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朝食をいただいてから、朝帰りで家に帰った。
家に入るといきなりお父様とお母様がニヤニヤしながら玄関で出迎えていた。
「ライアンちゃん!! 今日はお赤飯でも用意しましょうか!!」
「はいっ!?」
「サバス様と一緒に寝たのだろう? めでたい!!」
勘違いしている。
しかも勝手に楽しんでいるし。
私だって一緒に寝てしまってもいいかなとは思っていたけどさ、結婚するまではそういう関係にはなっちゃダメだと思うんだよね。
貴族として。
「サバス様は紳士で真面目なお方ですから。別の部屋で寝ましたよ?」
「あら……そうだったの。なら豆なしのお赤飯でも用意しましょうか」
なんだそれは!
それってお赤飯としてなりたつの?
そもそもお赤飯って、そういうことじゃないんだけど。
「私は今までと何も変わりはありませんからね! それよりも、トリコロエル家からのご提案で、是非我がハイファルレ家の全員で来てくれないかとご提案いただいておりますが」
「なんですって!? もちろん行くわよ! 何がなんでも!!」
「俺も構わん。まぁ普段からお会いしているし今更だがな。ただ、奥さんを見たことがない。楽しみだ」
「もうっ、あなたったら……変な気をおこさないでもらいたいですねぇ」
お父様は顔が広いしそんな如何わしい行動などするわけないだろう。
「当然! 俺はおまえ一筋だ。強いて言えば歌手のアリアが目の前に現れたら不倫するかもしれんがな」
え!? アリア相手ならわからないの!?
会う相手がアリアという名のダリア様なんだけど。
「もしもそうなったら仕方がないでしょうねぇ。あの人は絶世の美女だし歌も神だし許しますわよ」
簡単に認めんなよ!
本人に会うんだからさぁ……。
二人とも冗談まじりに言っているんだろうけど、この後会うんだもんなぁ。
絶対に驚いて仰天するんだろうな。
「ダイル侯爵の奥様はやはり美人だったのか?」
「もう、あなたったら聞くまでもないでしょう。サバス様が絶世の美男子なんだから」
「その割にはダイル侯爵は普通のオッサンだが?」
そんな失礼なこと言わないでよ。
ダイル侯爵だって年齢の割にはかなり若く見えるんだから!
「二人とも、あのお方を見たら心臓飛び出るかもしれませんから覚悟しておいた方がいいですよ……」
「ほう、アリアを超える美人がいるとでも?」
えぇ、います。
本人の素顔はアリアを超えていますので……。
「楽しみねぇ。私はサバス様とお会いできることが楽しみですわぁ」
「ちょっとお母様……、私のサバス様をとらないでくださいね……」
「も・ち・ろ・ん・よ! でもお顔は見て癒されないとねぇ。相当なイケメンなんでしょう」
「まだ顔を直視できていないので……」
予想通りお父様もお母様もノリノリだった。
二人とも冗談まじりでそう言っているのはわかっているので、心配はない。
だが、アエルを見た瞬間にお父様は鼻血を出さないかだけは心配だな……。
ハンカチは多めに用意しておくことにしよう。
家に入るといきなりお父様とお母様がニヤニヤしながら玄関で出迎えていた。
「ライアンちゃん!! 今日はお赤飯でも用意しましょうか!!」
「はいっ!?」
「サバス様と一緒に寝たのだろう? めでたい!!」
勘違いしている。
しかも勝手に楽しんでいるし。
私だって一緒に寝てしまってもいいかなとは思っていたけどさ、結婚するまではそういう関係にはなっちゃダメだと思うんだよね。
貴族として。
「サバス様は紳士で真面目なお方ですから。別の部屋で寝ましたよ?」
「あら……そうだったの。なら豆なしのお赤飯でも用意しましょうか」
なんだそれは!
それってお赤飯としてなりたつの?
そもそもお赤飯って、そういうことじゃないんだけど。
「私は今までと何も変わりはありませんからね! それよりも、トリコロエル家からのご提案で、是非我がハイファルレ家の全員で来てくれないかとご提案いただいておりますが」
「なんですって!? もちろん行くわよ! 何がなんでも!!」
「俺も構わん。まぁ普段からお会いしているし今更だがな。ただ、奥さんを見たことがない。楽しみだ」
「もうっ、あなたったら……変な気をおこさないでもらいたいですねぇ」
お父様は顔が広いしそんな如何わしい行動などするわけないだろう。
「当然! 俺はおまえ一筋だ。強いて言えば歌手のアリアが目の前に現れたら不倫するかもしれんがな」
え!? アリア相手ならわからないの!?
会う相手がアリアという名のダリア様なんだけど。
「もしもそうなったら仕方がないでしょうねぇ。あの人は絶世の美女だし歌も神だし許しますわよ」
簡単に認めんなよ!
本人に会うんだからさぁ……。
二人とも冗談まじりに言っているんだろうけど、この後会うんだもんなぁ。
絶対に驚いて仰天するんだろうな。
「ダイル侯爵の奥様はやはり美人だったのか?」
「もう、あなたったら聞くまでもないでしょう。サバス様が絶世の美男子なんだから」
「その割にはダイル侯爵は普通のオッサンだが?」
そんな失礼なこと言わないでよ。
ダイル侯爵だって年齢の割にはかなり若く見えるんだから!
「二人とも、あのお方を見たら心臓飛び出るかもしれませんから覚悟しておいた方がいいですよ……」
「ほう、アリアを超える美人がいるとでも?」
えぇ、います。
本人の素顔はアリアを超えていますので……。
「楽しみねぇ。私はサバス様とお会いできることが楽しみですわぁ」
「ちょっとお母様……、私のサバス様をとらないでくださいね……」
「も・ち・ろ・ん・よ! でもお顔は見て癒されないとねぇ。相当なイケメンなんでしょう」
「まだ顔を直視できていないので……」
予想通りお父様もお母様もノリノリだった。
二人とも冗談まじりでそう言っているのはわかっているので、心配はない。
だが、アエルを見た瞬間にお父様は鼻血を出さないかだけは心配だな……。
ハンカチは多めに用意しておくことにしよう。
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