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第五章:プリンセス、最果ての地に散る
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そして戦いの幕が切って落とされた。
先手は白い駒の私たちから。ルクス様は中央の兵士を二歩前進させた。
あれ? 一歩ずつじゃ……と思ったら一歩か二歩進めるらしい。間違えて覚えてたみたい。
続いて相手が真正面から受けてきた。今盤面中央で白と黒の兵士が向かい合っている。戦いが始まる! 身構えたけれど一向に何も起きない。「?」と視線をルクス様に抜けると苦笑しながら首を振られた。
「まだこれからさ。見ているといい。騎士を『f3』へ! メル!」
「おっと私の出番かねぇ?」
メルさんが兵士の頭を飛び越えて軽やかに飛んだ。
同様に相手も騎士を前に進めてきた。
序盤の展開はある程度決まり手があるのかこちらも向こうも特に時間を掛けずに駒を動かしていく。
そして遂に私の番がやってきた! 『魔導師』とコールされた時、さぁどう動く!? と思ったけれど、あら? 私の前はまだ兵士がいて動けない。という事は、今の魔導師は私ではなくもう一方の魔導師。白い駒が戦場へと躍り出た。ちょっと恥ずかしい。
純白の魔導師の駒は漆黒の兵士の眼前へ。いよいよ戦いか!?
「ーー何!?」
黒の兵士がこちらの魔導師に攻撃を仕掛けてきた。ルクス様は驚いているけれど、だって目の前に魔導師がいたら攻撃するわよね? え、そういうんじゃないの?
兵士が剣を振り上げて勢いよく振り下ろす。
「ーー!?」
ガラスが割れるような音がして白い魔導師はただの一撃で砕け散った。そして攻撃したはずの黒い兵士の駒も同じように砕け散った。
「えっーー!?」
えっと、ライフがどうとか言ってなかったかしら!?
「どういう事だ? 魔導師が兵士に一撃で破壊されるだと!?」
「おや? どうやら相手は早々に兵士のアクションを使用したようですねぇ」
「こんな序盤でか!?」
「……どういうことですか?」
「兵士には一度だけ自分を犠牲にして相手を確実に倒すことができる。それを使われた。しかしこんな序盤で使うとは……」
「珍しいのは確かだが、そういう打ち筋がないわけでもあるまい。まだ序盤だ落ち着けルクス」
「大丈夫だ。少し驚いただけだ。だが気を引き締めていこう」
「それでいい」
その後は順番に私たちの前を開けて動けるようにしていき、そして初めて駒と人とが戦いを始めた。
「メルさん……」
砕かれた魔導士の駒が頭をよぎる。
「頼んだぞメル!」
「お任せお任せ!! よっとーー」
一瞬で相手の背後に回ったメルさんが剣を突き出すと黒の兵士の駒が砕け散った。呆気ないくらいなんの抵抗もなく……。よかった……。
「ふむふむ。手応えがなさすぎて違和感があるねぇ。ポーンだからなのかそれとも……?」
「メル! ここからが本番だぞ!!」
「わかってる……さねぇ。お姉さんに任せなさい」
「いや、俺の方が年上だろう?」
「気にするな。あれがメルのペースだ」
「わかってるさ」
安心するのは少し早かったみたい。白い駒の次は当然相手の、黒い駒の陣営の手番。
黒の魔導士がメルさんに攻撃を仕掛けた。
「メルさんっっ!?」
黒の駒がメルさんのいるマスに重なった瞬間、閃光が迸り爆音が轟いた! 魔法!?
「なるほど兵士や騎士は剣で、魔導士は魔法で攻撃する訳だな」
「そのようだ。そうすると我々はどうなるのか? 装備を見る限りは剣のようだが?」
「可能性は高いが、受けてみないことにはわからないな。まぁお互いどうにかなるだろう?」
「無論だ」
何というかこの王様と王妃様は凄く脳筋感が滲み出ている。類友? いや似た者夫婦……というか婚約者?
かな?
