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第9話「家庭教師」

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 冒険者登録をしてから1週間後、ついに家庭教師が家に来ることになった。どんな人が来るのか楽しみだな。出来れば可愛い女性を希望します! もしくは獣人の女性!!

『この依頼が達成できたらモフモフしてもいいわよ♪』

 とか言われたら、俺は命懸けで依頼を達成することだろう。

「クロード様! 冒険者の方がお見えになられましたー!」

「わかった。すぐ行くから応接室で待ってもらって」

「了解です!」

 さて、着替えて会いに行きますか!


 部屋で髪型を整えてから応接室に着くと、ノックして中に入る。中には3人の女性が待っていた。

 一人目は長い銀髪で右の目元に縦長の傷のある女性。多分20代中盤。B:80 W:55 H:83。軽装のライトアーマーにバックラー、腰にショートソードを装備している剣士タイプだ。
 2人目の女性は耳が長いからエルフかな? 青い髪をサイドテールにしており、ローブを纏った魔導師風の少女。大人しそうでかなり可愛い。B72 W:51 H:75。これからに期待だな。
 3人目は赤髪でボブカットな獣人の女性。縞模様の耳からして虎獣人っぽい? こちらも軽装の革鎧を着ているが、腰にナイフを二本装備している。職業は多分シーフだろう。年は20代前半に見える。B:85 W:57 H81。素晴らしい。虎耳モフモフしたい。
 
 彼女たちの対面に座り挨拶をする。

「はじめまして、今回依頼させていただいたクロード=グレイナードです。先日5歳になったばかりのひよっこですが、よろしくお願いします」

 座りながら一礼しておく。すると銀髪の女性が答えてくれた。

「はじめまして、私はこの街で冒険者をしているパーティ『銀月の誓い』でリーダーをしているシルビアというものだ…です。現在Dランクで剣と盾持ちの前衛をしている…ます。隣にいるのが同じパーティメンバーのユミナとフランです」

 次にシーフっぽい子が自己紹介してくれた。

「次は私っすね! はじめましてクロード様。私はシーフで虎人族のフランっす! パーティー内では斥候とか罠解除とか解体とか暗殺とかやってるっすよ! 薬草とかそっち方面も詳しいからいろいろ教えてあげるからよろしくっす!! ほら、次はユミナっちっすよ!」

 最後に3人目の魔導師風の子が挨拶してくれる。

「う、うん! えっとユミナ、です。エルフで魔導師、やってます。よろしくお願い、します」

 印象的にはリーダーと宴会担当にマスコット…かな。先生になってくれる人に失礼だけど、皆可愛いくて綺麗な女性でいい人そうだから安心した。

「みなさんよろしくお願いしますね。あと、俺のことはクロードでいいですし、別に敬語じゃなくていいですよ。俺も普通に喋らせてもらいますので」

「そ、そうか! その方が非常にありがたい。それじゃここからはクロードと呼ばせてもらおう。私のこともシルビアと呼んで構わない」

「私はクロっちって呼ばせてもらうっす! 私のこともフランでいいっすよ!」

「あ、わたしもユミナでいい、です。クロードくん」

 クロっちか…ギリギリだな。そしてユミナさんを見てると小動物みたいでなんか和むわぁ。

「それで冒険者について学びたいと聞いたのだが。クロードはまだ5歳なのだろう? 学び始めるには些か早すぎるのではないか?」

 シルビアさんの質問はわかる。普通遊び盛りの5歳児が冒険者の訓練したりしないよな。でも俺は一刻も早く冒険者(ハーレム)になりたいんだから仕方ない。

「俺は三男だから領地次ぐわけでもないし、前から冒険者になりたいって思っていたんです。その為に母から色々教わっていましたが、本格的に学ぶなら現役の冒険者に色々習ったほうがいいんじゃないかって話になったんです」

「なるほど、それで冒険者ギルドに依頼を出したんだな。それでクロード、私たち3人が冒険者の知識と経験を与えるということで問題ないか?」

「はい、それで問題ありません。よろしくお願いしますシルビア先生!」

「!!! す、すまないクロード、もう一度言ってくれるか?」

「? よろしく、シルビア先生♪」

「!!!! くっ…かなり嬉しいものなのだな。先生と呼ばれるのも」

「シルっちだけずるいっす!! 私も呼んで欲しいっす~!」

「わ、私も…」

「フラン先生、ユミナ先生もよろしくお願いしますね!」

「「…じーん」」

 先生って言って喜んでくれるならいくらでも呼んであげちゃうよ。

「それじゃ契約の話に入ろうか。契約はとりあえず3年間で、週に3日私たちと訓練することになる。賃金は月に一人頭金貨10枚…って、本当にこんな、こちらにとって良い条件でいいのか?」

