこそよろしくね。それで何にするんだい?」

「カレーをお願いします、お姉さん!」

「あらやだよお姉さんなんて! 大盛りにしといてあげるからいっぱい食べな!」

 なんか大盛りにしてくれた。見た感じ野菜がゴロゴロと入ってる家庭のカレーって感じだな。カレーを受け取って席へと戻るろうとするが、その途中でなにやら騒いでる集団を発見がいる。

「ここは俺の席だって言ってんだろ!」

「この席はオーディス伯爵のご子息であるディグダ様の指定席だ! 早々にどけ!」

 どうやらバカ貴族と生徒の一人が席の取り合いをしているようだ。別に混んでないのに何で席の奪い合いをせにゃならんのか。興味ないのでその脇をすり抜ける。

「ん? おい、そこのお前! 貴様何を持っている?」

 リーダー格っぽい太った男にいきなり声をかけられた。俺のことか?

「何って・・・カレーですが?」

「はっ! よくそんなものが食えるな! そんなものを食うなら豚の餌でも食ってた方がましだろう。全く庶民はなんでそんな物を食おうと思えるんだろうなぁ。なぁブルータスよ」

 ぷちっ。

「はい、その通りでござ…ひぃ!!」

 こいつ…今なんて言った?
 豚の餌とか言ったのか?
 ……潰していいよね?

