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第六章:プリンセス、絶望に挑む
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魔法の蔦から解放すると彼は腕の力だけで軽々と私を持ち上げた。まるっきりお人形扱いで驚くよりも呆れてしまう。
そんな私を胡座をかいて座る膝の上に降ろした。お互いに正面から抱き合う様な格好。何かちょっと照れる。
ただこれは側から見れば体の大きさが違いすぎてまるで大木にしがみつく子猿のように見えているかもしれない。
ただ抱き合う二人が裸で男と女という点を考えるとそんな馬鹿な風には思わないだろう。余程の変わり者を除けば百人が百人とも今からエ◯チな事をするのだと思うはずだ。いいや待てよ。何割かは事後だと思うかもしれない。
……どちらでもいいかそんな事は。
「ここからどうするの? 一気に突き刺すの?」
「余計な事は言うな。萎える。ただでさえ娘の様な子供相手なのだ。これ以上言うと協力のしようがなくなるぞ」
「こんな美少女を抱いておいてよくもそんな事が言えるわね」
「どれだけ美人だろうとお前はまだ子供だ。我にその趣味はない。ついでに言うと我の好みはもっと胸も尻も大きな女だ。お前のような棒切れのような子供ではない」
「言ってくれるじゃない……。あとで覚えていなさいよ。絶対にその発言を後悔させてやるんだから! ほら、さっさと抱きなさいよ!! 一応まだアソコは硬いままみたいだからいけるでしょ!」
お腹に当たる熱くて硬いアレに体を擦り付ける。
「だから黙っていろと言ったーー」
「んむ!?」
顎を上に向けられた瞬間に何かを言おうと開いた口が塞がれた。息もできないくらいに激しく唇を舐られ、差し入れられた舌が私の中を蹂躙していく。痺れるような甘い心地よさが身体中をフワッとさせる。
「ふぁ……」
絡めら取られた舌が解放されると自然と甘い吐息が溢れ出した。
たった一度のキスで私は自分の体が発情状態にされた事に驚いていた。今世で初めて本格的に熱く疼く感覚を味わっている。
「いい顔だ。今から気持ちよくしてやる。大人しくしていろ」
耳元で低い声。熱く火照る体がビクリと震えた。
彼と触れている部分が物凄く熱い。
「あっ……」
耳……。
「んん……」
首……。
「ぁぁ……ぃやぁ……」
胸の先を軽く摘まれた。
反射的に体を離そうとしたけれど背中に回された逞しい腕は微動だにせず、ただ上体を反らせただけ。それこそもっともっとと強請るように胸を突き出したみたいな。
「逃げるな。次逃げたら終わりにする」
「に、逃げてない! ビックリして体が反応しただけよ!! 逃げてないわ!!」
「そうか。それなら続けるぞ」
言いながら彼の指が胸から下へと滑るように移動していく。お腹から腰のラインを撫でてお尻の方から股の間へ。指先がアソコに触れると淫らな水音が響いた。そのまま何度か擦るように撫でられると快感が湧き上がってくる。ゾクゾクと背中を走る何かに翻弄されていると太い指がゆっくりと私の中へ……。
「ぁ……」
クチュリと大きく音がした。
逞しい指が浅いところをゆっくりと引っ掻いていく。
「ぁんっ……ああ……」
腰が浮く。背中に回された腕と片足を抱えられているから私の体は自然と目の前の厚い胸板に縋り付くようになり、如何にも何かを欲しがっているみたいにお尻を突き出した姿勢になってしまう。
そんなつもりはないのに弄られる快楽が体の自由を奪っていき……。
「ん……ぁんん……あっ、あっ、ああん……」
声が抑えられず、弄られるのに合わせて止めどなく溢れ出す。
「準備は出来たが……やはり無理があるぞ」
「……いい。して……欲しい」
ああ……だめだ。彼の言いたい事はわかるけれど、私の体は彼のモノで貫かれたいと思っている。この心地よい快楽の海から出たくない。もっともっともっと!! 欲しくて欲しくて堪らない。
「わかった」
濡れた私のアソコに熱く硬いモノが当てられた。思わず体がビクリと反応してしまった。
「………………」
いくぞ。そんなニュアンスの込もった目に無言で頷く。頷いて彼の体にギュッとしがみつく。
逞しい体と両の腕に抱き締められて私の体は逃げ場を失う。
一瞬恐怖が過ぎる。先ほどの様な痛みが来る事に恐れを抱く。
「大丈夫だ、力を抜け」
二度三度擦り付けられたかと思うと私を抱く腕に力が込もった。
くるーー!!
