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09「おもちゃ、使いましょ!」★
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シーナが性つがいを手に入れてから、一週間が経とうとしていた。毎晩アドルフに抱かれた躰はようやく巨根にも馴染み、以前のような痛みを感じなくなっていた。
その日、シーナは性具を作っていた。拘束用の手錠や鞭などは業者から買ったものに魔法をかけ、使われた者が怪我をしないように細工をする。例えばシーナが作った鞭で叩くと、痛みはあれど痕が残らず、肌が傷つくことを嫌う娼婦相手にSMプレイを楽しみたい者達には人気があった。
そして今シーナが作っているのは張形だった。これも業者が作ったものに魔法をかけて自動で振動するようにしている。魔力で動く張形はバイブと呼ばれ、魔女しか作れない代物として高値で売ることが出来た。
バイブについては、業者が作っている普通の張形に魔力を込めることが殆どだったが、その張形を自分で作ったりもする。処女だったシーナはどういう形が気持ち良いか分からなかったため、知り合いの業者から型を貰っており、そこに特別な樹脂を流し込んで作っていた。
張形用の型は様々な形のものを持っていたが、そのどれもがアドルフの男根よりも小さかった。シーナはまだアドルフのものを気持ち良いと思えないが、あのくらいの太さの張形を作り、魔力をこめてバイブにしたら人気が出るのではないだろうか?
ただし、大きいのを試作するにしても、まずは普通のバイブを試してからでないと、どこをどうすればいいのか分からない。今まで硬い魔女膜に守られていたシーナはバイブを使ったことが無かったが、ようやく使うことが出来るようになったのだ。
シーナは樹脂が固まるのを待つ間、棚から適当なバイブを選び取る。今晩、それを使ってみようと思った。
「ねえ、これを使ってみたいんだけど」
その晩、シーナは裸でベッドに潜りこむと、嬉々とした表情でバイブをアドルフに差し出した。彼はぎょっと目を瞠る。棚に並んでいるのを見たことは有るし、それが何であるかは知っているが、実際に使ったことがないからだ。
「少し前まで痛い痛いって泣いてたくせに、えらい変わりようだな……」
ようやく痛みは消えてきたようだが、それでもアドルフの硬く太い肉棒が出入りするたび、甘い声ではなく呻き声を上げていたことは記憶に新しい。それなのにセックスに慣れてきたと思った途端に性具を持ち出してくるなんて、やはり彼女は根っからの「好き者」なのだろうとアドルフは思った。
「だって私、自分で売っておきながら商品を試したことが無かったのよ。どんなものか知りたいもの」
「いいけど、これはどうやって使うんだ?」
「ここのボタンを押すと動くわ」
バイブは男根を模した形をしており、その持ち手の部分に丸い突起があった。言われた通りに押してみると、ヴィイイインと細やかに振動を始める。指を離すと動きが止まり、どうやらボタンを押している間は動く仕組みのようだ。
「……! 初めて見たが、凄いな」
これが魔女の魔力なのかとアドルフは感動した。人力ではなく、自動でこのように動くものを作り出せるのはこの世で魔女しかいないだろう。
「そうよ。これがうちで一番の売り上げがあるのよ」
「半永久的に動くのか?」
「まさか。こめられた魔力が切れれば動かなくなって、ただの張形になるわ。でも、一度使ったら病みつきになるらしいから、新しいのを買い求めにまたお客さんが来てくれるのよ」
なるほど、性具屋にしては毎日のように客が来ているので、随分繁盛しているようだと思ったが、消耗品を求めてくるからかとアドルフは納得した。
