蠱惑Ⅱ

壺の蓋政五郎

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蠱惑Ⅱ『時男』

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 一番初めに時男君がやって来たのは私が四歳の時でした。それから四年ごとに欠かさずやってきます。二回目に会ったのは八歳でした。時男君が落とした細い道具が転がり私がドブに落ちる前に拾って上げたのが話すきっかけでした。
「ありがとう、助かった」
「その道具は何?」
「拾ってくれたから教えてあげようか。でも誰にも言っちゃ駄目だよ」
「誰にも言わないよ」
「時間調整だよ」
「時間調整?時男君は時計屋さんなの?」
「まあそうかもしれない」
 時男君は太陽に向けてその道具を動かしています。道具は楕円形で先が鍵フックのような形をしていました。
「太陽を見ていると目が見えなくなるよ」
 私が言うと笑っていました。時男君の目には太陽が映っていました。その中心に何かが動いていました。
「何をしてるの?」
「だから時間調整だよ」
 五分ぐらいして「よし」と言ってそこから移動して行きました。
 
 それ切り時男君のことは忘れていました。私が小学六年になった春でした。
「時男君、覚えてる僕のこと?」
「ああ、調整鍵を拾ってくれた君だよね。覚えてるよ、あの事は誰にも言っていないよね」
「誰にも言ってない、と言うか忘れていた」
 時男君は笑って太陽に鍵フックを引っ掛けるような仕草をしている。私は前に回り彼の瞳を見ました。真っ赤な太陽の中に時計の針が三本見えます。その秒針を引っ掛けているように見えました。鍵フックが秒針に絡んで早回ししているように見えました。
「太陽に時計が見えるの?」
「そうさ時計の原点さ」
「時男君はそれに何をしているの?」
「時間調整だよ時間調整、前にも言ったよね」
 「よし」と言ってその場を去りました。
 
 私は中学に上がりました。四年前と同じ時間にうちの近所の丘の上の公園に来ました。四年前にはなかったジャングルジムで子供が遊んでいました。いつの間にか時男君が公園の真ん中に立っていました。
「久しぶりです」
 私が声を掛けると時男君は笑っていました。
「君も暇だねえ」
 そう言って例の道具を出して太陽とにらめっこを始めました。ジャングルジムから抜けだした子が鬼ごっこを始めて時男君の足にぶつかりました。
「あっやっちゃった、五分はきついな」
 そう言ってまた時間調整を始めました。
「今夜は腹が減るのが早いぞ、五分は大きいからね」
 時男君は道具を仕舞い歩き出しました。
 自宅に戻ると母は洗濯物を取り込んでいました。台所が焦げ臭い。鍋から煙が出ています。
「お母さん鍋焦げてる」
 二階のベランダから母は下りて来ました。
「おかしいはねえ、点けてすぐに二階に行ったのよ、五分は大丈夫なはずなの」
 母は不思議そうに鍋の総菜を別の鍋に移していました。さっき時男君が五分は大きいぞと言っていたのはこのことかもしれないと思いました。

 来年大学の受験を控えています。今日はあの日から四年目です。自宅からあの丘の上の公園に行きました。ジャングルジムは事故があり撤去されています。代わりにトイレが設置されました。外周にはベンチが設けられて散歩途中の高齢者が一時の休憩をする場所になりました。時男君は足元を蹴っていました。
「あったあったここだ」
 公園は盛土されています。爪先で蹴った下に妙な石がありました。その石を跨いで太陽を見つめました。例の鍵フックの付いた道具で太陽を弄っているのです。
「その場所が大事なんですか?」
「ああ、時間調整するには東西南北、そのクロスされた十字線の間に一万本の線を入れるんだ、また十字の中心から隙間なく円を入れる。それを広げて行って365本目と12を掛けて円周率で割った地点がここなんだ。こういう地点が地球上に四カ所ある。その一点がここだよ」
 私は意味がよく分かりませんでした。
「さて移動しないと。そうだ君だけに教えてあげる。明日の11:53.23から7分早まるからその時間に用向きがあれば延期した方がいい。誰にも言っちゃ駄目だよ、大騒ぎするから」
 時男君は笑っていなくなりました。
 翌日その時間が来ました。私は一時間前からじっと時計を見ていました。秒針が早く回転しているように見えます。恐らくもっと早い時間から秒針は早く回り出していたのでしょう。その時地震が起きました、大きな地震です。時計を見ました、正午を過ぎていました。一瞬時計から目を離した時の地震でした。そんなに長く揺れていないはずです。もしかしたら時男君の言うように七分一気に進んだのでしょうか。

