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第一次世界大戦と日本
1話 第一次世界大戦
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19世期の欧米諸国は、地球上の至る所で植民地を広げ、アジアに続いて、アフリカや太平洋地域の大半も植民地化された。
こうして欧米諸国が世界を支配した一方で、ヨーロッパの中では対立があったのだ。
19世紀末にドイツが強国として台頭すると、フランスとロシアは同盟を結んで対抗した。イギリスはロシアの東アジアへの進出を警戒して日英同盟を結んだが、ロシアが日露戦争に敗れると、ロシアと協商を結んで関係を改善した。
イギリスはさらにフランスとも協商を結び、三国協商が成立した。
その一方で、ドイツはオーストリアと同盟関係にあり、さらにイタリアも加わって三国同盟が結ばれた。
こうして20世紀初めのヨーロッパの国際関係は、三国同盟と三国協商との間で、「武装した平和」と呼ばれる緊張が続いていた。
こうした列強の間の成立に、民族の対立が加わった。
バルカン半島では、オスマン帝国が衰退するのにともない、スラブ民族の独立運動が盛んになり、「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれていた。
こうした中、南下政策を採るロシアが独立運動を支援し、反対にオーストリアは運動を抑えようとしながら、それぞれバルカン半島に進出しようとした。
1914年、オーストリアの皇太子夫妻が、サラエボでスラブ系のセルビア人に暗殺された。
オーストリアはセルビアに宣戦布告し、間もなく各国も参戦して、ドイツ、オーストリア、オスマン帝国を中心とする同盟国と、イギリス、フランス、ロシアを中心とする協商国とに分かれて、第一次世界大戦が始まった。
日本は日英同盟によって連合国側で参戦し、1917年にはアメリカも連合国側に加わるなど、戦争は世界中を巻き込み、4年余り続いた。
アメリカの参戦によって、連合国側が優勢になり、1918年に第一次世界大戦は終わった。この戦争では、ざんごう戦で機関銃が大量に用いられたため、死傷者は莫大な数に上り、新兵器の戦車や飛行機、毒ガス、潜水艦なども被害を大きくした。
特にヨーロッパでは、大量の兵士と物資を前線に送るため、各国が国民、経済、資源や科学技術を総動員して、国力を使い果たす総力戦になった。
総力戦には、労働者や女性、さらに植民地の人々も貢献したため、戦後には、こうした人々の要求が無視できなくなった。
今回は、ありがとうございました。
こうして欧米諸国が世界を支配した一方で、ヨーロッパの中では対立があったのだ。
19世紀末にドイツが強国として台頭すると、フランスとロシアは同盟を結んで対抗した。イギリスはロシアの東アジアへの進出を警戒して日英同盟を結んだが、ロシアが日露戦争に敗れると、ロシアと協商を結んで関係を改善した。
イギリスはさらにフランスとも協商を結び、三国協商が成立した。
その一方で、ドイツはオーストリアと同盟関係にあり、さらにイタリアも加わって三国同盟が結ばれた。
こうして20世紀初めのヨーロッパの国際関係は、三国同盟と三国協商との間で、「武装した平和」と呼ばれる緊張が続いていた。
こうした列強の間の成立に、民族の対立が加わった。
バルカン半島では、オスマン帝国が衰退するのにともない、スラブ民族の独立運動が盛んになり、「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれていた。
こうした中、南下政策を採るロシアが独立運動を支援し、反対にオーストリアは運動を抑えようとしながら、それぞれバルカン半島に進出しようとした。
1914年、オーストリアの皇太子夫妻が、サラエボでスラブ系のセルビア人に暗殺された。
オーストリアはセルビアに宣戦布告し、間もなく各国も参戦して、ドイツ、オーストリア、オスマン帝国を中心とする同盟国と、イギリス、フランス、ロシアを中心とする協商国とに分かれて、第一次世界大戦が始まった。
日本は日英同盟によって連合国側で参戦し、1917年にはアメリカも連合国側に加わるなど、戦争は世界中を巻き込み、4年余り続いた。
アメリカの参戦によって、連合国側が優勢になり、1918年に第一次世界大戦は終わった。この戦争では、ざんごう戦で機関銃が大量に用いられたため、死傷者は莫大な数に上り、新兵器の戦車や飛行機、毒ガス、潜水艦なども被害を大きくした。
特にヨーロッパでは、大量の兵士と物資を前線に送るため、各国が国民、経済、資源や科学技術を総動員して、国力を使い果たす総力戦になった。
総力戦には、労働者や女性、さらに植民地の人々も貢献したため、戦後には、こうした人々の要求が無視できなくなった。
今回は、ありがとうございました。
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