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第七章:プリンセス、物語を紡ぐ(仮)
(15)勇者と魔族のお姫様③
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「ーーもうお気付きかとは思いますが、勇者はある種の道化のようなもの。魔王と魔族はそれこそ人族の奴隷のようなもの。その関係性を維持したまま世界を回していくためには当然ですがその双方に同じ認識が必要ですよね?」
「ーー!?」
表情を見れば見当はつきます。これまでの話で薄々とは察していたと思いますが、ご理解いただけて何よりです。納得できるかどうかは別問題ですけれども。
それでも驚きを隠せないのは……内容が内容だけに仕方がないことかもしれませんね。
「それはつまり……最初から聖王と魔王が繋がっていたという事なのか?」
「逆にお伺いします。そうでない場合に天敵システムは機能しますか?」
…………。
絶対に機能しないーーとは言えないのかもしれない。でも程よい距離感で自らの繁栄を求めずにただ目の上の瘤としてあり続ける事が出来るだろうか?
度々訪れる勇者と言う名の無礼者の相手を適切に行えるだろうか?
そして辺境の小さな島一つで生活に必要な物資が揃うものなのか?
考えれば自ずと答えは見えてくるはず。
「……無理だな」
「ーーノイン!?」
「お前にもわかるだろうソフィス。素人考えでも無理がありすぎる。確かに短期間であれば成立するかもしれんが長い時間そうあり続けることは不可能だ」
「そうですね。時間の長短がどれくらいかは人それぞれですが、このシステムの稼働時間は千年単位ですよ。千年か二千年かそれとももっと永い時間なのかは私も知りませんけどね」
「そんな……」
「私の感覚ではそれ程の永い時間は不可能だ。しかし同時にそれ程の時間となると人族では何十世代も経ていることになるが……。はたしてそのような長期間成立するものなのか?」
「どうでしょうね。私にもわかりません。ただし。一つ言えることは今現在もこのシステムは稼働しているということでしょうか?」
「なるほど。納得だ。何者かが成立させ続けている訳か」
「はい。ですが一つ訂正を。何者かではなく聖王と魔王が成立させています。魔族も人族もその殆どが何も知らずにその時代その時代を生きています。世界の根底で一定の平和を維持しているのは聖王と魔王。そしてその他八人の王たちです」
「ーー!?」
何を驚くというのでしょうか? 王が二人も関わっているシステムの事を他の王が知らないはずがありませんでしょう?
「……それはつまり……?」
「簡潔に言いますが、全員グルですね」
「何という……」
絶句。
そして私の後ろに立つそのうちの一人に自然と視線が集まる。
当の本人はそのような視線を気にすることなく平然としているーーのでしょうね、きっと。(苦笑)
「ーーそれで。それでもし今の話が事実だとして君は何をしようとしている? 何を望んでいるんだ?」
「さすが勇者様。話が早くて助かります。私が望むのは平穏な日常です。一人の女の子として平穏で幸せな暮らしをしたい。ただそれだけです」
「そんな事の為に?」
「そんな事?」
おっといけない。思わず殺気が漏れてしまったかもしれませんね。
「ーーいや、すまない。そういうつもりではない。ただもっとこう大きな何かを想像していただけだ」
「勇者様、そういうつもりがどういうつもりなのかは問いませんが、あなたがそんな事と仰った『平穏な日常』がどれほど素晴らしい事なのかはそうではない人生をおくらなければ気がつかないのかもしれません」
「すまない失言だった」
「いいえ。責めている訳ではないのです。これまでの私はそんなささやかな幸せすら無縁だったという事です。そしてだからこそ渇望してもいるのです」
「………………。それでキラリ嬢、どのようにしてその願いを実現するつもりなのかな?」
「あっ! そうですわ! そこが問題ですわ。平穏な日常を求めるのに何故……」
一同の視線が再び私の後ろへ。うん。やっぱり王の存在は別格ですね。
「例えば何処かの田舎町でそっと暮らす。そんな事を考えた事もあります。ですが、それでは私一人が難を逃れるだけで魔族や魔王は討伐の危険に晒され続けます。魔族にだって親兄弟友人知人がいます。あなた方人族と何も変わらないコミュニティを形成しています」
「……なるほど。侵略に対して抗うのは当然の事……だな」
「待て! 魔物を使って侵略しているのは魔族の
ーー」
「ルクスそれがそもそも誤解だという話だろう?」
「それは……」
「待って、二人ともちょっと待って。その事実を明らかにしたのが魔族という事を忘れないでちょうだい。彼女の言っていることが正しいとは限らないわ。私たちを騙そうとしているのかもしれないでしょう」
「否定はしない。しかしその目的が見当もつかない。彼女が我々を騙す目的は何だ? 戦力か? 自惚れるわけではないが我々は相当強い。あくまで人族というカテゴリーではな? しかし彼女の側には我々以上の戦力が既にある。ならば目的は他にあるのか?」
「それは……」
少々混乱しているご様子ですが、そう悪くはない展開かと思います。
想定する最悪の脚本は勧善懲悪。これまでの魔族に対する感情、思想誘導は私たちを完全なる悪役にしてしまっている。でも今この場ではその定義が揺らぎつつある。私が投げ込んだ石が良くも悪くも大きな波紋を広げているからだ。
そして何が良かったのかはわからないけれど、ちょっといい方向に話が進んでいる気がする。正直お姉様の悪感情はちょっとやそっとではどうにもならないと思っていた。それが……どうした事でしょう? ちょっと苦手な相手と一緒に居るくらいの感じ……ですよね?
