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【ミーナ視点】18 舞踏会での出来事2-C
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「ライアンさんったら顔色がよろしくないわねー」
オズマと手を繋ぎながら、ライアンのところへ挨拶しに行った。
もちろんバカにするためよ。
今までオズマとライアンは婚約同士で私の立ち入る隙がなかった。
オズマのことを愛していたのは私。
でも結婚が決まっていたなんて許せない。
ずっとライアンのことは幼馴染という立場を利用して仲良いふりをしながら復讐の機会を伺っていたの。
ついにその時がきたのよ!!
「心配かけてごめんなさい。大したことじゃないので」
この期に及んでシラを切るつもりかしら。
ならば先手を打って情報は得ていることくらい言ってしまいましょうか。
「ふふ、もうすぐ今年度の婚約発表の時間だからでしょう?」
「それもあるかもしれない」
そうよね。だって……。
「オズマと私が結婚しちゃったから、ライアンに婚約者なんて早々できないものね。でも、応援はしているから頑張るのよ!」
応援しているのは本心よ。
この後のステージで散々バカにされるのだから。
出来るだけ抵抗して反論しなさい。
そうすればそれだけ更にヤジが飛ぶんだからね。
「あぁ。俺が婚約解消の原因でもあるからこんなことを言うのもどうかとは思うが、ライアンならきっといい相手が見つかるはずだ。幼馴染として応援はさせてもらう」
オズマまで言ってくれちゃって……。
おかしくて笑いそうだ。
でも、ライアンは怒っていないようね。
今までだったらすぐに反論してきていたはずだけど……。
「ありがとう二人とも。まだ内密にしてほしいんだけど、実は良い発表もあるから心配しないで」
「……ほう」
「あら」
それしか言えなかったの。
そんなにライアンって顔が酷い男好きだったっけ……。
あまりにも発言がおかしすぎて、笑いを堪えるのに必死だった。
一応今は声に出して笑わないでおいてあげる。幼馴染だし。
「幼馴染同士だろう? ライアンの新たな婚約者決まったんだろ? 先に紹介してくれてもいいじゃないか」
「私も見てみたいわ。別に見せられないくらい酷い顔とかってわけじゃないでしょう?」
ライアンは言い淀んでいるみたい。
顔がダメなことは認識しているようね……。
「いや、もしかしたらミーナは気絶するかもしれないな……」
そうよね。あまりにも酷すぎて吐き気がしたら困るし。
「そんなに酷い顔なの?」
「逆。私の好みかな」
ライアンってブス専だったのね。
だからオズマとの婚約も平気で解消したってことね。
オズマは良い男だし、ライアンには全く合わなかったのでしょう。
ほんの少しだけ、私が抱えていた重荷と恨みが解消された。
ざまぁしてやった気分だわ。
私は勝利の笑みを堪えるのに必死になってしまった……。
「んーーー、婚約に関しては当たっているから、発表まで待っていて」
「もったいぶらせやがって」
「しょうがないわね。後で盛大に祝ってあげるわよ」
「うん、ありがとう。でも発表のとき、本当に気をつけてね。顔を直視しない方がいいかもしれない」
「わかったわよ」
ライアンのブス専もわかったことで、婚約発表の時間がきたようね。
「それでは今年度の新たな婚約成立した者達の紹介を始めましょう。なお、婚約と入籍が同時の組は、後ほどの紹介になりますので」
ライアンは上位貴族の人間どもがバカにされるんでしょうね。
この光景を見たいがために今回の舞踏会に参加したようなもの。
さぁみなさん、今回は盛大にバカにしてあげてくださいねー!
「最後の組は、皆様驚かれるかもしれないので心の準備をお願いいたします。まずは正妻になるライアン様、ステージの上へお越しください」
「はい……」
「おいおい、そんなに驚くって、あの司会者も婚約相手をバカにしてんのか?」
オズマったら何をバカなことを言っているのかしら。
こんなことも分からないなんて……。
「とんでもないお顔を見てみんなでライアンを笑ってあげようって考えているのよきっと」
「だが、司会者は今まで男爵家どころか准男爵にすらバカにするような行為は一度も……」
「見ていればわかるでしょう。あー楽しみで仕方がない。今日はこの光景を見にきたようなものだからね」
「まぁそうだが……」
何を躊躇っているのかしら。
まさか、ライアンに今も気でもあるというの!?
お金もたっぷり手に入ったんだから私のことをもっと見なさいよ!
ほら、ライアンがステージに上がったら早速ヤジばかりじゃないの!
「おいおい、ライアンって婚約破綻したばかりの家柄だろう。もう婚約か」
「よっぽどライアンさんは飢えていたのね。きっと誰でもいいから婚約したかったのよきっと」
「お相手がまだ出てきていないが、なぜこんなにタメを作るんだ? そんなにやばいやつなのか? まさか一般人とか」
「ありえる。皆の者、盛大に笑う準備をしておけ」
そうそう、これでライアンも少しは今までのことを悔い改めると良いわよ。
「さて、ライアン様のお相手はなんと! サバス=トリコロエル侯爵王子殿下です!!」
「「「「「「「「「「な!?」」」」」」」」」」
なんですって!?
