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第二章:プリンセス、岐路に立つ
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天山連峰の麓。鬱蒼とした木々が生い茂る大森林までは馬で30分ほど。元々いいクエストがあれば受けるつもりだったから準備に時間はかからなかった。結果、問題発生から二時間程度しか経っていないという迅速さでここまで来ることができた。さすがに往復した戦士さんは少々お疲れの様子だけれど。
でも、うん。早いのはいいことよね。私にとってすごく都合がいい。短時間でポイント沢山。頰が緩まないように必死だったわ。あとは、女の子の救助と白帝……話を聞くと白くて巨大な獣型の魔物。心当たりがあるのは白虎なのだけれど……。あの種族の人がこんな所を徘徊する? それに話が通じる筈だし……。あとゲーム中で登場した魔物で当てはまりそうなのは白狐か白熊か大熊猫くらい。最後のは除外してもいいかな……娘々は神龍王のペットだし。
さて一体どの様な魔物なのかしらね?
到着後すぐに森の奥へ分け入ろうとする冒険者の戦士バードさん。
「ーー待ってください」
そんな彼を制止して私は魔法を発動させる。闇雲に森の中を探したところで時間の無駄。時刻も三時とそれほど余裕はない。日が暮れると森の中を捜索することは実質不可能。だから焦る彼の気持ちはわかるけれど、急がば回れ……というほどのロスはないから落ち着いていこう。
「レビテーション。上から当たりをつけます。おおよその方向を教えてください」
「なるほど、さすがA級冒険者!」
「………………」
いえ、私自身はまだD級ですけど……。今は黙っておこう。
高度を上げて彼の差した方を見る。普通に考えて森を上から見たところで何もわからない。森だなぁくらいだと思う。でも私は違う。
「アン、マップオープン。探索の魔法を使うわ」
マップと探索魔法を組み合わせればこの森というフィールドの様々な情報を確認できる。
魔物を示す赤い点が無数に表示される。味方を示す青い点は四つ。一回り大きな赤色は……ボスモンスターを示す。赤と青の光点が直ぐ側に!?
「バードさん! 仲間は三人ですか?」
「そうだ! 見えるのか!?」
開けたところにいるならともかく、見えるわけがない。どう誤魔化そうかしら……?
いいわ、見えたことにしよう!
とりあえず一度降りて話をしよう。
「……多分なんですけど、捜索していた女の子を保護しています。人らしき姿が四人ほど確認できました」
「よし!!」
無事で良かったですね。
「ーーですが、すぐ傍に恐らく白帝がいます」
そう、大きな赤色のポイントが殆ど重なっていた。マップの縮尺の都合で恐らくまだ接敵はしていない。
「なんだと!?」
「落ち着いてください。まだ接敵していないと思いますから」
だいたい私に掴みかかってどうするんですかね……。心配なのはわかりますけども。
「ほっ……よかった……」
「いいえ、良くはありません。見つかるのは時間の問題です」
「ーーそれで、距離はどれくらいある?」
「直線距離で1キロくらいでしょうか? 正直言って歩いて向かっていたら間に合いません。なので、私は空から行きます!」
「はっ?」
「説明している暇はありません! ここから真っ直ぐ西に1キロほど、先に行きます!!」
この世界に飛行魔法はない。設定されていない。でも不可能ではない。ゲームと違って複数の魔法を同時に発動できるのなら、組み合わせれば空も飛べるはず。
もう一度高度を上げる。木々の上まで上がって……。
「ふぅーーーー」
落ち着け。出来るはず!
「アン、しっかりつかまって!」
「姫様、一体何を……」
アンが掴まった事を確認してから魔法を発動させる。まずは……。
「『護りの風』」
風の防御結界を張る魔法。見えないけれど、私を球状の結界が包んでいるはず。普通は矢から身を守るために張るのだけれど、今回は……風除け? 違うわね風を受ける帆かしら? いえ、飛行機の翼ね!
さらに魔力を込めて結界を大きくする。
「アン、行くわよ! 『突風!!」
ゴォォォォォォォォォォ!!!!
ーードン!!
すぐ側で発生した突風が結界ごと私たちを西へと吹き飛ばした。
「ーーひぃぃぃぃ!!!!!!」
すごい重圧ーーあと怖いぃぃ!!
何で!? ドウシテ!? ナンデぐるんぐるん回るのぉぉぉぉっっーーーー!!??
いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
止まってぇぇぇぇぇぇ!!!!!
「うぅ……」
まるでジェットコースターの様な時間が暫く続いた。そんな恐怖の時間もようやく、ようやく勢いが弱まり回転も弱まり……。どうにか止まったのだけれど……。
「うぇ……」
「ぅぅ……ひ、ひめさま……」
「わ、わかって……る。いわなくれもいい……うっぷ」
吐きそう。でも姫としてここは我慢よ! ダメなのよ姫として、女の子として! そのような無様な状態で助けに駆けつけるだなんて絶対に嫌!!
「ひ……姫様、まだ半分も……ぅぷ……」
「うぅぅ……こ、今度は上手くやるわ!」
そう、実はまだ半分にも届いていない。もう一度……。もう一度……?
うん、同じことをすれば間違いなく吐くわね。だからもっと上手くやらなくちゃ……。
風の結界に魔力を込める。両手を翼のように広げて結界を横に伸ばしてみる。うん。やっぱり多少はポーズに合わせて変形するのよね。だったら……。
飛行機を思い浮かべる。出来るだけ左右の翼(両手に纏う結界)を均一に、同じように……あれ、そう言えば……飛行機って後ろの方にも小さな翼があったわね……。もしかして……? アレがあればクルクルしない!? なので膝を曲げてそれを再現する。
これって、側から見れば空中で変なポーズをとる美少女。何してるんだって話よね。……なんてシュールなのかしら。これは人目のあるところでは出来ないわね……。
とにかく、どうにかこうにか飛行機っぽく結界を形成した。翼と尾翼……のつもりだけど……ないよりはマシよね。
でもきっとさっきは球状の結界だったから、だからあんなにもクルクルとボールみたいに回転したのよ。そうに違いないわ!
うぅ……思い出したらまた気分が……。
でもこれなら今度はきっと上手くいく。
いくはずよ!! いかないと……。
「アン、もう一度飛ぶわよ!!」
「……ハイヒメサマ」
あはは、アンの声が死んでいるわ。
「いくわよ!! ーーウインドブラスト!!」
ヒュォォォォォォォォォ!!!
まるで飛行機のように変形させた結界から風を吹き出して真っ直ぐに飛ぶ。さっきと違うのはこの魔法、『突風』の使い方もなのよ。天才美少女魔法使いの名は伊達じゃないわ!!
今回のイメージはジェットエンジン。
加速時の衝撃はあるけれど、今度は回転せずに飛んだ!!
やった! やったわ!! 飛べた!! 真っ直ぐ飛べたわ!!
「よかった……またクルクルしたら私……」
アン……本当に限界だったのね……。よかったわ、私自身の為にも上手くいって。
「アン、空を飛ぶのって気持ちがいいわね!」
「はい!」
もともと自由に飛べるアンはそれほど感動していないかもしれないけれど、鳥のように飛べるって凄いことよ! 凄く気持ちいい!!
もっと風を感じられたらいいのに……。これは工夫のしがいがありそうね! もっと色々試してみたいわ……あ……違う。空を飛ぶことが目的じゃなかった!
目標はーー!
「アン、マップを!」
「ハ、ハイ……」
方向よし。もうすぐね。
思っていた以上の速度で目的地へと接近する私たち。ちょっとこれはさっきと違いすぎるわね……。
「………………」
「姫様……通り過ぎちゃいますよ?」
「そ、そうね……」
「姫様? もしかして……」
「……ごめんなさいアン。止め方を考えていなかったわ。どうしましょう……?」
「ぇぇえええーーー!?」
突風の魔法をやめれば加速は終わるけれど……減速は成り行き任せ。
このままじゃ勢いがありすぎて行きすぎちゃう!
「ーーええい! なるようになれ!! ウィンドブラスト!!」
逆向きに突風の魔法を発動させて……逆噴射!!
急激な減速により荷重が体を締め付ける。
「クゥぅぅって!!」
ーー結構キツイ!!
でもそのキツイのがほんの少しだけいいかも……?
ーーって色ボケしてる場合じゃないわ! まだ速すぎる。えっと飛行機のブレーキって……こんな感じだったかな?
俺くんのイメージを元に腕の角度を変えてみた。
「きゃっ!!」
「ひ、姫さまァァァ!!??」
目に見えて減速した。したけれどーー!?
