思い出は小糠雨と共に

あなたと出会ったのは雨の日だった。

あそこに行けば会えたから、名前や連絡先を知らなくてもよかった。
お互いに謎めいた存在のまま、あの店で一緒に取り留めのない話をするだけで十分だった。
あなたの存在はつらくて孤独な私の心を癒してくれた。
しかし突然あなたは私の前から消えてしまった。
そして私は気づいてしまった。あなたに恋をしていたことに…。
あなたは今どこにいるの? 何をしているの?

◎この物語はフィクションです。設定、登場人物、場所、企業等、全て架空のものです。
◎これまでの作品に登場しました、あのカフェレストランが舞台です。

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