「んぎぃぃぃぃぃぃっっっぃぃぃゃぁぁぁあああああっっっっ!!!!!!」
イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイターーーーーーーイ!!!!!!!!!
「いったぁぁぁぁぁぃっっっ!!!」
「裂けたからな。今お前自身がかけた治癒魔法が働いて修復しているようだが……」
へ? えっ!? マジで!? 裂けたの!? 嘘でしょ!?
「見るか?」
「んぐぅっ……み、ない……わよ!!」
「で、どうする?」
「ふぅっ、ふぅっ、んんっ……う、動いたらどうなる……かしら? 死んじゃう?」
正直答えは聞きたくない。聞きたくないけれど、ただ中にあるだけで男の人が気持ちよくならない事は知っている。悪あがきで力を込めようとしているけれど、多分無意味っぽい。そもそも表情からは判断し辛い相手だけど……。
ちょっと今はわかってしまった。
「聞きたいか?」
「聞きたくない」
「それでどうする? 今ならまだ我は引き返せる。だがここから先へ進めばそれも難しくなる。最後通告だ……。お前が決めろ」
なんて酷い言葉なのかしら? 普通だったら三回くらい死んでもらうところだけれど、私から抱いて欲しいと言った手前そういうわけにもいかない。そもそも私の体を気づかっての発言だから尚更だ。
それよりも腹がたつのは今ならまだ引き返せるという発言の方だ。私とここまでしておいて引き返せるというのが許せない。世界最高(自称)の美少女(まだちょっと若い)と生本番(きゃっ……ちょっと下品?)という状況でやめられるだなんて許せない。ちょっとスキルさん!? 仕事しなさいよっ!!
「ここまできてやめると思うの? だいたい私の初めてなのよ? こんな中途半端でいいわけがないわ!! 私が満足するまで抱き続けて貰うから!! あなたが泣いて懇願するまで続けるわよ!! さぁ!! 好きに動きなさい!!!」
高圧的な物言い。でも私にだってプライドがあるのよ。エ□魔族としてのプライドがね!!
「わかった。死ぬなよ……」
ズンッ!!
「はぅん!?」
ちょっといきなり!? 目の前に星が飛び散ったわよっ!? 好きに動けと言ったけれど普通はちょっと手加減するでしょうに……。
無遠慮に大きなアレを抜けそうなほど引いてから一気に奥深くを貫くなんて……。しかも既に連続ピストンモードに移行だとぅっ!!??
ンァ!? ちょ!! 体からしちゃいけない音がしてる!? メリメリブチブチって……。
「んにゃぁっ!?」
待って! 待って!! ちょっとーー!!
ズンズン、メリグチャ、グチュグチュ……。
体をガッシリと押さえつけて物凄い勢いで腰を振る……というか打ち付ける様な激しさーー。
実際上下しているのは私の方だけどっっーー!?
「あ、あ、あぐっ、んぐ、あ、あ、んは、はっ、ぁは、んは……」
巨大なアレが私の中を文字通り蹂躙して息も絶え絶え、声なんだか呼吸音なんだかよくわからない呻き声が響いている。というか私の口から出てる。
ああ……これはダメなやつじゃないかしら? そんな疑念が頭をよぎるけど、時既に遅し。止めるための言葉を紡ごうにも口からは変な呻き声しか出ないし、目で訴え様にも私の前には分厚い胸板。彼の顔なんてちらりとも見えない。
きっとこのまま意識が遠のいて死んでしまうのね……。初体験の最中に死んでしまうだなんて桃色魔族の風上にも置けないわ。一族の面汚しよ……。
「ンァ……ンァ……ぁはん、ん、んん……」
クチュクチュヌチャヌチャ。
「ぁんぁんああぁん……」
ーーって、よく考えたら私は別にこの変な種族に誇りも抱いてないし、だいたいエ□魔族のプライドって何よ!?
それにさっきから「あんあんあんあん」うるさいわね!? 誰よ発情した猫みたいな嬌声をあげてるのは!?
こっちは命がけでおっきいのを受け入れているというのに全く……。
全く……。
まった……く?
あれ? おかしいな……。
「んぁ、あ、あ、あぁぁん! もっと、もっとしてぇ……」
おかしい。私は巨大な奴に貫かれて死んだと思っていたのだけど……。
目を開ければ変わらぬ分厚い胸板があった。
あんあんと恥ずかしげもなく聞こえていた声がどうも自分の声だと気がついた。
いやまぁ、多分そうじゃないかなぁとは思っていた。だってこんな森の奥深くでエ◯チする奴はいないでしょう?