「ほらほら、使いましょう! ねっ!」
シーナが誘うように足を開く。その付け根は既に濡れていて、灯りを受けきらりと光った。
「……使うのを想像しただけでこれか」
「あなただって人のこと言えないわよ」
シーナはアドルフの股間に目を向ける。そこは確かに盛り上がっていて、彼も初めての性具に興奮しているように見えた。
「こ、これは……」
「恥ずかしがらなくていいわ。それより、ほら、早くぅ……」
シーナが腰をくねらせる。誘われたようにアドルフが彼女の足の付け根にバイブを持っていった。おそらく、これを中に挿れてから起動させるのが正しいのだろうが……。
アドルフは彼女の中に挿入することなく、先端を秘裂の少し上にある赤い肉芽にあてがう。そしてスイッチを入れた。
「あああああっ!」
悲鳴と共にシーナの腰が跳ねた。あまりにも大きな反応に驚き、アドルフはボタンから手を離してしまった。
「やうっ、だ、ダメよ! そこは敏感すぎるもの、バイブの刺激は強すぎる!」
シーナが責めるように睨みつけてくる。
「気持ち良くなかったのか?」
「気持ち良いを通り越して、むしろ痛……うあああっ!」
アドルフは再び陰核にバイブの先端を押しつけ、ボタンを押した。腰をくねらせながらシーナが逃げようとするが、逃がさないようにしっかりと押しつける。
「やうっ、や、やめ……ふぁああっ、んうっ!」
「やめてください、だろ?」
「や、やめてくださいぃ……!」
涎を垂らしながら懇願すると、アドルフはボタンから指を離した。振動が止まり、シーナはほっと息をつく。
アドルフはバイブの先端を下げ、ぐちゃぐちゃに濡れた秘裂にあてがうと、ゆっくりと挿入していった。
「んっ、ああっ……」
今度は甘い声が漏れた。奥まで挿入し、アドルフはボタンを押す。
「ふあっ! んっ、ひうっ、あああっ!」
がくがくとシーナの足が揺れ、大きく頭を振った。性交の経験は浅いものの、肉棒では出来ないような動きをするバイブにシーナはすぐに夢中になる。細かく振動しながら肉壁を擦っていくバイブに快楽を覚えた躰は、嬉しそうに愛液を滴らせた。
「あうっ、こ、これ、イイっ! 凄い……中で動いて……っ、んあああっ!」
アドルフがバイブを抜き差しすると、シーナは嬉しそうな声を上げた。気持ち良いのだろう、蕩けそうな表情をしている。
陰唇がバイブを咥えこみ、出し挿れしている様子も扇情的で興奮したが、だからといってアドルフが気持ち良くなるわけではなかった。視覚的には楽しいが、これで快楽は得られない。
アドルフはバイブを引き抜いた。すると、シーナが物足りなそうな目で見つめてくる。
「え? なんでやめちゃうの……?」
「君は気持ち良いかもしれないが、僕は違う」
アドルフは素早く前をはだけさせると、昂ぶった男根で一気にシーナを貫いた。
「ひうっ!」
大分馴染んだものの、挿入の瞬間はまだ痛いらしく、シーナは顔をゆがめる。
「あうっ、う……」
「ひくついて、吸いついてくる……。……ッ、そんなにバイブが良かったのか? ……だが、奥が物足りなそうだ。あれでは、こんな奥まで届かないだろう?」
アドルフはごりごりと子宮口に亀頭を押し付けた。
「……っう!」
まだ奥で感じることは難しいらしく、シーナが辛そうな声を上げる。
「振動が欲しいなら……ほら、くれてやる」
アドルフは結合部のすぐ上にある陰核に先程のバイブをあてがうと、スイッチを入れた。
「あああっ!」
「……ッ」
シーナは勿論のこと、バイブにより彼女の膣が振動し、アドルフにも快楽を伝えてくる。
「――――これは、凄いな……ッはぁ……」
「やあっ! ダメ、ダメぇ! お腹の中、大きいのでいっぱいで、こんなっ、こんなことされたら……いぁあああ――っ!」
いやいやと言いながらも、彼女の中からは大量に愛液が溢れてくる。