負荷が強すぎる! 私の身体能力じゃ支えられない!? まずい!! バランスを崩しーー!!
「ーーぃぃいいゃぁぁぁぁぁああああっっっっ!!!」
おちるぅぅぅっっっ!!!???
でも、うん。早いのはいいことよね。私にとってすごく都合がいい。短時間でポイント沢山。頰が緩まないように必死だったわ。あとは、女の子の救助と白帝……話を聞くと白くて巨大な獣型の魔物。心当たりがあるのは白虎なのだけれど……。あの種族の人がこんな所を徘徊する? それに話が通じる筈だし……。あとゲーム中で登場した魔物で当てはまりそうなのは白狐か白熊か大熊猫くらい。最後のは除外してもいいかな……娘々は神龍王のペットだし。
さて一体どの様な魔物なのかしらね?
到着後すぐに森の奥へ分け入ろうとする冒険者の戦士バードさん。
「ーー待ってください」
そんな彼を制止して私は魔法を発動させる。闇雲に森の中を探したところで時間の無駄。時刻も三時とそれほど余裕はない。日が暮れると森の中を捜索することは実質不可能。だから焦る彼の気持ちはわかるけれど、急がば回れ……というほどのロスはないから落ち着いていこう。
「レビテーション。上から当たりをつけます。おおよその方向を教えてください」
「なるほど、さすがA級冒険者!」
「………………」
いえ、私自身はまだD級ですけど……。今は黙っておこう。
高度を上げて彼の差した方を見る。普通に考えて森を上から見たところで何もわからない。森だなぁくらいだと思う。でも私は違う。
「アン、マップオープン。探索の魔法を使うわ」
マップと探索魔法を組み合わせればこの森というフィールドの様々な情報を確認できる。
魔物を示す赤い点が無数に表示される。味方を示す青い点は四つ。一回り大きな赤色は……ボスモンスターを示す。赤と青の光点が直ぐ側に!?
「バードさん! 仲間は三人ですか?」
「そうだ! 見えるのか!?」
開けたところにいるならともかく、見えるわけがない。どう誤魔化そうかしら……?
いいわ、見えたことにしよう!
とりあえず一度降りて話をしよう。
「……多分なんですけど、捜索していた女の子を保護しています。人らしき姿が四人ほど確認できました」
「よし!!」
無事で良かったですね。
「ーーですが、すぐ傍に恐らく白帝がいます」
そう、大きな赤色のポイントが殆ど重なっていた。マップの縮尺の都合で恐らくまだ接敵はしていない。
「なんだと!?」
「落ち着いてください。まだ接敵していないと思いますから」
だいたい私に掴みかかってどうするんですかね……。心配なのはわかりますけども。
「ほっ……よかった……」
「いいえ、良くはありません。見つかるのは時間の問題です」
「ーーそれで、距離はどれくらいある?」
「直線距離で1キロくらいでしょうか? 正直言って歩いて向かっていたら間に合いません。なので、私は空から行きます!」
「はっ?」
「説明している暇はありません! ここから真っ直ぐ西に1キロほど、先に行きます!!」
この世界に飛行魔法はない。設定されていない。でも不可能ではない。ゲームと違って複数の魔法を同時に発動できるのなら、組み合わせれば空も飛べるはず。
もう一度高度を上げる。木々の上まで上がって……。
「ふぅーーーー」
落ち着け。出来るはず!
「アン、しっかりつかまって!」
「姫様、一体何を……」
アンが掴まった事を確認してから魔法を発動させる。まずは……。
「『護りの風』」
風の防御結界を張る魔法。見えないけれど、私を球状の結界が包んでいるはず。普通は矢から身を守るために張るのだけれど、今回は……風除け? 違うわね風を受ける帆かしら? いえ、飛行機の翼ね!
さらに魔力を込めて結界を大きくする。
「アン、行くわよ! 『突風!!」
ゴォォォォォォォォォォ!!!!
ーードン!!
すぐ側で発生した突風が結界ごと私たちを西へと吹き飛ばした。
「ーーひぃぃぃぃ!!!!!!」
すごい重圧ーーあと怖いぃぃ!!
何で!? ドウシテ!? ナンデぐるんぐるん回るのぉぉぉぉっっーーーー!!??
いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
止まってぇぇぇぇぇぇ!!!!!