 俺の体から魔力が一気に噴出し、全力で威圧しつつ半笑いで相手を見つめた。豚はてめぇだこの豚貴族が! カレーの神に代わってお仕置きだ。

「ひ、ひぃぃぃぃ!! なっ、貴様! この僕が誰かわかっててやってるのかぁ!!」

「知らねぇよ。ただの薄汚い豚だろう? 潰して挽肉にして安値で売りさばいてやるから安心しろ」

 さらに魔力の放出を強めて、挽肉にする程度の威力の雷魔法を手のひらに集中する。怯える豚貴族にぶちかまそうとした時、後ろから腕を掴まれ待ったが入った。

「クロード君、それ以上はやめなさい!」

 止めに入ったのはシェリル先生だった。

「……なぜですか? こいつはカレーを侮辱した。3枚に下ろしてもお釣りが来ますよ?」

「そ、それで怒ってたの!? はぁ…好みは人それぞれ。カレーが嫌いな人も中にはいることくらい君になら分かってるはずでしょう?」

 そんなことは分かっている。分かっているのだが…。

「今回は私の顔を立てて落ち着いて。ね?」

「・・・・・・・・・分かりました。その代わりといっては何ですが、こいつ身分を振りかざしてそこの人から席奪おうとしてましたよ」

「へぇ…ディグダ君、次はもう容赦しないと言っておいたはずですが?」

「ひぃ!! し、知らぬ! 僕はそんなことしていない!」

「いや、そいつの言う通りだ! こいつは権力を傘に俺から席を奪おうとしたんだ!」

「なっ、きっ、貴様ぁ! 平民の分際で・・・」

「ディグダ君!! ちょっとこっち来なさい!!」

「ぎゃあああああああああ!!」

 シェリル先生はディグダの耳を引っ張り連れて行ってしまった。あたりには静寂が戻ってくる。さて、カレー食べに席に戻ろう。

「ま、待ってくれ!」

 さっきの被害に遭っていた生徒に呼び止められる。

「さっきはありがとう。君のおかげであいつに一泡吹かせられたよ」

「いえ、俺もムカついてたから問題ないですよ。挽肉にし損ねたけど」

「そ、そこまでムカついてたんだな。だがあいつにはみんなホトホト迷惑してたんだ。だからみんなに替わって礼は言わせてくれ」

「わかりました。礼は受け取ります。だからもうあの豚のことは思い出させないでください」

「わ、わかった。だがあんまり貴族相手に無茶するなよ? 校外だったらへたすりゃ殺されるからな」

「ええ、気をつけます」


 やっと席に戻ってくる。カレー冷めちゃったな。

「随分遅かったけど何やってたのクロードくん?」

「カレーを侮辱した豚貴族を挽肉にしようとしたらシェリル先生に止められた」

「「「「はい?」」」」

 俺はカレーを食べながら事情を説明する。カレーの味は結構いい感じだ。しっかり煮込まれていて隠し味にフルーツ系を入れたのか。少し甘いがこれはこれで美味い。

「クロードくん、そんなにカレー好きだったの?」

「俺のソウルフードだ。自分でも地元でカレー屋やってるしな」

「そうなの!? 凄いねぇ。クロードくんのカレー食べてみたいなぁ」

「そのうち作ってやるよ。超美味いから期待しとけ」

「うん! 約束だよ?」


 みんなとの食事を終え教室へと戻る。午後の座学はシェリル先生が担当だとか言ってたな。錬金術の授業らしいからちょっと楽しみだ。5時間目は移動教室で、錬金室というところで授業をするので時間前にみんなで移動する。

 錬金室に入ると何かの薬草のような良い匂いがした。教卓の横にはなにかの液体が入った大きな釜が置いてある。これが錬金釜ってやつだろうか。
 時間になりチャイムが鳴るとシェリル先生が錬金室に入ってきた。その手には豪華な装飾が施された杖を持っている。

「日直!」

「起立! 礼! 着席!」

「それじゃ授業を始めましょう。私の担当は錬金術なので、みなさんには錬金術の基礎から教えることになります。この中で錬金術を使える人はどのくらいいますか?」

 2人ほど手を挙げる。ルークとローラだ。いずれもメガネで頭良さそうなやつらである。

「わかりました。ほとんどの人が錬金術を知らないということで、まず基礎的なことから話します。錬金術とは一般的な物質を他の物質に変化、錬成することを指します。例えば、薬草と水をフラスコに入れて、この錬金釜に入れてかき混ぜると………このようにポーションになります。フラスコに入れても変化するのは、フラスコの中に錬金液が浸透して影響を与えて変化しているからです」

 さっきまで薬草と水が入っていたのに、中身が青いポーションに変わっていた。

「このように素材の良いところを引き出し、それを増幅させた上で合成するというのが錬金術です」

 すごいな錬金術。覚えればいろいろ作れそうだ。

「なお、この錬金釜には錬金液という特殊な液体が入っていますので持ち出しはできません。やるならこの錬金室でやってくださいね。それじゃ早速みんなにもやってもらいましょうか」

 そう言って、教卓の下からなにかの材料を取り出す。さっきの薬草のようだ

「先程私がやったように、この薬草と水でポーションを作ってみましょう。錬金釜は1つしかないから1人ずつやってもらいます。まずはシャルル君から」

「はい!」

 シャルルはフラスコの中に薬草と水をいれ、それを錬金釜の中に投げ込み錬金棒でかき混ぜていく。すると、淡い光を放ちフラスコが浮き上がってきた。

「それじゃそれを手に取ってみて。ポーションになっているかしら?」

 フラスコには青い液体、ポーションが入っていた。どうやら成功したらしい。

「よくできました。混ぜ方によっては失敗することもあるから優しく混ぜてあげてくださいね」

 生徒達が順番に錬金術を体験していく。混ぜるだけなのもあって全員難なく出来ているようだ。 そして俺の番になる。

「先生、良い物を作るにはどうすればいいんですか?」

「混ぜるときに魔力を注ぎ込めば良い物ができますよ。ただ、入れすぎると違うものになったり爆発することがあるから注意が必要です」

「了解です」

 みんなと同じようにフラスコに薬草と水を入れ、錬金釜に入れる。そして混ぜる時に錬金棒を通して魔力を注入するイメージで注ぎ込む。爆発しても困るので少しづつ。
 すると、錬金釜の液体が赤みを帯び始めた。

「クロードくん、魔力を止めてください」

「はい、このくらいで上限ですか?」

「いえ、ここからはゆっくり混ぜて少しずつ魔力を入れていってください」

「わかりました」

 先生の言う通り、少しずつ魔力を注入していく。液体は段々真っ赤になっていき、煙のようなものが出てきた。魔力入れすぎたか?