オズマと手を繋ぎながら、ライアンのところへ挨拶しに行った。
もちろんバカにするためよ。
今までオズマとライアンは婚約同士で私の立ち入る隙がなかった。
オズマのことを愛していたのは私。
でも結婚が決まっていたなんて許せない。
ずっとライアンのことは幼馴染という立場を利用して仲良いふりをしながら復讐の機会を伺っていたの。
ついにその時がきたのよ!!
「心配かけてごめんなさい。大したことじゃないので」
この期に及んでシラを切るつもりかしら。
ならば先手を打って情報は得ていることくらい言ってしまいましょうか。
「ふふ、もうすぐ今年度の婚約発表の時間だからでしょう?」
「それもあるかもしれない」
そうよね。だって……。
「オズマと私が結婚しちゃったから、ライアンに婚約者なんて早々できないものね。でも、応援はしているから頑張るのよ!」
応援しているのは本心よ。
この後のステージで散々バカにされるのだから。
出来るだけ抵抗して反論しなさい。
そうすればそれだけ更にヤジが飛ぶんだからね。
「あぁ。俺が婚約解消の原因でもあるからこんなことを言うのもどうかとは思うが、ライアンならきっといい相手が見つかるはずだ。幼馴染として応援はさせてもらう」
オズマまで言ってくれちゃって……。
おかしくて笑いそうだ。
でも、ライアンは怒っていないようね。
今までだったらすぐに反論してきていたはずだけど……。
「ありがとう二人とも。まだ内密にしてほしいんだけど、実は良い発表もあるから心配しないで」
「……ほう」
「あら」
それしか言えなかったの。
そんなにライアンって顔が酷い男好きだったっけ……。
あまりにも発言がおかしすぎて、笑いを堪えるのに必死だった。
一応今は声に出して笑わないでおいてあげる。幼馴染だし。
「幼馴染同士だろう? ライアンの新たな婚約者決まったんだろ? 先に紹介してくれてもいいじゃないか」
「私も見てみたいわ。別に見せられないくらい酷い顔とかってわけじゃないでしょう?」
ライアンは言い淀んでいるみたい。
顔がダメなことは認識しているようね……。
「いや、もしかしたらミーナは気絶するかもしれないな……」
そうよね。あまりにも酷すぎて吐き気がしたら困るし。
「そんなに酷い顔なの?」
「逆。私の好みかな」
ライアンってブス専だったのね。
だからオズマとの婚約も平気で解消したってことね。
オズマは良い男だし、ライアンには全く合わなかったのでしょう。
ほんの少しだけ、私が抱えていた重荷と恨みが解消された。
ざまぁしてやった気分だわ。
私は勝利の笑みを堪えるのに必死になってしまった……。
「んーーー、婚約に関しては当たっているから、発表まで待っていて」
「もったいぶらせやがって」
「しょうがないわね。後で盛大に祝ってあげるわよ」
「うん、ありがとう。でも発表のとき、本当に気をつけてね。顔を直視しない方がいいかもしれない」
「わかったわよ」
ライアンのブス専もわかったことで、婚約発表の時間がきたようね。
「それでは今年度の新たな婚約成立した者達の紹介を始めましょう。なお、婚約と入籍が同時の組は、後ほどの紹介になりますので」
ライアンは上位貴族の人間どもがバカにされるんでしょうね。
この光景を見たいがために今回の舞踏会に参加したようなもの。
さぁみなさん、今回は盛大にバカにしてあげてくださいねー!
「最後の組は、皆様驚かれるかもしれないので心の準備をお願いいたします。まずは正妻になるライアン様、ステージの上へお越しください」
「はい……」
「おいおい、そんなに驚くって、あの司会者も婚約相手をバカにしてんのか?」
オズマったら何をバカなことを言っているのかしら。
こんなことも分からないなんて……。
「とんでもないお顔を見てみんなでライアンを笑ってあげようって考えているのよきっと」
「だが、司会者は今まで男爵家どころか准男爵にすらバカにするような行為は一度も……」
「見ていればわかるでしょう。あー楽しみで仕方がない。今日はこの光景を見にきたようなものだからね」
「まぁそうだが……」
何を躊躇っているのかしら。
まさか、ライアンに今も気でもあるというの!?
お金もたっぷり手に入ったんだから私のことをもっと見なさいよ!
ほら、ライアンがステージに上がったら早速ヤジばかりじゃないの!
「おいおい、ライアンって婚約破綻したばかりの家柄だろう。もう婚約か」
「よっぽどライアンさんは飢えていたのね。きっと誰でもいいから婚約したかったのよきっと」
「お相手がまだ出てきていないが、なぜこんなにタメを作るんだ? そんなにやばいやつなのか? まさか一般人とか」
「ありえる。皆の者、盛大に笑う準備をしておけ」
そうそう、これでライアンも少しは今までのことを悔い改めると良いわよ。
「さて、ライアン様のお相手はなんと! サバス=トリコロエル侯爵王子殿下です!!」
「「「「「「「「「「な!?」」」」」」」」」」
なんですって!?
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