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第二章:プリンセス、岐路に立つ
(13)☆?
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ギルドへの報告や必要な物資の購入。断腸の思いでシーラくんの服の購入とやらなくてはならないことと出来ればやらずに済ませたかったことを片付けて、ようやく宿の一室で一息つくことができた。出来たような出来ていないような複雑な状況だけれど。
「……んにゃ……」
ネコミミと尻尾を出しているのは別に変な趣味に目覚めた訳じゃない。と見えないはずのアンの視線にいたたまれなくなって一人で言い訳をつぶやいたりしているーーん……。
シーラくんが仲間を恋しがって仕方なくなのよ。でも、はぅぅ……。
寝るまでもだけどそれからもずっと尻尾を離してくれなくて……。尻尾の先端の方は触れられるとこそばゆくて、でも耐えれないほどじゃないのだけれど、根元の方は、あ、ダメェ……。
もうさっきから太腿をモジモジと擦り寄せてしまって……あん、大変なのよ……。
「はぅん……」
体がビクビクしちゃうの……。
「姫様……私に何か恨みでも……」
私と同じくらい快感に苛まれているアン。少し色のある声が可愛い。ギャップ萌えよねこれも。
「そんな訳ないじゃない……んっ」
「とても、あ、そうは思えません」
「何でよ……同じ感覚を共有してるってことは私も……はう、同じ状態ってことよ!? いえそれどころかこのおかしなスキルのせいでアンよりもーーふにゃぁぁぁ……アンよりも……」
うぅ……。尻尾だめにゃぁーーーーー!
「あうぅ……はぁぁ……。だったら、姫様、どうして……あぁん……。どうして魔法を……お解きにならないの、ですか!?」
「ーー!?」
ん、あん、ちょっと、シーラくん激しすぎるの……。
でも、そう言われてみればそうよね。魔法を解けばよかったんだわ。今の今までどころか言われるまで気がつかなかったわ。でもそれはそれで何かとても残念な子みたいで嫌よね……でも快感を得たいから解かずにいたっていうのも、そんなエッチじゃないもん私。残念な子かエッチな子か……究極の選択ねーー。
「ーーとかめんどくさいこと考えてませんよね、姫様!?」
え!? 何、アンてば心が読めるの!? 私の考えてることそのままじゃない!! 凄いわ!
「はぁ……。姫様……ご無礼を承知で申し上げますね。お姉様方や奥方様方はそんな姫様のお可愛らしいところを十分ご承知です。それから、ェッチ……な女の子でない事はアンがよぉく存じております。ですから速く、ぁう、速く魔法を解いてくださいまし!」
やっぱりみんな私のこと少し残念な子だと思っているってことよね……。おかしいわね? キラリ姫って結構賢い子のはず……よね? キラリの記憶だと……あれ? なんかちょっと……あれぇ?
うん。アンが分かってくれているのならいいわ。
もう一度スキルを使って耳と尻尾を消す。シーラくんには尻尾の代わりにシーツを握らせておいた。
「ハァ、ハァハァ……」
「アン……ごめんなさい。もっと速く気がついていれば……」
シーラくんが眠ってから三十分くらい私達は快楽に身を委ねていたみたい。丁度今、夜の鐘が八回控えめに鳴り響いた。
「大丈夫です……もう慣れました。……姫様は大丈夫ですか? それこそスキルの影響で私よりも……その、お身体が大変ではないかと……」
「ありがとうアン……」
大丈夫、我慢できるわ……。
「明日の朝早くに街を出ます。今日はもう休みましょう」
「はい、姫様……」
あ、でもお風呂入りたいかも……。
「……んにゃ……」
ネコミミと尻尾を出しているのは別に変な趣味に目覚めた訳じゃない。と見えないはずのアンの視線にいたたまれなくなって一人で言い訳をつぶやいたりしているーーん……。
シーラくんが仲間を恋しがって仕方なくなのよ。でも、はぅぅ……。
寝るまでもだけどそれからもずっと尻尾を離してくれなくて……。尻尾の先端の方は触れられるとこそばゆくて、でも耐えれないほどじゃないのだけれど、根元の方は、あ、ダメェ……。
もうさっきから太腿をモジモジと擦り寄せてしまって……あん、大変なのよ……。
「はぅん……」
体がビクビクしちゃうの……。
「姫様……私に何か恨みでも……」
私と同じくらい快感に苛まれているアン。少し色のある声が可愛い。ギャップ萌えよねこれも。
「そんな訳ないじゃない……んっ」
「とても、あ、そうは思えません」
「何でよ……同じ感覚を共有してるってことは私も……はう、同じ状態ってことよ!? いえそれどころかこのおかしなスキルのせいでアンよりもーーふにゃぁぁぁ……アンよりも……」
うぅ……。尻尾だめにゃぁーーーーー!
「あうぅ……はぁぁ……。だったら、姫様、どうして……あぁん……。どうして魔法を……お解きにならないの、ですか!?」
「ーー!?」
ん、あん、ちょっと、シーラくん激しすぎるの……。
でも、そう言われてみればそうよね。魔法を解けばよかったんだわ。今の今までどころか言われるまで気がつかなかったわ。でもそれはそれで何かとても残念な子みたいで嫌よね……でも快感を得たいから解かずにいたっていうのも、そんなエッチじゃないもん私。残念な子かエッチな子か……究極の選択ねーー。
「ーーとかめんどくさいこと考えてませんよね、姫様!?」
え!? 何、アンてば心が読めるの!? 私の考えてることそのままじゃない!! 凄いわ!
「はぁ……。姫様……ご無礼を承知で申し上げますね。お姉様方や奥方様方はそんな姫様のお可愛らしいところを十分ご承知です。それから、ェッチ……な女の子でない事はアンがよぉく存じております。ですから速く、ぁう、速く魔法を解いてくださいまし!」
やっぱりみんな私のこと少し残念な子だと思っているってことよね……。おかしいわね? キラリ姫って結構賢い子のはず……よね? キラリの記憶だと……あれ? なんかちょっと……あれぇ?
うん。アンが分かってくれているのならいいわ。
もう一度スキルを使って耳と尻尾を消す。シーラくんには尻尾の代わりにシーツを握らせておいた。
「ハァ、ハァハァ……」
「アン……ごめんなさい。もっと速く気がついていれば……」
シーラくんが眠ってから三十分くらい私達は快楽に身を委ねていたみたい。丁度今、夜の鐘が八回控えめに鳴り響いた。
「大丈夫です……もう慣れました。……姫様は大丈夫ですか? それこそスキルの影響で私よりも……その、お身体が大変ではないかと……」
「ありがとうアン……」
大丈夫、我慢できるわ……。
「明日の朝早くに街を出ます。今日はもう休みましょう」
「はい、姫様……」
あ、でもお風呂入りたいかも……。
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