美男美女の組み合わせだから二人並ぶと本当に様になる。凄くお似合いなんだけれど、甘い空気感が皆無なのが悲しいところかなぁ……あらら……。
ルクス様も大変だなぁと思う。多分きっと随分溜まってるんじゃないかなぁ? ハーレムパーティーだし。(笑)
「ーーちょっとそこの人たちさぁ、私の心配とかしないのかねぇ? グレるよ?」
「「「あーー」」」
三人の声が見事に重なった。あれ? 私最初すっごく心配してたような気がするんだけど……いつのまにか隣のお二人の会話に流されてしまっていた。ちょっとびっくりだわ。
「えっと、私信じてましたから!」
「そうだぞメル。お前の実力は他の誰よりも知っているつもりだ。あの程度の魔法でどうにかなる訳がないとな」
「そうだぞ。で大丈夫なのか?」
「取ってつけたような言い訳をありがとう。今はその言葉を信じておくさね。全くやってられないねぇ」
「大丈夫そうだな」
「当たり前だろう? なんだ? お前はメルの強さを信じていなかったのか?」
「そうじゃないさ。わかっていても心配はするもんだろ?」
「否定はしない。それでも私にはあの程度でメルをどうこうできるとは到底思えないからな……。心配はしていたのだろうが、信頼が上回っていたようだ」
「ノインには敵わないねぇ。そこまで信頼されるとこちらもおちおちミスをできないねぇ……まったく」
そう言いながらもメルさんの表情は少し嬉しそうに見えた。仲間の信頼関係を垣間見れて私も少し頬が緩んでいる気がする。
「ねぇ、ルクス! 私の出番は?」
一人だけ盤面の端に離れているソフィス様から声が上がった。若干拗ねたような寂しそうな響きが声に含まれている気がしなくもない。
なんだか一緒に旅をするようになって思うのだけど、この人可愛い。そんな面が次々と見られて幸せな気持ちになる。普通ならイケメン勇者のルクス様に恋焦がれるのかもしれないけれど、どうしてかな? 俺くんの影響なのかな? 聖女様の事が気になって仕方がない。やはり巨乳パワーは凄いのかもしれない。
などと思っていると視線を感じた。聖女様あなた何者ですか!?
「よし、次は俺たちの番だな。動きやすいように戦線を押し上げるぞ!」
ルクス様の指示は兵士を前線へ送り出し空いたスペースに私たちを展開させるというものだった。
その間最前線のメルさんは繰り返し相手の攻撃を受けていたけれど、そのことごとくを躱していた。
チェスだと最初の攻撃? で駒を取られていると思うのだけれど、このゲームだと……特に今のこのゲームだとメルさんみたいなのは反則じゃないかな? 全部避ければダメージなしってズルくない!?
そのおかげで兵士の消耗もなく全体を敵陣へと進める事が出来たのだけれど、ふと思ってしまった。このゲームってそれなりに兵士同士で潰しあわないと王まで辿り着けそうにないわよね?
本来なら一騎当千なんて出来ないからいかに上手く駒を動かせるか、その読み合いになるのだろう。
それなのに、一人の騎士が前線で無双するだなんて……これでいいのかしら? ファンに怒られないかしら? なんて事を思ってしまうくらい素人の私がみても酷いと思う。
たとえ勝っても扉開かなかったりして……。
「あは、はは……ぁはは……」
なんだか嫌な汗が背中を伝って流れていく。
大丈夫なのよね? 観客席ーー場外のベンチに座る執事とメイドに目を向けてもここからではその表情までは読み取れない。ただし……気のせいでなければ中央の激戦区を見て呆然としているように思えなくもない。
あーーダメかもしれない。
そんな予感が私の中で大きくなった。
「キラリくん! 右前の騎士に移動して攻撃だ!」
「えっ? あ、はい」
ついに私にも戦いの指示が降った。ターゲットは重厚な鎧を纏った漆黒の騎士。まるでかかってこいとでも言わんばかりに私を睨みつけてくる。
まずは相手のマスへ移動して……それから攻撃よね? えっと……あまり強力でない魔法の方がいいわよね……。
「『大気を伝う波』(ウェーブブラスト)」
漆黒の騎士に向かって放った魔法は振動による破壊を起こす魔法。石だか金属だかわからないけれど、効果あるわよね?
などと見当違いな心配をしていました。
「あっーー」
漆黒の騎士に無数の亀裂が走った瞬間悟ってしまった。
やらかしたーーーーー!!??
一撃必殺。騎士の駒は無残に砕け散り拳大の瓦礫となって小さな山を作っていた。
あーこれはもうホントにダメかもしれない。こんなの絶対ウォーゲームじゃないよね!?