「うぅ……」
まるでジェットコースターの様な時間が暫く続いた。そんな恐怖の時間もようやく、ようやく勢いが弱まり回転も弱まり……。どうにか止まったのだけれど……。
「うぇ……」
「ぅぅ……ひ、ひめさま……」
「わ、わかって……る。いわなくれもいい……うっぷ」
吐きそう。でも姫としてここは我慢よ! ダメなのよ姫として、女の子として! そのような無様な状態で助けに駆けつけるだなんて絶対に嫌!!
「ひ……姫様、まだ半分も……ぅぷ……」
「うぅぅ……こ、今度は上手くやるわ!」
そう、実はまだ半分にも届いていない。もう一度……。もう一度……?
うん、同じことをすれば間違いなく吐くわね。だからもっと上手くやらなくちゃ……。
風の結界に魔力を込める。両手を翼のように広げて結界を横に伸ばしてみる。うん。やっぱり多少はポーズに合わせて変形するのよね。だったら……。
飛行機を思い浮かべる。出来るだけ左右の翼(両手に纏う結界)を均一に、同じように……あれ、そう言えば……飛行機って後ろの方にも小さな翼があったわね……。もしかして……? アレがあればクルクルしない!? なので膝を曲げてそれを再現する。
これって、側から見れば空中で変なポーズをとる美少女。何してるんだって話よね。……なんてシュールなのかしら。これは人目のあるところでは出来ないわね……。
とにかく、どうにかこうにか飛行機っぽく結界を形成した。翼と尾翼……のつもりだけど……ないよりはマシよね。
でもきっとさっきは球状の結界だったから、だからあんなにもクルクルとボールみたいに回転したのよ。そうに違いないわ!
うぅ……思い出したらまた気分が……。
でもこれなら今度はきっと上手くいく。
いくはずよ!! いかないと……。
「アン、もう一度飛ぶわよ!!」
「……ハイヒメサマ」
あはは、アンの声が死んでいるわ。
「いくわよ!! ーーウインドブラスト!!」
ヒュォォォォォォォォォ!!!
まるで飛行機のように変形させた結界から風を吹き出して真っ直ぐに飛ぶ。さっきと違うのはこの魔法、『突風』の使い方もなのよ。天才美少女魔法使いの名は伊達じゃないわ!!
今回のイメージはジェットエンジン。
加速時の衝撃はあるけれど、今度は回転せずに飛んだ!!
やった! やったわ!! 飛べた!! 真っ直ぐ飛べたわ!!
「よかった……またクルクルしたら私……」
アン……本当に限界だったのね……。よかったわ、私自身の為にも上手くいって。
「アン、空を飛ぶのって気持ちがいいわね!」
「はい!」
もともと自由に飛べるアンはそれほど感動していないかもしれないけれど、鳥のように飛べるって凄いことよ! 凄く気持ちいい!!
もっと風を感じられたらいいのに……。これは工夫のしがいがありそうね! もっと色々試してみたいわ……あ……違う。空を飛ぶことが目的じゃなかった!
目標はーー!
「アン、マップを!」
「ハ、ハイ……」
方向よし。もうすぐね。
思っていた以上の速度で目的地へと接近する私たち。ちょっとこれはさっきと違いすぎるわね……。
「………………」
「姫様……通り過ぎちゃいますよ?」
「そ、そうね……」
「姫様? もしかして……」
「……ごめんなさいアン。止め方を考えていなかったわ。どうしましょう……?」
「ぇぇえええーーー!?」
突風の魔法をやめれば加速は終わるけれど……減速は成り行き任せ。
このままじゃ勢いがありすぎて行きすぎちゃう!
「ーーええい! なるようになれ!! ウィンドブラスト!!」
逆向きに突風の魔法を発動させて……逆噴射!!
急激な減速により荷重が体を締め付ける。
「クゥぅぅって!!」
ーー結構キツイ!!
でもそのキツイのがほんの少しだけいいかも……?
ーーって色ボケしてる場合じゃないわ! まだ速すぎる。えっと飛行機のブレーキって……こんな感じだったかな?
俺くんのイメージを元に腕の角度を変えてみた。
「きゃっ!!」
「ひ、姫さまァァァ!!??」
目に見えて減速した。したけれどーー!?
負荷が強すぎる! 私の身体能力じゃ支えられない!? まずい!! バランスを崩しーー!!
「ーーぃぃいいゃぁぁぁぁぁああああっっっっ!!!」
おちるぅぅぅっっっ!!!???
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