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シルヴィの献身
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ランスロットと同じベッドで寝ることになったシルヴィでしたが、まったく寝付けないでいました。成人の儀を締め括る『清らかな乙女』がシャルロット姫であったことや、ランスロットがそれを退けて自分をベッドに誘ったこと、そして、今一緒にいること…。朝には全てを神官や国王に報告しなければならないからです。
(まずは一旦、ここから出ないと…)
シルヴィは、この部屋にある秘密の隠し通路から脱出しようと考えました。その先には、自身の部屋へと繋がる小さな隠し扉があるのです。王太子とその専属護衛官だけの隠し通路。王太子の危機にすぐ駆け付けられる、この城ならではの仕掛けでした。
あれこれ考えているうちに、外はもう夜明けを迎えていました。空も白んできていて、小鳥の囀りも聞こえてきます。ランスロットに両腕で強く抱かれていたシルヴィは、そっとその腕をほどこうとしますが、ランスロットは寝ぼけながらもまた腕をシルヴィに戻すのです。同じことを繰り返して、自分の代わりに枕を抱かせ、シルヴィはやっとランスロットから離れられました。あとは暖炉横の隠し扉を開け、通路を通って自分の部屋へと帰るだけです。
しかし、その肝心の鍵が見つかりません。常に腰につけている大事な鍵をなくすはずがないと、シルヴィはベッドの至る所を探し始めます。
「探してるのはこれか」
振り返ると、起き上がったランスロットが鍵の束を持ってニヤリと笑っていました。
「殿下、いつの間に…!」
「お前の考えることなんてお見通しだ。昨晩、腰に手をやったときに取っておいた」
ランスロットはわざとチャラチャラと音を立てて、シルヴィに鍵を見せつけるのです。
「この鍵がなければ、正面から出るしかない。しかし、侍女達に見られてしまうな。俺は構わんが」
小悪魔のような笑顔でシルヴィをからかうランスロットは、ある条件を出します。
「これを鎮めてくれたら、鍵を返してやるぞ」
ランスロットは、シルヴィの手をシーツの中に入れ自身の股間にあてました。ランスロットの意味に気付いたシルヴィの顔は瞬時に赤くなってしまいました。ランスロットのモノが大きく勃ち上がっていたのです。
「お前を抱いていたらスッキリした朝を迎えていたのに。どうしてくれる、お前のせいだ」
戸惑うシルヴィにこうも続けるのです。
「大事な夜を過ごすはずが、このままでは最悪の誕生日だ。お前のせいで」
責められたシルヴィは、とても困った顔をして
「どうすれば…?」
と、ランスロットに乞うのです。
「口でしろ」
ランスロットはシルヴィに、自身のモノを口で慰めるよう命じたのです。彼を傷つけてしまった後ろめたさがあるシルヴィは、逆らうことができません。
(殿下のお気持ちを少しでもお鎮めできるのなら…)
シルヴィはぎこちない手付きで、ランスロットのモノを触っていきました。ベッドに仰向けになったランスロットは、言葉で指示し始めるのです。「軽く触って」「今度は舌で舐めて」と、シルヴィに向かって甘えはじめました。
「あ…そこ……、もっと、舌で舐めて…」
最初は恐る恐る接していたシルヴィでしたが、うっとりとしたランスロットの表情を見て、より尽くしてあげたい気持ちになっていきました。もっと彼の要望に応えてあげたいと思うようになったのです。
「…んっ…シルヴィ、いいぞ……そのまま……ぁ…」
シルヴィの舌の動きはより激しくなり、ピチャピチャと音を出してさらに舐め上げていきます。ランスロットの呼吸が荒くなっていき、モノもより反り上がっていくのです。
「今度は口に含んで」
シルヴィは顔を上げてランスロットを見つめながら小さく頷き、彼の言うとおりに口でしゃぶっていくのです。
「ああ、いいぞ。シルヴィ、もっと強く。歯を立ててもいい、もっと強く…!」
ランスロットも気持ちよくなって、今度はシルヴィの服を手繰って、彼女の乳首を弄り始めたのです。ビクッと感じたシルヴィは口を離そうとしますが、ランスロットが手で頭を押さえ「そのまま」と、シルヴィの両乳首を責めるのです。興奮してきたシルヴィは、ランスロットへの愛情も増して、口でしゃぶって舌で舐めてランスロットを愛していくのです。
「シルヴィ!もう射精すぞ!全部飲むんだ」
頷いたシルヴィは、「あぁっ!」というランスロットの声に、口の中に入ってきた温かい精液を全て飲み込んでいくのでした。ランスロットがシルヴィの頭を撫でて「きれいにしてくれ」と言うので、彼女はそのまま、舌で舐め上げて、まるで猫の毛繕いのように彼に尽くすのでした。
汗をかいたランスロットの体を拭いていくシルヴィ。首筋から背中、足の付け根など丁寧に拭いていきます。ランスロットはその度におどけて、シルヴィにちょっかいを出してくるのであまり進みません。
「俺の体を拭いたら、もう部屋に戻るのだろう?」
寂しそうに見せたランスロットの横顔が、シルヴィの心に突き刺さります。しかし、シルヴィは何も応えず、新しいローブをランスロットに着せるのでした。
ランスロットから鍵を返してもらったシルヴィは、自身の部屋でやっと一息つくことができました。眠れない一日でしたが、すぐ着替えて、まずは神官に会わなければなりません。昨夜の件を報告する義務があるのです。
