29 / 50
29
しおりを挟む家の中に案内され好きな所に座って寛いでくれと言われるも、散らかった部屋に一同ドン引きしている。
「ドリューン、あなた少しは部屋を片付けなさい!! ガラクタだらけじゃない!!」
「何言ってるんだ!! ガラクタじゃない! 整理していつでも必要な物が分かるように置いてるんだ!!」
あ~、片付けられない人の典型だ…。
自分の中で必要な物をいつでも使えるように出しっぱなしにしてるから整理してると思ってはいるけど、実際の所、滅多に使う事の無いものまで出しっぱなしにしてる。
うん、気持ちは分かる。
ここまで広い家で無くワンルームマンションに住んでて手の届く範囲にいずれ使うかもしれない物が無いと何となく心配なんだよね…。
ただ自分の部屋はここまで散らかってなかったはずだ!!
そう言えば家にある薄い本とPCに入ってるエロ画像データってどうなったんだ?
今まで特に気にはしてなかったけど、多分親か妹が片付けをしてるはずだけど…。
…、最悪だ!!
絶対に酔って階段から落ちて死んだだけじゃなく、人を巻き込んだうえ、部屋の片づけをしたら薄い本やエロ画像が詰まったPCを見られてる。
「カツヒコ、どうしたの? 何か壊しでもしたの? だったら気にしなくても良いわよ、どうせここにあるのはガラクタばかりなんだから」
「いや、前世の事を思い出してて…」
「そう、前世で既にやらかしてるんだから今更でしょ?」
まあそうなんでけどね…。
そうなんだけど、思い出してしまったら肉親にどう言われてるのかが気になるんだよね。
絶対に冥福を祈られてないだろうし、最悪棺に薄い本を詰め込まれて火葬されてそうだし…。
うん、忘れよう!!
「それでドリューンさんは、ここに引きこもって何してるんですか?」
前世の黒歴史を振り払い、ドリューンさんに素朴な疑問を投げかける。
うん、男には忘れたい事もあるんだ!! 忘れる為には他人と話をしてその事を忘れるに限る!!
そんな思惑を知らないドリューンさんは、いつも座って居るのであろうソファーの物が置いていない場所に腰を下ろした後、少し考えた後口を開いた。
「まあ俺はここでしてる事と言えば魔道具の開発だな、迷宮も育ちきったし、毎日宝箱が出現するからその中身を確認し魔道具の材料にして新たな魔道具を作る。 そんな所だ!!」
「それで、どんな魔道具があるんですか?」
「そうだな、最近の新作だと町の宿屋にコッソリ設置した極小魔法陣から送られてくる映像を見る事が出来る魔道具だ!! これがあれば女冒険者の入浴や着替えが見放題だぞ!!!」
「サイテーですね…」
「まあ見られても減るもんじゃないけど、覗きはな…」
「はぁ~、昔から思ってたけどもっとまともな物を作れないの?」
胸を張って自信満々に盗撮魔道具の存在を暴露したドリューンさんを女性陣が冷たい視線で見てる…。
迷宮の最下層に住み着いて盗撮魔道具開発って…。
「それはそうとして、迷宮が育ちきったってどういう事ですか? 迷宮が育ちきったってどうやったら分かるんですか?」
「んん? そんなもん、さっきも言ったが俺が育てたんだから成長が止まれば分かるに決まってるだろう!」
なんか凄い短気な人だ…。
短気なのに凄い?魔道具を製作する人ってなんか矛盾しているような。
直ぐにキレて魔道具制作を投げだしそうな気がするんだけど、これが職人気質という奴なのか?
