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第2章
グランディはゴミすぎる クロード王子視点
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【クロード王子視点】
「クソ・クソ・クソおおおおおおおおおおお! わたしを入れおおおおおっ!」
「ダメです。あなたはすでに【王子】ではありません。王宮に入れるわけにはいきません」
王宮の門番が、わたしの道を塞ぐ
王子の地位をはく奪されたわたし……
「わたしは王子だぞ……? 早くそこをどけ……っ!」
「いえ。クロード様は王子ではすでにないから、王宮に入れるなと国王陛下のご命令です」
「ぐ……っ! 入れろおおおおお……っ!」
わたしは門番に突撃し、無理やり突破しようとするが――
「クロード様……申し訳ありません。反射魔法!」
「ぐは……っ!」
わたしは反射魔法で吹き飛ばされる。
「貴様……! わたしは王子だぞ……! 王子に魔法を使うとは死刑だァ!」
王族に魔法で攻撃するのは、この王国では【死刑】となる。
だからこの門番は死刑になるはずなのだが、
「クロード様はもう王族ではありません……」
はあ……と、門番はため息をついた。
「絶対に王宮に入ってやる……っ!」
わたしは何度も門番に突撃するが、反射魔法で何度も吹き飛ばされた。
「はあはあ……貴様、さっさとどけっ! 不敬だぞ!」
「……そろそろ諦めてください。クロード様」
門番はやれやれと呆れた顔をする。
(クソ……っ! 門番のくせにいいいいいい……っ!)
「クロード王子殿下、何をしているのですか?」
(わたしを【王子殿下】と呼ぶ者がいる……!)
わたしが振り向くと、そこにいたのは――
「エドモント公爵……っ!」
エドモント公爵は、現国王陛下――つまりわたしの父上の弟だ。
立派な金色のヒゲが特徴的なオッサン。
公爵は、王族の次ぐ地位がある。
有能なエドモント公爵は、国王陛下の補佐する宰相も務めていた。
そんなエドモント公爵とは、なんだかんで子ども頃から知り合いなわけだ。
「エドモント公爵、この門番がわたしを通してくれないのだっ!」
「そうですか……。門番よ、クロード殿下を通してやってくれ」
「公爵様、本当に良いのですか? 国王陛下はクロード様を入れるなとご命令されましたが?」
「いや、わたしが責任を取る。クロード殿下を通してやってくれ」
「わかりました」
エドモント公爵がそう言うと、門番を横にどいた。
「あと、クロード王子殿下はすぐに【王子】に復帰する予定だ。覚えておけ」
「は……っ!」
(わたしが【王子】に復帰する……?)
わたしとエドモント公爵は、王宮の中に入る。
「クロード殿下……国王陛下は間違っています。王子の位をはく奪するなど……あり得ません」
ポンっと、エドモント公爵がわたしの肩を叩いた。
「そ、そうか! エドモント公爵もそう思うか!」
王子の位をはく奪されてから、学院ではバカにされ、親友や妹にも無視された。
誰もわたしの味方はいなかった。
だが、このエドモント公爵は、わたしのことをわかってくれる――
(なんといいヤツなのか……っ!)
わたしは泣きそうになってしまう。
「ええ。次の国王になるべきなのは、クロード殿下です。国民はクロード王子殿下を圧倒的に支持しています」
「国民が、わたしを支持しているだと……? ほ、本当か?」
「本当です。国民はクロード王子殿下が国王になることを望んでいます」
ニコニコと、エドモント公爵が笑う。
エドモント公爵とは、わたしが子どもの頃からの付き合いだ。
わたしにウソをつくはずがない。
「クロード殿下、わたしと組みましょう。必ずやクロード殿下を王族に戻して差し上げます」
「お、王族に戻れる……」
「そうです。わたしに協力していただければ……」
「しかし、父上が一度決定したことを変えるとは思えないな」
「大丈夫です。グランディとの決闘を、無効にしてしまえばいいのです」
「決闘を……無効?」
「はい。実はグランディは、卑怯な手を使っていました」
エドモント公爵はコートの胸ポケットから、魔石を取り出した。
「それは……?」
「これは魔封の石。持っている者の魔力を下げる効果があります。グランディは、実はクロード殿下の服に魔封の石を仕込んでいたのです」
「な、なに……?! やっぱりか……っ! 王族のわたしが準男爵令息に負けるはずがない!」
「そうです。クロード殿下が負けるなんてあり得ません。すべては、グランディの陰謀なのです」
「クソ、クソ、クソおおおおおおおおお……っ! おのれグランディめっ!」
(ゆ、許せない……っ!)