先手は白い駒の私たちから。ルクス様は中央の兵士を二歩前進させた。
あれ? 一歩ずつじゃ……と思ったら一歩か二歩進めるらしい。間違えて覚えてたみたい。
続いて相手が真正面から受けてきた。今盤面中央で白と黒の兵士が向かい合っている。戦いが始まる! 身構えたけれど一向に何も起きない。「?」と視線をルクス様に抜けると苦笑しながら首を振られた。
「まだこれからさ。見ているといい。騎士を『f3』へ! メル!」
「おっと私の出番かねぇ?」
メルさんが兵士の頭を飛び越えて軽やかに飛んだ。
同様に相手も騎士を前に進めてきた。
序盤の展開はある程度決まり手があるのかこちらも向こうも特に時間を掛けずに駒を動かしていく。
そして遂に私の番がやってきた! 『魔導師』とコールされた時、さぁどう動く!? と思ったけれど、あら? 私の前はまだ兵士がいて動けない。という事は、今の魔導師は私ではなくもう一方の魔導師。白い駒が戦場へと躍り出た。ちょっと恥ずかしい。
純白の魔導師の駒は漆黒の兵士の眼前へ。いよいよ戦いか!?
「ーー何!?」
黒の兵士がこちらの魔導師に攻撃を仕掛けてきた。ルクス様は驚いているけれど、だって目の前に魔導師がいたら攻撃するわよね? え、そういうんじゃないの?
兵士が剣を振り上げて勢いよく振り下ろす。
「ーー!?」
ガラスが割れるような音がして白い魔導師はただの一撃で砕け散った。そして攻撃したはずの黒い兵士の駒も同じように砕け散った。
「えっーー!?」
えっと、ライフがどうとか言ってなかったかしら!?
「どういう事だ? 魔導師が兵士に一撃で破壊されるだと!?」
「おや? どうやら相手は早々に兵士のアクションを使用したようですねぇ」
「こんな序盤でか!?」
「……どういうことですか?」
「兵士には一度だけ自分を犠牲にして相手を確実に倒すことができる。それを使われた。しかしこんな序盤で使うとは……」
「珍しいのは確かだが、そういう打ち筋がないわけでもあるまい。まだ序盤だ落ち着けルクス」
「大丈夫だ。少し驚いただけだ。だが気を引き締めていこう」
「それでいい」
その後は順番に私たちの前を開けて動けるようにしていき、そして初めて駒と人とが戦いを始めた。
「メルさん……」
砕かれた魔導士の駒が頭をよぎる。
「頼んだぞメル!」
「お任せお任せ!! よっとーー」
一瞬で相手の背後に回ったメルさんが剣を突き出すと黒の兵士の駒が砕け散った。呆気ないくらいなんの抵抗もなく……。よかった……。
「ふむふむ。手応えがなさすぎて違和感があるねぇ。ポーンだからなのかそれとも……?」
「メル! ここからが本番だぞ!!」
「わかってる……さねぇ。お姉さんに任せなさい」
「いや、俺の方が年上だろう?」
「気にするな。あれがメルのペースだ」
「わかってるさ」
安心するのは少し早かったみたい。白い駒の次は当然相手の、黒い駒の陣営の手番。
黒の魔導士がメルさんに攻撃を仕掛けた。
「メルさんっっ!?」
黒の駒がメルさんのいるマスに重なった瞬間、閃光が迸り爆音が轟いた! 魔法!?
「なるほど兵士や騎士は剣で、魔導士は魔法で攻撃する訳だな」
「そのようだ。そうすると我々はどうなるのか? 装備を見る限りは剣のようだが?」
「可能性は高いが、受けてみないことにはわからないな。まぁお互いどうにかなるだろう?」
「無論だ」
何というかこの王様と王妃様は凄く脳筋感が滲み出ている。類友? いや似た者夫婦……というか婚約者?
かな?