 私は希望通り志望校に入学することが出来ました。時男君の影響でしょうか天文学に興味を持ちました。来年卒業ですがまだ進路は決まっていません。四月十八日、14:8.私は丘の上の公園に行きました。公園の外周に植えられた八重桜が満開でした。桜に見惚れていると時男君がいつもの場所に立っていました。
「君と会うのは何回目?」
「六回目です、一番最初は四歳のときだから。時男君は全然変わらないね」
「そのための時間調整だからね」
 笑って言いました。そして例の道具を使い太陽を弄り始めました。
「前から気になっていたけど目は大丈夫なの。普通なら失明する」
「覗いてみるかい?これは時間調整棒と言うんだ」
 時男君はその道具の使い方を私に教えてくれました。
「そのレンズを通せば目は焼けない」
 私は楕円形のレンズを覗きました。太陽がはっきり見えます。
「太陽の中心を見てごらん、筒車が見えるだろ」
 見えました。それを中心に時針、分針、秒針が動いているのがはっきりと見えました。
「秒針に触っちゃ駄目だよ、地震が来るから、はいここまで」
 時男君は満開の八重桜を見回していました。一瞬太陽がまぶしく感じた時に時男君はもういませんでした。

 就職したのは渋谷のプラネタリウムです。給料は安いが毎日が楽しかった。新たに星が発見されると天井にその星を張り付ける。館内の説明分にも書き足さなくてはなりません。
「珍しいね君が早退とは」
 今日はあれから四年です。時男君にも色々と質問があります。丘の上の公園は半分がテニスコートになっていました。二面あり奥の一面があの場所に少し掛かっているのが気になりました。幸い奥のコートは空いていました。私が溜息をつくとそこに時男君が来ていました。いつも突然現れ突然消えてしまう人です。コートの外側のライン上を蹴っています。
「ああここだここだ」
 時男君はそこを跨いで太陽を覗き込みました。今日は薄曇りですが構わずいつも通りの作業を始めました。
「今日は少し稼ごう」
 時男君はそう言って鍵フックを調整しています。
「よし、これでいい」
 私が物欲しそうな顔をしているのが分かったようで調整棒を貸してくれました。四年ぶりに覗きました。秒針がはっきりと見えます。
「あっ痛」
 私の腰にテニスボールが当たりました。その時分針を鍵フックに引っ掛けてしまいました。時男君は僕から調整棒を取り上げて覗きました。
「まずいなこれは、偉いこった」
「すいません、ボールがぶつかって驚いてしまいました」
「なずいな、もう遅いな、仕方ないな」
「何か大変なことでも起きるんですか?」
「西で大きな地震になるよ。君が引っ掛けて進めた時間は35分だ。一度にこれだけ進めると歪になる、その歪を地震で元に戻すんだ。ほら同じ姿勢でいると身体が痛くなる。その時伸びをするだろ、その原理さ」
 僕がテニスボールを投げ返すと時男君はもういませんでした。

 その翌年でしたが西で大きな地震があり多くの犠牲者が出ました。早朝でした。四時から五時になる感覚がすごく短いと思っているとニュースで地震を知りました。これが時男君の予想通りかどうかは分かりませんが、まぐれ当たりにしてもあまりの大惨事に世界中が驚愕しました。私は結婚をして子供が生まれたばかりです。プラネタリウムは渋谷の開発と共に廃業しました。私は事務職には着きたくありません。家内の実家の手伝いをしています。私などいなくても商売に影響ありませんが、店番をしてくれればいいと義父から誘われたのがきっかけでした。それは孫の誕生が幸いしたのです。
 私は家内の実家から乳母車を押して丘の上の公園に来ました。テニスコートは三面になり、あの調整地点はコートの間にあります。この日は三面ともプレーをしていました。今日は駄目だろうと子を抱きかかえると時男君が立っていました。いつものように地べたを蹴って調整地を確認しています。見付けたようでそこを跨いで調整棒を覗きました。テニスプレーヤーは時男君が邪魔でなりません。
「おい、そんなところで何をしている、さっさとどきなさい」
 中年の男が注意しました。時男君は笑って調整棒を覗きました。その時急に吐き気を覚えました。娘が泣き出しました。頭を振うと私は実家に戻っていました。おかしい、確かに丘の上の公園でこの子を抱いていたのです。しかし家族はいつも通りの営みをしています。私は走って公園に戻りました。コートには誰もいません、コートとコートの間には土を蹴った跡があります。そしてさっき時男君に声を掛けた中年の男達が練習を始めました。
「すいません、さっきここにいた青年を覚えていますか?」
「さっき?今来たばかりだからさっきはない」
 男は笑って言いました。そうです時男君は男達が邪魔で時を逆戻りさせたに違いありません。

