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第五章:プリンセス、最果ての地に散る
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「という事でお姉様、現在の状況を教えてください」
「あ……」
本題を忘れていたなんて事ありませんよね?
「………………」
「ん、んん。……落ち着いて聞くように。それともう大丈夫ね」
抱きしめていた両手をそっと解きながら私の目を見た。本題を忘れていた件を突っ込みたいところだけれど、また話が逸れてしまうのでやめておきましょう。
「はい、お姉様。もう大丈夫です」
「いいわ。まず山頂から見た光景だけれど既に魔王国との戦争が始まっています。宙を飛んでいたのは飛竜と竜族の戦士たちです。しかも海路を使わない事でいつでも進軍する事が出来ます」
薄っすらと思い出せる。私を絶望させたあの光景。
情けない! あんな事で動転しなければ無駄な時間を過ごさなかったのに!!
でも今はそれはいい。それよりも竜族の件ね。
「空輸……」
まさかこの世界に空中戦……というほどではないけれども、空を行くことが戦争に組み入れられた。
これまでは一部の超越者ーードラゴンとかにしか許されていなかった空に手がかかった。
まだ輸送程度の事だけど。
でも魔王国が難攻不落なのはその輸送が困難だったからということが大きい。渡れる期間が限定された海と違って空は自由すぎる。
普通魔王城とかもっと暗雲立ち込める不毛の地がつきものでしょう!? それなのにウチときたら……狭いし土地は痩せているし、大した資源はないけれども天候には恵まれているし、豊かな海がある。
空の解放は……ズルいわよ……。
「……空輸? ああ、空中輸送ですか? その通りですね。これまでの戦争でこのような作戦はありませんでした。魔法使いが単身「浮遊」程度で向かってもいいマトですからね。しかしより高度を取り速度も出せる飛竜ならば話は別です」
「それはそうでしょうね。そもそも飛竜が使えるのなら私たち人間は不要ですけれども」
「そうね。竜族相手に私たちは無力だわ。そんな強力な援軍を得て今回の魔王攻略作戦は実施されています。正直に言います。時間の問題です」
確かに時間の問題だろう。いくらなんでも多勢に無勢。しかも竜族が戦争に加担したとなるともはや敗北は確定したも同然。
恐らくは民を逃すために陛下は戦いを引き延ばそうとしているはず。
陛下……お父様、お母様……。私も参ります。どうかそれまで持ちこたえてください……。
「……本来魔王城は戦争を目的として造られていません。勇者パーティーとその援護パーティー程度を相手どる程度のものです。複雑な迷宮でもなければ強固な防壁なども備えていません。それこそ正門から順に階層を上がり玉座へと至れるように出来ています」
「何よそれ……どういう事ですの?」
「言いましたよね? 私たち魔族は争いを好みません。遥か古より魔族は人族により侵略され続けてきました。逃れ逃れて辿り着いたのがあの島です。複雑な海流によりある一定の期間しか渡ることの出来ない海。切り立った断崖絶壁に隔絶された孤島。上陸できる場所は限られていてそこさえ守ればいい。そんな特殊な島を得て私たちの逃亡生活は終わったのです。定住の地を得た私たちは一人の王とその一族に力を結集し一族を守る盾としたのです」
「それが魔王……」
「そうです。あの地に辿り着いてからこれまで私たち魔族は人族の勇者ーーその時代毎の英雄たちをことごとく退けてきました。出来る限り不殺を貫き、圧倒的な実力差を見せつけて撃退する事で一般の兵士などは無意味だと思わせました。魔王を倒すには少なくとも同等に戦えるだけの英雄でなくてはならないと。生きて帰らせる事で彼ら英雄達に魔王攻略は少数精鋭で挑むしかない。と考えさせるように仕向けたのです。故にこちらもその為の施設しかありません」
それが……クッ!!