「魔力を止めて普通にかき混ぜてください」

「はい」

 普通に混ぜるとフラスコが浮かび上がってくる。みんなのは青かったのに俺のは赤い。失敗したわけじゃないよな?

「これがマナポーションの作り方です」

「マナポーションになったんですか!?」

「ええ。薬草と水に多量の魔力を注ぐことでその成分が結合し、こうして赤いマナポーションが出来上がったんです。上出来ですよクロード君」

「へぇー。すごいですね錬金術」

「はい。興味出てきましたか?」

「ええ、非常に興味が出てきましたね」

「それはよかったです。錬金術は非常に奥が深い学問です。極めようと思ったら一生かかるかも知れません。それでも根気良くやっていけば上達もするでしょう。頑張ってくださいね」

「わかりました」

「それじゃ次の人、前へ」

 そのあともクラス全員が終わるまでポーション作成は続いた。俺の真似をしてマナポーションを作ろうとして爆発させる奴もいたが、概ね全員成功させたといっていいだろう。

「それじゃ次はちょっと難易度を上げて、爆弾を作ってみましょう」

「「「爆弾!?」」」

「はい。爆弾と言っても初心者用の威力の低い物ですよ。さっきと同じで材料を入れてかき混ぜる感じで出来ます。失敗したら爆発しますが」

 爆発したらダメなんじゃないのか?

「それじゃこの錬金をやってみたい人はいますか?」

「はい! やりたいです」

 爆弾を作ってみたい俺は即座に手を挙げた。爆発しても魔力障壁張ってれば多分大丈夫だし。それ以前にもっと錬金術を試してみたい欲求には逆らえない。

「さすがクロードくんですね。それではこちらへどうぞ」

 シェリル先生のところに行き材料を見せてもらう。

「材料はこのフレイミュールという植物に火薬、ウルフの革に中和剤を入れます」

「一つずつ入れますか? 一気にですか?」

「一つずつ入れてください」

 一つずつ丁寧に入れていく。全て入れると、錬金釜の中身が緑色から紫色に変色した。

「それじゃさっきのように魔力を込めてゆっくり混ぜてください」

「了解です」

 魔力を込めながらゆっくり混ぜていくと、錬金液の色が徐々に赤くなっていく。だが赤紫ぐらいで変色が止まり、それ以上赤くならない。

「先生、もっと魔力込めたほうがいいんですか?」

「良い物を作るならそうなのですが、魔力は大丈夫ですか?」

「はい、大丈夫なのでもっと行きます」

 気合を入れて魔力を注ぎ込む。すると色が赤紫から徐々に赤い色になっていく。混ぜながら魔力を注ぎ続けていると、だんだん煙が出てきた。

「クロードくん、魔力を止めて混ぜてください」

「了解です」

 魔力を止め普通に混ぜていく。すると、錬金釜の中に何かが浮いてきた。

「できました。これが爆弾です」

 先生がそれを釜の中から取り上げて見せてくれると丸い胴体に導火線がある。確かに爆弾っぽい。液体から出したのに湿気ってる感じもしない。あの材料から混ぜることでこういう形に錬成したってことなのか? 錬金釜の中ではどんな反応が起こってるんだろう?

「これはいい爆弾ですね。場所を移動して爆発させてみましょうか?」

「いいんですか! やってみたいです!」

「それでは修練場でやってみましょう。みなさん、移動してください」

 クラス全員で修練場へ移動する。中のリングでは他のクラスの授業をやっているので、邪魔しないように魔法の射撃スペースの方に移動した。

「それじゃクロードくん、導火線に火をつけてあの的へ投げてください」

「了解です。いきます!」

 火魔法で導火線に火をつけて、全力で的に投げつける。

 どがあああああああああああん!!!

 おお! かなり高い威力のようだ。爆発範囲は直径で10mくらい。中級魔法の『重炎球ギガファイアボール』位の威力はあると思う。あれが魔導師じゃなくても火を着けるだけで使えるのか。量産したら結構な驚異じゃないのか?