だから私の断末魔の悲鳴なんだろうなぁ……って思ってた。なんかちょっと違う感じの断末魔の悲鳴(?)だけど。
「ん、んん……ぃぃ……」
思考とは真逆に体は快楽を享受しているらしい。既に痛みは全く感じず、奥を突かれて擦られてお腹の中からジンジンと痺れる様な快楽が溢れ出てくる様だ。
もっともっととねだる様に彼の腰に脚を絡めている。
所謂一つの「だいしゅきほーるど」的な態勢といえよう。うーむ。妙に冷静だな私。これはアレか? 前回の経験が活きているのか!?
それにしても相当ハードな行為だと思うのだけど、予想通り私の体は彼のモノを受け入れて変化成長している。既に最初ほどの辛さは感じていない。それ故の余裕の様だ。
どうやらせい……愛を解き放たなくても体は成長するみたいね。それとも染み出す我慢汁でもいいのかしら?
念の為に施した継続回復の魔法も良かったかもしれない。私の体的にも彼の体力的にも。
とにかくこのままもっともっと彼に愛を注いでもらいましょう。
まだ記憶の中の姿までは至っていないのだから。
ヌチャヌチャヌチャヌチャ……。
粘り気のある液体が入ったツボを硬い棒で掻き回すような音が聞こえ続けている。
……変に詩的(?)な言い方をしても一緒ね。男のアレが女の子の中に突っ込まれて出入りしているのよ。ついでに男の「うっくっ」とか女の「ンァ、ぁはぁん」などという嬌声がそこに色を添えている。
パンパンと肉と肉が打ち合う音もセットだ。
もしも見る者、聞く者がいたとすれば魔物の棲む森の奥深くで一体何をしているのか? まさか怪しい儀式なのではないか?
そんなおかしな妄想に囚われてしまうかもしれない。
それほどに異質な光景。
黒髪の逞しい体躯の漢と桃色の髪の女神の如き美貌の美少女。
僅かな木漏れ日しか射さぬ様な森の奥深くで美女とやーー。美女と逞しい漢が絡み合っている。
「ーーと言ったところかしら?」
私は自分の下で息も絶え絶えのその漢に呼びかけた。
小一時間前までは確かに私の奥を突き上げながら大量の愛を解き放ってくれていたのだけれど、つい先ほど力尽きた。大丈夫。死んではいない。
継続治癒の魔法はまだ解けていない。時間の感覚が曖昧で何日過ぎたのかはわからないけれど、まだ一週間は経っていない。
「よいしょっ……ぅん……と」
フニャッとした棘から体を引き抜いて立ち上がる。
我ながら美しい姿に成長したものだと感心する。成長後の姿を知ってはいたけれど、こうして成長するまでは若干の不安もあった。
記憶の中の姿に成長するかどうかは確信が持てなかったから。それでもステータスを引き継いでいるのだから大丈夫。大丈夫なはず……と思っていた。
だから今はとても安心している。
これで身も心も前回を引き継いだ。
レベルも十ほど上がった様だ。残念ながらそれ以外に新たなスキル等は得ていない。というか例の「純潔の乙女」とかいう呪いが消え去った。まぁ純潔ではなくなったから当然でしょうけど。
「『飲水生成』」
そなままな名称の魔法を発動させると私の手のひらから水が溢れ出した。こういう生活魔法的なのは手抜き感のある名称が多い。もしくは厨二感が強いかのどちらかなのでこれはこれでいいと思う。
一度の使用でだいたい二リットルくらいが生成されるから取り敢えず百倍の魔力を注いだ。そうして生み出した水に魔法改変で干渉しシャワーの様に変化せる。
「冷たいけど気持ちいい」
色々と汚れた体を綺麗に洗い流す。
髪も体も新品の様に綺麗になった。
ついでにコイツも洗ってあげよう。
(………………。あれだけ激しく愛し合った(笑)のにコイツ呼ばわりはないかしら?)
浮遊の魔法で宙に浮き、適当な高さから雨の様にシャワーを浴びせる。なんだか水やりしているみたいね。アレがタケノコみたいに真っ直ぐ伸びたら面白いのに……。涎(媚薬)でも垂らしてみようかしら?
「………………」
冷たい水にピクピクと反応はするが目は覚まさない。
まぁ女と違ってアレだけ長時間ずっと発射し続けたのだから仕方がないのかな。ご褒美に頭から足の先まで一通り水洗いしてあげましょう。
それにしてもここまで見事にピクピクしているとさすがに心配になってくるわね。竜族だし平気だと思うけれど……大丈夫よね? 死なないわよね?