うーむ。謎だわ。あれかしら魔族の姫という高貴なオーラがお姉様のお姉様心をくすぐったのかしら?(笑)
ああ見えてーーというか見た目通り母性愛に溢れているお方ですからね。えっ!? お胸様のサイズの話ではありませんよ!?
(ひゃっ!?)
今一瞬物凄い殺気のようなモノを感じたのですがまさか……。あ、睨んでる!?
「ゴホン。色々と情報が多すぎたようですね。アン、リラックス出来るようにお茶のおかわりを用意してくれる?」
「かしこまりました」
再びお茶の支度をする為にキラキラひらひらとうちの可憐な妖精さんが舞うように動き回る。
その様子はある種のマスコット的に場を和ませる力があるかもしれないーーなどと思ってしまった。
そんな可愛らしい妖精のダンスを横目に閑話休題といきたいところですが……。
「ありがとう、助かる。俺たちには君の情報を精査する時間も余裕もツテもない。だから何を聞いても結局はこの場にいる四人で判断するしかない訳だがそれは理解しているだろうか?」
そうはいかないようですね。
「私はあなた方が勇者様とその御一行だと知った上で会いに参りました。ルクス様は勇者である事を否定されておりますが、それは一旦横に置いておきましょう」
四人の顔を順に見つめて僅かなタメを作る。決してもったいぶっている訳ではなく、私自身の覚悟の問題でもある。
非常に良い……いやそこそこ友好的な……まぁ相応に話を聞いてはくれる距離感……あ、ヤバイ。ちょっと覚悟が揺らいできたかもしれない。(笑)
「ーー誤解のないように先に申し上げておきます。情報の裏付けが取れない今この場で何かしら返答をいただきたいーーというつもりではありませんのでご安心ください。本日こうして皆様にご挨拶にお伺いした目的はまずは私の事を知っていただきたかったのです。私といいますか魔族といいますか、それも含めたこの歪な世界の事を……と申し上げるのが一番いいかもしれません」
「それで?」
「はい。まずは知っていただく事。私たちと皆様方とが相容れぬ存在では決してないという事。私たち魔族は人族を侵略する意思などないのだという事。それらを知ってもらった上で勇者様に判断していただきたかったのです。それでも魔王討伐をするのかどうか」
「………………」
「ああいえ、違いますからね。ここで返事をしていただくつもりではありません。情報を持ち帰り存分にご検討くださいませ。今はそれで十分ですから」
「今は?」
「はい、今は。いずれは皆様とももっともっと友好的な関係を築きたいと願っておりますが、今はまだ時期尚早でしょう。この場で何をどうお話したとしても私への不信感は拭えないでしょう?」
「否定はしない。それにルクスが勇者ではないかもしれない。その場合は君のこの努力はあまり意味をなさないだろう」
「そうですね。その心配は不要ですが、それで構いません」
「何故俺が勇者だと断定する?」
「……………」
「答えられないのですか?」
「いいえ、開示する情報、根拠がないのです。どのように解釈されるかはお任せしますが、ルクス様が勇者であるという事を私が知っているから。これがその問いに関する返答のすべてとなります。根拠も理由も何も提示できません。ただその事実を知っているというだけです。ですから訝しがる皆様のお気持ちも理解しております」
「……ふむ。わかった。これ以上詮索しても我々が知りたい事は聞けそうにないだろう。勇者の件はこのくらいでいいだろう。それで勇者に会いに来た魔王の娘の目的は果たせたのかな?」
「はい。そしていいえですね」
「どういう事だ?」
「つまり、まだ話は続くという意味さ」
「……の、ようですわね」
「やれやれ。ちょっと休憩を希望したい……かねぇ?」
「だな。まぁこの状況がそもそも休憩みたいなものだとは思うが……」
「情報を整理する時間が欲しいです」
「という事だがどうだろうか?」
「もちろんです。もしよければ隣の部屋をお使いください。私どもはこちらでお待ちしております」
「わかった。ありがたくお借りしよう」
これにて勇者との会談第一幕は終了ですね。
休憩を挟んで第二幕が始まります。私も気合を入れ直しましょう!