「完全に裏目に出てしまったわね……。ほら、爪が食い込んでいるわ……」
握りしめた手がゆっくりと開かれていく。赤く痣のような爪痕を優しく撫でられると強張っていた指から力が抜けていく。
「よかった。血は出ていないわね」
「私にそんな力はありません。魔法がなければ私は無力です」
開いた手にお姉様の手が重なる。私より少し大きな大人の女性の手だ。武器を取り戦う手なのにとても綺麗。
「こんな風に手を繋ぐのはいつ以来かしら」
「私もです」
ベッドに二人並んで手を繋ぐ。
心がポッと暖かくなる。焦り、不安、恐怖、焦燥……。何だかよくわからないモノが私の身体中に渦巻いていたけれど……少しだけ忘れられそうな気がした。
お姉様の腕に縋るように体を寄せる。
あたたかい……。心と体が癒されるよう。
「街に着いた時は開戦から数時間後だったわ。ある程度の戦力が島に渡り地上と空から同時に攻略を開始したそうよ。飛竜は基本的に輸送のみで魔王城攻略には五人……五頭? の竜族の戦士が加わっています。その中には……竜王がいるそうです」
「……そうですか」
「思ったほ驚かないのですね。予想していた?」
「はい。飛竜がいた時点で恐らくは、と」
「それでそんなにも落ち着いていられるだなんて……凄いわねキラリさんは……」
「そんな事はありませんよ……」
そう、内心では怒り心頭と言ったところかしら。竜族は……竜王は確かに世界最強の存在であり、竜とはすなわち完全生命体である。そんな存在が人間に使われるなと言いたい!! もっとしっかりしろよドラゴン!!
本当にもう発狂しそうだわ!? ふざけるな!! ですわ。
ホントどうするのよ竜王なんて引っ張り出してきて……。まほプリの竜をそこらのラノベの竜と一緒にしてはいけないのよ!?
まほプリ製作陣のアホなこだわりを舐めてはいけない。そんな竜族の王が竜王なのよ。最強なのよ。
でもそれだとゲームとして成立しないし、倒せないボスを用意するわけにもいかない。なので一応攻略法がないわけでもない。古今東西竜といえば……アレよアレ。酒と女。
竜王もその例に漏れず酒と女に弱い。あと脳筋。
………………。
なんかこのゲームだと致命的な欠点持ちな気がしてきた。エ□ゲーだしね。
まぁでもだからこそ竜王と相対する事になっても私なら何とか出来そうだとは思っていたのだけれど……。
さすがに開戦後では難しい。恐らくは私が魔族だという事は一目で見抜かれる。平時ならそれでも脳筋だから美少女が迫れば近づくことはできるでしょうけれど
今はさすがに無理でしょうね。脳筋故に一度戦闘モードに突入すると手に負えない。
でも少し腑に落ちない点がある。
世界最高の戦力が参戦しているのにどうして魔王城は陥落していないのか? 参戦の理由と共にどうも腑に落ちない。
いくら陛下でも竜王相手にそう長くは持ちこたえられないでしょう。お母様たちだっていくらなんでも荷が重い。
それなのにまだ……。
「お姉様、何故魔王城は陥落していないのでしょうか?」
「それだけ魔王が強大な存在なのではないの?」
「いいえ。竜王の半分にも及ばないかと。それなのにまだ戦いは続いている」
「……おかしいわね。その戦力差が事実ならあっという間に戦いは終わっているわね」
「はい。なのに何故……?」
脳筋竜王が手を抜くとか手加減とかあり得る? 仮にあり得るとして……いいえ、そうでなければ未だに決着がついていない理由がわからない。間違いなくなんらかの理由で竜王は全力で戦っていない。
だからこそまだ時間がある。もしその理由が解消されてしまえば……それは魔族が滅びる時ね。
人族が魔族を皆殺しにしない筈がない。残るのは私と二人の姉たち……多分まだ戻ってきてはいないと思うのだけれど……まだ戻ってこないで、お姉ちゃん。
「竜王が実際はそこまで強大ではない可能性。魔王があなたが思っているよりもずっと強大である可能性。人族への協力が本意ではない可能性。他には……」
「それですお姉様!」
「えっ? それってどれ?」
「竜王は不本意な参戦を強いられている。間違いありません!」
「他の可能性は?」
「少なくとも戦力は先ほど言った通りの差があります。これは確実です」
不安がないわけではない。でも他の王たちを知る私からすればあっても誤差レベルだという確信がある。
ならばそれ以外の理由。少なくとも本心から魔族の討伐をする意思はない。
ただし。例え不本意だとしてもいつまでも手を抜けるものではない。おそらく長くて一日。短ければそろそろ……。
ーーコンコンコン。
「ソフィス、今いいか?」
「ノイン……。ええ、大丈夫よ。入ってちょうだい」
戦況が変わった事を直感した。
それも恐らくは私にとっては悪い方へと。
扉の向こうのノインさんの表情は険しい。素早く動いた視線が私たちを捉えると僅かな動揺?