やっぱりちょっと心配になってきた。
「えいっ! 『完全回復』!!」
これで死にはしないと思う。……多分だけど。
ジッと見ていると体の震え……やっぱり痙攣だったのかな? それが治まってきた。
「……うん、大丈夫みたい」
呼吸が穏やかになってきた。これならきっと死なないわよね。
暫く見守っていると体の中心が硬くそそり勃ってきた。大きい。今の私でもちょっと怖いくらいに大きい。よくこんなモノで貫かれようと思ったわね私。自分で自分に感心するわ。
それにしても意識よりも先に目覚めるとは……さすがエ□ゲー準拠の世界だわ。
「目を覚ますまでどうしようかしらね……?」
「……姫さま」
どう時間を潰そうかと考えていたら後ろから恐る恐る声がかかった。
「なぁにアン?」
振り返るとお世話妖精のアンが少し辛そうに浮いていた。見たところ正気に戻っているようで一安心。
「美しく成長なさいましたね。ですが……その……必要な事だとは理解しておりますが……それでも……」
ああ……。私の方はどうという事はないのだけれど、アンは初めてだものね。気持ちはわかるわ。
「ゴメンねアン。私のあんな姿は見たくなかったわよね。でもいつまでも幼いままの姿ではいられない。もしかしたら何年か経てば成長したかもしれないけれど……」
それじゃダメなのよ。あのスキルのレベルアップ速度から考えると三ヶ月もすれば私の能力は100%オフね。そうなったらもうどうしようもないわ。そうなる前にこうするしかなかった。それに私が強くなる為には誰かと体を重ねる事が必須なのよ。だから私はこれから先も何度も何度でもこの行為を繰り返す。
「はい……。それではダメなのですよね? 私も理解をしようとはしているのですが……それでも……」
「いいのよ、気にしないで。それよりもあなたは平気?」
「ーーっ!!」
私の問いかけにアンが大きな動揺を示した。
あら? どうかしたのかしら?
「えっと……私は別に何も……」
「???」
「姫さまの魔力があれば数日間程度何も食べなくても平気ですし問題ありません」
「ああ、それもあったわね。あとで一緒にご飯にしましょ。ただ、私が気にしているのは体のことよ。数日間ずっと快楽に晒され続けたでしょう? 初めてのあなたにはキツかったのではないかと心配しているのよ」
「え、え、あ、えっ!?」
平静を装っていた顔が一気に朱に染まり、しどろもどろに慌てふためく。どうしたのかしら?
「な、な、なぜ……どうしてそれを知って……」
「ん? ああ、今の私だと普通は知らない事だったかしら? 感覚共有のこと。なるほど。それで様子がおかしかったのね。ゴメンね。恥ずかしい思いをさせてしまって」
そうだったわね。私も最初は知らなくてアンに大変な思いをさせたのよね……。
「私のせいであなたにも大変な思いをさせてしまう。もし……もしも嫌だったらいいなさい。その時はーー」
「その時は妖精界へ帰れとでも仰るつもりですか? それなら私は絶対に嫌とは申しませんが?」
「……いいのね? これからも同じ思いをするわよ?」
「望むところです!!」
「そう……そうだったのね……」
「はい! 姫様!!」
物凄く嬉しそうに返事をするアン。あまりにも嬉しそうなものだからついつい……。
「そうだったのね……。よもやあなたがそんなにも快楽を求めていただなんてーー」
深刻そうな表情と声色。ふふふ。やっぱり私ってば女優さんみたい。(笑)
「え!? ……どういうイミ……え、あ、いや、ちちちち違います!! 違いますからっ!! そう言う意味で言ったわけではありませんから!!はぁっ!? なななななななななんなんですか!? そんな訳ないじゃないですか!? ちょっと、姫様!? なんですかその目はっっ!!」
「プッ……クスクスクス……」
ちょっと。吹き出しちゃったじゃないの。もうアンったら物凄く必死なんだから。クスクス。
「姫様!!」
「ゴメンゴメン。そんなにも慌てるだなんて思わなかったのよ、許してアン。でも……ホントはどうなのかしら?」
「何か言いましたか!!」
「何にも。あ、ほら、あんまり大きな声を出すから彼が気がついたわ」
「あ、本当ですねーーって! ちょっと!? 誤魔化しましたね!!」
「いやぁねぇ、そんな訳ないじゃない。本当に彼が気がついたのよ。ねぇ、ガラードラ」
本当は少し前から気がついていたみたいだけれど、私たちに遠慮して寝たふりをしてくれていたみたい。
