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【オズマ視点7】
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──コンコン!!
朝早くから、家のドアがなった。
「いったいこんな朝早くから誰だ……」
「朝早く申し訳ございません。わたくし、こういう者で……」
持っていた身分証を見せてもらった。
俺は、身分証に書いてある職業を見た瞬間、一気に覚醒した。
「探偵がいったいうちに何のようだ?」
「名前は言えませんが、とある方からの依頼で、フレイヤ准男爵家の調査をしにきました」
「ばかな。探偵が堂々とそんなことを喋るとは……」
「今回は国からの許可が出ていて、すでに家宅捜査許可証をいただいておりますので……」
「な……!?」
国の家宅捜査許可証とは、何か悪いことをした家に出されることが圧倒的に多い。
もちろん、俺には家宅捜査される理由に心当たりがある。
ワインド家から無断で預かっているということにしているお金が沢山この家にあるのだ。
だが、マーレットのおかげで金類は全て地下室に隠してある。
いくら探偵だとしても、隠し地下室を見つけることはできないだろう。
俺も冷静に対応をした。
「何も悪いことはしていないんだが……」
「私としてはなんとも言えませんが、早速入らさせていただきます」
最悪の場合、探偵だけだったらバレたら口封じに地下室に監禁する手段も考えなければならない。
だが、そううまくはいかなかった。
やたらとガタイの良さそうな黒スーツを着た男が二人もいる。
三人で家の中の捜索が始まった。
頼むから地下室は見つけないでくれ!!
「な、なんなのこの人たちはー!」
「探偵らしい。国公認の家宅捜査だそうだ」
「え!?」
マーレットは一瞬だけヤバいといった表情をしてしまった。
すぐにその表情は作り笑いに変わる。
「お父様の財産差し押さえだけじゃなくて、まさかこの家の財産までも奪おうと企んでいらっしゃるの?」
「……いえ、調査内容は極秘ですので言えません」
「じゃあなんでこんな調査しているのです?」
「……それも言えません」
さすがマーレットだ。
全く知らないフリをする演技がやたらと上手い。
探偵は、俺の部屋とマーレットの部屋、それからキッチン周りだけ確認していた。
そこまでにして欲しい。
秘密の地下室への道は、水浴び部屋にあるのだから……。
探偵は、ついに水浴び部屋の方を一瞬向いた。
「あ……」
しまった、つい声に出てしまった。
だが、探偵はそちらの方へは行かずになぜかコクリとうなずくだけで俺の方を向いてくる。
「依頼とはいえ、お騒がせして申し訳ございませんでした。これにて調査は完了しました。ご協力感謝いたします」
「え!? あぁ、……そうですか」
探偵は俺たちにお辞儀をしたあと、そのまま帰ってしまった。
あっけらかんになってしまったが、俺はそのまま床にへたり込む。
「あいつら、一体何を調べてたんだ……?」
ともかく、秘密の地下室の存在だけは知られなくて済んだ。
これならば金のこともバレることはないのかもしれない。
つまり、今後は派手に使えるということだ。
「バカな探偵で助かったな」
「私にもっと感謝してよね! 地下室のこと言わなかったら、今頃捕まっていたかもしれないんだから!」
「あぁ。マーレットは素晴らしい! 本当に感謝している」
マーレットが地下室のことを知ってくれていて本当に助かった。
「オズマさあ、もう探偵の調査も終わったんだし、これからはあのお金普通に私たちが使っちゃってもよくない?」
「あぁ、俺も同じことを考えていた」
なにしろ国の家宅捜査でシロだと証明されたようなものなんだ。
もう心配する必要などどこにもない!
今後はお金を使う楽しい生活をはじめようじゃないか!
マーレットと結婚して本当によかった。
朝早くから、家のドアがなった。
「いったいこんな朝早くから誰だ……」
「朝早く申し訳ございません。わたくし、こういう者で……」
持っていた身分証を見せてもらった。
俺は、身分証に書いてある職業を見た瞬間、一気に覚醒した。
「探偵がいったいうちに何のようだ?」
「名前は言えませんが、とある方からの依頼で、フレイヤ准男爵家の調査をしにきました」
「ばかな。探偵が堂々とそんなことを喋るとは……」
「今回は国からの許可が出ていて、すでに家宅捜査許可証をいただいておりますので……」
「な……!?」
国の家宅捜査許可証とは、何か悪いことをした家に出されることが圧倒的に多い。
もちろん、俺には家宅捜査される理由に心当たりがある。
ワインド家から無断で預かっているということにしているお金が沢山この家にあるのだ。
だが、マーレットのおかげで金類は全て地下室に隠してある。
いくら探偵だとしても、隠し地下室を見つけることはできないだろう。
俺も冷静に対応をした。
「何も悪いことはしていないんだが……」
「私としてはなんとも言えませんが、早速入らさせていただきます」
最悪の場合、探偵だけだったらバレたら口封じに地下室に監禁する手段も考えなければならない。
だが、そううまくはいかなかった。
やたらとガタイの良さそうな黒スーツを着た男が二人もいる。
三人で家の中の捜索が始まった。
頼むから地下室は見つけないでくれ!!
「な、なんなのこの人たちはー!」
「探偵らしい。国公認の家宅捜査だそうだ」
「え!?」
マーレットは一瞬だけヤバいといった表情をしてしまった。
すぐにその表情は作り笑いに変わる。
「お父様の財産差し押さえだけじゃなくて、まさかこの家の財産までも奪おうと企んでいらっしゃるの?」
「……いえ、調査内容は極秘ですので言えません」
「じゃあなんでこんな調査しているのです?」
「……それも言えません」
さすがマーレットだ。
全く知らないフリをする演技がやたらと上手い。
探偵は、俺の部屋とマーレットの部屋、それからキッチン周りだけ確認していた。
そこまでにして欲しい。
秘密の地下室への道は、水浴び部屋にあるのだから……。
探偵は、ついに水浴び部屋の方を一瞬向いた。
「あ……」
しまった、つい声に出てしまった。
だが、探偵はそちらの方へは行かずになぜかコクリとうなずくだけで俺の方を向いてくる。
「依頼とはいえ、お騒がせして申し訳ございませんでした。これにて調査は完了しました。ご協力感謝いたします」
「え!? あぁ、……そうですか」
探偵は俺たちにお辞儀をしたあと、そのまま帰ってしまった。
あっけらかんになってしまったが、俺はそのまま床にへたり込む。
「あいつら、一体何を調べてたんだ……?」
ともかく、秘密の地下室の存在だけは知られなくて済んだ。
これならば金のこともバレることはないのかもしれない。
つまり、今後は派手に使えるということだ。
「バカな探偵で助かったな」
「私にもっと感謝してよね! 地下室のこと言わなかったら、今頃捕まっていたかもしれないんだから!」
「あぁ。マーレットは素晴らしい! 本当に感謝している」
マーレットが地下室のことを知ってくれていて本当に助かった。
「オズマさあ、もう探偵の調査も終わったんだし、これからはあのお金普通に私たちが使っちゃってもよくない?」
「あぁ、俺も同じことを考えていた」
なにしろ国の家宅捜査でシロだと証明されたようなものなんだ。
もう心配する必要などどこにもない!
今後はお金を使う楽しい生活をはじめようじゃないか!
マーレットと結婚して本当によかった。
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