「じゃあ迷宮を育てるってどうやって育てたんですか?」
「そんな事か? まあ秘密と言う訳じゃないから教えてやるが、単純な事だぞ?」
そう言いながらドリューンさんが迷宮の育て方について語り出した。
迷宮が産まれる原理は判明していないものの、迷宮には核となる魔力の結晶があり、その結晶が成長する事で段々と深く広くなり、結晶から流れ出る魔力により魔物が産まれるとの事らしい。
なので、ドリューンさんいわく、魔力の結晶を見つけそれを魔道具化して魔物など魔石に宿る魔力や自身の魔力を注ぎ着込み成長促進を促すとの事だ。
勿論、大地から流れ出る魔力も吸収するよう魔道具化している為、育て方によっては普通の迷宮の数十倍の速度で育つらしい。
そして魔道具化した事で、階層ごとに自然型、遺構型、洞窟型と階層ごとに異なる型にする事ができるとの事だった。
ドリューンさんはその魔道具を使い自給自足が出来る迷宮を育て最下層に住み着き誰にも邪魔をされず魔道具開発をしているとの事だ。
何故か遺構型階層に出現する宝箱から得られる物、洞窟型階層から取れる金属、自然型階層から取れる食料、そのすべてを一つの迷宮で得られる魔道具化された迷宮の核となる結晶。
ドリューンさんに頼んだらあっさりと見せてくれたけど、結晶が何重にも層のようになっており、話を聞くと、この層の1つ1つが増える度に階層の構造を決める事が出来るらしい。
「簡単じゃないですよね? そもそもそんな魔道具なんて普通…、いや、それこそ国のお抱え魔道具師でも作れませんよね? しかも階層の構造を決めるとか聞いてもどうやったらそんな事が出来るのか想像もつきませんよ!!」
「それはお前に知識と技術が無いからだろ!!」
なんて言えばいいんだろう、自分が凄い事をしているという認識がない人に、凄い事だと言っても信じて貰えない感覚だ。
「あと疑問なのが迷宮の中に町や村がありますけど、住んでいる人がここで生まれてここで死ぬのが普通って感じだったんですけど、それもその迷宮を育てる魔道具の力とかですか?」
「ああ~、それは魔道具の力と言えば力だが、どちらかと言うと迷宮で生まれる魔物と同じだな、あの人間達は元々、迷宮から生まれた人、いや魔物と言うべきか、それの子孫だからだろうな」
「迷宮から生まれた? 元々魔物だったんですか? そうは見えなかったんですけど…」
「当たり前だ、迷宮を育てるという事は階層ごとに生まれる魔物もある程度決められるし創る事も出来るんだから、人間と同じものを生み出すようにする事なんか簡単だろう。 まあ丁度良い階層に数百生み出された時点で別の魔物が生み出されるようにしたから永遠と生まれる事は無いがな」
「だから迷宮で生まれ育ちそこで一生を終えるのに疑問を持たないという事ですか? なんだか禁忌に触れているような…」
そう言う自分に、自分で農作業や製鉄などすべてをしてたら魔道具作りに集中できないだろう!!
平然と言い放つドリューンさん、自信満々に言われると確かにと思いそうになるけど、何か違う気がする。
そんなドリューンさん「今では迷宮に潜る冒険者なんかと結婚したりして血が混ざっているからそのうち外の世界に出て行く奴もいるだろうし特に問題はないだろ」と完全に他人事だ…。
まあ人を襲って食べたりしないし、迷宮の外に出ても普通に生きて行けるんだろうけど、まさか元々が迷宮から生まれた人間を模した魔物だったとは。
だけどドリューンさん、迷宮の育て方はどう考えても簡単じゃありませんよ!!
そもそもそんな魔道具なんか思いつきもしないし、運用方法も教えられても使いこなせるかどうか…。
この感覚が400年以上前に大勢いたと言われる魔道具師や錬金術師などの感覚なのかな。
だとしたらここ400年近くで相当技術レベルが衰退してるような。
「ドリューン、あなた少しは部屋を片付けなさい!! ガラクタだらけじゃない!!」
「何言ってるんだ!! ガラクタじゃない! 整理していつでも必要な物が分かるように置いてるんだ!!」
あ~、片付けられない人の典型だ…。
自分の中で必要な物をいつでも使えるように出しっぱなしにしてるから整理してると思ってはいるけど、実際の所、滅多に使う事の無いものまで出しっぱなしにしてる。
うん、気持ちは分かる。
ここまで広い家で無くワンルームマンションに住んでて手の届く範囲にいずれ使うかもしれない物が無いと何となく心配なんだよね…。
ただ自分の部屋はここまで散らかってなかったはずだ!!
そう言えば家にある薄い本とPCに入ってるエロ画像データってどうなったんだ?