遠慮……じゃないかもしれないけど、そこはまぁ置いておきましょうか。
そんな私を胡座をかいて座る膝の上に降ろした。お互いに正面から抱き合う様な格好。何かちょっと照れる。
ただこれは側から見れば体の大きさが違いすぎてまるで大木にしがみつく子猿のように見えているかもしれない。
ただ抱き合う二人が裸で男と女という点を考えるとそんな馬鹿な風には思わないだろう。余程の変わり者を除けば百人が百人とも今からエ◯チな事をするのだと思うはずだ。いいや待てよ。何割かは事後だと思うかもしれない。
……どちらでもいいかそんな事は。
「ここからどうするの? 一気に突き刺すの?」
「余計な事は言うな。萎える。ただでさえ娘の様な子供相手なのだ。これ以上言うと協力のしようがなくなるぞ」
「こんな美少女を抱いておいてよくもそんな事が言えるわね」
「どれだけ美人だろうとお前はまだ子供だ。我にその趣味はない。ついでに言うと我の好みはもっと胸も尻も大きな女だ。お前のような棒切れのような子供ではない」
「言ってくれるじゃない……。あとで覚えていなさいよ。絶対にその発言を後悔させてやるんだから! ほら、さっさと抱きなさいよ!! 一応まだアソコは硬いままみたいだからいけるでしょ!」
お腹に当たる熱くて硬いアレに体を擦り付ける。
「だから黙っていろと言ったーー」
「んむ!?」
顎を上に向けられた瞬間に何かを言おうと開いた口が塞がれた。息もできないくらいに激しく唇を舐られ、差し入れられた舌が私の中を蹂躙していく。痺れるような甘い心地よさが身体中をフワッとさせる。
「ふぁ……」
絡めら取られた舌が解放されると自然と甘い吐息が溢れ出した。
たった一度のキスで私は自分の体が発情状態にされた事に驚いていた。今世で初めて本格的に熱く疼く感覚を味わっている。
「いい顔だ。今から気持ちよくしてやる。大人しくしていろ」
耳元で低い声。熱く火照る体がビクリと震えた。
彼と触れている部分が物凄く熱い。
「あっ……」
耳……。
「んん……」
首……。
「ぁぁ……ぃやぁ……」
胸の先を軽く摘まれた。
反射的に体を離そうとしたけれど背中に回された逞しい腕は微動だにせず、ただ上体を反らせただけ。それこそもっともっとと強請るように胸を突き出したみたいな。
「逃げるな。次逃げたら終わりにする」
「に、逃げてない! ビックリして体が反応しただけよ!! 逃げてないわ!!」
「そうか。それなら続けるぞ」
言いながら彼の指が胸から下へと滑るように移動していく。お腹から腰のラインを撫でてお尻の方から股の間へ。指先がアソコに触れると淫らな水音が響いた。そのまま何度か擦るように撫でられると快感が湧き上がってくる。ゾクゾクと背中を走る何かに翻弄されていると太い指がゆっくりと私の中へ……。
「ぁ……」
クチュリと大きく音がした。
逞しい指が浅いところをゆっくりと引っ掻いていく。
「ぁんっ……ああ……」
腰が浮く。背中に回された腕と片足を抱えられているから私の体は自然と目の前の厚い胸板に縋り付くようになり、如何にも何かを欲しがっているみたいにお尻を突き出した姿勢になってしまう。
そんなつもりはないのに弄られる快楽が体の自由を奪っていき……。
「ん……ぁんん……あっ、あっ、ああん……」
声が抑えられず、弄られるのに合わせて止めどなく溢れ出す。
「準備は出来たが……やはり無理があるぞ」
「……いい。して……欲しい」
ああ……だめだ。彼の言いたい事はわかるけれど、私の体は彼のモノで貫かれたいと思っている。この心地よい快楽の海から出たくない。もっともっともっと!! 欲しくて欲しくて堪らない。
「わかった」
濡れた私のアソコに熱く硬いモノが当てられた。思わず体がビクリと反応してしまった。
「………………」
いくぞ。そんなニュアンスの込もった目に無言で頷く。頷いて彼の体にギュッとしがみつく。
逞しい体と両の腕に抱き締められて私の体は逃げ場を失う。
一瞬恐怖が過ぎる。先ほどの様な痛みが来る事に恐れを抱く。
「大丈夫だ、力を抜け」
二度三度擦り付けられたかと思うと私を抱く腕に力が込もった。
くるーー!!
「んぎぃぃぃぃぃぃっっっぃぃぃゃぁぁぁあああああっっっっ!!!!!!」
イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイターーーーーーーイ!!!!!!!!!