ボタン押したり指を離したりしながら楽しんでいると、ぴゅうっと彼女の体から水飛沫が上がった。
「やあああ!」
「お漏らししたのか? 恥ずかしいな」
それは小水ではなく潮なのだが、唇の横に飛んできた水飛沫を舌で舐めとりながら、アドルフはシーナの頬に濡れたバイブをあて、ぬめる蜜を頬に擦りつける。
「うぅ……」
きゅうきゅうと肉棒を締めつけながら、頬に感じる生暖かい蜜の感触に、シーナは甘ったるい声を上げた。
アドルフはゆっくり出し挿れする。肉壁は男根に縋りつくようにぴっとりと吸いつき、時折ひくひくと戦慄いた。
「君の中は、バイブなんか使わなくても動くんだな。いやらしい躰だ」
「ああ……っ」
奥を強く穿たれなければ痛くはなく、シーナはうっとりと目を細めた。瞳とは対照的に、口づけを強請るかのように唇が開かれる。赤い舌が覗き見えて、アドルフはそこに指を突き挿れた。
「んふぅ……」
指で口内をまさぐり、舌を弄ぶ。シーナは口淫するかのように、指にちろちろと舌を這わせた。
「んむぅ、んっ……」
アドルフは腰の動きを速めた。奥を穿つたびに苦しそうな声が聞こえたが、何度か突くと、その声に甘さが混じってきた。
「ふうっ、んっ、あむぅ……」
アドルフの指を甘噛みしながら、シーナの体が小刻みに震える。
「……奥で、感じてるのか……?」
「んっ」
是と言うかのように、シーナが指をしゃぶりながら返事をした。シーナが初めて奥で感じていると思うと、たまらなく嬉しくなる。
同意の上とはいえ、性つがいになりたいわけではなかった。しかし今、その彼女の一番奥が自分のもので感じていると分かると、腕の下の女を愛しく感じる。
アドルフは指を引き抜くと、今度は唇を重ねた。何度も体を重ねていたが、口づけたのは初めてだった。
「……んうっ」
キスの経験はあまりなかったが、アドルフは夢中になって舌を絡める。彼女の口内を堪能しながら奥を強く穿つと、ぎゅっと背中に手を回された。
「……ッ、あ……、出る……ッ」
まだシーナは達しなさそうだが、我慢できない。アドルフは彼女の一番深いところに突き挿れたまま、欲望を吐き出した。
「んんーっ」
熱い液体をどくどくと注がれているシーナが肩を震わせる。勿論、まだ彼女は達していない。お互い同時に絶頂を迎えられたら気持ち良いのだろうが、なかなかセックスは難しいものだとアドルフは思った。
「――ハぁ……、君はまだイってないだろ……? 大丈夫、次はイかせるから」
ズッ……と腰を引くと、彼女が好きな浅い部分のみを行き来する。結局シーナが使いたいと言っていたバイブは、その後使われることは無かった。
その日、シーナは性具を作っていた。拘束用の手錠や鞭などは業者から買ったものに魔法をかけ、使われた者が怪我をしないように細工をする。例えばシーナが作った鞭で叩くと、痛みはあれど痕が残らず、肌が傷つくことを嫌う娼婦相手にSMプレイを楽しみたい者達には人気があった。
そして今シーナが作っているのは張形だった。これも業者が作ったものに魔法をかけて自動で振動するようにしている。魔力で動く張形はバイブと呼ばれ、魔女しか作れない代物として高値で売ることが出来た。
バイブについては、業者が作っている普通の張形に魔力を込めることが殆どだったが、その張形を自分で作ったりもする。処女だったシーナはどういう形が気持ち良いか分からなかったため、知り合いの業者から型を貰っており、そこに特別な樹脂を流し込んで作っていた。
張形用の型は様々な形のものを持っていたが、そのどれもがアドルフの男根よりも小さかった。シーナはまだアドルフのものを気持ち良いと思えないが、あのくらいの太さの張形を作り、魔力をこめてバイブにしたら人気が出るのではないだろうか?