(私は家臣。ランスロット様をお守りする役目。ただそれだけなのだ…)
まだ身体中に残るランスロットの香り。シルヴィはランスロットに抱いた恋心がこれ以上大きくならないよう、自分の奥底に閉じ込めていくのでした。
(まずは一旦、ここから出ないと…)
シルヴィは、この部屋にある秘密の隠し通路から脱出しようと考えました。その先には、自身の部屋へと繋がる小さな隠し扉があるのです。王太子とその専属護衛官だけの隠し通路。王太子の危機にすぐ駆け付けられる、この城ならではの仕掛けでした。
あれこれ考えているうちに、外はもう夜明けを迎えていました。空も白んできていて、小鳥の囀りも聞こえてきます。ランスロットに両腕で強く抱かれていたシルヴィは、そっとその腕をほどこうとしますが、ランスロットは寝ぼけながらもまた腕をシルヴィに戻すのです。同じことを繰り返して、自分の代わりに枕を抱かせ、シルヴィはやっとランスロットから離れられました。あとは暖炉横の隠し扉を開け、通路を通って自分の部屋へと帰るだけです。
しかし、その肝心の鍵が見つかりません。常に腰につけている大事な鍵をなくすはずがないと、シルヴィはベッドの至る所を探し始めます。
「探してるのはこれか」
振り返ると、起き上がったランスロットが鍵の束を持ってニヤリと笑っていました。
「殿下、いつの間に…!」
「お前の考えることなんてお見通しだ。昨晩、腰に手をやったときに取っておいた」
ランスロットはわざとチャラチャラと音を立てて、シルヴィに鍵を見せつけるのです。
「この鍵がなければ、正面から出るしかない。しかし、侍女達に見られてしまうな。俺は構わんが」
小悪魔のような笑顔でシルヴィをからかうランスロットは、ある条件を出します。
「これを鎮めてくれたら、鍵を返してやるぞ」
ランスロットは、シルヴィの手をシーツの中に入れ自身の股間にあてました。ランスロットの意味に気付いたシルヴィの顔は瞬時に赤くなってしまいました。ランスロットのモノが大きく勃ち上がっていたのです。
「お前を抱いていたらスッキリした朝を迎えていたのに。どうしてくれる、お前のせいだ」
戸惑うシルヴィにこうも続けるのです。
「大事な夜を過ごすはずが、このままでは最悪の誕生日だ。お前のせいで」
責められたシルヴィは、とても困った顔をして
「どうすれば…?」
と、ランスロットに乞うのです。
「口でしろ」
ランスロットはシルヴィに、自身のモノを口で慰めるよう命じたのです。彼を傷つけてしまった後ろめたさがあるシルヴィは、逆らうことができません。
(殿下のお気持ちを少しでもお鎮めできるのなら…)
シルヴィはぎこちない手付きで、ランスロットのモノを触っていきました。ベッドに仰向けになったランスロットは、言葉で指示し始めるのです。「軽く触って」「今度は舌で舐めて」と、シルヴィに向かって甘えはじめました。
「あ…そこ……、もっと、舌で舐めて…」
最初は恐る恐る接していたシルヴィでしたが、うっとりとしたランスロットの表情を見て、より尽くしてあげたい気持ちになっていきました。もっと彼の要望に応えてあげたいと思うようになったのです。
「…んっ…シルヴィ、いいぞ……そのまま……ぁ…」
シルヴィの舌の動きはより激しくなり、ピチャピチャと音を出してさらに舐め上げていきます。ランスロットの呼吸が荒くなっていき、モノもより反り上がっていくのです。
「今度は口に含んで」
シルヴィは顔を上げてランスロットを見つめながら小さく頷き、彼の言うとおりに口でしゃぶっていくのです。
「ああ、いいぞ。シルヴィ、もっと強く。歯を立ててもいい、もっと強く…!」
ランスロットも気持ちよくなって、今度はシルヴィの服を手繰って、彼女の乳首を弄り始めたのです。ビクッと感じたシルヴィは口を離そうとしますが、ランスロットが手で頭を押さえ「そのまま」と、シルヴィの両乳首を責めるのです。興奮してきたシルヴィは、ランスロットへの愛情も増して、口でしゃぶって舌で舐めてランスロットを愛していくのです。
「シルヴィ!もう射精すぞ!全部飲むんだ」
頷いたシルヴィは、「あぁっ!」というランスロットの声に、口の中に入ってきた温かい精液を全て飲み込んでいくのでした。ランスロットがシルヴィの頭を撫でて「きれいにしてくれ」と言うので、彼女はそのまま、舌で舐め上げて、まるで猫の毛繕いのように彼に尽くすのでした。
汗をかいたランスロットの体を拭いていくシルヴィ。首筋から背中、足の付け根など丁寧に拭いていきます。ランスロットはその度におどけて、シルヴィにちょっかいを出してくるのであまり進みません。
「俺の体を拭いたら、もう部屋に戻るのだろう?」
寂しそうに見せたランスロットの横顔が、シルヴィの心に突き刺さります。しかし、シルヴィは何も応えず、新しいローブをランスロットに着せるのでした。
ランスロットから鍵を返してもらったシルヴィは、自身の部屋でやっと一息つくことができました。眠れない一日でしたが、すぐ着替えて、まずは神官に会わなければなりません。昨夜の件を報告する義務があるのです。
(私は家臣。ランスロット様をお守りする役目。ただそれだけなのだ…)
まだ身体中に残るランスロットの香り。シルヴィはランスロットに抱いた恋心がこれ以上大きくならないよう、自分の奥底に閉じ込めていくのでした。
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