 子供を幼稚園に迎えに行った帰りに丘の上の公園に寄りました。今日彼が来るなら八回目です。楽しいと言うより四年に一度の恒例にになりました。時男君の存在も含めて他言したことはありません。公園はテニスコートがなくなりました。市の土地ですが周辺に団地が出来て人口も増えました。必然的に自治会が立ち上がり盆踊りや運動会、それに日曜にはフリーマーケットなどを催すこととなり、住民が予約制で使用出来るフリーの広場になりました。
「あっ誰かいる」 
 娘が指差す先に時男君がいました。
「君の娘さんかな、次は連れてこない方がいい。君だけと言ったはずだ」
 時男君は珍しく笑顔じゃありませんでした。
「娘はまだ四歳だから何も分かりません」
「君の初めての時は四歳じゃないか。しっかり覚えているだろ」
 そう言えば時男君の言う通りです。調整棒で太陽を睨む時男君のことは鮮明に覚えています。それに刺激され天体に興味を持ったのでした。
「前回、テニスをしていた男性に注意されたけど、何か細工したでしょ」
 時男君は笑いました。
「仕方ない、僕の方が大切な務めだからね、少し戻しただけ、頭痛でも起こしたかな?」
 そう言っていつもの場所を爪先で蹴っています。娘が真似をしました。
「ほらね、僕の言った通りでしょ、彼女は忘れないよ」
 そう言って調整棒を覗き込みました。娘はじっと見ています。
「さあ終わった、そうそう三年後に東の方で大きな地震がある。だからその年は東に行かないことだよ。君だけに教えてあげる」
 私が娘を抱きかかえると時男君の姿は消えていました。娘を肩車すると「あっ渦巻」と指を差しましたが私の視界にはありませんでした。

 嫁の母方の実家が気仙沼で、嫁と義母が小学二年生の娘を連れて里帰りです。今年は時男君の言った三年目ですがまさか三泊四日の里帰りに当たることはないと軽率でした。実家は津波にのまれ嫁と娘は流されて行方不明になりました。実家の伯母と伯父がこちらに避難して来ました。嫁と娘を失った私はこの家に留まる理由が無くなりました。義父は気にせずいるがいいと声を掛けてくれましたが、そこまで図々しくなれませんでした。丘の上の公園の近くにある古い木造アパートを借りました。収入がないので義父から借金をしましたが返す当てもありません。そしてあの日がやって来ました。丘の上の公園は雑草が生えています。公園の管理は自治体に任されいますが、まめに草むしりをしてくれる近所の年寄りも加齢により草むしりが困難になりました。その後を継ぐ者もおらず私がやることにしました。草はむしった後から生えてきます。一人では追い付く筈がありませんでした。
「精が出ますね」
 時男君が声を掛けてくれました。私は草むしりに夢中で時を忘れていました。
「ところで娘さんは?」
「今日はおいて来ました」
 私は嘘を吐きました。時男君の予想が当たったことを隠したかった。「だから忠告したじゃないか」そう言われるのが悔しかったのです。
「そうその方がいい、時のからくりに興味を持ってもろくなことはない」
 時男君は足元の雑草の根を爪先で蹴飛ばして抜きました。
「ここ、ここ」
 笑って調整棒を覗きました。時男君はずっと青年のままでもう私の方がずっと年上になりました。
「前回時男君が予想した東で大きな地震がある。あれ大当たりでしたね」
「当てたわけじゃありません、調整したんです。同じ姿勢でいると歪になる。それを背伸びして元の姿勢に戻しただけだよ。僕の作業は籤じゃないからね、調整だから」
「その調整で多くの人が犠牲になった。それでも調整は必要なのですか?」
「そうです、必要です。地球の歪を治さないと太陽系から外れます」
 私は嫁と娘のことを想い出して目が潤みました。その隙に時男君は消えていました。

 丘の上の公園は宅地になることが決まりました。自治会は猛反発です。しかし公園の半分以上が団地になることが決定しました。あの調整地はかろうじて空き地として残りました。しかし太陽を見るには五階団地の上に太陽が上がらなければ見えません。14:08.は微妙です。そしてその日がやって来ました。私は団地の屋上に上がり時男君を見ていました。時男君は団地にも驚かずいつものように調整地を爪先で蹴飛ばして探しています。時男君の位置から太陽は完全に団地の陰に入っています。
「あれ、珍しく来ていないと思ったらそんな高い所に」
 彼は大きな声で私に語り掛けました。
「太陽が見えないでしょ」
「問題ない、障害物は透視します」
 そう言って調整棒を覗きました。
「五輪は一年延期にしました」
「どうしてですか?」
「ウィルスですよウィルスの関係」
 時男君の予想通り新型ウィルスで五輪が延長になりました。事実パンデミックとなり終息はいつになるのか見当が付かず、当初楽観視していた専門家も立場を無くしています。

