眷属ノート・名前を書かれた女は俺の物  これ使ってお金を稼ぐのは悪用ですか? *** 魔人誕生編 ***

岩鬼 倫

文字の大きさ
上 下
7 / 25

屋上での出会い

しおりを挟む
俺が目を覚ましたのは昼の2時を過ぎていた

「んっ、うーーーん」

バシャッバシャ・・

まず顔を洗って目を覚まして・・・
うん・・顔の腫れは殆ど引いたかな? まずまずの回復力だね♪

シャッ、シャァー

カーテンを開けると、太陽は少し斜めになっていて
西日が窓に入ろうとしている、青い空、快晴だ。

こっちに来て平日に社宅にいるのって初めてじゃないかな?
昨日までは仕事とダンスの練習で周りが見えてなかったからな。

(・・・お腹空いた)

バタン・・・
スタスタスタ......

マンション近くのコンビニに昼飯を買い来た。
今の時間は目ぼしいのは殆ど売り切れている

「しょうがない・・・」

サンドイッチの詰め合わせとコーラを買ってマンションに戻った。
エレベーターに乗って。

(そう言えば、このマンションって屋上緑化しているって説明していたな)
(せっかくだから屋上で食べようかな、天気もいいし)

「ええと・・屋上は、Rだっけ?」

”R”ポチッとな。

ガー

「へぇ~・・・結構、本格的」

エレベーターを出ると一面、芝生で覆われていた。
レンガ張りの通路が散歩コースみたいに敷いてある
住宅広告に載っているようなお洒落な樹が点々と植えてある
樹の高さは3m位かな?緑の多い庭園って感じだ。

この時間って誰も居ないと思ったら3人組の女性が通路の脇で立ち話している
隅っこに幾つかベンチが置いてあるから軽く会釈して3人の横を通った。
そして一番隅にあるベンチに座ってサンドイッチを食べ始めた。

「よいしょっと。」

プシュッ!
ゴクゴクゴク。

「ん~♪」

コーラが美味しい
さっきあの3人の前通った時、会釈も返してもらったけど。
何か、旦那さんがどうとか1階の○○さんがぁとか・・・
女性って噂話好きだよね・・・3人とも主婦さんなのかな?
見た目、みんな若いけど・・・あれが井戸端会議って奴なんだろうな。

「あぁ・・・・こわい、こわいwww」

モグモグ・・・

ちらりと視界に入れて変な噂立てられない様にさり気なく食事した

「・・・ん?」

いつの間にか、小さな女の子が目の前に来て俺がサンドイッチ食べているのを見ている

ジイィーーーッ

(な、何なんだ?)

指くわえてるねぇ~w

ジジーーーーーーーッ

「あ、あはは、サンドイッチ食べる?」

コクンッ

チョコンと頷いたんで一つハム入りのサンドを上げた

「ありがとう、おじちゃん♪」
「はい、どういたしまして」

キュッ、キュウート!!
最近のお子さまにしては純粋さが残っているよ
多分あの3人の内の誰かの子供だろうな
でも、おじちゃんって無いだろぉ~(泣

パクパク・・・

「おいしい~♪」

(かわええーーーー)

いかん、いかん、俺はロリコンじゃないんだ
幼女に萌えてどうすんだよw
見た目、3歳位かな?髪の毛は左右に二つ結びしている

スタスタスタタタタ...

「あらっ美咲、それもらったの?」
「あっ俺があげたんで気にしないで良いですよ」
「どうもすみません、ありがとうございました」

顔を上げるとさっき見た女性の1人が立っていた
なんか、すまなそうな顔して頭を下げている。お母さんかな?
滅茶苦茶、若く見える。

髪はセミロングで胸の位置まで垂らしている
前髪は眉毛まで掛かっていて額を隠していて
少し染めているのか光加減で茶色っぽく見えている

服は深緑色で胸元の広いワンピースが膝下まである
ゆったり目の服装だな
うーん、都会派の主婦ってこんな感じなのか?
・・・・胸がでかいな。

「美咲、ちゃんとありがとうは、したの?」

(この子は美咲ちゃんって言う名前か~)

「あはは、ちゃんと言えたよね~。ええと、美咲ちゃん?」
「うん♪えへへ~」
「何か一番可愛い時期ですよね」

「ありがとうございます、でも少し我が儘な所もあるんですよ。」
「我がまま?」
「えぇママ友に聞くとねぇ~色々大変な話をよく聞かされて。」
「美咲ちゃんは~そんな事ないよねぇ」

コクッ

美咲ちゃんは黙って頷いた。

「はぁ~でも私としては美咲よりも亭主に気を使うのがねぇ」
「あっ・・・ごめんなさいね」
「いえいえ愚痴ぐらい聞きますよ、俺、暇ですしw」
「あっ良ければベンチ、隣どうぞ・・」

クスッ

「あら。まだ若いのに人生経験多い系?」
「そんなことないですよ、少しばかり苦労が多いだけです」
「へぇえ~そうなの?えーと。」

トスンッ 美咲ちゃんのお母さんは俺の隣に腰かけた

「あっ、俺、舞風広志って言います、今年から2階に住んでるんですよ」
「私は田辺と申します、3階に亭主と美咲の3人で住んでいるわ、ええと、学生さんかしら?」
「いえいえ仕事人ですよ、もう22歳ですから、今日は偶々休みだったんです」
「22歳なの?まだ学生さんかと思ったわ」