複雑な表情からは推察するしかないのだけれど、私が起きていたことが予想外だったのかしら?
なんなら席を外すけれど……。
「すまない。取り込み中ならそう言ってくれればいい。外で待っている。声をかけてくれーー」
「待ってノイン! 私たちは大丈夫よ。キラリもいいわね?」
「えっ、あ、はい。平気です」
「いや、そうは言っても私の方が……その何というか……」
どうも歯切れが悪い。いつものノインさんらしくないと思う。そんなにも私に聞かれるとまずい話なのかしら? だとするともう……。
「大丈夫よノイン。私もキラリも覚悟は出来ているわ。話を聞かせてちょうだい」
「そうですよノインさん。私も大丈夫です!」
「……そうか……わかった。二人がそうまで言うのなら私も気にしないようにしよう。女同士だが幸せになーー」
「「はあぁぁぁぁっっ!?」」
私とお姉様の声が重なった。
「あ……」
本題を忘れていたなんて事ありませんよね?
「………………」
「ん、んん。……落ち着いて聞くように。それともう大丈夫ね」
抱きしめていた両手をそっと解きながら私の目を見た。本題を忘れていた件を突っ込みたいところだけれど、また話が逸れてしまうのでやめておきましょう。
「はい、お姉様。もう大丈夫です」
「いいわ。まず山頂から見た光景だけれど既に魔王国との戦争が始まっています。宙を飛んでいたのは飛竜と竜族の戦士たちです。しかも海路を使わない事でいつでも進軍する事が出来ます」
薄っすらと思い出せる。私を絶望させたあの光景。
情けない! あんな事で動転しなければ無駄な時間を過ごさなかったのに!!
