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「ぅわっ、あう、あ、……っぁあ"あ"あ"あ!!」
先端の亀頭が頬張られた瞬間、焼き殺される勢いで迸った電撃に、ケモノとなったオスは泣き声を上げて先端から四散した。
数千数万にも及ぶ凄まじい数の触手で自分を咥え込んだ花に向けて、白く汚くドロドロに凝り固まっていた、己の存在意義、欲望の全てを撃ち放った。
「……あっ、……んぁ、ふっ……ア、あンっ♡」
容赦なく毒毒と注がれる侵略者達に、彼女が怯む事は無かった。寧ろ速度を加速させるかのように色めいた声艶を鳴らしては、ビチャビチャになっていた自分の手で、バタバタと反動で外れそうになる獲物を、乱暴に花弁へと押し付けるのだった。
その力は凄まじく、途中 何度もお互い強く痙攣し、だらし無く足を広げて崩れ落ちそうになれども、その捕食が途切れる事は遂に無かった。互いに股間だけを突き出す下品で不器用な対面立位は、最後までそのままだったのだ。
「ハァ……ハァ……ハァっっんっ、あ"っ!、」
己の肉壁に遺伝子が吐き出される度に、打ち付けられる度に、彼女は何度もそう下卑た鳴き声を、喘ぎ声を荒げる。
目からは涙を流し、上も下も口は涎まみれで、鼻水も情け無く垂れていた。
股座にはほんの少し、紅も垂れ落ちていた。
そんな片鱗 一枚も見る事は叶わなかったが、間違い無くソレは、彼女の花が、初めて咲いたという他ならぬ証であった。
「あ"……」
いよいよ痙攣が余韻に変わった。
毒を盛られた雀蜂のように、誰も聞くことのないであろう濁った音が、僕の喉を通った。
それは永遠と思われた爆発が、絶えず溢れ続けていた命の集合体が、止まってしまった音だった。
「…………、………、……、…っ、ふぅ、んあ、」
喋り方など、とうに忘れていた。
だから、ソレが止まったところで何か始める訳でも、変わる訳でも、終わる訳でも無かった。
[ぐちゅ、ぐちちちちゅ……]
淫らな余韻が充満した静寂の中、既に劈かれ事切れていた鼓膜を再び踏み潰したのは。
ウネウネと触手達がまとわり付きながら、少し小刻みに震えるその肉棒を、根本の根本まで呑み込んでいく音。本当にただそれだけだった。
先端だけでは、もう止まらなかった。
生理的本能が拒絶した異物感などとうに焼け焦げたその道は、今 正に紛れもなく "未熟で魅力的な割れ目" では無くなっていたのだ。
充てがわれたオスの男性器を受け入れ、呑み込み、だらし無く咥え貪り、ただ快楽を与え享受する事だけに特化した、その為だけの機能を持った、その為だけに産まれ存在する "膣" となったのだ。
[ぶちゅ…… ん…、……く、ぽ……っ……]
少しだけ空いた空洞が吹いた笛の音は、やけに耳にへばりつく破裂音で。
それは限界まで赤らんだ肉棒が、先程 肉壁に塗りたくった精子を挟んで捏ねて掻き混ぜて、練り遊びながら奥へと進んでいる音なんだろう。そんな確信を反芻していた。
「んぁ……、はっ、ふぅ、……むぅ、アっ、」
途中まで進んだ所、丁度半分くらいにまで、僕の写り身が飲み込まれた頃。
さっきから開き切った瞳孔で此方をじっと見つめては、ただ弱々しく喘いでいるだけだった彼女が動き出す。
直立のままではどうしても発生してしまう腰の位置の差を埋める為、彼女は少しずつ、今も小刻みに震え続けていた自分の両脚を開いていった。
コレが彼女から僕への慈悲にならぬ様、あくまでも僕から彼女への侵交になるように、少しずつ僕の高さに自らの位置を合わせていった。
[ぐちゅ、ぬぷっ、ぢゅぐ……ずちゅ……]
スライムの海でムカデが踠いているかのような、不気味で謎めいた、それでいて興奮を齎す破裂音と吸着音を弾き鳴らして進み続ける数刻。遂に僕の全芯は彼女というメスの口によって、根本の根本まで呑み込まれる。
「……ん、ふっあ、ぁう、っふ……お"っ──」
次の瞬間、彼女が一際 大きな声で啼いた。
すんでの所で耐えていた底に穴が開いた様な、そんな呻きを鳴らした。
そして電撃を受けたような顔で口をパクパクと動かしながら、抱き寄せる様にして、僕の肩へと震えた手でしがみ付いた。
「……ぁ、」
もう一度 彼女が小さく、小さく音を漏らす。
その瞬間だった。
ピクッ
ビクッビク、
ビクビクビクッッ
ビクビクビクビクビクビク──
突如として僕の全身を、巨大な波が襲った。
紛れも無く、彼女が起こした絶頂だった。
────────────────────