今まで特に気にはしてなかったけど、多分親か妹が片付けをしてるはずだけど…。
…、最悪だ!!
絶対に酔って階段から落ちて死んだだけじゃなく、人を巻き込んだうえ、部屋の片づけをしたら薄い本やエロ画像が詰まったPCを見られてる。
「カツヒコ、どうしたの? 何か壊しでもしたの? だったら気にしなくても良いわよ、どうせここにあるのはガラクタばかりなんだから」
「いや、前世の事を思い出してて…」
「そう、前世で既にやらかしてるんだから今更でしょ?」
まあそうなんでけどね…。
そうなんだけど、思い出してしまったら肉親にどう言われてるのかが気になるんだよね。
絶対に冥福を祈られてないだろうし、最悪棺に薄い本を詰め込まれて火葬されてそうだし…。
うん、忘れよう!!
「それでドリューンさんは、ここに引きこもって何してるんですか?」
前世の黒歴史を振り払い、ドリューンさんに素朴な疑問を投げかける。
うん、男には忘れたい事もあるんだ!! 忘れる為には他人と話をしてその事を忘れるに限る!!
そんな思惑を知らないドリューンさんは、いつも座って居るのであろうソファーの物が置いていない場所に腰を下ろした後、少し考えた後口を開いた。
「まあ俺はここでしてる事と言えば魔道具の開発だな、迷宮も育ちきったし、毎日宝箱が出現するからその中身を確認し魔道具の材料にして新たな魔道具を作る。 そんな所だ!!」
「それで、どんな魔道具があるんですか?」
「そうだな、最近の新作だと町の宿屋にコッソリ設置した極小魔法陣から送られてくる映像を見る事が出来る魔道具だ!! これがあれば女冒険者の入浴や着替えが見放題だぞ!!!」
「サイテーですね…」
「まあ見られても減るもんじゃないけど、覗きはな…」
「はぁ~、昔から思ってたけどもっとまともな物を作れないの?」
胸を張って自信満々に盗撮魔道具の存在を暴露したドリューンさんを女性陣が冷たい視線で見てる…。
迷宮の最下層に住み着いて盗撮魔道具開発って…。
「それはそうとして、迷宮が育ちきったってどういう事ですか? 迷宮が育ちきったってどうやったら分かるんですか?」
「んん? そんなもん、さっきも言ったが俺が育てたんだから成長が止まれば分かるに決まってるだろう!」
なんか凄い短気な人だ…。
短気なのに凄い?魔道具を製作する人ってなんか矛盾しているような。
直ぐにキレて魔道具制作を投げだしそうな気がするんだけど、これが職人気質という奴なのか?
「じゃあ迷宮を育てるってどうやって育てたんですか?」
「そんな事か? まあ秘密と言う訳じゃないから教えてやるが、単純な事だぞ?」
そう言いながらドリューンさんが迷宮の育て方について語り出した。
迷宮が産まれる原理は判明していないものの、迷宮には核となる魔力の結晶があり、その結晶が成長する事で段々と深く広くなり、結晶から流れ出る魔力により魔物が産まれるとの事らしい。
なので、ドリューンさんいわく、魔力の結晶を見つけそれを魔道具化して魔物など魔石に宿る魔力や自身の魔力を注ぎ着込み成長促進を促すとの事だ。
勿論、大地から流れ出る魔力も吸収するよう魔道具化している為、育て方によっては普通の迷宮の数十倍の速度で育つらしい。
そして魔道具化した事で、階層ごとに自然型、遺構型、洞窟型と階層ごとに異なる型にする事ができるとの事だった。
