251 / 259
第6章
第6章35幕 銅像<statue>
しおりを挟む
「行きそうな場所に心当たりあらんの?」
もこちねるが私とステイシーに聞いてきます。
「正直わからない」
「僕もー」
「そうか。一から探さんといけんね。一度チェリー達のホームへもどろか」
「わかった」
私はそう返事をして≪ワープ・ゲート≫を出しました。
「つまり、ファンダンを見つけてしばき倒せばいいんだね?」
セカンドホームにいたエルマとサツキ、マオに事情を話すと、エルマが拳を手のひらに打ち付けながらそう言います。
「概ねそんな感じやな。というわけで編成したいんやけどええか?」
「わかった」
もこちねるにそう答えると、一枚の板をどこからか取り出し、そこに書いていきます。
「戦力的にはこうするべきやと思うんやけど」
もこちねるが書いた編成は、第一部隊をもこちねる、私、エルマの三人で構成し、第二部隊をサツキ、マオ、リーリ、ステイシーで構成するというものでした。
「戦力的には問題ないな、しかしこれだと≪隠蔽≫に差が出て、諜報には向かないんじゃないだろうか」
サツキがそう言うと、もこちねるが答えます。
「諜報はうちらでやんで。戦闘になった時援護頼むわ」
「そう言うことなら引き受けよう。この編成で異論はなくなった」
サツキがそう言ったことでこの編成に決まり、パーティーを組みなおします。
「ほな、これ渡しとくな」
そう言ってもこちねるが一本の苦無を渡してきます。
「これは?」
「一対一対応のパーティー単位で≪テレポート≫できる座標認識アイテムや。お互いにパーティーリーダーが装備していればすぐに転移できるで。一度限りやけど」
俗に言う、≪シフト≫アイテムですね。私も一つ持っています。装備数上限の関係であまり使いませんが。近接戦闘を主体にするプレイヤーには便利な代物ですよ。投げたらそこに移動できますので。欠点はもこちねるが言った通り、一度限りというところですね。その都度装備しなおさないといけません。
「わかった。預かっておく。とはいってもこちらに呼び寄せることはないだろうがね」
そう言ってサツキは左手で握る魔銃をインベントリにしまい、そこに苦無を刺しました。
「というわけで行ってくるで。出来れば詳しい情報屋にも聞いておいてくれると助かるわ」
「あぁ。もこちねるも十分詳しいと思うが、底に関しては当てがあるから聞いて回ることにするよ」
「たのむでー。ほな行ってきます」
もこちねるがそう言ってリビングを出たので、私とエルマも続いていきます。
「まずどこいくの?」
エルマがもこちねるに聞くと、もこちねるは少し考え答えました。
「行きにくいだろうが、『ヴァンヘイデン』に行くで。そこでプレイヤーに聞きたいんや。と言いたいところなんやけど、変態諜報星人から聞いた情報だと結構前に『虎の子』を抜けてるんやろ? いっても仕方ないんよ。チェリー、エルマ。あんたらフレンドしてへんのか?」
「してたけど、いつの間にか削除されてた」
「あっ。あたしもだ」
「完全にゼロからのスタートやな。しゃーない。足を使うで」
私達はギルド『仁義』についてまず調べることにしました。
「多国籍やからな。正直だれが入っとるかもわからん。出来れば内部にいるプレイヤーと遭遇したいところやねー」
そう言いながらもこちねるはフレンド欄をくるくると捲り始めます。
しばらく待っていると、もこちねるが「いくで」と言ったのでついて行きます。
「見つかったの?」
「手掛かりにはなるかもしれんなって。簡単にいうと元多国籍ギルド『鏡の国』の構成員や」
「聞いたことがないギルドかも」
私がそう言うと、もこちねるが「あたりまえや」と言いました。
「多国籍ギルドやけど、みんな実際には所属してへん。どこかしらのギルドに所属して、それでいて『鏡の国』にも所属しているみたいな感じやな。表ではソロギルドっていうことや。だからこそ、一人くらい『仁義』にも所属しているプレイヤーがいてもおかしくないやろ?」
そう言ってもこちねるは目的地を設定します。
「『アイセルティア』?」
「せや。ここの【彫刻師】が確か『鏡の国』に所属していたはずやで」
「あっ」
「ん? どうしたんや?」
「昔その【彫刻師】さんに銅像を作ってもらった事が」
「せやったか。なら話は早いな」
そう言ってこちらを見てきましたので、≪ワープ・ゲート≫を発動します。
「やっぱ煙いなー」
そう言ってマスクを取り出し、装備するもこちねると、私を見て、エルマもマスクを装備しました。
「どこか覚えとるか?」
「あっちだね」
そう言って【彫刻師】のお店へと案内します。
「……いらっしゃい」
「お久しぶりです」
「爆乳の嬢ちゃんじゃねか。そっちの二人も銅像か? あぁ。エロいな。和風美人とロリか」
「は?」
「え?」
もこちねるとエルマが威圧的な返事をしますがどこ吹く風といった様子でした。
「ちゃうねん。聞きたいことがあってきたんや」
「なんだ?」
「所属ギルドを教えほしいんや」
「いいだろう。代わりに条件がある」
「なんや?」
「お前ら二人の銅像を作らせろ」
そうだった。この人こういう人だった。
「ええで」
即答したもこちねるに少し驚きつつ、エルマを見ます。
エルマも少しワクワクした表情で見ています。
「交渉成立だ。俺の性癖にどんぴしゃな像にしてやる」
そう言って早速取り掛かり始めました。
その作業を眺めていると、金属を粘度のようにこねくり回し、造形していきます。
「【元祖造型師】を取得してな。結構早くなったんだ」
そう説明してくれます。
「そう言えば爆乳の嬢ちゃんの店の紹介で結構来てな。小型を作って下ろそうかと思っている」
あっ。それはいいかもしれません。
「ちょっと詳しく話しませんか?」
「あぁ。いいだろう」
めずらしく、商売の話をして満足した私は、一枚の紙に情報を書き出します。
そしてそれを渡します。
「了解だ。後日NPCを雇用して運ばせる」
「お願いします」
そう返事をすると私は取り分などの情報を記載した契約書のようなものを渡しました。
「完成だ。うん。この辺がエロいな」
そう言ってエルマの銅像の胸の辺りをまさぐります。
「その触り方は辞めてほしい」
「俺の作品だ。好きにさせてもらうぞ」
そういいながら今度はもこちねるの銅像の尻辺りを撫でまわします。
「ふぅ。満足だ。んで何が聞きたい?」
「さっきも言うたけど、所属ギルドや」
「あぁ。そうだったな。俺は『紳士会』と名は残らんが『鏡の国』に所属している」
知っているとでも言わんばかりにもこちねるが指を鳴らします。
to be continued...