次の更新は 20 分後、少々お待ち下さい。
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先端の亀頭が頬張られた瞬間、焼き殺される勢いで迸った電撃に、ケモノとなったオスは泣き声を上げて先端から四散した。
数千数万にも及ぶ凄まじい数の触手で自分を咥え込んだ花に向けて、白く汚くドロドロに凝り固まっていた、己の存在意義、欲望の全てを撃ち放った。
「……あっ、……んぁ、ふっ……ア、あンっ♡」
容赦なく毒毒と注がれる侵略者達に、彼女が怯む事は無かった。寧ろ速度を加速させるかのように色めいた声艶を鳴らしては、ビチャビチャになっていた自分の手で、バタバタと反動で外れそうになる獲物を、乱暴に花弁へと押し付けるのだった。
その力は凄まじく、途中 何度もお互い強く痙攣し、だらし無く足を広げて崩れ落ちそうになれども、その捕食が途切れる事は遂に無かった。互いに股間だけを突き出す下品で不器用な対面立位は、最後までそのままだったのだ。
「ハァ……ハァ……ハァっっんっ、あ"っ!、」
己の肉壁に遺伝子が吐き出される度に、打ち付けられる度に、彼女は何度もそう下卑た鳴き声を、喘ぎ声を荒げる。
目からは涙を流し、上も下も口は涎まみれで、鼻水も情け無く垂れていた。
股座にはほんの少し、紅も垂れ落ちていた。
そんな片鱗 一枚も見る事は叶わなかったが、間違い無くソレは、彼女の花が、初めて咲いたという他ならぬ証であった。
「あ"……」
いよいよ痙攣が余韻に変わった。
毒を盛られた雀蜂のように、誰も聞くことのないであろう濁った音が、僕の喉を通った。
それは永遠と思われた爆発が、絶えず溢れ続けていた命の集合体が、止まってしまった音だった。
「…………、………、……、…っ、ふぅ、んあ、」
喋り方など、とうに忘れていた。
だから、ソレが止まったところで何か始める訳でも、変わる訳でも、終わる訳でも無かった。
[ぐちゅ、ぐちちちちゅ……]
淫らな余韻が充満した静寂の中、既に劈かれ事切れていた鼓膜を再び踏み潰したのは。
ウネウネと触手達がまとわり付きながら、少し小刻みに震えるその肉棒を、根本の根本まで呑み込んでいく音。本当にただそれだけだった。
先端だけでは、もう止まらなかった。
生理的本能が拒絶した異物感などとうに焼け焦げたその道は、今 正に紛れもなく "未熟で魅力的な割れ目" では無くなっていたのだ。
充てがわれたオスの男性器を受け入れ、呑み込み、だらし無く咥え貪り、ただ快楽を与え享受する事だけに特化した、その為だけの機能を持った、その為だけに産まれ存在する "膣" となったのだ。
[ぶちゅ…… ん…、……く、ぽ……っ……]
少しだけ空いた空洞が吹いた笛の音は、やけに耳にへばりつく破裂音で。
それは限界まで赤らんだ肉棒が、先程 肉壁に塗りたくった精子を挟んで捏ねて掻き混ぜて、練り遊びながら奥へと進んでいる音なんだろう。そんな確信を反芻していた。
「んぁ……、はっ、ふぅ、……むぅ、アっ、」
途中まで進んだ所、丁度半分くらいにまで、僕の写り身が飲み込まれた頃。
さっきから開き切った瞳孔で此方をじっと見つめては、ただ弱々しく喘いでいるだけだった彼女が動き出す。
直立のままではどうしても発生してしまう腰の位置の差を埋める為、彼女は少しずつ、今も小刻みに震え続けていた自分の両脚を開いていった。
コレが彼女から僕への慈悲にならぬ様、あくまでも僕から彼女への侵交になるように、少しずつ僕の高さに自らの位置を合わせていった。
[ぐちゅ、ぬぷっ、ぢゅぐ……ずちゅ……]
スライムの海でムカデが踠いているかのような、不気味で謎めいた、それでいて興奮を齎す破裂音と吸着音を弾き鳴らして進み続ける数刻。遂に僕の全芯は彼女というメスの口によって、根本の根本まで呑み込まれる。
「……ん、ふっあ、ぁう、っふ……お"っ──」
次の瞬間、彼女が一際 大きな声で啼いた。
すんでの所で耐えていた底に穴が開いた様な、そんな呻きを鳴らした。
そして電撃を受けたような顔で口をパクパクと動かしながら、抱き寄せる様にして、僕の肩へと震えた手でしがみ付いた。
「……ぁ、」
もう一度 彼女が小さく、小さく音を漏らす。
その瞬間だった。
ピクッ
ビクッビク、
ビクビクビクッッ
ビクビクビクビクビクビク──
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