「ええ、シルビア先生達さえ良ければ、それでお願いします」

「わかった。承ろう。今日からよろしく頼む、クロード」

「よろしくっす!」

「よろしく、お願いします」

「こちらこそ、ご指導よろしくお願いします!」

 これで契約完了だ。今日からこの先生達と頑張っていこう。



「さて、それでは早速訓練に入ろう。ここの家の裏手に訓練場があると聞いた。そこへ行こうか」

「わかりました。案内しますね」

 俺の案内で、家の裏にある訓練場へと向かう。3歳から毎日シゴかれていた訓練場だ。倉庫の中には訓練用の剣や他の武器なども常備してある。

「それじゃまずは剣術から見せてもらおう。この訓練用の剣を使おうか」

「はい!」

 俺は剣を抜き、正眼に構える。シルビア先生も対面に行き剣を構えた。

「私は言葉で教えるのは得意じゃない。すべて実践で教えていく。いいな?」

「はい! むしろそっちの方が分かりやすくて好きです。シルビア先生!」

「くっ…! で、では好きなようにかかって来い!」

「はい! 行きます! 身体強化アクセルブースト!」

 身体強化を掛け、シルビア先生の胸を借りるつもりで突っ込む。しかし、上段、切り払い、切り上げ等、切り方を変えて攻撃するが全て綺麗に防がれてしまう。剣術スキルは持っていないが、前世で小学生の時は剣道クラブだった俺の剣を防ぎきるとは、なかなかやる!

「ほう、そこそこ出来るなクロード。5歳児にしてはいい太刀筋だ!」

「ありがとう! ございます!!」

 なおも斬りかかるが、全て簡単に受け流されているようだった。

「よし、そこまで!」

 はぁ、はぁ…結局一発も入れられなかったな。

「次は私が攻めるから防いでみろ! いくぞ!」

「ちょっ!!」

 シルビア先生の一撃を確かに防いだはずなのに、気付いたら体に打ち込まれている。フェイントか? 剣で受けてもその防御が流れるように捌かれてさらに一撃入れてくる。これが本場の冒険者の剣か!

「どうしたクロード! まだこんなものじゃないぞ!」

「くっ! まだまだぁ!!」

 身体強化アクセルブーストを全開にして目も強化しているので、剣筋は見えているはずなのに防げない。防御しても剣に当たる直前に角度を変えて的確に俺の体に当ててくる。急所を防ぐので精一杯だ。そして徐々にシルビア先生の剣の速度が上がっている気がした。

「はははははっ、良い、良いぞクロード!」

「うぐっ、せりゃあああ!」



 数分後…気付いたらボッコボコにされてました。

「シルっち! やりすぎっすよ!!」

「クロードくん! すぐ回復を!!」

 はっと気付いたシルビア先生が手から剣を落とし、自分の両手をじっと見詰めている。

「!! あ、あぁ…私はまた…」

 ・・・昔なんかあったのかな? いやーしかしめっちゃ痛いわー。密かに魔法で回復しながら攻撃を食らっていたが、模擬剣でも鉄なので当たり所が悪ければ死ぬレベルで痛い。でも今は体に鞭打って無理をする時だ。俺は痛む体に心の中で喝を入れながら、なんとか立ち上がる。

「ああ…大丈夫ですよユミナ先生。もう回復しましたから」

「え、嘘…まだ血だらけ、なのに!」

「これでも体の頑丈さには少し自信あるんですよ。さぁシルビア先生! 続きやりますよ!」

「え…いや、しかし…」

「この程度の怪我、俺にはなんてことありません! もっとかかって来てください! なにか掴めそうな気がするんです!!」

「クロっち…ほんとに大ジョブっすか? さっきまで顔がちょっと変形してたっすよ?」

「はい! もう治りましたから。だから…」

 ビシッと剣をまっすぐシルビア先生に突きつける。

「最後まで付き合ってもらいますからね。シルビア先生!」

「…ふっ、ふふ…はははははっ」

 突然笑い出すシルビア先生。その目には少しだけ涙が浮かんでいた。

「ああ! 最後まで付きあうさ! 途中で逃げても逃がさないからな!」

「はい!! うおおおお!!」

 その日は夕食が出来るまでひたすら打ち合っていた。おかげで剣術スキルをゲットできました。



 翌日。今日はユミナ先生の授業であるはずだ。しかし、訓練場に現れたユミナ先生の顔色が悪い。風邪でも引いたか?

「ユミナ先生、大丈夫ですか? 顔色悪いですよ」

「は、はい…大丈夫、です。緊張…しちゃって、ごめん、なさい」

「がんばるっす、ユミナっち!」

「ユミナはこういう時は緊張して何もできなくなるんだ。どうしたものか…」

 緊張なんてすることないんだけどなぁ。ここは生徒として先生の緊張を解かなければ! 5歳児のスキンシップで!!