ただし、大きいのを試作するにしても、まずは普通のバイブを試してからでないと、どこをどうすればいいのか分からない。今まで硬い魔女膜に守られていたシーナはバイブを使ったことが無かったが、ようやく使うことが出来るようになったのだ。
シーナは樹脂が固まるのを待つ間、棚から適当なバイブを選び取る。今晩、それを使ってみようと思った。
「ねえ、これを使ってみたいんだけど」
その晩、シーナは裸でベッドに潜りこむと、嬉々とした表情でバイブをアドルフに差し出した。彼はぎょっと目を瞠る。棚に並んでいるのを見たことは有るし、それが何であるかは知っているが、実際に使ったことがないからだ。
「少し前まで痛い痛いって泣いてたくせに、えらい変わりようだな……」
ようやく痛みは消えてきたようだが、それでもアドルフの硬く太い肉棒が出入りするたび、甘い声ではなく呻き声を上げていたことは記憶に新しい。それなのにセックスに慣れてきたと思った途端に性具を持ち出してくるなんて、やはり彼女は根っからの「好き者」なのだろうとアドルフは思った。
「だって私、自分で売っておきながら商品を試したことが無かったのよ。どんなものか知りたいもの」
「いいけど、これはどうやって使うんだ?」
「ここのボタンを押すと動くわ」
バイブは男根を模した形をしており、その持ち手の部分に丸い突起があった。言われた通りに押してみると、ヴィイイインと細やかに振動を始める。指を離すと動きが止まり、どうやらボタンを押している間は動く仕組みのようだ。
「……! 初めて見たが、凄いな」
これが魔女の魔力なのかとアドルフは感動した。人力ではなく、自動でこのように動くものを作り出せるのはこの世で魔女しかいないだろう。
「そうよ。これがうちで一番の売り上げがあるのよ」
「半永久的に動くのか?」
「まさか。こめられた魔力が切れれば動かなくなって、ただの張形になるわ。でも、一度使ったら病みつきになるらしいから、新しいのを買い求めにまたお客さんが来てくれるのよ」
なるほど、性具屋にしては毎日のように客が来ているので、随分繁盛しているようだと思ったが、消耗品を求めてくるからかとアドルフは納得した。
「ほらほら、使いましょう! ねっ!」
シーナが誘うように足を開く。その付け根は既に濡れていて、灯りを受けきらりと光った。
「……使うのを想像しただけでこれか」
「あなただって人のこと言えないわよ」
シーナはアドルフの股間に目を向ける。そこは確かに盛り上がっていて、彼も初めての性具に興奮しているように見えた。
「こ、これは……」
「恥ずかしがらなくていいわ。それより、ほら、早くぅ……」
シーナが腰をくねらせる。誘われたようにアドルフが彼女の足の付け根にバイブを持っていった。おそらく、これを中に挿れてから起動させるのが正しいのだろうが……。
アドルフは彼女の中に挿入することなく、先端を秘裂の少し上にある赤い肉芽にあてがう。そしてスイッチを入れた。
「あああああっ!」
悲鳴と共にシーナの腰が跳ねた。あまりにも大きな反応に驚き、アドルフはボタンから手を離してしまった。
「やうっ、だ、ダメよ! そこは敏感すぎるもの、バイブの刺激は強すぎる!」
シーナが責めるように睨みつけてくる。
「気持ち良くなかったのか?」
「気持ち良いを通り越して、むしろ痛……うあああっ!」
アドルフは再び陰核にバイブの先端を押しつけ、ボタンを押した。腰をくねらせながらシーナが逃げようとするが、逃がさないようにしっかりと押しつける。
「やうっ、や、やめ……ふぁああっ、んうっ!」
「やめてください、だろ?」
「や、やめてくださいぃ……!」
涎を垂らしながら懇願すると、アドルフはボタンから指を離した。振動が止まり、シーナはほっと息をつく。
アドルフはバイブの先端を下げ、ぐちゃぐちゃに濡れた秘裂にあてがうと、ゆっくりと挿入していった。
「んっ、ああっ……」
今度は甘い声が漏れた。奥まで挿入し、アドルフはボタンを押す。
「ふあっ! んっ、ひうっ、あああっ!」
がくがくとシーナの足が揺れ、大きく頭を振った。性交の経験は浅いものの、肉棒では出来ないような動きをするバイブにシーナはすぐに夢中になる。細かく振動しながら肉壁を擦っていくバイブに快楽を覚えた躰は、嬉しそうに愛液を滴らせた。
「あうっ、こ、これ、イイっ! 凄い……中で動いて……っ、んあああっ!」