「あと……クロード殿下には言いにくいのですが……」
「なんだ? 言ってくれ!」
「実は……シャルロッテ殿下が、グランディを自分の護衛に任命したそうです」
「な、なんだと……?!」
信じられなかった。
我が愛する妹のシャルロッテが、グランディを味方にするなんて……
(グランディめ……アリシアだけではなく、シャルロッテまでわたしから奪うつもりか!)
「あり得ない、絶対にあり得ない……」
「いえ。真実です。グランディはシャルロッテ様に取り入って、王位を奪うつもりです」
「なんと不敬な……っ! 準男爵令息ごときが、王位を狙うなど【ゴミ】すぎる……」
やはりグランディは、クズ・オブ・クズ。
生かしてはいけないゴミだ。
(王子として、なんとしてもグランディを止めなけば……っ!)
「殿下の言う通り、グランディはゴミです。しかし、シャルロッテ殿下がゴミ・グランディに操られているのも事実です。そこで、クロード殿下の力が必要です。わたしと手を組み、グランディからシャルロッテ殿下を救いましょう!」
「……そうだな。エドモント公爵。あなたと手を組もう!」
「ありがとうございます。一緒に理想の王国を作りましょう……」
わたしはエドモント公爵と、固い握手を交わした。
(エドモント公爵……なんと良い男なのか! 必ずグランディをブっ倒してやる!)
「わたしがグランディに負けるはずがない。わたしはグランディより上の存在……」
「そうです。まともに戦えば、クロード殿下がグランディに負けるわけありません!」
「ははは! そうだ! グランディ! 貴様を潰してるからな!」
★
【エドモント公爵視点】
「まったくバカな王子だ……っ!」
クロード王子(バカ)に上手く取り入れることができた。
あのバカ《クロード王子》が準男爵令息との決闘に負けたおかげで、つけ入るチャンスができたのだ。
「こいつを使えば、俺の私兵を強化できるな」
バカから借りた【宝物庫の鍵】を、俺は握っていた。
(コロッと俺に騙されて、アッサリ俺に鍵をくれた……w)
宝物庫の鍵――王族に代々受け継がれてきた【古代武具】がある倉庫の鍵。
古代王政時代、このレガリア大陸を統一に導いた【六聖女】の装備――それが【古代武具】だ。
「あとはあのバカ《クロード王子》を……魔神化して我が下僕とするだけだ……っ!」
「クソ・クソ・クソおおおおおおおおおおお! わたしを入れおおおおおっ!」
「ダメです。あなたはすでに【王子】ではありません。王宮に入れるわけにはいきません」
王宮の門番が、わたしの道を塞ぐ
王子の地位をはく奪されたわたし……
「わたしは王子だぞ……? 早くそこをどけ……っ!」
「いえ。クロード様は王子ではすでにないから、王宮に入れるなと国王陛下のご命令です」
「ぐ……っ! 入れろおおおおお……っ!」
わたしは門番に突撃し、無理やり突破しようとするが――
「クロード様……申し訳ありません。反射魔法!」
「ぐは……っ!」
わたしは反射魔法で吹き飛ばされる。
「貴様……! わたしは王子だぞ……! 王子に魔法を使うとは死刑だァ!」
王族に魔法で攻撃するのは、この王国では【死刑】となる。
だからこの門番は死刑になるはずなのだが、
「クロード様はもう王族ではありません……」
はあ……と、門番はため息をついた。
「絶対に王宮に入ってやる……っ!」
わたしは何度も門番に突撃するが、反射魔法で何度も吹き飛ばされた。
「はあはあ……貴様、さっさとどけっ! 不敬だぞ!」
「……そろそろ諦めてください。クロード様」
門番はやれやれと呆れた顔をする。
(クソ……っ! 門番のくせにいいいいいい……っ!)
「クロード王子殿下、何をしているのですか?」
(わたしを【王子殿下】と呼ぶ者がいる……!)
わたしが振り向くと、そこにいたのは――
「エドモント公爵……っ!」
エドモント公爵は、現国王陛下――つまりわたしの父上の弟だ。
立派な金色のヒゲが特徴的なオッサン。
公爵は、王族の次ぐ地位がある。
有能なエドモント公爵は、国王陛下の補佐する宰相も務めていた。
そんなエドモント公爵とは、なんだかんで子ども頃から知り合いなわけだ。
「エドモント公爵、この門番がわたしを通してくれないのだっ!」
「そうですか……。門番よ、クロード殿下を通してやってくれ」
「公爵様、本当に良いのですか? 国王陛下はクロード様を入れるなとご命令されましたが?」
「いや、わたしが責任を取る。クロード殿下を通してやってくれ」
「わかりました」
エドモント公爵がそう言うと、門番を横にどいた。
「あと、クロード王子殿下はすぐに【王子】に復帰する予定だ。覚えておけ」
「は……っ!」
(わたしが【王子】に復帰する……?)