「あの…クロードくん、あの爆弾に何かしました?」

「何かってなんですか? 普通に火をつけて投げましたよ?」

「それであの威力!? 初級の材料しか使ってないのに一体何故…もしかして…………」

 先生がなにか考え込んで動かなくなってしまった。その時、授業終了のチャイムが鳴る。

「先生ー、帰ってきてくださーい」

「はっ! あ、もう終了の時間なんですね。それじゃみんな教室へ戻ってください。私もすぐに行きます」

 あんなに考え込んで、やっぱり何かミスったのかな?

「さっきの爆発すごかったわね」

「うん、どかーんって! さすがクロードくんだね!」

「いや、あれなんか失敗してたっぽいぞ? 先生すっごく考え込んでたし」

「いや、むしろ予想より良い出来でびっくりしてたんじゃない?」

「まぁそれならいいんだけど。次の錬金術の授業にでも聞いてみるさ」


 今日の授業も終わり帰りのホームルーム。シェリル先生が教室にやってきてカツカツと黒板に何か書き始めた。魔法探究部、錬金部、彫金部…部活動か?

「ふぅ…さて皆さん。今黒板に書いたのは現在この学園で行われている部活動の名称です。この学園では放課後の部活動を推奨しています。皆さんの中でまだ入りたい部活が決まっていない人は是非錬金部に遊びに来てみてくださいね。私が顧問をやっていますので初心者でもしっかり指導しますよ」

 何やら錬金部の宣伝をされたが、部活動か。全く考えてなかったな。

「あとこれから放課後に部活紹介が修練場で行われます。部活に興味のある人は見に行ってくださいね。私からの連絡は以上です。それでは日直!」

「起立! 礼!」

「「「ありがとうございました!」」」

「はい。みなさん気を付けて下校してくださいね」

 帰りのホームルームも終わりシェリル先生が去ると、教室内が解放されたかのように賑やかになる。そういえばみんなは部活やるのかな?

「アーニャは何か部活やるのか?」

「うん。私は弓術部に入ろうかなって思ってるよ。弓好きだしね」

「なるほど。リリアは?」

「私は遺跡冒険部かな。遺跡とか好きだしギルドポイントも貯まりやすいらしいから」

「そんな部もあるんだな」

 ギルドポイントとは依頼を受けて成功させたり、レアなアイテムや魔物の素材を冒険者ギルドに売ることで貰えるポイントのことだ。そのポイントは現金やギルドで売っているアイテムと交換することができる。

「アステルももう部活決めてるのか?」

「僕はまだ決めてないよ。クロードは?」

「俺もまだだよ。どうしようか考え中」

「クロード君、それなら私と部活見学しに行きませんか? 実際に見てみたらやりたい部活があるかもしれませんよ?」

「そうだな。これからイベントもあるみたいだし、行ってみるか」

「それなら僕も一緒に行くよ。どんなのがあるか興味あるからね」

「わかりました。アステル君もクロード君と一緒の部活を狙っているというわけですね。負けませんよ!」

「違うから!」

 そんなわけで、俺とアステル、シャルロッテの3人は部活紹介を聞きに修練場へと行くことになった。高校ではあんまり良い思い出がない写真部だったから、今回はもっと明るくて可愛い女の子がいる部活に入ろう。そんなことを考えながら修練場に入ると、中には結構人がいた。
 リングの上では戦闘系の部活がデモンストレーションを、射撃スペースでは魔法系の部活のデモンストレーションが行われている。他の部活も空きスペースを使って宣伝活動をしているようだ。

「へー、結構色んな部活があるんだな。でも予想通り冒険者系の部活が多いみたいだ」

「そりゃそうだよ。冒険者学園なんだからね」
 
 遺跡冒険部、登山冒険部、ダンジョン冒険部、果ては海底冒険部なんてのもあった。どうやって海底まで行く気なんだろう?

「あそこは何部でしょう? 人がいませんが…」

  他の部のところには新入生が話を聞きに集まっているが、そこのスペースには閑古鳥が鳴いているようだった。近寄って見てみると、『あなたのお悩み解決します! 学園探偵部』と丸っこい字で書かれていた。

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