魔法の国のプリンセス

第四章：プリンセス、聖都に舞う

（１２）☆

「ーーよう。久しぶりだな」
「ハデス……様？」

 え、どうしてここに……？ あら、そう言えばここはどこだったかしら？ 何か急いでいたような気がするのだけれど……？

「お前に会いにきてやったんだ。嬉しいだろ？ ほら、こっちに来いよ。可愛がってやる」
「はい……」

 逞しい腕に抱き寄せられて唇を荒々しく塞がれる。 
 僅かな隙間から甘い息が漏れた。
 絡まる舌が甘い音を立てる。

「ぁん……ちゅ……ん……ぁはぁ……」

 彼の大きな手が私の胸を優しく包み込む。服の上からでもとても気持ちが良くて力が抜けてしまうのに……。

「んん……」

 上着の裾から滑り込んできた手が下着をずらして直に触れてくる。
 熱い……。手が触れたところが熱い。
 指先が敏感な先端に触れると痺れるような快感が走り抜けた。

「ンハァ！」

 クチュリ……。

 胸の突起を摘みながらもう一方の手が太腿を滑り女の子の大切な処に触れた。
 既に下着をビッショリと濡らす私のアソコに指先が触れる。

「ぁん……らめぇ……」

 クチュクチュと指が撫でるたびにいやらしい音が溢れ出して体を熱くする。
 いつのまにか私の方が夢中で彼の舌に吸い付いていた。彼の逞しい身体を押し倒して上に乗って。
 彼の唇を、舌を味わい尽くすように必死で舌を絡める。

「はむ、ンチュ……ぁん……ん、ん……ぁむ……ぉいしぃ……ぉいしいのぉ……ぁあん……」

 舌に吸い付くと彼から甘い何かが溢れてきて私の喉を潤してくれる。甘くて美味しい。こんなのいくらでも飲めちゃう。

「はぁん……」

 彼の指が急にお腹の奥を抉るように小さく震えだした。
 あ、ああ……そんなに激しくしないで……あ……。

「ハデスさまぁ……私もう……」

 彼の腰に自分の体を押し付けて擦るように逞しいアソコをおねだりする。

「たく……相変わらずエロいなお前は……ほら、腰を上げろ。俺様のぶっとい奴をぶち込んでやる！」
「ぁ……」

 トロトロになった私のアソコがキュンと反応する。
 彼の上から身体を起こして彼に身体を差し出す。

「行くぜ」

 ハデス様の熱いモノがしっとりと濡れる私の女の子の入り口にあてがわれた。

「ぁぁ……熱いの……熱いので奥まで突いて欲しいの……お願い……きてぇ……」

 恥ずかしいのに口が勝手に動いてる。割れ目を押し開いて大きな熱い塊が入り込んでくる。
 ドキドキが止まらなくて、気持ちが良くて全身がビクンと震えた。

「んあ！」

 一度奥まで突き進んだそれが一気に引き抜かれた。
 足が震えるほどに気持ちが良くて彼の体の巻きつけるように絡める。もっと……もっと突いて欲しいの！
 もう一度奥まで、それも遠慮なく力強く突き入れられる。その勢いのまま引き抜かれ、そしてまた突き込まれる。
 その往復がピストン運動に変わり絶え間なく快感が生み出される。
 私の口から快感の声が溢れ出す。
 二人の腰の合わせたところからはグチュグチュといやらしい水音と肌がぶつかり合う音が。

 グチュン、グチュン……。

「あん、ああん……は、は、ハァ……はぁぅ！ ハデスさまぁ……ハデスさまぁ……気持ちがいいです、もっと……もっとして欲しいですぅ……ぁあああん！！」

 逝きました。逝っちゃいましたハデスさまぁ……。

「あ、あ、ああん……」

 だ、ダメです……そんなの激しくしちゃ……あ、いや、すごいの……逝ったばかりだから体が敏感すぎてーー！！

「ひぃゃぁぁぁあああぁぁぁん！！！」

 お腹の奥深くで熱いモノが弾けて中から快感を湧き上がらせてくる。

「ハァ、ハァ、ハァン！」

未だ止まらぬ腰の動きに息が……。

 ヌチュ、ヌチョ、ヌチュ、ヌチョ、ヌチュ……。

「はぁん、ハァ、ハァ、あ、あ、あ……ああん、あ、ああん！」

 だめぇ……ぃや、もうダメェ……ハデスさま！ ハデスさまぁ！！

「ぁぁぁああああん！？ また逝きます！ また逝っちゃいますぅぅ！！ ハデスさまに突かれてキラリはまた逝っちゃいますぅぅぅ！！！ ゃぁぁぁぁああん！！！！」

 ハァン！ 背中が痛いくらいにピンと伸びて体が痙攣している。ビクンビクンと私の体が震える度に私の敏感な内側にも同じリズムでビクンビクンと熱いモノが吐き出されているのを感じる。
 快楽と同時にとても気持ちのいい愛のようなモノを感じて私の体から力が抜け落ちていく。
 このままハデス様に抱かれて眠りたい……。
 ああ……でもまだ体が熱いわ……もっと……もっとして欲しいの私……？
 いくらなんでも飢えすぎではないかしら……。体力の限界よ……。
 あ……また硬くなってきてる！？
 あ、だめ……まだ動いちゃーー！？

「ゃぁぁぁぁぁぁああああああんんん！！」

 硬さを取り戻したアレがまた私の中を掻き回し始めた。グチュグチュと二人の愛が混ざり合った水音が私の鼓動を否応無しに高めていく。
 ああん……もうだめなのにぃ……あ、あん……いや、だめ、だめ、だめ！ ダメよ、壊れちゃう！！
 ハデスさま、ハデスさまぁぁ！！