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本編
9.シュン
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透き通る澄んだ音を生む人。
キーボードも歌も、とにかく綺麗な音を奏でる。
リュウと音楽を作り上げているシュンさんは、そんな印象だった。
初めて顔をしっかりと見たけれど、その音の印象そのままに涼し気で綺麗な顔立ちの人。
色白の肌とすらりとした手足、すっと切れた綺麗な形の目に通った鼻。
何より雰囲気が独特で、本当に何から何まで綺麗な人だとそう思った。
そんな人に手を引かれ、何がなんだか分からないまま連れてこられたのは2人が前演奏していた東屋。
「ピアノ」
「え!?」
「ピアノ、するんだっけ」
シュンさんはやっぱり淡々と言葉を発していた。
そういう性格の人なのだとそう思う。
抑揚の少ない声だけれど、表情もあまり変わらないけれど、不思議と怖いとは思わない。
きっと私を気遣ってくれたいくつかの言葉があったからだろう。
この人が決して冷たい人ではない事を私は知っている。
今だって言葉が上手く出てこなくて必死に頷く私に「そう」とちゃんと返事をくれた。
それにしてもと思う。
私とシュンさんでは、どうしたって沈黙が長くなってしまう。
シュンさんはおそらくあまり喋る方の人ではないし、私も人と話すのが得意ではなくて人との距離の掴み方をよく分かっていない。
怖くない、優しい人だと思う。
けれど沈黙が続けばどうにも気まずくなってしまって居たたまれない気持ちになる。
どうしようどうしようと、そんな言葉がぐるぐると頭に巡る。
けれど、シュンさんは小さく息をついて気にした様子も見せず椅子に腰かけた。
「別に、無理して話さなくて良い」
「え?」
「……無理は、疲れるだろ。そこ、座れば?」
最低限の言葉ながら気遣いに満ちた彼の言葉。
緊張して体はガチガチとするのに、心が何だか温かくなって私はぎこちなく隣に腰かけた。
きっちり人一人分くらいの距離を空けて。
同じように沈黙が続く。けれどそれがさっきほど居心地悪く感じないのはシュンさんがそういう雰囲気を作ってくれているからなんだろう。
やっと少し冷静になって、私はシュンさんと向き合うことに成功する。
そうすればやっと自然な形で問いかけが浮かんできた。
「シュンさん、はずっとピアノですか?」
……言葉は支離滅裂になってしまったけれど。
昔からピアノを習っていたのかと世間話みたく聞きたかったのに、緊張しすぎて変な言葉になってしまった。
言った直後から情けなくなって顔が熱くなる。
けれど、シュンさんは一切笑うことなく、真面目に答えてくれた。
「ん。ピアノとバイオリンとクラリネットとドラムとギター、声楽も少し」
そうして耳に届いた情報に目を瞬かせる。
「シュンさんは……若い、ですよね?」
「君よりは若くない」
「で、で、でも、若いです、見た目が」
「若くない、先週成人した」
……十分若かった。
あのキーボードと歌の技量を思えば、実はもっと年上だと思っていたのだ。
さっき顔を見て、思った以上に若くて内心驚いた。
それくらいシュンさんの技術は目を瞠るものがあった。
シュンさんの言うことが本当ならば、この人は想像以上にすごい人なのかもしれない。
20歳でそれだけの楽器経験のある人なんてそうそういない。
しかも数だけではなく技術も伴っている。
それがどういうことか私は知っているから。
「元の専門はピアノ。今は声楽のつもり、だけど」
ぼそりとぎりぎり聞きとれる声量でシュンさんは言う。
“元の”という言葉に引っかかりを覚えたのは、とても“元”なんて言うような技術ではなかったから。
プロの域にいると言われても不思議ないように思ったのだ。
正直な話、技術面に関しては私が今まで出会った人の中でも相当上位に入る。
勿論私なんかよりもうんと上だ。
「……昔クラシックピアノをしていた。家が、音楽一家」
私の顔に分かりやすく出ていたんだろう。
補足するようにシュンさんが説明してくれる。
そこでようやく納得した。
私の家も音楽一家と言えばそうだから、なんとなく分かるのだ。
楽器全般人並み以上に弾ける母と、楽器は弾けないけれど音楽好きで耳の肥えた父。
そんな環境で育つとやっぱり周りにも音楽仲間は集まる。だから音楽一家に育つ人の英才教育を人よりは知っている。
この人もそんな環境で育った一人なんだろう。
将来音楽の道に進むために。
それならばあの技術にも少し納得いく。
けれどそれにしたってやっぱりシュンさんは実力者だ。
