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14 強行突破しました

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 廃墟された建物のカラクリも教えてもらっていたので、あっさりと地下へ行けました。
 奥の扉は鍵がかかっていたので、ここは力尽くで強引に扉を壊します。かなり頑丈でしたが、これくらいなら問題ありません。

「メ……メアリーナ! どうしてここに!?」
「ば……馬鹿力!?」
 ザグレームとシャーラは相当驚いています。
 そして……やはり見覚えがある女性達です。

「あら、冒険者をやめてこんなところで何をしているのですか? ギンギンとケイケイとキョウカーでしたっけ?」
「ま……まさかメアリーナって……あの伝説の冒険者!?」

 伝説かどうかはさておき、覚えていてくれて光栄ですね。

「今回はギルド依頼という名目でここへ来ました。あなたたち三人を捕らえます。そのついでに、ザグレームとシャーラも捕まえますよ」

 ザグレームとシャーラは完全に固まっています。流石に観念したのでしょうか。

「ふ……ふざけないでよ! 何がギルド依頼よ! あんなふざけたギルドも、それを支える王都だって滅べばいいんだわ! 私たちの報酬をキッチリ三分割にせずに五十万円で報酬を渡してきた……。お陰で端数はどうしたらいいか大喧嘩になったのよ! あんなふざけたギルドなんて……」
 冒険者のときにリーダーをしていたギンギンがまず吠えます。
 ギルドを去ったしょうもない理由も聞けて思い出せました。教えていただきありがとうございます。


「いくら伝説のメアリーナとはいえ、体が鈍った力で私たち三人に勝てるっすか?」
「歯向かうならころすー」
 すかすかという口調にも聞き覚えがありますね。確かこっちがケイケイでしたか。
 とすると残りがキョウカーですね。

 彼女たちは持っていた刀とガントレット、それから弓矢でそれぞれ襲いかかってきました。
 やはりそれなりに活躍していただけのことはあり、王宮に仕えている護衛や騎士団よりは強いです。

 ですが……。

「「「なっ!? グフフゥゥゥ……」」」

 人間を襲っていた魔獣を倒したこともあった私の敵ではありません。
 彼女達は一撃でグロッキーになっていますが、死んではいませんね。


 すぐに持っていた縄でグルグルに縛りました。
 震えて腰が抜けているような格好をしているザグレームとシャーらも縛っておきます。

 さて、五人まとめてだと引きずるしかありませんが、運びましょうか。


 あれ、そういえば彼女たちが作った時限爆弾もどきってどこにあるのでしょう……。


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【後書き】

新作のお知らせです。

新作『愛してきた義妹と婚約者に騙され、全てを奪われましたが、大商人に拾われて幸せになりました』

こちらも宜しくお願い致します。
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