でも今はそれはいい。それよりも竜族の件ね。
「空輸……」
まさかこの世界に空中戦……というほどではないけれども、空を行くことが戦争に組み入れられた。
これまでは一部の超越者ーードラゴンとかにしか許されていなかった空に手がかかった。
まだ輸送程度の事だけど。
でも魔王国が難攻不落なのはその輸送が困難だったからということが大きい。渡れる期間が限定された海と違って空は自由すぎる。
普通魔王城とかもっと暗雲立ち込める不毛の地がつきものでしょう!? それなのにウチときたら……狭いし土地は痩せているし、大した資源はないけれども天候には恵まれているし、豊かな海がある。
空の解放は……ズルいわよ……。
「……空輸? ああ、空中輸送ですか? その通りですね。これまでの戦争でこのような作戦はありませんでした。魔法使いが単身「浮遊」程度で向かってもいいマトですからね。しかしより高度を取り速度も出せる飛竜ならば話は別です」
「それはそうでしょうね。そもそも飛竜が使えるのなら私たち人間は不要ですけれども」
「そうね。竜族相手に私たちは無力だわ。そんな強力な援軍を得て今回の魔王攻略作戦は実施されています。正直に言います。時間の問題です」
確かに時間の問題だろう。いくらなんでも多勢に無勢。しかも竜族が戦争に加担したとなるともはや敗北は確定したも同然。
恐らくは民を逃すために陛下は戦いを引き延ばそうとしているはず。
陛下……お父様、お母様……。私も参ります。どうかそれまで持ちこたえてください……。
「……本来魔王城は戦争を目的として造られていません。勇者パーティーとその援護パーティー程度を相手どる程度のものです。複雑な迷宮でもなければ強固な防壁なども備えていません。それこそ正門から順に階層を上がり玉座へと至れるように出来ています」
「何よそれ……どういう事ですの?」
「言いましたよね? 私たち魔族は争いを好みません。遥か古より魔族は人族により侵略され続けてきました。逃れ逃れて辿り着いたのがあの島です。複雑な海流によりある一定の期間しか渡ることの出来ない海。切り立った断崖絶壁に隔絶された孤島。上陸できる場所は限られていてそこさえ守ればいい。そんな特殊な島を得て私たちの逃亡生活は終わったのです。定住の地を得た私たちは一人の王とその一族に力を結集し一族を守る盾としたのです」
「それが魔王……」
「そうです。あの地に辿り着いてからこれまで私たち魔族は人族の勇者ーーその時代毎の英雄たちをことごとく退けてきました。出来る限り不殺を貫き、圧倒的な実力差を見せつけて撃退する事で一般の兵士などは無意味だと思わせました。魔王を倒すには少なくとも同等に戦えるだけの英雄でなくてはならないと。生きて帰らせる事で彼ら英雄達に魔王攻略は少数精鋭で挑むしかない。と考えさせるように仕向けたのです。故にこちらもその為の施設しかありません」
それが……クッ!!
「完全に裏目に出てしまったわね……。ほら、爪が食い込んでいるわ……」
握りしめた手がゆっくりと開かれていく。赤く痣のような爪痕を優しく撫でられると強張っていた指から力が抜けていく。
「よかった。血は出ていないわね」
「私にそんな力はありません。魔法がなければ私は無力です」
開いた手にお姉様の手が重なる。私より少し大きな大人の女性の手だ。武器を取り戦う手なのにとても綺麗。
「こんな風に手を繋ぐのはいつ以来かしら」
「私もです」
ベッドに二人並んで手を繋ぐ。
心がポッと暖かくなる。焦り、不安、恐怖、焦燥……。何だかよくわからないモノが私の身体中に渦巻いていたけれど……少しだけ忘れられそうな気がした。
お姉様の腕に縋るように体を寄せる。
あたたかい……。心と体が癒されるよう。
「街に着いた時は開戦から数時間後だったわ。ある程度の戦力が島に渡り地上と空から同時に攻略を開始したそうよ。飛竜は基本的に輸送のみで魔王城攻略には五人……五頭? の竜族の戦士が加わっています。その中には……竜王がいるそうです」
「……そうですか」
「思ったほ驚かないのですね。予想していた?」
「はい。飛竜がいた時点で恐らくは、と」
「それでそんなにも落ち着いていられるだなんて……凄いわねキラリさんは……」
「そんな事はありませんよ……」
そう、内心では怒り心頭と言ったところかしら。竜族は……竜王は確かに世界最強の存在であり、竜とはすなわち完全生命体である。そんな存在が人間に使われるなと言いたい!! もっとしっかりしろよドラゴン!!
本当にもう発狂しそうだわ!? ふざけるな!! ですわ。
ホントどうするのよ竜王なんて引っ張り出してきて……。まほプリの竜をそこらのラノベの竜と一緒にしてはいけないのよ!?