わたしとエドモント公爵は、王宮の中に入る。
「クロード殿下……国王陛下は間違っています。王子の位をはく奪するなど……あり得ません」
ポンっと、エドモント公爵がわたしの肩を叩いた。
「そ、そうか! エドモント公爵もそう思うか!」
王子の位をはく奪されてから、学院ではバカにされ、親友や妹にも無視された。
誰もわたしの味方はいなかった。
だが、このエドモント公爵は、わたしのことをわかってくれる――
(なんといいヤツなのか……っ!)
わたしは泣きそうになってしまう。
「ええ。次の国王になるべきなのは、クロード殿下です。国民はクロード王子殿下を圧倒的に支持しています」
「国民が、わたしを支持しているだと……? ほ、本当か?」
「本当です。国民はクロード王子殿下が国王になることを望んでいます」
ニコニコと、エドモント公爵が笑う。
エドモント公爵とは、わたしが子どもの頃からの付き合いだ。
わたしにウソをつくはずがない。
「クロード殿下、わたしと組みましょう。必ずやクロード殿下を王族に戻して差し上げます」
「お、王族に戻れる……」
「そうです。わたしに協力していただければ……」
「しかし、父上が一度決定したことを変えるとは思えないな」
「大丈夫です。グランディとの決闘を、無効にしてしまえばいいのです」
「決闘を……無効?」
「はい。実はグランディは、卑怯な手を使っていました」
エドモント公爵はコートの胸ポケットから、魔石を取り出した。
「それは……?」
「これは魔封の石。持っている者の魔力を下げる効果があります。グランディは、実はクロード殿下の服に魔封の石を仕込んでいたのです」
「な、なに……?! やっぱりか……っ! 王族のわたしが準男爵令息に負けるはずがない!」
「そうです。クロード殿下が負けるなんてあり得ません。すべては、グランディの陰謀なのです」
「クソ、クソ、クソおおおおおおおおお……っ! おのれグランディめっ!」
(ゆ、許せない……っ!)
「あと……クロード殿下には言いにくいのですが……」
「なんだ? 言ってくれ!」
「実は……シャルロッテ殿下が、グランディを自分の護衛に任命したそうです」
「な、なんだと……?!」
信じられなかった。
我が愛する妹のシャルロッテが、グランディを味方にするなんて……
(グランディめ……アリシアだけではなく、シャルロッテまでわたしから奪うつもりか!)
「あり得ない、絶対にあり得ない……」
「いえ。真実です。グランディはシャルロッテ様に取り入って、王位を奪うつもりです」
「なんと不敬な……っ! 準男爵令息ごときが、王位を狙うなど【ゴミ】すぎる……」
やはりグランディは、クズ・オブ・クズ。
生かしてはいけないゴミだ。
(王子として、なんとしてもグランディを止めなけば……っ!)
「殿下の言う通り、グランディはゴミです。しかし、シャルロッテ殿下がゴミ・グランディに操られているのも事実です。そこで、クロード殿下の力が必要です。わたしと手を組み、グランディからシャルロッテ殿下を救いましょう!」
「……そうだな。エドモント公爵。あなたと手を組もう!」
「ありがとうございます。一緒に理想の王国を作りましょう……」
わたしはエドモント公爵と、固い握手を交わした。
(エドモント公爵……なんと良い男なのか! 必ずグランディをブっ倒してやる!)
「わたしがグランディに負けるはずがない。わたしはグランディより上の存在……」
「そうです。まともに戦えば、クロード殿下がグランディに負けるわけありません!」
「ははは! そうだ! グランディ! 貴様を潰してるからな!」
★
【エドモント公爵視点】
「まったくバカな王子だ……っ!」
クロード王子(バカ)に上手く取り入れることができた。
あのバカ《クロード王子》が準男爵令息との決闘に負けたおかげで、つけ入るチャンスができたのだ。
「こいつを使えば、俺の私兵を強化できるな」
バカから借りた【宝物庫の鍵】を、俺は握っていた。
(コロッと俺に騙されて、アッサリ俺に鍵をくれた……w)
宝物庫の鍵――王族に代々受け継がれてきた【古代武具】がある倉庫の鍵。
古代王政時代、このレガリア大陸を統一に導いた【六聖女】の装備――それが【古代武具】だ。
「あとはあのバカ《クロード王子》を……魔神化して我が下僕とするだけだ……っ!」
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