「ーー!?」
表情を見れば見当はつきます。これまでの話で薄々とは察していたと思いますが、ご理解いただけて何よりです。納得できるかどうかは別問題ですけれども。
それでも驚きを隠せないのは……内容が内容だけに仕方がないことかもしれませんね。
「それはつまり……最初から聖王と魔王が繋がっていたという事なのか?」
「逆にお伺いします。そうでない場合に天敵システムは機能しますか?」
…………。
絶対に機能しないーーとは言えないのかもしれない。でも程よい距離感で自らの繁栄を求めずにただ目の上の瘤としてあり続ける事が出来るだろうか?
度々訪れる勇者と言う名の無礼者の相手を適切に行えるだろうか?
そして辺境の小さな島一つで生活に必要な物資が揃うものなのか?
考えれば自ずと答えは見えてくるはず。
「……無理だな」
「ーーノイン!?」
「お前にもわかるだろうソフィス。素人考えでも無理がありすぎる。確かに短期間であれば成立するかもしれんが長い時間そうあり続けることは不可能だ」
「そうですね。時間の長短がどれくらいかは人それぞれですが、このシステムの稼働時間は千年単位ですよ。千年か二千年かそれとももっと永い時間なのかは私も知りませんけどね」
「そんな……」
「私の感覚ではそれ程の永い時間は不可能だ。しかし同時にそれ程の時間となると人族では何十世代も経ていることになるが……。はたしてそのような長期間成立するものなのか?」
「どうでしょうね。私にもわかりません。ただし。一つ言えることは今現在もこのシステムは稼働しているということでしょうか?」
「なるほど。納得だ。何者かが成立させ続けている訳か」
「はい。ですが一つ訂正を。何者かではなく聖王と魔王が成立させています。魔族も人族もその殆どが何も知らずにその時代その時代を生きています。世界の根底で一定の平和を維持しているのは聖王と魔王。そしてその他八人の王たちです」
「ーー!?」
何を驚くというのでしょうか? 王が二人も関わっているシステムの事を他の王が知らないはずがありませんでしょう?
「……それはつまり……?」
「簡潔に言いますが、全員グルですね」
「何という……」
絶句。
そして私の後ろに立つそのうちの一人に自然と視線が集まる。
当の本人はそのような視線を気にすることなく平然としているーーのでしょうね、きっと。(苦笑)
「ーーそれで。それでもし今の話が事実だとして君は何をしようとしている? 何を望んでいるんだ?」
「さすが勇者様。話が早くて助かります。私が望むのは平穏な日常です。一人の女の子として平穏で幸せな暮らしをしたい。ただそれだけです」
「そんな事の為に?」
「そんな事?」
おっといけない。思わず殺気が漏れてしまったかもしれませんね。
「ーーいや、すまない。そういうつもりではない。ただもっとこう大きな何かを想像していただけだ」
「勇者様、そういうつもりがどういうつもりなのかは問いませんが、あなたがそんな事と仰った『平穏な日常』がどれほど素晴らしい事なのかはそうではない人生をおくらなければ気がつかないのかもしれません」
「すまない失言だった」
「いいえ。責めている訳ではないのです。これまでの私はそんなささやかな幸せすら無縁だったという事です。そしてだからこそ渇望してもいるのです」
「………………。それでキラリ嬢、どのようにしてその願いを実現するつもりなのかな?」
「あっ! そうですわ! そこが問題ですわ。平穏な日常を求めるのに何故……」
一同の視線が再び私の後ろへ。うん。やっぱり王の存在は別格ですね。
「例えば何処かの田舎町でそっと暮らす。そんな事を考えた事もあります。ですが、それでは私一人が難を逃れるだけで魔族や魔王は討伐の危険に晒され続けます。魔族にだって親兄弟友人知人がいます。あなた方人族と何も変わらないコミュニティを形成しています」
「……なるほど。侵略に対して抗うのは当然の事……だな」
「待て! 魔物を使って侵略しているのは魔族の
ーー」
「ルクスそれがそもそも誤解だという話だろう?」
「それは……」
「待って、二人ともちょっと待って。その事実を明らかにしたのが魔族という事を忘れないでちょうだい。彼女の言っていることが正しいとは限らないわ。私たちを騙そうとしているのかもしれないでしょう」
「否定はしない。しかしその目的が見当もつかない。彼女が我々を騙す目的は何だ? 戦力か? 自惚れるわけではないが我々は相当強い。あくまで人族というカテゴリーではな? しかし彼女の側には我々以上の戦力が既にある。ならば目的は他にあるのか?」
「それは……」
少々混乱しているご様子ですが、そう悪くはない展開かと思います。
想定する最悪の脚本は勧善懲悪。これまでの魔族に対する感情、思想誘導は私たちを完全なる悪役にしてしまっている。でも今この場ではその定義が揺らぎつつある。私が投げ込んだ石が良くも悪くも大きな波紋を広げているからだ。
そして何が良かったのかはわからないけれど、ちょっといい方向に話が進んでいる気がする。正直お姉様の悪感情はちょっとやそっとではどうにもならないと思っていた。それが……どうした事でしょう? ちょっと苦手な相手と一緒に居るくらいの感じ……ですよね?
