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問題児 1
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その日は土砂降りだった。
僕らのクラスはその日体育の授業がマラソンだったため、この土砂降りのせいでそのマラソンが中止になりクラス全員で大喜びしたのを覚えている。
ただ、その日の先生達の様子がとんでもなくおかしかったのだ。
たまたまその日の朝、僕は職員室の前を通った、ちょうど職員会議だったのかは分からないがいつもより、不気味な程に静かだった、いや職員会議でもあそこまで静かにはならないだろう。
しばらくして授業の準備なのか、朝のホームルームの準備なのか、職員室からぞろぞろと先生達が出てきたのだが、
「まさか、本当にいるとは...。」
「しかも、私たちの学校に来るとは...。」
「でも、給料はとんでもなく上がるんだよな...。」
と顔面蒼白の状態でブツブツ言いながら自分達が担任をしている教室に向かって行った。
「何か、あったのかな...?」
と僕は職員室の中を覗き込んだのだが、僕らの担任、秋園先生が教頭と何か話し込んでいた。
「教頭先生、その転校生の話なのですが...」
「わかっている、ただ私も半信半疑だったんだこの話は...」
「まさか、本当に実在しているとは...。」
「でも、あの子達になんと言えば良いのか...。」
なぜか秋園先生は、半泣きだった。
その時の僕は「転校生」が来るというだけで泣きそうになる理由、そして他の先生達までもが、その「転校生」に怯えている理由が意味不明だった。だが、次の教頭の言った言葉に僕は戦慄してしまった。
「まさか、前の学校の教師と学生を30人を死なせてしまうとはね...。」
僕らのクラスはその日体育の授業がマラソンだったため、この土砂降りのせいでそのマラソンが中止になりクラス全員で大喜びしたのを覚えている。
ただ、その日の先生達の様子がとんでもなくおかしかったのだ。
たまたまその日の朝、僕は職員室の前を通った、ちょうど職員会議だったのかは分からないがいつもより、不気味な程に静かだった、いや職員会議でもあそこまで静かにはならないだろう。
しばらくして授業の準備なのか、朝のホームルームの準備なのか、職員室からぞろぞろと先生達が出てきたのだが、
「まさか、本当にいるとは...。」
「しかも、私たちの学校に来るとは...。」
「でも、給料はとんでもなく上がるんだよな...。」
と顔面蒼白の状態でブツブツ言いながら自分達が担任をしている教室に向かって行った。
「何か、あったのかな...?」
と僕は職員室の中を覗き込んだのだが、僕らの担任、秋園先生が教頭と何か話し込んでいた。
「教頭先生、その転校生の話なのですが...」
「わかっている、ただ私も半信半疑だったんだこの話は...」
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「でも、あの子達になんと言えば良いのか...。」
なぜか秋園先生は、半泣きだった。
その時の僕は「転校生」が来るというだけで泣きそうになる理由、そして他の先生達までもが、その「転校生」に怯えている理由が意味不明だった。だが、次の教頭の言った言葉に僕は戦慄してしまった。
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