ドリューンさんはその魔道具を使い自給自足が出来る迷宮を育て最下層に住み着き誰にも邪魔をされず魔道具開発をしているとの事だ。
何故か遺構型階層に出現する宝箱から得られる物、洞窟型階層から取れる金属、自然型階層から取れる食料、そのすべてを一つの迷宮で得られる魔道具化された迷宮の核となる結晶。
ドリューンさんに頼んだらあっさりと見せてくれたけど、結晶が何重にも層のようになっており、話を聞くと、この層の1つ1つが増える度に階層の構造を決める事が出来るらしい。
「簡単じゃないですよね? そもそもそんな魔道具なんて普通…、いや、それこそ国のお抱え魔道具師でも作れませんよね? しかも階層の構造を決めるとか聞いてもどうやったらそんな事が出来るのか想像もつきませんよ!!」
「それはお前に知識と技術が無いからだろ!!」
なんて言えばいいんだろう、自分が凄い事をしているという認識がない人に、凄い事だと言っても信じて貰えない感覚だ。
「あと疑問なのが迷宮の中に町や村がありますけど、住んでいる人がここで生まれてここで死ぬのが普通って感じだったんですけど、それもその迷宮を育てる魔道具の力とかですか?」
「ああ~、それは魔道具の力と言えば力だが、どちらかと言うと迷宮で生まれる魔物と同じだな、あの人間達は元々、迷宮から生まれた人、いや魔物と言うべきか、それの子孫だからだろうな」
「迷宮から生まれた? 元々魔物だったんですか? そうは見えなかったんですけど…」
「当たり前だ、迷宮を育てるという事は階層ごとに生まれる魔物もある程度決められるし創る事も出来るんだから、人間と同じものを生み出すようにする事なんか簡単だろう。 まあ丁度良い階層に数百生み出された時点で別の魔物が生み出されるようにしたから永遠と生まれる事は無いがな」
「だから迷宮で生まれ育ちそこで一生を終えるのに疑問を持たないという事ですか? なんだか禁忌に触れているような…」
そう言う自分に、自分で農作業や製鉄などすべてをしてたら魔道具作りに集中できないだろう!!
平然と言い放つドリューンさん、自信満々に言われると確かにと思いそうになるけど、何か違う気がする。
そんなドリューンさん「今では迷宮に潜る冒険者なんかと結婚したりして血が混ざっているからそのうち外の世界に出て行く奴もいるだろうし特に問題はないだろ」と完全に他人事だ…。
まあ人を襲って食べたりしないし、迷宮の外に出ても普通に生きて行けるんだろうけど、まさか元々が迷宮から生まれた人間を模した魔物だったとは。
だけどドリューンさん、迷宮の育て方はどう考えても簡単じゃありませんよ!!
そもそもそんな魔道具なんか思いつきもしないし、運用方法も教えられても使いこなせるかどうか…。
この感覚が400年以上前に大勢いたと言われる魔道具師や錬金術師などの感覚なのかな。
だとしたらここ400年近くで相当技術レベルが衰退してるような。
48
お気に入りに追加
2,005
あなたにおすすめの小説

婚約者が病弱な妹に恋をしたので、私は家を出ます。どうか、探さないでください。
待鳥園子
恋愛
婚約者が病弱な妹を見掛けて一目惚れし、私と婚約者を交換できないかと両親に聞いたらしい。
妹は清楚で可愛くて、しかも性格も良くて素直で可愛い。私が男でも、私よりもあの子が良いと、きっと思ってしまうはず。
……これは、二人は悪くない。仕方ないこと。
けど、二人の邪魔者になるくらいなら、私が家出します!