「ユミナ先生ー」

 俺はユミナ先生に正面から抱きついてみる。身長差的にお腹辺りに頭を突っ込む形だ。ユミナ先生のお腹はぷにぷにしてて予想以上に抱き心地がいい。このまま抱き枕にしたい程だ。

「ぅえ!? ク、クロードくん!?」

「ユミナ先生、そんなに緊張しなくたっていいんですよ? 俺なんてただの5歳児だし」

「う、でも…私なんかが、人に、教えるなんて…」

「ユミナ先生、ステータス見せてもらっていいですか?」

「えっ、ステータス? なんで…」

「いえ、俺も一応魔導師なので、どのくらい違うのかなって思って。ダメですか?」

「ダメじゃない、けど…『ステータスオープン』」


名前:ユミナ 
年齢:53歳 種族:エルフ
称号:精霊魔導師 Dランク冒険者 銀月の誓いの守り手
加護:魔法神の加護 
レベル:41
  HP:335/335
  MP:2190/2190
    筋力:52 体力:46 魔力:363 
    精神:170 敏捷:66 運:38

魔法スキル
   【水魔法”LV8”】【風魔法”LV7”】【地魔法”LV6”】【無魔法”LV5”】
   【精霊魔法(水)”LV5”】【魔法制御”LV6”】【魔力操作”LV6”】
技能スキル  
      【護身術”LV4”】【杖術”LV3”】【料理”LV8”】
      【水耐性】【風耐性】【魔法耐性】


 …そういやユミナ先生ってエルフだったな。まさか50代とは思わなかった。エルフの成熟は遅いってマジだったようだ。魔法適正の数は同じ4つだが俺とは使える属性が違い、水魔法が俺よりLVが高い。それに精霊魔法を使えるとか、さすが現役エルフ冒険者。ていうか料理スキルのLVがめっちゃ高い。料理好きなのかな?

「ほら、魔法スキルは俺なんかより上なんだから、俺が教わる事なんていっぱいあると思いますよ? 魔法だけじゃなくて、料理だって教わりたいです」

「料理…好き、なの?」

「はい。たまに作って家族に振舞ったりしていますよ。でもあんまり上手くなくて…この前なんて砂糖と塩を間違えてしょっぱいハニートースト作っちゃったし…」

 するとユミナはクスッと可愛く笑う。

「そうなんだね…お料理好きなら、私、教えられるよ」

「お料理もですけど、魔法も教えてくださいね」

「えへへ、うん。魔法もがんばって、教えるね」

「はい! 一緒に頑張っていきましょう」

 そんなこんなでやっと始まるユミナ先生の授業。この日は水の上級魔法を教えてもらった。そのおかげで水魔法のLVが上がったようだ。ユミナ先生の緊張が解けて良かった。



 さらに翌日、家庭教師3日目、今日はこの人である。

「やっと私の出番っすー!!」

「よ、よろしくお願いします、フラン先生」

「うむうむ。それじゃ今日は隠れんぼするっす!」

「隠れんぼって、あの隠れんぼですか?」

「うん、そうっすよ! 範囲はクロっちの家の敷地内の庭限定で、わたしが隠れるから、クロっちはどんな手を使ってもいいから見つけて欲しいっす!」

 フラン先生にはフラン先生なりの考えがあるに違いない。ここは全力で隠れんぼするべきだろう。

「これも修行なんですね。わかりました!」

「それじゃ100数えて欲しいっす! その間に隠れるっすよ!」

「了解です!それじゃ行きますよ!い~ち、に~…」

 ダッシュで立ち去るフラン先生。隠れんぼか。そういや俺って索敵スキルとか持ってなかったな。持ってなければ作れば良いじゃない! ってことで【魔法創造】起動!


《魔法創造起動。
 術式構成:自分の周囲にあるものを探索、索敵し、調査結果を表示する。
        索敵範囲によって魔力消費量が変化する。
 術式名:探索魔法サーチ

探索魔法サーチを創造するコストとしてMPを700消費します。よろしいですか? Y/N

 これもまたコストデカイなぁ。まぁ使い方によっては色々便利だからいいか。YESっと。
 体内から一気に魔力が消費され、【探索魔法サーチ】が作成される。ちょっと貧血みたいにフラつくが問題ない。フラン先生はどんな手も使っていいって言ってたからな。ふふふ。【探索魔法サーチ】起動!