「いったぁぁぁぁぁぃっっっ!!!」
「裂けたからな。今お前自身がかけた治癒魔法が働いて修復しているようだが……」
へ? えっ!? マジで!? 裂けたの!? 嘘でしょ!?
「見るか?」
「んぐぅっ……み、ない……わよ!!」
「で、どうする?」
「ふぅっ、ふぅっ、んんっ……う、動いたらどうなる……かしら? 死んじゃう?」
正直答えは聞きたくない。聞きたくないけれど、ただ中にあるだけで男の人が気持ちよくならない事は知っている。悪あがきで力を込めようとしているけれど、多分無意味っぽい。そもそも表情からは判断し辛い相手だけど……。
ちょっと今はわかってしまった。
「聞きたいか?」
「聞きたくない」
「それでどうする? 今ならまだ我は引き返せる。だがここから先へ進めばそれも難しくなる。最後通告だ……。お前が決めろ」
なんて酷い言葉なのかしら? 普通だったら三回くらい死んでもらうところだけれど、私から抱いて欲しいと言った手前そういうわけにもいかない。そもそも私の体を気づかっての発言だから尚更だ。
それよりも腹がたつのは今ならまだ引き返せるという発言の方だ。私とここまでしておいて引き返せるというのが許せない。世界最高(自称)の美少女(まだちょっと若い)と生本番(きゃっ……ちょっと下品?)という状況でやめられるだなんて許せない。ちょっとスキルさん!? 仕事しなさいよっ!!
「ここまできてやめると思うの? だいたい私の初めてなのよ? こんな中途半端でいいわけがないわ!! 私が満足するまで抱き続けて貰うから!! あなたが泣いて懇願するまで続けるわよ!! さぁ!! 好きに動きなさい!!!」
高圧的な物言い。でも私にだってプライドがあるのよ。エ□魔族としてのプライドがね!!
「わかった。死ぬなよ……」
ズンッ!!
「はぅん!?」
ちょっといきなり!? 目の前に星が飛び散ったわよっ!? 好きに動けと言ったけれど普通はちょっと手加減するでしょうに……。
無遠慮に大きなアレを抜けそうなほど引いてから一気に奥深くを貫くなんて……。しかも既に連続ピストンモードに移行だとぅっ!!??
ンァ!? ちょ!! 体からしちゃいけない音がしてる!? メリメリブチブチって……。
「んにゃぁっ!?」
待って! 待って!! ちょっとーー!!
ズンズン、メリグチャ、グチュグチュ……。
体をガッシリと押さえつけて物凄い勢いで腰を振る……というか打ち付ける様な激しさーー。
実際上下しているのは私の方だけどっっーー!?
「あ、あ、あぐっ、んぐ、あ、あ、んは、はっ、ぁは、んは……」
巨大なアレが私の中を文字通り蹂躙して息も絶え絶え、声なんだか呼吸音なんだかよくわからない呻き声が響いている。というか私の口から出てる。
ああ……これはダメなやつじゃないかしら? そんな疑念が頭をよぎるけど、時既に遅し。止めるための言葉を紡ごうにも口からは変な呻き声しか出ないし、目で訴え様にも私の前には分厚い胸板。彼の顔なんてちらりとも見えない。
きっとこのまま意識が遠のいて死んでしまうのね……。初体験の最中に死んでしまうだなんて桃色魔族の風上にも置けないわ。一族の面汚しよ……。
「ンァ……ンァ……ぁはん、ん、んん……」
クチュクチュヌチャヌチャ。
「ぁんぁんああぁん……」
ーーって、よく考えたら私は別にこの変な種族に誇りも抱いてないし、だいたいエ□魔族のプライドって何よ!?
それにさっきから「あんあんあんあん」うるさいわね!? 誰よ発情した猫みたいな嬌声をあげてるのは!?
こっちは命がけでおっきいのを受け入れているというのに全く……。
全く……。
まった……く?
あれ? おかしいな……。
「んぁ、あ、あ、あぁぁん! もっと、もっとしてぇ……」
おかしい。私は巨大な奴に貫かれて死んだと思っていたのだけど……。
目を開ければ変わらぬ分厚い胸板があった。
あんあんと恥ずかしげもなく聞こえていた声がどうも自分の声だと気がついた。
いやまぁ、多分そうじゃないかなぁとは思っていた。だってこんな森の奥深くでエ◯チする奴はいないでしょう?