自覚のない純粋培養貴族令嬢が腹黒策士な護衛騎士に囚われて何があっても抜け出せないほどに溺愛される話。

言いたいことはそれだけですか。では始めましょう
井藤 美樹
恋愛
常々、社交を苦手としていましたが、今回ばかりは仕方なく出席しておりましたの。婚約者と一緒にね。
その席で、突然始まった婚約破棄という名の茶番劇。
頭がお花畑の方々の発言が続きます。
すると、なぜが、私の名前が……
もちろん、火の粉はその場で消しましたよ。
ついでに、独立宣言もしちゃいました。
主人公、めちゃくちゃ口悪いです。
成り立てホヤホヤのミネリア王女殿下の溺愛&奮闘記。ちょっとだけ、冒険譚もあります。

婚約者を譲れと姉に「お願い」されました。代わりに軍人侯爵との結婚を押し付けられましたが、私は形だけの妻のようです。
ナナカ
恋愛
メリオス伯爵の次女エレナは、幼い頃から姉アルチーナに振り回されてきた。そんな姉に婚約者ロエルを譲れと言われる。さらに自分の代わりに結婚しろとまで言い出した。結婚相手は貴族たちが成り上がりと侮蔑する軍人侯爵。伯爵家との縁組が目的だからか、エレナに入れ替わった結婚も承諾する。
こうして、ほとんど顔を合わせることない別居生活が始まった。冷め切った関係になるかと思われたが、年の離れた侯爵はエレナに丁寧に接してくれるし、意外に優しい人。エレナも数少ない会話の機会が楽しみになっていく。
(本編、番外編、完結しました)

婚約破棄に乗り換え、上等です。私は名前を変えて隣国へ行きますね
ルーシャオ
恋愛
アンカーソン伯爵家令嬢メリッサはテイト公爵家後継のヒューバートから婚約破棄を言い渡される。幼い頃妹ライラをかばってできたあざを指して「失せろ、その顔が治ってから出直してこい」と言い放たれ、挙句にはヒューバートはライラと婚約することに。
失意のメリッサは王立寄宿学校の教師マギニスの言葉に支えられ、一人で生きていくことを決断。エミーと名前を変え、隣国アスタニア帝国に渡って書籍商になる。するとあるとき、ジーベルン子爵アレクシスと出会う。ひょんなことでアレクシスに顔のあざを見られ——。
望まれない結婚〜相手は前妻を忘れられない初恋の人でした
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【忘れるな、憎い君と結婚するのは亡き妻の遺言だということを】
男爵家令嬢、ジェニファーは薄幸な少女だった。両親を早くに亡くし、意地悪な叔母と叔父に育てられた彼女には忘れられない初恋があった。それは少女時代、病弱な従姉妹の話し相手として滞在した避暑地で偶然出会った少年。年が近かった2人は頻繁に会っては楽しい日々を過ごしているうちに、ジェニファーは少年に好意を抱くようになっていった。
少年に恋したジェニファーは今の生活が長く続くことを祈った。
けれど従姉妹の体調が悪化し、遠くの病院に入院することになり、ジェニファーの役目は終わった。
少年に別れを告げる事もできずに、元の生活に戻ることになってしまったのだ。
それから十数年の時が流れ、音信不通になっていた従姉妹が自分の初恋の男性と結婚したことを知る。その事実にショックを受けたものの、ジェニファーは2人の結婚を心から祝うことにした。
その2年後、従姉妹は病で亡くなってしまう。それから1年の歳月が流れ、突然彼から求婚状が届けられた。ずっと彼のことが忘れられなかったジェニファーは、喜んで後妻に入ることにしたのだが……。
そこには残酷な現実が待っていた――
*他サイトでも投稿中

政略結婚で「新興国の王女のくせに」と馬鹿にされたので反撃します
nanahi
恋愛
政略結婚により新興国クリューガーから因習漂う隣国に嫁いだ王女イーリス。王宮に上がったその日から「子爵上がりの王が作った新興国風情が」と揶揄される。さらに側妃の陰謀で王との夜も邪魔され続け、次第に身の危険を感じるようになる。
イーリスが邪険にされる理由は父が王と交わした婚姻の条件にあった。財政難で困窮している隣国の王は巨万の富を得たイーリスの父の財に目をつけ、婚姻を打診してきたのだ。資金援助と引き換えに父が提示した条件がこれだ。
「娘イーリスが王子を産んだ場合、その子を王太子とすること」
すでに二人の側妃の間にそれぞれ王子がいるにも関わらずだ。こうしてイーリスの輿入れは王宮に波乱をもたらすことになる。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています

ご自慢の聖女がいるのだから、私は失礼しますわ
ネコ
恋愛
伯爵令嬢ユリアは、幼い頃から第二王子アレクサンドルの婚約者。だが、留学から戻ってきたアレクサンドルは「聖女が僕の真実の花嫁だ」と堂々宣言。周囲は“奇跡の力を持つ聖女”と王子の恋を応援し、ユリアを貶める噂まで広まった。婚約者の座を奪われるより先に、ユリアは自分から破棄を申し出る。「お好きにどうぞ。もう私には関係ありません」そう言った途端、王宮では聖女の力が何かとおかしな騒ぎを起こし始めるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる