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釣鐘草より知らせを
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祐樹からのLINE…?まさか俺が見ていたのがバレたのか?
恐るおそるLINEを開き、祐樹からのメッセージを見ることにした。
「今日の放課後、どこにいた?」
思っていたよりもストレートに聞いてきたので、少し面を食らう。
俺は祐樹の秘密を暴かなければ、密理に俺の秘密をバラされてしまう。しかし、彼の秘密は俺が思っていたものよりも想像以上に重大なものだった。
友達として。これからも交友を続けていくであろう親友として。
俺は、祐樹にも密理にも知らないふりをすることにした。
ひとまず祐樹には上手く誤魔化しておこう。
「放課後?」
「そう、放課後。」
「放課後なら彩芽と一緒に別館の一階空き教室に居たぞー」
「そうか……いやなに、どこか一緒に寄ろうと思って少し探してたんだ。次は一緒に行こうか」
「おう。楽しみにしてるよ」
とりあえず、これで大丈夫なはず。祐樹からはその後スタンプが送信された。
部活として祐樹の秘密を暴くふりをしながら、なんとか時が過ぎ去るのを待つしかない。
とにかく、あいつの秘密は他人に知れていいものじゃない。
勢い良くグットサインをサムズアップして笑っているスタンプのキャラクターの笑顔が、少し曇って見えてしまうのは、気のせいだろうか。
5
学校に行くと、いつものメンバーがいつものように話をしていた。
特に何も変わらない1日だ。みんながみんな、特に重要な話をするでもなく各々が好きなものの話を代わるがわる
語っていた。
みんなは変わらなくても、少なくとも祐樹に対する俺の態度は変わってしまいそうだ。
そんなことを考えて、1日を過ごした。
恐るおそるLINEを開き、祐樹からのメッセージを見ることにした。
「今日の放課後、どこにいた?」
思っていたよりもストレートに聞いてきたので、少し面を食らう。
俺は祐樹の秘密を暴かなければ、密理に俺の秘密をバラされてしまう。しかし、彼の秘密は俺が思っていたものよりも想像以上に重大なものだった。
友達として。これからも交友を続けていくであろう親友として。
俺は、祐樹にも密理にも知らないふりをすることにした。
ひとまず祐樹には上手く誤魔化しておこう。
「放課後?」
「そう、放課後。」
「放課後なら彩芽と一緒に別館の一階空き教室に居たぞー」
「そうか……いやなに、どこか一緒に寄ろうと思って少し探してたんだ。次は一緒に行こうか」
「おう。楽しみにしてるよ」
とりあえず、これで大丈夫なはず。祐樹からはその後スタンプが送信された。
部活として祐樹の秘密を暴くふりをしながら、なんとか時が過ぎ去るのを待つしかない。
とにかく、あいつの秘密は他人に知れていいものじゃない。
勢い良くグットサインをサムズアップして笑っているスタンプのキャラクターの笑顔が、少し曇って見えてしまうのは、気のせいだろうか。
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学校に行くと、いつものメンバーがいつものように話をしていた。
特に何も変わらない1日だ。みんながみんな、特に重要な話をするでもなく各々が好きなものの話を代わるがわる
語っていた。
みんなは変わらなくても、少なくとも祐樹に対する俺の態度は変わってしまいそうだ。
そんなことを考えて、1日を過ごした。
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