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 駿さんがタオルで髪を拭きながらお風呂から戻ってきた。その姿はやはりセクシーでドキッとする。 
 「お待たせ。先に悪かったな。さ、お前も早く入ってこい。着替えは置いてあるから。ゆっくり温まるんだぞ」
 「はい。ありがとうございます」
 浴室に向かおうとしたら、「でも」と駿さんが続けた。
 「あんまり俺を待たせすぎると、覗きに行くからな」と悪戯っぽく言った。
 「…っそれはダメです! なるべく早く済ませますからっ…!」
 慌てて言うと、「冗談だよ。どうぞごゆっくり」と駿さんが笑った。
 
 今日は泊まるので髪を洗うことにした。駿さんのシャンプーは男性用らしいメンソール入りで爽やかなシトラス系の香りがした。髪と体を洗い終えると湯船に浸かる。ああ、気持ちいい…少々お湯が熱めだが、今日は寒かったのでこれくらいでちょうどよかった。足を伸ばして目を閉じてしばらくの間浸かっていたが、あまり待たせて本当に覗きに来られたら困るので湯船から上がった。脱衣所で髪と体を拭き、用意してくれた着替えを見ると、この前と同じものだった。絶対わざとだな…また笑われるのか…。駿さんがいる方に向かってちょっと睨んだ。さっき買った下着を穿いてブカブカのTシャツとハーフパンツに着替えてスキンケアを終えると、洗面台に置いてあったドライヤーを借りて急いで髪を乾かした。
 リビングに戻ると、寝室のドアが開いていて、駿さんはベッドの上でヘッドボードに凭れながら本を読んでいた。私に気が付くと顔を上げた。
 「お待たせしました。何の本を読んで…キャッ…!…っん…!」
 言い終わらないうちに、腕を引かれ、抱きしめられると激しく唇を貪られる。舌が絡められると体中に電流が走った。今までにない性急なキスに少し戸惑いながらも熱いキスに酔いしれていた。長い口づけの後、やっと唇が離れるとお互いに息を弾ませていた。
 「…大丈夫か…ごめん、我慢できなくて、つい…」
 「大丈夫です…」
 「…今日も優しくするし、できるだけ痛くしないように努力する…」
 私の頬を撫でながら、耳元に唇を寄せるとゆっくりと耳たぶを舌でなぞる。
 「…っんんっ…」  
 くすぐったくて身を捩ると、フフ…と駿さんが笑う。だんだんと唇が首筋に下がっていく。同時に駿さんの左手がTシャツの中に入り、私の左胸を包み込むと先端を指の腹で優しく撫でた。
 「…アッ…!」
 私が背をしならせると、駿さんが頬にキスをしてTシャツを脱がせた。胸を隠そうとすると手を掴まれた。
 「そんなことしても無駄だよ」
 そう言うと、今度は右胸の先端を同じように撫で、左胸の先端に唇をつけて舌で優しく転がされるように舐められた。
 「…んっ…! あっ…アン…!」
 自分でも驚くほど声が止まらない。いつまでも愛撫を止めてくれないので感じすぎておかしくなりそうだった。身をくねらせると、駿さんが頭を上げた。
 「こっちも脱いじゃおうか。デザインがイヤなんだろう?」と言いながら、ハーフパンツと下着を一緒に脱がせると、私に脚を閉じさせないようにすかさず膝を私の腿の間に入れる。それから指を私の秘部に当てると優しく撫でた。
 「んっ…!」
 「…すごい濡れている…」
 「イヤ…ッ…恥ずかしい…」
 秘部の上の一番敏感な箇所をクルクルと撫でられた瞬間、また体に電流が走り、震えた。
 「アアッ…!」
 「どんどん溢れてくるよ…気持ちいいか…?」
 恥ずかしくて黙っていると、駿さんの指の動きが止まった。そして、あっ…と思う前に、すばやく私の脚を広げ、今まで指で撫でられた部分を舌で転がされた。
 「…っん!」
 あまりの刺激に体が跳ねる。
 「…ッアァ! そんなとこ…ダメ…です…あぁ…」
 駿さんは全く止めようとしない。それに、抵抗しようとしても、気持ちよすぎて体に力が入らない…。 
 「…ハッ…アアッ…ン…!」
 舌の動きが速くなると、だんだんと目の前が真っ白になっていく…。
 「…あっ…!……あっ…アアッ……アアアアッ…!!」
 大きな快感の塊が体の内側から弾け飛び、背をのけ反らせながら、私は達した…。
 
 駿さんが私を抱き寄せるとよしよしという感じで私の髪を撫でる。
 「もう少し慣らそうか…指を入れるよ、力を抜いて…」
 中指が秘部の入り口に触れると、ゆっくりと中に入っていく。
 「…ンッ…」
 達したばかりのせいか、痛みはない。  
 「痛くないか?」
 「大丈夫です…」
 「なら、もう少し進むよ…」
 さらに奥に入っていったところで指を曲げられた瞬間、
 「アアッ!」
 体がビクンと跳ね上がった。
 駿さんの指が最初はゆっくりとそこを擦るように動き、そのうちだんだん速くなる。それから親指でさっき達した部分を撫でられた。 
 「アッ…! イヤ…ッ! ああ…!」
 同時に敏感な箇所を刺激され、私は頭を振ってただ声を上げることしかできない。
 「…ンッ!…アッ…ア、ア、ア……アアアアアアァッ!!」
 擦られている中が大きくうねるような収縮するような感覚がし、私は一気に高みに上り詰めた。 

 肩で息をしながら目を開けると、服を脱いだ駿さんが避妊具を着けていた。駿さんの熱を孕んだ目とぶつかる。
 「入れるよ、いいか?」
 小さく頷くと、駿さんが私の腿の間に移動し、硬く大きいものをゆっくりと入れていった。一番奥に先端が当たった瞬間、腰が跳ねた。
 「大丈夫か、痛くないか…?」
 心配する声に、首を横に振った。
 「いえ…痛くないです。続けてください…」
 「全部入ったから…ゆっくり動かすよ…」
 駿さんが私をギュッと抱きしめながらゆっくりと動く。私の秘部の外側と中の一番敏感なところに当たるようにしながら動かされると体が痺れ、甲高い声が上がる。
 「…ッ美沙絵、少し力を抜いて…! 締め付けがすごくて、持っていかれそうだ…」 
 苦し気な声が聞こえるが、気持ちよすぎてどうしていいのか分からない。私は駿さんに縋りついた。
 「ンッ…アッ! どうすれば…! 駿さん、どうしよう…あっ…気持ちいい…!」
 「…ッ、ごめん、我慢できない…!」
 そのままの体勢で駿さんが動きを加速した。外と中がさらに刺激され、あまりの快感に駿さんの背中に回している手に力が入る。駿さんの唇が激しく重なり舌が絡められる。
 「ンッ…! アアァ…! 駿さん…ッ、なんか…もう…ダメ…!」
 「…俺もだ…一緒にイこう…!…美沙絵、愛してる…!」
 さらに勢いをつけて奥を突かれると、私はスパークして体を弓なりに反らせて絶頂した。 
 同時に、私の中で駿さんの熱いものが放たれたのを感じると、体の力が抜けて闇の中にすっと引き込まれた…。

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