まほプリ製作陣のアホなこだわりを舐めてはいけない。そんな竜族の王が竜王なのよ。最強なのよ。
でもそれだとゲームとして成立しないし、倒せないボスを用意するわけにもいかない。なので一応攻略法がないわけでもない。古今東西竜といえば……アレよアレ。酒と女。
竜王もその例に漏れず酒と女に弱い。あと脳筋。
………………。
なんかこのゲームだと致命的な欠点持ちな気がしてきた。エ□ゲーだしね。
まぁでもだからこそ竜王と相対する事になっても私なら何とか出来そうだとは思っていたのだけれど……。
さすがに開戦後では難しい。恐らくは私が魔族だという事は一目で見抜かれる。平時ならそれでも脳筋だから美少女が迫れば近づくことはできるでしょうけれど
今はさすがに無理でしょうね。脳筋故に一度戦闘モードに突入すると手に負えない。
でも少し腑に落ちない点がある。
世界最高の戦力が参戦しているのにどうして魔王城は陥落していないのか? 参戦の理由と共にどうも腑に落ちない。
いくら陛下でも竜王相手にそう長くは持ちこたえられないでしょう。お母様たちだっていくらなんでも荷が重い。
それなのにまだ……。
「お姉様、何故魔王城は陥落していないのでしょうか?」
「それだけ魔王が強大な存在なのではないの?」
「いいえ。竜王の半分にも及ばないかと。それなのにまだ戦いは続いている」
「……おかしいわね。その戦力差が事実ならあっという間に戦いは終わっているわね」
「はい。なのに何故……?」
脳筋竜王が手を抜くとか手加減とかあり得る? 仮にあり得るとして……いいえ、そうでなければ未だに決着がついていない理由がわからない。間違いなくなんらかの理由で竜王は全力で戦っていない。
だからこそまだ時間がある。もしその理由が解消されてしまえば……それは魔族が滅びる時ね。
人族が魔族を皆殺しにしない筈がない。残るのは私と二人の姉たち……多分まだ戻ってきてはいないと思うのだけれど……まだ戻ってこないで、お姉ちゃん。
「竜王が実際はそこまで強大ではない可能性。魔王があなたが思っているよりもずっと強大である可能性。人族への協力が本意ではない可能性。他には……」
「それですお姉様!」
「えっ? それってどれ?」
「竜王は不本意な参戦を強いられている。間違いありません!」
「他の可能性は?」
「少なくとも戦力は先ほど言った通りの差があります。これは確実です」
不安がないわけではない。でも他の王たちを知る私からすればあっても誤差レベルだという確信がある。
ならばそれ以外の理由。少なくとも本心から魔族の討伐をする意思はない。
ただし。例え不本意だとしてもいつまでも手を抜けるものではない。おそらく長くて一日。短ければそろそろ……。
ーーコンコンコン。
「ソフィス、今いいか?」
「ノイン……。ええ、大丈夫よ。入ってちょうだい」
戦況が変わった事を直感した。
それも恐らくは私にとっては悪い方へと。
扉の向こうのノインさんの表情は険しい。素早く動いた視線が私たちを捉えると僅かな動揺?
複雑な表情からは推察するしかないのだけれど、私が起きていたことが予想外だったのかしら?
なんなら席を外すけれど……。
「すまない。取り込み中ならそう言ってくれればいい。外で待っている。声をかけてくれーー」
「待ってノイン! 私たちは大丈夫よ。キラリもいいわね?」
「えっ、あ、はい。平気です」
「いや、そうは言っても私の方が……その何というか……」
どうも歯切れが悪い。いつものノインさんらしくないと思う。そんなにも私に聞かれるとまずい話なのかしら? だとするともう……。
「大丈夫よノイン。私もキラリも覚悟は出来ているわ。話を聞かせてちょうだい」
「そうですよノインさん。私も大丈夫です!」
「……そうか……わかった。二人がそうまで言うのなら私も気にしないようにしよう。女同士だが幸せになーー」
「「はあぁぁぁぁっっ!?」」
私とお姉様の声が重なった。
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