だから私の断末魔の悲鳴なんだろうなぁ……って思ってた。なんかちょっと違う感じの断末魔の悲鳴(?)だけど。
「ん、んん……ぃぃ……」
思考とは真逆に体は快楽を享受しているらしい。既に痛みは全く感じず、奥を突かれて擦られてお腹の中からジンジンと痺れる様な快楽が溢れ出てくる様だ。
もっともっととねだる様に彼の腰に脚を絡めている。
所謂一つの「だいしゅきほーるど」的な態勢といえよう。うーむ。妙に冷静だな私。これはアレか? 前回の経験が活きているのか!?
それにしても相当ハードな行為だと思うのだけど、予想通り私の体は彼のモノを受け入れて変化成長している。既に最初ほどの辛さは感じていない。それ故の余裕の様だ。
どうやらせい……愛を解き放たなくても体は成長するみたいね。それとも染み出す我慢汁でもいいのかしら?
念の為に施した継続回復の魔法も良かったかもしれない。私の体的にも彼の体力的にも。
とにかくこのままもっともっと彼に愛を注いでもらいましょう。
まだ記憶の中の姿までは至っていないのだから。
ヌチャヌチャヌチャヌチャ……。
粘り気のある液体が入ったツボを硬い棒で掻き回すような音が聞こえ続けている。
……変に詩的(?)な言い方をしても一緒ね。男のアレが女の子の中に突っ込まれて出入りしているのよ。ついでに男の「うっくっ」とか女の「ンァ、ぁはぁん」などという嬌声がそこに色を添えている。
パンパンと肉と肉が打ち合う音もセットだ。
もしも見る者、聞く者がいたとすれば魔物の棲む森の奥深くで一体何をしているのか? まさか怪しい儀式なのではないか?
そんなおかしな妄想に囚われてしまうかもしれない。
それほどに異質な光景。
黒髪の逞しい体躯の漢と桃色の髪の女神の如き美貌の美少女。
僅かな木漏れ日しか射さぬ様な森の奥深くで美女とやーー。美女と逞しい漢が絡み合っている。
「ーーと言ったところかしら?」
私は自分の下で息も絶え絶えのその漢に呼びかけた。
小一時間前までは確かに私の奥を突き上げながら大量の愛を解き放ってくれていたのだけれど、つい先ほど力尽きた。大丈夫。死んではいない。
継続治癒の魔法はまだ解けていない。時間の感覚が曖昧で何日過ぎたのかはわからないけれど、まだ一週間は経っていない。
「よいしょっ……ぅん……と」
フニャッとした棘から体を引き抜いて立ち上がる。
我ながら美しい姿に成長したものだと感心する。成長後の姿を知ってはいたけれど、こうして成長するまでは若干の不安もあった。
記憶の中の姿に成長するかどうかは確信が持てなかったから。それでもステータスを引き継いでいるのだから大丈夫。大丈夫なはず……と思っていた。
だから今はとても安心している。
これで身も心も前回を引き継いだ。
レベルも十ほど上がった様だ。残念ながらそれ以外に新たなスキル等は得ていない。というか例の「純潔の乙女」とかいう呪いが消え去った。まぁ純潔ではなくなったから当然でしょうけど。
「『飲水生成』」
そなままな名称の魔法を発動させると私の手のひらから水が溢れ出した。こういう生活魔法的なのは手抜き感のある名称が多い。もしくは厨二感が強いかのどちらかなのでこれはこれでいいと思う。
一度の使用でだいたい二リットルくらいが生成されるから取り敢えず百倍の魔力を注いだ。そうして生み出した水に魔法改変で干渉しシャワーの様に変化せる。
「冷たいけど気持ちいい」
色々と汚れた体を綺麗に洗い流す。
髪も体も新品の様に綺麗になった。
ついでにコイツも洗ってあげよう。
(………………。あれだけ激しく愛し合った(笑)のにコイツ呼ばわりはないかしら?)
浮遊の魔法で宙に浮き、適当な高さから雨の様にシャワーを浴びせる。なんだか水やりしているみたいね。アレがタケノコみたいに真っ直ぐ伸びたら面白いのに……。涎(媚薬)でも垂らしてみようかしら?
「………………」
冷たい水にピクピクと反応はするが目は覚まさない。
まぁ女と違ってアレだけ長時間ずっと発射し続けたのだから仕方がないのかな。ご褒美に頭から足の先まで一通り水洗いしてあげましょう。
それにしてもここまで見事にピクピクしているとさすがに心配になってくるわね。竜族だし平気だと思うけれど……大丈夫よね? 死なないわよね?