 俺の目の前に周囲のマップが表示される。せっかくだから3Dマップをイメージして表示させているので、周囲にあるものが詳細に分かる仕様になっている。

 (フラン先生だけ識別色変更)

 これでさらにわかりやすい。どうやらフラン先生は、現在庭の木の上にいるようだ。

「・・・99、100!! それじゃ行きますよ~!」

 数を数え終わると、俺はそのまま真っ直ぐにフラン先生がいる木の方へ向かっていく。このまま登るのも面倒なので、身体強化アクセルブーストをかけて思いっきり木を殴ってみた。
 どごぉぉぉん! という音と共に、フラン先生が木の上から落ちてくる。

「にゃあああああああああああ!!」

 さすがに地面に叩きつけられたら可愛そうなので、お姫様抱っこで受け止めてあげる。

「よっと、フラン先生みーつけた!」

「うううううにゃあああああ! なんでっすか!! なんでそんな簡単に見つけられるんっすか!! なにしたんすかぁ!!」

 ふしゃあああ!と猫のように尻尾を立てて怒るフラン先生。あぁ、尻尾触りたい。

「ちょっとした魔法ですよ。なにしてもいいって言うから」

「あぅぅぅ、ず、ずるいっすよぉ。そんな魔法」

「でも、その魔法使わないと今日中に見つけられなかったかもしれませんよ?」

「うーーーん、じゃあ今度は逆にするっす! 私が鬼でクロっちが隠れるっすよ!」

「まぁ別にいいですけど」

「それじゃ100数えるっすよ~! い~ち! に~!」

 仕方ない、隠れるか。倉庫の前にある樽の中でいいかな? あそこも庭だし。
 樽の中って狭くて暖かくてなんか好きなんだよね。


 ~10分経過~
 随分遅いな。そんなに難しいところ隠れてないんだが。


 ~30分経過~
 でもこれ、なんの訓練なのかな…あ、眠くなってきた。
 寝ちゃダメだ~…寝ちゃ…Zzzzzz



~フラン視点~

「ここっすねクロっち~! って寝てるんすか!?」

 樽の中を覗くと、クロっちが気持ちよさそうに寝ていた。うーん、こうして寝顔を見ていると、やっぱりただの5歳児っすよね。でも、さっき木の上から落ちた時に受け止めてくれた時はちょっとカッコよく見えたっす…なんか不思議な子っすね。

 じーっとクロっちを見てみる。
 金髪で整った顔に長いまつげ。まごう事なき美少年っす。この子が育ったら将来かなりのイケメンさんになるんじゃなかろうか…。
 よし! これからクロっちの好感度を上げてわたしの虜にするっす! 今からしっかり懐かせて、将来は…ぐふふふふふぅ♪

 はっ! い、いけないっす! 何考えてるんすか私ぃ!!

 と、とりあえずこのままにはしておけないのでいい加減起こすっすかね。起きたら普通にしなくちゃダメっすよ私! YESショタっ子NOタッチっす!




~クロード視点~

「うっ…うぅん……あれ?」

 目を覚ましたら既に夕暮れ時になっていた。ここって訓練場か?

「あ、目を覚ましたっすね、クロっち」

「えっ?」

 フラン先生の顔が俺の上にある。この状況は…どうやら俺は芝生の上でフラン先生に膝枕されていたらしい。フラン先生はショートパンツを履いているので、頭の裏に生の柔らかな太ももの感触がする。…女性からの人生初の生膝枕、俺はなんで寝ていたんだ!!!

「樽の中で寝てるからビックリしちゃったっすよ。良く眠れたっすか?」

「…はい、ありがとうございます。っていうかすいません、膝借りちゃってたみたいで」

「気にしなくていいっすよ。クロっちの寝顔、可愛かったっすから!」

 にひひっとフラン先生が笑う。夕日に照らされたフラン先生の笑顔は、なんだかすごく、宝石のように綺麗に輝いて見えた。思わず時間を忘れてその笑顔に見とれている俺がそこにいた。

「・・・・・・」

「ん? どうしたっすか、クロっち?」

「…えっ!? いや、な、何でもないですよ! そ、そういえばシルビア先生たちはどうしたんですか?」

「二人には先に帰ってもらったっす。クロっちの寝顔、独り占めっすね♪」

 この人は…。そういうことを言うんじゃないっての! 照れるわ!



 俺とフラン先生は訓練所を後にして家の正門の前に移動する。帰りを送っていくと言ったら断られてしまった。もう暗くなるから心配なんだがなぁ。

「本当に送らなくていいんですか?」

「問題なしっすよ。私たちの宿って結構近いっすから!」

「わかりました。それじゃ、また明日です」

「うん! また明日っす~!」

 そう言って、フラン先生は手を振って走って帰っていった。その後ろ姿を見て、今日のフラン先生の夕陽に照らされた笑顔と太ももの感触は、俺の心のDドライブに永久保存しようと改めて思う俺だった。




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