 今日は十二回目です。私も五十を過ぎてまだ一人暮らしを続けています。生活保護を受けながら丘の上の公園、いや空き地の草むしりをしています。近所の子供等からは『草取りおじさん』と呼ばれるようになりました。
14:08.私は昼寝を終えて空き地に向かいました。子供等が棒で書いたケンケンパの丸印の中に調整地があります。
「痩せましたねあなたは」
「ええ、贅沢も出来ませんから」
「でも健康そうでいい」
 時男君が心配してくれたのは初めてでした。
「ところで随分前に一度連れてこられた四歳の娘さんはお元気ですか?」
 私は想い出して怒りがこみ上げてきました。忠告を守らずに東に里帰りをさせたことは確かに迂闊でしたが、私の嫁や娘以外の犠牲者の方々にはその忠告すらもなく、それが運命のように犠牲になったことに怒りが込み上げたのです。
「あなたの調整した東の地震で津波に飲まれて死にました」
 時男君はレンズから目を離して私を見ました。
「そうですか可哀そうに」
「それだけですか?それだけで済ませるつもりですか?私の生きがいを奪って、それだけですか?」
 私は時男君から調整棒を奪い取り地べたに投げ付け足で踏み潰しました。鍵フックが折れて円筒形の望遠鏡から外れました。時男君はその調整棒を拾い鍵フックを合わせています。
「これはまずいですよ。これはまずい」
 時男君の目から大きな涙が落ちて調整地に当たりました。
「もう駄目だ。取り返しがつかない」
 時男君はその場に尻もちをつきました。私は我を忘れて興奮してしまい時男君の大切は調整棒を壊してしまった。その事の重大さが、時男君を見ていて感じました。
「あなたは時の経つのが早く感じませんか?」
「ええ、あなたと会うのも十二回ですからね」
「昔は人生五十年とか、今は人生百までなんて勘違いしていますが。たかが二~三百年で人の寿命が変わるわけないでしょう。昔も今も太陽時計は変わりません。基本の時が変わらないのに人の寿命だけが延びる訳ないでしょ」
「と言うことは八十年は五十年何ですか?」
「そうです、今八十歳は五十年しか生きていません。若く見えるのはそのせいです。それを僕が調整している。地球の自転中にひずみが生じる。それは陸と海のバランスによるものです。昔から大陸が変化したのはそのせいです。それを埋め立てで本来地球自身が歪を治していたことが不可能になりました。陸の移動を止めてしまったのです。増々歪になるのを地震によって調整していたんです。時を早めて先に手を打たないと地球は壊れてしまう」
 そう言って時男君は立ち上がりました。
「これを修復するには二十年は掛かるでしょう」
 時男君は私の前で一回転して風になりました。ぐるぐると回り消えて行きました。

 私は毎年カレンダーを掛けるとすぐに赤鉛筆で四月十八日に丸を付け、残り何年と記しておきます。四年ごとの定刻にあの丘の上の空き地に立って時男君を待っていましたがやって来る事はありませんでした。彼がこぼした二十年は掛かる。その二十年目が今日でした。私は今年七十二ですが、時男君の計算からすればまだ四十を過ぎたばかりです。確かに食も変わらず旺盛で性欲も衰えません。時間は午後二時を回りました。丘の上の公園に行くと時男君らしき男はいません。杖を突いた老人が調整地の辺りで転びました。私は駆け寄りその老人を抱え起こしました。
「さあ、立って、大丈夫ですか?」
 私が声を掛けると老人は笑っています。そして杖の先で地べたを突っつきました。
「おうあった、あった」
 そしてそれを跨いでコートのポケットから取り出したのはあの調整棒でした。
「遅いけどやらないよりはいい」
 まさかこの老人が時男君なのでしょうか。私はじっと見つめました。
「よしいいだろう」
「あなたは時男君ですか?」
「ああ、こないだの一件で実年齢に戻った。もう前の地球に戻ることは出来ない。百年後には太陽系から外れる。両極の氷が溶け始めているのはもう止められない。増々陸と海のバランスが悪くなる。その頃にはあなたもいないか」
 時男君が笑うとつむじ風が起きました。そのつむじに巻き込まれるように時男君は消えてしまいました。
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