「田辺さんだってまだ20歳ぐらいでしょ?」
「あらあら、美咲はもう3歳なのよ?一体幾つの時の子になるのよw」
「私は26よ、まぁ結婚もしているし年を気にしても仕方ないわ」

「いやいや全然若いですって20歳前半にしか見えませんよ?」
「うふふふ、お上手ね~♪ほんとに苦労しているみたいね」
「・・・はい」
「こらこらw」

あはははは

軽く腕を振りあげる仕草が可愛い田辺さんだった

「偶にね、数週間だけど亭主の仕事が夜勤になる事があるの」
「だから昼間は家で寝ているから起こさないように夕方まで出かけるようにしているのよ」
「あっ、それ大変ですよね、昼間は寝るのもキツイし」
「わかっているわね~」

「一応今年から午前中は美咲をピアノ教室に連れて行っているけど
午後からの予定を入れるのが中々厳しくてね」

「確かに・・・」
「そうよ、だからママ友さんとさっきみたいに話し込む時間も多くなっちゃうの」
「でも愚痴ばっかり聞かされて逆にストレスが溜まっちゃって。」
「あははは、人付き合いって大変ですからね」

「自分が合わない人達なら無理して合わせなくて良いんじゃないですか?」
「でもね、普段顔を合わす機会も多いから」
「嫌な人に合わせると自分も嫌な人になりますよ?」
「そう・・そうだよね・・・?」

気が付けばさっき一緒にいた2人はいなくなっていた
美咲ちゃんもベンチの横で眠りこけていた

「あらあら、美咲眠くなったの?」
「じゃあ舞風さん、そろそろお買い物に行く時間だからこれで失礼するわね」

「はい、時間取らせちゃって」
「ん-ん、良い話し合い手になってくれてありがとう。お蔭で良い時間を取れました」
「いえいえ、俺で良ければ暇な時ならいつでも話しかけてください」

「ありがと、じゃあまた舞風さん」
「おじちゃん、ばいばーい」
「はいバイバ~イ」

美咲ちゃんにとって俺はおじちゃんのままだった

「じゃあ、田辺さんもまた~」

田辺さんはペコリと会釈してエレベーターに乗って降りていった

「ふぅ~」

横で座って話していたけど時々前かがみになって話すから
胸元の膨らみが丸見えだった件!!

「いやぁ~けしからんよなぁ~w」

女性は胸元への視線に敏感だって言うから
視界に入っても気付かれないようにするのに大変だったよ
実は股間もヤバかったのだw

田辺さんも良い匂いの香水付けてたな~
女性は色々気を使っていて大変そうだ。

時間はもう4時になっていた
話に夢中だと時間経つのも早いね
そりゃ隣にいた美咲ちゃんも眠くなるよ

さて俺も部屋に戻るかな。

(今日の晩飯何にしよう?)

部屋にキッチンはあるけど俺は殆ど料理なんてしない
まず朝飯は食べない人だ。

昼は会社の社員食堂で食べている
メニューも多いから時々帰りに食べて帰る事もあるんだ
普段は牛丼屋とかコンビニや弁当屋の弁当かな。

偶に帰り道のファミレスに入る事もあるけどね。
まぁ栄養が偏らない様に一応気を使ってはいるのだ。
という事で弁当屋さんに来た。

「すいませーん、のり弁1つ」
「はーい、のり弁360円でーす」

受付の子、可愛いな、大学生のバイトかな?

名札には”濱田”って書いてある

駄目なんだよね
眷属にする為にはフルネームが必要なんだ。

それを意識すると案外フルネームって中々調べるのって難しんだな
確かに個人情報だよな。
アイドルの芸名やセカンドネームも全てアウトって事か。

でも、それさえクリアすれば眷属し放題な訳で・・・・。

社宅に戻ってテレビ見ながらのり弁食べた
眷属ノートについて考察していく
そう言えば田辺さん、3階って言っていたな?
でもこのマンションはどの部屋もドアには名字だけしか表示してないんだよね。

それにエレベーターは防犯カメラが24時間、監視中なんだ。
用も無く別の階に行くと不審がられる可能性だってある。
例えば、田辺さんを眷属に出来たとしてもエレベーター使って
ここに来たら記録が残るんだよな・・・

(うーーん、何かないかな)

しばらく考えたけど答えは出なかった

「一端、風呂でも入るか・・」

湯を張ってのんびり浸かる俺。

あっ、非常階段の方には防犯カメラは無いんじゃないかな?
普段はエレベーターがメインだけど一応横には階段もついている
非常時と業者さんが時々利用するぐらいで住民は殆ど使わない。

早速、風呂から上がってトレーナー着て確認しに行った。

(うん、一階から四階まで周ったけどカメラは付いてないみたいだ)

ちょっと疲れたw

で、一階に降りて気付いたんだけど集合ポストに名前を見つけたw

(三階の田辺さんは田辺 実征・美佐子 の一つしかなかった)
(田辺 美佐子さんで確定だな)

ニヤリ

おもわず股間がモコッとなったのだ

「取り敢えず今日はもう遅いし明日帰ってからだな」

その日・・・最後の童貞の夜を過ごしたのだ。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

将棋部の眼鏡美少女を抱いた

junk
青春
将棋部の青春恋愛ストーリーです

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...