アドルフがバイブを抜き差しすると、シーナは嬉しそうな声を上げた。気持ち良いのだろう、蕩けそうな表情をしている。
陰唇がバイブを咥えこみ、出し挿れしている様子も扇情的で興奮したが、だからといってアドルフが気持ち良くなるわけではなかった。視覚的には楽しいが、これで快楽は得られない。
アドルフはバイブを引き抜いた。すると、シーナが物足りなそうな目で見つめてくる。
「え? なんでやめちゃうの……?」
「君は気持ち良いかもしれないが、僕は違う」
アドルフは素早く前をはだけさせると、昂ぶった男根で一気にシーナを貫いた。
「ひうっ!」
大分馴染んだものの、挿入の瞬間はまだ痛いらしく、シーナは顔をゆがめる。
「あうっ、う……」
「ひくついて、吸いついてくる……。……ッ、そんなにバイブが良かったのか? ……だが、奥が物足りなそうだ。あれでは、こんな奥まで届かないだろう?」
アドルフはごりごりと子宮口に亀頭を押し付けた。
「……っう!」
まだ奥で感じることは難しいらしく、シーナが辛そうな声を上げる。
「振動が欲しいなら……ほら、くれてやる」
アドルフは結合部のすぐ上にある陰核に先程のバイブをあてがうと、スイッチを入れた。
「あああっ!」
「……ッ」
シーナは勿論のこと、バイブにより彼女の膣が振動し、アドルフにも快楽を伝えてくる。
「――――これは、凄いな……ッはぁ……」
「やあっ! ダメ、ダメぇ! お腹の中、大きいのでいっぱいで、こんなっ、こんなことされたら……いぁあああ――っ!」
いやいやと言いながらも、彼女の中からは大量に愛液が溢れてくる。
ボタン押したり指を離したりしながら楽しんでいると、ぴゅうっと彼女の体から水飛沫が上がった。
「やあああ!」
「お漏らししたのか? 恥ずかしいな」
それは小水ではなく潮なのだが、唇の横に飛んできた水飛沫を舌で舐めとりながら、アドルフはシーナの頬に濡れたバイブをあて、ぬめる蜜を頬に擦りつける。
「うぅ……」
きゅうきゅうと肉棒を締めつけながら、頬に感じる生暖かい蜜の感触に、シーナは甘ったるい声を上げた。
アドルフはゆっくり出し挿れする。肉壁は男根に縋りつくようにぴっとりと吸いつき、時折ひくひくと戦慄いた。
「君の中は、バイブなんか使わなくても動くんだな。いやらしい躰だ」
「ああ……っ」
奥を強く穿たれなければ痛くはなく、シーナはうっとりと目を細めた。瞳とは対照的に、口づけを強請るかのように唇が開かれる。赤い舌が覗き見えて、アドルフはそこに指を突き挿れた。
「んふぅ……」
指で口内をまさぐり、舌を弄ぶ。シーナは口淫するかのように、指にちろちろと舌を這わせた。
「んむぅ、んっ……」
アドルフは腰の動きを速めた。奥を穿つたびに苦しそうな声が聞こえたが、何度か突くと、その声に甘さが混じってきた。
「ふうっ、んっ、あむぅ……」
アドルフの指を甘噛みしながら、シーナの体が小刻みに震える。
「……奥で、感じてるのか……?」
「んっ」
是と言うかのように、シーナが指をしゃぶりながら返事をした。シーナが初めて奥で感じていると思うと、たまらなく嬉しくなる。
同意の上とはいえ、性つがいになりたいわけではなかった。しかし今、その彼女の一番奥が自分のもので感じていると分かると、腕の下の女を愛しく感じる。
アドルフは指を引き抜くと、今度は唇を重ねた。何度も体を重ねていたが、口づけたのは初めてだった。
「……んうっ」
キスの経験はあまりなかったが、アドルフは夢中になって舌を絡める。彼女の口内を堪能しながら奥を強く穿つと、ぎゅっと背中に手を回された。
「……ッ、あ……、出る……ッ」
まだシーナは達しなさそうだが、我慢できない。アドルフは彼女の一番深いところに突き挿れたまま、欲望を吐き出した。
「んんーっ」
熱い液体をどくどくと注がれているシーナが肩を震わせる。勿論、まだ彼女は達していない。お互い同時に絶頂を迎えられたら気持ち良いのだろうが、なかなかセックスは難しいものだとアドルフは思った。
「――ハぁ……、君はまだイってないだろ……? 大丈夫、次はイかせるから」
ズッ……と腰を引くと、彼女が好きな浅い部分のみを行き来する。結局シーナが使いたいと言っていたバイブは、その後使われることは無かった。
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