うーむ。謎だわ。あれかしら魔族の姫という高貴なオーラがお姉様のお姉様心をくすぐったのかしら?(笑)
ああ見えてーーというか見た目通り母性愛に溢れているお方ですからね。えっ!? お胸様のサイズの話ではありませんよ!?
(ひゃっ!?)
今一瞬物凄い殺気のようなモノを感じたのですがまさか……。あ、睨んでる!?
「ゴホン。色々と情報が多すぎたようですね。アン、リラックス出来るようにお茶のおかわりを用意してくれる?」
「かしこまりました」
再びお茶の支度をする為にキラキラひらひらとうちの可憐な妖精さんが舞うように動き回る。
その様子はある種のマスコット的に場を和ませる力があるかもしれないーーなどと思ってしまった。
そんな可愛らしい妖精のダンスを横目に閑話休題といきたいところですが……。
「ありがとう、助かる。俺たちには君の情報を精査する時間も余裕もツテもない。だから何を聞いても結局はこの場にいる四人で判断するしかない訳だがそれは理解しているだろうか?」
そうはいかないようですね。
「私はあなた方が勇者様とその御一行だと知った上で会いに参りました。ルクス様は勇者である事を否定されておりますが、それは一旦横に置いておきましょう」
四人の顔を順に見つめて僅かなタメを作る。決してもったいぶっている訳ではなく、私自身の覚悟の問題でもある。
非常に良い……いやそこそこ友好的な……まぁ相応に話を聞いてはくれる距離感……あ、ヤバイ。ちょっと覚悟が揺らいできたかもしれない。(笑)
「ーー誤解のないように先に申し上げておきます。情報の裏付けが取れない今この場で何かしら返答をいただきたいーーというつもりではありませんのでご安心ください。本日こうして皆様にご挨拶にお伺いした目的はまずは私の事を知っていただきたかったのです。私といいますか魔族といいますか、それも含めたこの歪な世界の事を……と申し上げるのが一番いいかもしれません」
「それで?」
「はい。まずは知っていただく事。私たちと皆様方とが相容れぬ存在では決してないという事。私たち魔族は人族を侵略する意思などないのだという事。それらを知ってもらった上で勇者様に判断していただきたかったのです。それでも魔王討伐をするのかどうか」
「………………」
「ああいえ、違いますからね。ここで返事をしていただくつもりではありません。情報を持ち帰り存分にご検討くださいませ。今はそれで十分ですから」
「今は?」
「はい、今は。いずれは皆様とももっともっと友好的な関係を築きたいと願っておりますが、今はまだ時期尚早でしょう。この場で何をどうお話したとしても私への不信感は拭えないでしょう?」
「否定はしない。それにルクスが勇者ではないかもしれない。その場合は君のこの努力はあまり意味をなさないだろう」
「そうですね。その心配は不要ですが、それで構いません」
「何故俺が勇者だと断定する?」
「……………」
「答えられないのですか?」
「いいえ、開示する情報、根拠がないのです。どのように解釈されるかはお任せしますが、ルクス様が勇者であるという事を私が知っているから。これがその問いに関する返答のすべてとなります。根拠も理由も何も提示できません。ただその事実を知っているというだけです。ですから訝しがる皆様のお気持ちも理解しております」
「……ふむ。わかった。これ以上詮索しても我々が知りたい事は聞けそうにないだろう。勇者の件はこのくらいでいいだろう。それで勇者に会いに来た魔王の娘の目的は果たせたのかな?」
「はい。そしていいえですね」
「どういう事だ?」
「つまり、まだ話は続くという意味さ」
「……の、ようですわね」
「やれやれ。ちょっと休憩を希望したい……かねぇ?」
「だな。まぁこの状況がそもそも休憩みたいなものだとは思うが……」
「情報を整理する時間が欲しいです」
「という事だがどうだろうか?」
「もちろんです。もしよければ隣の部屋をお使いください。私どもはこちらでお待ちしております」
「わかった。ありがたくお借りしよう」
これにて勇者との会談第一幕は終了ですね。
休憩を挟んで第二幕が始まります。私も気合を入れ直しましょう!
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