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どうしたらいいの?
しおりを挟む拓海君のベッドで眠ることになった僕。
疲れと安堵でぐったり眠ってしまったんだけど、ちょっと変な感じで起きた。
拓海君が僕のお尻を触ってること。
(拓海君、寝ぼけてるのかな…?)
最初は気のせいだって思ってたんだけど、知らないフリして寝てたらやっぱり触ってる。
僕が拓海君の方を向いて横に寝てたからかもしれない。
拓海君も僕の方を向いて寝てた。
手が伸びた先が僕のお尻だったのかなって思った。
明日も仕事がある拓海君。
無理に起こすのは良くないと思った。
しかも、僕のせいで今日は大変だったから。
でも、放っておいたら今度はパジャマの上からお尻の割れ目にまで手が入ってきた。
(拓海君、絶対寝ぼけてる…!僕、彼女じゃないよ…!)
拓海君を起こさないように寝返りを打ってみた。
仰向けで寝てみると、今度は抱き枕みたいに抱きつかれてしまった。
(う……拓海君、僕、枕じゃないよ…)
拓海君の顔を恐る恐る見てみると、無邪気な顔してすうすう寝ている。
拓海君のことが好きな僕は思わず見惚れてしまった。
ふいに、拓海君の頭を触ってしまった。
拓海君、仕事で忙しそうにしてたから疲れてるのかなって思って、いい子いい子した。
すると、僕のお尻周辺を触る手の動きが止み、拓海君は僕を抱きしめたまま、より深く眠ったようだった。
拓海君の勘違いでよかったんだけど、僕の心臓はドキドキしっぱなしだった。
拓海君、僕、拓海君のこと好きなんだよ。
こんなことされたら、どうしていいか分からないよ。
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