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聖女活動再開します
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意識を取り戻してから、五日間も病室でゆっくりと休養をとらせていただいた。
しかも、これでもかというくらいの沢山の食事も恵んでもらえた。
私は聖女を始めてからの人生で、一番と言ってもいいくらい身体が軽くなっていて(体重は食べすぎて増加した気がする)、体調もすこぶる良い。
これならば確実に聖なる力を使った仕事ができる。
「クラフト陛下。十分に休養をいただきありがとうございました。いつでも聖なる力を解放できる次第です」
「ふむ。元気になってくれたようでよかった。では、早速と言いたいのだが、ここはやはり同業者にも見てもらいたい。紹介するからついてきたまえ」
「同業者?」
「うむ。イデアと同じ聖女だ。幸いにも今日は聖女会議という恒例定例会を開く日でな、皆王都に集まってもらっているのだよ」
ホワイトラブリー王国では聖女枠も本格的組織のようだ。
しかも、私以外の聖女を初めて対面できる日がついに来たのだ。
私は、他の聖女たちに会えることがとても楽しみだった。
陛下の後ろをついていく。
♢
到着したのは会議室のような場所。
円形のテーブルを囲み、私と同い年くらいの七人の女の子が座っていた。
入室するとすぐに、聖女たちは陛下に向かって跪いた。
「顔を上げたまえ。いつもしなくていいと言っているだろう……」
「いえ、そういうわけにはいきません。陛下あってこその国ですから」
どうやらというよりもやはりだったが、クラフト陛下は尊敬されているようだ。
「ところで陛下。そちらのお方は?」
「前々から話していた聖女イデアだ」
クラフト陛下が言った途端、今度は私に対して跪いてきた。
こういう反応されたとき、どうしていいかわからなくて少々困ってしまった。
「ブラークメリル王国で聖女を務めていたイデアと申します。本日より、ホワイトラブリー王国にてお世話になります。どうぞよろしくお願いいたします」
私が深々と頭を下げると、聖女たちは恐縮してしまったかのように固まってしまった。
「あまり緊張しないでいただけたほうがいいのですが……」
「そんなのは無理ですよ!」
「ブラークメリル王国ではたった一人だけで国中に結界を張っていたという伝説の聖女様なんですから!」
間違ってはいないが、尊敬の眼差しを向けられるほどのことはしていないはずだ。
それをここで証明して、彼女たちには態度を改めてもらおう。
そのほうが今後私も接しやすいし。
「クラフト陛下、早速ここで聖なる力を解放してもよろしいですか?」
「「「「「「「え!? ここでですか?」」」」」」」
「イデアよ……。聖なる力はなるべく高台で使うのではないのか?」
「いえ、いつも時間の無駄だからと言われてしまい、自室から聖なる力を使っていました」
なにかおかしなことを言ったのだろうか。
クラフト陛下含め、聖女たちがとても驚いていた。
「このような密閉空間、しかも部屋から聖なる力を放出するなんて聞いたことがありませんでした……」
「私たちではこの場所から力を放ったとしたら、せいぜい王宮に結界を展開することくらいしかできません」
「それなのに、イデア様はここからでも国全体に結界を……」
「予想以上です!!」
さっきよりも尊敬の眼差しが激しくなってしまったかもしれない。
「と、とにかく、同じ聖女同士お互い仲良くしましょ?」
「イデアよ、さきほどの発言のあとにそんなこと言ってもはいそうですねとは言いづらいと思うぞ……」
どうやら私はやらかしてしまったらしい。
どちらにしても、まだクラフト陛下にも見せていなかったし、ここで聖女の力を使うことにした。
久しぶりだし、果たして上手くいくだろうか。
しかも、これでもかというくらいの沢山の食事も恵んでもらえた。
私は聖女を始めてからの人生で、一番と言ってもいいくらい身体が軽くなっていて(体重は食べすぎて増加した気がする)、体調もすこぶる良い。
これならば確実に聖なる力を使った仕事ができる。
「クラフト陛下。十分に休養をいただきありがとうございました。いつでも聖なる力を解放できる次第です」
「ふむ。元気になってくれたようでよかった。では、早速と言いたいのだが、ここはやはり同業者にも見てもらいたい。紹介するからついてきたまえ」
「同業者?」
「うむ。イデアと同じ聖女だ。幸いにも今日は聖女会議という恒例定例会を開く日でな、皆王都に集まってもらっているのだよ」
ホワイトラブリー王国では聖女枠も本格的組織のようだ。
しかも、私以外の聖女を初めて対面できる日がついに来たのだ。
私は、他の聖女たちに会えることがとても楽しみだった。
陛下の後ろをついていく。
♢
到着したのは会議室のような場所。
円形のテーブルを囲み、私と同い年くらいの七人の女の子が座っていた。
入室するとすぐに、聖女たちは陛下に向かって跪いた。
「顔を上げたまえ。いつもしなくていいと言っているだろう……」
「いえ、そういうわけにはいきません。陛下あってこその国ですから」
どうやらというよりもやはりだったが、クラフト陛下は尊敬されているようだ。
「ところで陛下。そちらのお方は?」
「前々から話していた聖女イデアだ」
クラフト陛下が言った途端、今度は私に対して跪いてきた。
こういう反応されたとき、どうしていいかわからなくて少々困ってしまった。
「ブラークメリル王国で聖女を務めていたイデアと申します。本日より、ホワイトラブリー王国にてお世話になります。どうぞよろしくお願いいたします」
私が深々と頭を下げると、聖女たちは恐縮してしまったかのように固まってしまった。
「あまり緊張しないでいただけたほうがいいのですが……」
「そんなのは無理ですよ!」
「ブラークメリル王国ではたった一人だけで国中に結界を張っていたという伝説の聖女様なんですから!」
間違ってはいないが、尊敬の眼差しを向けられるほどのことはしていないはずだ。
それをここで証明して、彼女たちには態度を改めてもらおう。
そのほうが今後私も接しやすいし。
「クラフト陛下、早速ここで聖なる力を解放してもよろしいですか?」
「「「「「「「え!? ここでですか?」」」」」」」
「イデアよ……。聖なる力はなるべく高台で使うのではないのか?」
「いえ、いつも時間の無駄だからと言われてしまい、自室から聖なる力を使っていました」
なにかおかしなことを言ったのだろうか。
クラフト陛下含め、聖女たちがとても驚いていた。
「このような密閉空間、しかも部屋から聖なる力を放出するなんて聞いたことがありませんでした……」
「私たちではこの場所から力を放ったとしたら、せいぜい王宮に結界を展開することくらいしかできません」
「それなのに、イデア様はここからでも国全体に結界を……」
「予想以上です!!」
さっきよりも尊敬の眼差しが激しくなってしまったかもしれない。
「と、とにかく、同じ聖女同士お互い仲良くしましょ?」
「イデアよ、さきほどの発言のあとにそんなこと言ってもはいそうですねとは言いづらいと思うぞ……」
どうやら私はやらかしてしまったらしい。
どちらにしても、まだクラフト陛下にも見せていなかったし、ここで聖女の力を使うことにした。
久しぶりだし、果たして上手くいくだろうか。
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