小さな頃から英才教育を受けていて技術の高い若手というのは決して少なくない。
音楽の世界はどこも厳しくて、それだけやっても頭一つとび抜ける人は限られる。
英才教育を受けても第一線で人に音を聴かせる仕事が出来る人はほんの一握りだけだ。
音楽家への道は狭く険しいことを、その道を目指す人ならば皆が知っている。
……でも、シュンさんはその一握りかもしれない。
漠然とそんなことを思った。
「君は何を弾くんだ?」
「……へ?」
「ピアノ、だけじゃないだろ」
今度は逆にシュンさんの方から聞かれる。
無機質に見えるその端正な顔から、わずかに好奇心が見えた……気がする。
「ピアノと、ギターと、歌を少し、だけ」
「やっぱり。あれだけ耳が良いなら、そうだと思った」
素直に答えれば、シュンさんもまた納得した様に頷いた。
正直な話、私の場合はそんなに誇れるほどの技術があるわけじゃない。
普通の人に比べれば昔からやってる分弾けるだろうけれど、コンテストとかそういうものには出たこともない。
私は完全に独学でここまで来ている。
楽器の基礎と、原理・特性くらいは両親に習った。
けれどそこからはほぼ我流だ。
徹底的に基礎を叩きこまれたわけでもなく、技術指導を受けたわけでもなく、本当に自分の好きなように音楽をしてきた身で、当然将来のピアニストや指揮者達のような完成度を持っているわけじゃない。
「ほ、本当、大したことないです」
若さと技術不足。
少しコンプレックスな部分もあるから、思わず声だって小さくなってしまう。
「……似てる、な」
一体シュンさんは何を思ってそう言ったのだろうか。
私には分からなくて首を傾げるしかできない。
答えは返ってこなかった。
代わりに耳に届いたのは、楽器の音色。
ポケットから取り出したハーモニカに口を当てるシュンさん。
きっと気まぐれに音を重ねているんだろう、そんな音色だ。
それでも規則正しくコードが並んだ心地いい和音が響く。
こうして聴くとはっきり分かる、音楽を本格的にやってきた人の音だ。
「やっぱり、綺麗」
響きはここでもやっぱり澄んだ音。
こんなに透明感のある音、出そうとしたって出せるものじゃない。
この人の紡ぐ音は、キーボードでも声でもハーモニカでも変わらない。
この人にしか出せないような繊細な音。
やっぱり、この人は一握りだ。
紛れもなく天賦の才を持った、一人。
強く実感する。
けれど、そう思った直後。
「けれど、足りない」
そう彼は言った。
キーボードも歌も、とにかく綺麗な音を奏でる。
リュウと音楽を作り上げているシュンさんは、そんな印象だった。
初めて顔をしっかりと見たけれど、その音の印象そのままに涼し気で綺麗な顔立ちの人。
色白の肌とすらりとした手足、すっと切れた綺麗な形の目に通った鼻。
何より雰囲気が独特で、本当に何から何まで綺麗な人だとそう思った。
そんな人に手を引かれ、何がなんだか分からないまま連れてこられたのは2人が前演奏していた東屋。
「ピアノ」
「え!?」
「ピアノ、するんだっけ」
シュンさんはやっぱり淡々と言葉を発していた。
そういう性格の人なのだとそう思う。
抑揚の少ない声だけれど、表情もあまり変わらないけれど、不思議と怖いとは思わない。
きっと私を気遣ってくれたいくつかの言葉があったからだろう。
この人が決して冷たい人ではない事を私は知っている。
今だって言葉が上手く出てこなくて必死に頷く私に「そう」とちゃんと返事をくれた。
それにしてもと思う。
私とシュンさんでは、どうしたって沈黙が長くなってしまう。
シュンさんはおそらくあまり喋る方の人ではないし、私も人と話すのが得意ではなくて人との距離の掴み方をよく分かっていない。
怖くない、優しい人だと思う。
けれど沈黙が続けばどうにも気まずくなってしまって居たたまれない気持ちになる。
どうしようどうしようと、そんな言葉がぐるぐると頭に巡る。
けれど、シュンさんは小さく息をついて気にした様子も見せず椅子に腰かけた。
「別に、無理して話さなくて良い」
「え?」
「……無理は、疲れるだろ。そこ、座れば?」
最低限の言葉ながら気遣いに満ちた彼の言葉。
緊張して体はガチガチとするのに、心が何だか温かくなって私はぎこちなく隣に腰かけた。
きっちり人一人分くらいの距離を空けて。
同じように沈黙が続く。けれどそれがさっきほど居心地悪く感じないのはシュンさんがそういう雰囲気を作ってくれているからなんだろう。
やっと少し冷静になって、私はシュンさんと向き合うことに成功する。
そうすればやっと自然な形で問いかけが浮かんできた。
「シュンさん、はずっとピアノですか?」
……言葉は支離滅裂になってしまったけれど。
