ベアりんぐ奇譚詩編集

ベアりんぐ

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少女の国

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P-014「少女の国」

 この詩は、少女の一日を書いたもののようだ。

書いた人がこの少女であるとは言えないが、少女に心許された人なのだろうか?












       @












目覚める

花々と木々が揺らぐ

水が遠く広がる

太陽も今日を喜んで

自然は大地とともに踊る

でもそこかしこに痛みをはらんで


それでも美しいと感じ

少女は舞う





太陽が傾き始め

寂寥と解放を求め

風が優しくうながす

母に抱かれし私の身体

気づけば涙を流し

鼓動と繋がる

ああお母さん

あの海辺の墓へと捧げる


懐かしさと夕日を持って

少女は舞う





星が瞬き

空を澄んで

闇の中で煌めき輝く

首の付け根と肩に空を乗せて

私は明日へと躍り出る

明日への輝きと

大人への暗闇を

小さなちいさなその身体に

日が昇り風が止んでも


移しかえるために

少女は舞う












       @













 全てが変わらないわけじゃない。でも少しずつ、少しずつ。物事は変わっていく。

永遠と須玖が隣合うように。生と死が抱き合うように。


:移り変わる、感受を求めし少女の手記

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