美男美女の組み合わせだから二人並ぶと本当に様になる。凄くお似合いなんだけれど、甘い空気感が皆無なのが悲しいところかなぁ……あらら……。
ルクス様も大変だなぁと思う。多分きっと随分溜まってるんじゃないかなぁ? ハーレムパーティーだし。(笑)
「ーーちょっとそこの人たちさぁ、私の心配とかしないのかねぇ? グレるよ?」
「「「あーー」」」
三人の声が見事に重なった。あれ? 私最初すっごく心配してたような気がするんだけど……いつのまにか隣のお二人の会話に流されてしまっていた。ちょっとびっくりだわ。
「えっと、私信じてましたから!」
「そうだぞメル。お前の実力は他の誰よりも知っているつもりだ。あの程度の魔法でどうにかなる訳がないとな」
「そうだぞ。で大丈夫なのか?」
「取ってつけたような言い訳をありがとう。今はその言葉を信じておくさね。全くやってられないねぇ」
「大丈夫そうだな」
「当たり前だろう? なんだ? お前はメルの強さを信じていなかったのか?」
「そうじゃないさ。わかっていても心配はするもんだろ?」
「否定はしない。それでも私にはあの程度でメルをどうこうできるとは到底思えないからな……。心配はしていたのだろうが、信頼が上回っていたようだ」
「ノインには敵わないねぇ。そこまで信頼されるとこちらもおちおちミスをできないねぇ……まったく」
そう言いながらもメルさんの表情は少し嬉しそうに見えた。仲間の信頼関係を垣間見れて私も少し頬が緩んでいる気がする。
「ねぇ、ルクス! 私の出番は?」
一人だけ盤面の端に離れているソフィス様から声が上がった。若干拗ねたような寂しそうな響きが声に含まれている気がしなくもない。
なんだか一緒に旅をするようになって思うのだけど、この人可愛い。そんな面が次々と見られて幸せな気持ちになる。普通ならイケメン勇者のルクス様に恋焦がれるのかもしれないけれど、どうしてかな? 俺くんの影響なのかな? 聖女様の事が気になって仕方がない。やはり巨乳パワーは凄いのかもしれない。
などと思っていると視線を感じた。聖女様あなた何者ですか!?
「よし、次は俺たちの番だな。動きやすいように戦線を押し上げるぞ!」
ルクス様の指示は兵士を前線へ送り出し空いたスペースに私たちを展開させるというものだった。
その間最前線のメルさんは繰り返し相手の攻撃を受けていたけれど、そのことごとくを躱していた。
チェスだと最初の攻撃? で駒を取られていると思うのだけれど、このゲームだと……特に今のこのゲームだとメルさんみたいなのは反則じゃないかな? 全部避ければダメージなしってズルくない!?
そのおかげで兵士の消耗もなく全体を敵陣へと進める事が出来たのだけれど、ふと思ってしまった。このゲームってそれなりに兵士同士で潰しあわないと王まで辿り着けそうにないわよね?
本来なら一騎当千なんて出来ないからいかに上手く駒を動かせるか、その読み合いになるのだろう。
それなのに、一人の騎士が前線で無双するだなんて……これでいいのかしら? ファンに怒られないかしら? なんて事を思ってしまうくらい素人の私がみても酷いと思う。
たとえ勝っても扉開かなかったりして……。
「あは、はは……ぁはは……」
なんだか嫌な汗が背中を伝って流れていく。
大丈夫なのよね? 観客席ーー場外のベンチに座る執事とメイドに目を向けてもここからではその表情までは読み取れない。ただし……気のせいでなければ中央の激戦区を見て呆然としているように思えなくもない。
あーーダメかもしれない。
そんな予感が私の中で大きくなった。
「キラリくん! 右前の騎士に移動して攻撃だ!」
「えっ? あ、はい」
ついに私にも戦いの指示が降った。ターゲットは重厚な鎧を纏った漆黒の騎士。まるでかかってこいとでも言わんばかりに私を睨みつけてくる。
まずは相手のマスへ移動して……それから攻撃よね? えっと……あまり強力でない魔法の方がいいわよね……。
「『大気を伝う波』(ウェーブブラスト)」
漆黒の騎士に向かって放った魔法は振動による破壊を起こす魔法。石だか金属だかわからないけれど、効果あるわよね?
などと見当違いな心配をしていました。
「あっーー」
漆黒の騎士に無数の亀裂が走った瞬間悟ってしまった。
やらかしたーーーーー!!??
一撃必殺。騎士の駒は無残に砕け散り拳大の瓦礫となって小さな山を作っていた。
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