昔からピアノを習っていたのかと世間話みたく聞きたかったのに、緊張しすぎて変な言葉になってしまった。
言った直後から情けなくなって顔が熱くなる。
けれど、シュンさんは一切笑うことなく、真面目に答えてくれた。
「ん。ピアノとバイオリンとクラリネットとドラムとギター、声楽も少し」
そうして耳に届いた情報に目を瞬かせる。
「シュンさんは……若い、ですよね?」
「君よりは若くない」
「で、で、でも、若いです、見た目が」
「若くない、先週成人した」
……十分若かった。
あのキーボードと歌の技量を思えば、実はもっと年上だと思っていたのだ。
さっき顔を見て、思った以上に若くて内心驚いた。
それくらいシュンさんの技術は目を瞠るものがあった。
シュンさんの言うことが本当ならば、この人は想像以上にすごい人なのかもしれない。
20歳でそれだけの楽器経験のある人なんてそうそういない。
しかも数だけではなく技術も伴っている。
それがどういうことか私は知っているから。
「元の専門はピアノ。今は声楽のつもり、だけど」
ぼそりとぎりぎり聞きとれる声量でシュンさんは言う。
“元の”という言葉に引っかかりを覚えたのは、とても“元”なんて言うような技術ではなかったから。
プロの域にいると言われても不思議ないように思ったのだ。
正直な話、技術面に関しては私が今まで出会った人の中でも相当上位に入る。
勿論私なんかよりもうんと上だ。
「……昔クラシックピアノをしていた。家が、音楽一家」
私の顔に分かりやすく出ていたんだろう。
補足するようにシュンさんが説明してくれる。
そこでようやく納得した。
私の家も音楽一家と言えばそうだから、なんとなく分かるのだ。
楽器全般人並み以上に弾ける母と、楽器は弾けないけれど音楽好きで耳の肥えた父。
そんな環境で育つとやっぱり周りにも音楽仲間は集まる。だから音楽一家に育つ人の英才教育を人よりは知っている。
この人もそんな環境で育った一人なんだろう。
将来音楽の道に進むために。
それならばあの技術にも少し納得いく。
けれどそれにしたってやっぱりシュンさんは実力者だ。
小さな頃から英才教育を受けていて技術の高い若手というのは決して少なくない。
音楽の世界はどこも厳しくて、それだけやっても頭一つとび抜ける人は限られる。
英才教育を受けても第一線で人に音を聴かせる仕事が出来る人はほんの一握りだけだ。
音楽家への道は狭く険しいことを、その道を目指す人ならば皆が知っている。
……でも、シュンさんはその一握りかもしれない。
漠然とそんなことを思った。
「君は何を弾くんだ?」
「……へ?」
「ピアノ、だけじゃないだろ」
今度は逆にシュンさんの方から聞かれる。
無機質に見えるその端正な顔から、わずかに好奇心が見えた……気がする。
「ピアノと、ギターと、歌を少し、だけ」
「やっぱり。あれだけ耳が良いなら、そうだと思った」
素直に答えれば、シュンさんもまた納得した様に頷いた。
正直な話、私の場合はそんなに誇れるほどの技術があるわけじゃない。
普通の人に比べれば昔からやってる分弾けるだろうけれど、コンテストとかそういうものには出たこともない。
私は完全に独学でここまで来ている。
楽器の基礎と、原理・特性くらいは両親に習った。
けれどそこからはほぼ我流だ。
徹底的に基礎を叩きこまれたわけでもなく、技術指導を受けたわけでもなく、本当に自分の好きなように音楽をしてきた身で、当然将来のピアニストや指揮者達のような完成度を持っているわけじゃない。
「ほ、本当、大したことないです」
若さと技術不足。
少しコンプレックスな部分もあるから、思わず声だって小さくなってしまう。
「……似てる、な」
一体シュンさんは何を思ってそう言ったのだろうか。
私には分からなくて首を傾げるしかできない。
答えは返ってこなかった。
代わりに耳に届いたのは、楽器の音色。
ポケットから取り出したハーモニカに口を当てるシュンさん。
きっと気まぐれに音を重ねているんだろう、そんな音色だ。
それでも規則正しくコードが並んだ心地いい和音が響く。
こうして聴くとはっきり分かる、音楽を本格的にやってきた人の音だ。
「やっぱり、綺麗」
響きはここでもやっぱり澄んだ音。
こんなに透明感のある音、出そうとしたって出せるものじゃない。
この人の紡ぐ音は、キーボードでも声でもハーモニカでも変わらない。
この人にしか出せないような繊細な音。
やっぱり、この人は一握りだ。
紛れもなく天賦の才を持った、一人。
強く実感する。
けれど、そう思った直後。
「けれど、足りない」
そう彼は言った。
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