やっぱりちょっと心配になってきた。
「えいっ! 『完全回復』!!」
これで死にはしないと思う。……多分だけど。
ジッと見ていると体の震え……やっぱり痙攣だったのかな? それが治まってきた。
「……うん、大丈夫みたい」
呼吸が穏やかになってきた。これならきっと死なないわよね。
暫く見守っていると体の中心が硬くそそり勃ってきた。大きい。今の私でもちょっと怖いくらいに大きい。よくこんなモノで貫かれようと思ったわね私。自分で自分に感心するわ。
それにしても意識よりも先に目覚めるとは……さすがエ□ゲー準拠の世界だわ。
「目を覚ますまでどうしようかしらね……?」
「……姫さま」
どう時間を潰そうかと考えていたら後ろから恐る恐る声がかかった。
「なぁにアン?」
振り返るとお世話妖精のアンが少し辛そうに浮いていた。見たところ正気に戻っているようで一安心。
「美しく成長なさいましたね。ですが……その……必要な事だとは理解しておりますが……それでも……」
ああ……。私の方はどうという事はないのだけれど、アンは初めてだものね。気持ちはわかるわ。
「ゴメンねアン。私のあんな姿は見たくなかったわよね。でもいつまでも幼いままの姿ではいられない。もしかしたら何年か経てば成長したかもしれないけれど……」
それじゃダメなのよ。あのスキルのレベルアップ速度から考えると三ヶ月もすれば私の能力は100%オフね。そうなったらもうどうしようもないわ。そうなる前にこうするしかなかった。それに私が強くなる為には誰かと体を重ねる事が必須なのよ。だから私はこれから先も何度も何度でもこの行為を繰り返す。
「はい……。それではダメなのですよね? 私も理解をしようとはしているのですが……それでも……」
「いいのよ、気にしないで。それよりもあなたは平気?」
「ーーっ!!」
私の問いかけにアンが大きな動揺を示した。
あら? どうかしたのかしら?
「えっと……私は別に何も……」
「???」
「姫さまの魔力があれば数日間程度何も食べなくても平気ですし問題ありません」
「ああ、それもあったわね。あとで一緒にご飯にしましょ。ただ、私が気にしているのは体のことよ。数日間ずっと快楽に晒され続けたでしょう? 初めてのあなたにはキツかったのではないかと心配しているのよ」
「え、え、あ、えっ!?」
平静を装っていた顔が一気に朱に染まり、しどろもどろに慌てふためく。どうしたのかしら?
「な、な、なぜ……どうしてそれを知って……」
「ん? ああ、今の私だと普通は知らない事だったかしら? 感覚共有のこと。なるほど。それで様子がおかしかったのね。ゴメンね。恥ずかしい思いをさせてしまって」
そうだったわね。私も最初は知らなくてアンに大変な思いをさせたのよね……。
「私のせいであなたにも大変な思いをさせてしまう。もし……もしも嫌だったらいいなさい。その時はーー」
「その時は妖精界へ帰れとでも仰るつもりですか? それなら私は絶対に嫌とは申しませんが?」
「……いいのね? これからも同じ思いをするわよ?」
「望むところです!!」
「そう……そうだったのね……」
「はい! 姫様!!」
物凄く嬉しそうに返事をするアン。あまりにも嬉しそうなものだからついつい……。
「そうだったのね……。よもやあなたがそんなにも快楽を求めていただなんてーー」
深刻そうな表情と声色。ふふふ。やっぱり私ってば女優さんみたい。(笑)
「え!? ……どういうイミ……え、あ、いや、ちちちち違います!! 違いますからっ!! そう言う意味で言ったわけではありませんから!!はぁっ!? なななななななななんなんですか!? そんな訳ないじゃないですか!? ちょっと、姫様!? なんですかその目はっっ!!」
「プッ……クスクスクス……」
ちょっと。吹き出しちゃったじゃないの。もうアンったら物凄く必死なんだから。クスクス。
「姫様!!」
「ゴメンゴメン。そんなにも慌てるだなんて思わなかったのよ、許してアン。でも……ホントはどうなのかしら?」
「何か言いましたか!!」
「何にも。あ、ほら、あんまり大きな声を出すから彼が気がついたわ」
「あ、本当ですねーーって! ちょっと!? 誤魔化しましたね!!」
「いやぁねぇ、そんな訳ないじゃない。本当に彼が気がついたのよ。ねぇ、ガラードラ」
本当は少し前から気がついていたみたいだけれど、私たちに遠慮して寝たふりをしてくれていたみたい。
遠慮……じゃないかもしれないけど、そこはまぁ置いておきましょうか。
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