もこちねるが私とステイシーに聞いてきます。
「正直わからない」
「僕もー」
「そうか。一から探さんといけんね。一度チェリー達のホームへもどろか」
「わかった」
私はそう返事をして≪ワープ・ゲート≫を出しました。
「つまり、ファンダンを見つけてしばき倒せばいいんだね?」
セカンドホームにいたエルマとサツキ、マオに事情を話すと、エルマが拳を手のひらに打ち付けながらそう言います。
「概ねそんな感じやな。というわけで編成したいんやけどええか?」
「わかった」
もこちねるにそう答えると、一枚の板をどこからか取り出し、そこに書いていきます。
「戦力的にはこうするべきやと思うんやけど」
もこちねるが書いた編成は、第一部隊をもこちねる、私、エルマの三人で構成し、第二部隊をサツキ、マオ、リーリ、ステイシーで構成するというものでした。
「戦力的には問題ないな、しかしこれだと≪隠蔽≫に差が出て、諜報には向かないんじゃないだろうか」
サツキがそう言うと、もこちねるが答えます。
「諜報はうちらでやんで。戦闘になった時援護頼むわ」
「そう言うことなら引き受けよう。この編成で異論はなくなった」
サツキがそう言ったことでこの編成に決まり、パーティーを組みなおします。
「ほな、これ渡しとくな」
そう言ってもこちねるが一本の苦無を渡してきます。
「これは?」
「一対一対応のパーティー単位で≪テレポート≫できる座標認識アイテムや。お互いにパーティーリーダーが装備していればすぐに転移できるで。一度限りやけど」
俗に言う、≪シフト≫アイテムですね。私も一つ持っています。装備数上限の関係であまり使いませんが。近接戦闘を主体にするプレイヤーには便利な代物ですよ。投げたらそこに移動できますので。欠点はもこちねるが言った通り、一度限りというところですね。その都度装備しなおさないといけません。
「わかった。預かっておく。とはいってもこちらに呼び寄せることはないだろうがね」
そう言ってサツキは左手で握る魔銃をインベントリにしまい、そこに苦無を刺しました。
「というわけで行ってくるで。出来れば詳しい情報屋にも聞いておいてくれると助かるわ」
「あぁ。もこちねるも十分詳しいと思うが、底に関しては当てがあるから聞いて回ることにするよ」
「たのむでー。ほな行ってきます」
もこちねるがそう言ってリビングを出たので、私とエルマも続いていきます。
「まずどこいくの?」
エルマがもこちねるに聞くと、もこちねるは少し考え答えました。
「行きにくいだろうが、『ヴァンヘイデン』に行くで。そこでプレイヤーに聞きたいんや。と言いたいところなんやけど、変態諜報星人から聞いた情報だと結構前に『虎の子』を抜けてるんやろ? いっても仕方ないんよ。チェリー、エルマ。あんたらフレンドしてへんのか?」
「してたけど、いつの間にか削除されてた」
「あっ。あたしもだ」
「完全にゼロからのスタートやな。しゃーない。足を使うで」
私達はギルド『仁義』についてまず調べることにしました。
「多国籍やからな。正直だれが入っとるかもわからん。出来れば内部にいるプレイヤーと遭遇したいところやねー」
そう言いながらもこちねるはフレンド欄をくるくると捲り始めます。
しばらく待っていると、もこちねるが「いくで」と言ったのでついて行きます。
「見つかったの?」
「手掛かりにはなるかもしれんなって。簡単にいうと元多国籍ギルド『鏡の国』の構成員や」
「聞いたことがないギルドかも」
私がそう言うと、もこちねるが「あたりまえや」と言いました。
「多国籍ギルドやけど、みんな実際には所属してへん。どこかしらのギルドに所属して、それでいて『鏡の国』にも所属しているみたいな感じやな。表ではソロギルドっていうことや。だからこそ、一人くらい『仁義』にも所属しているプレイヤーがいてもおかしくないやろ?」
そう言ってもこちねるは目的地を設定します。
「『アイセルティア』?」
「せや。ここの【彫刻師】が確か『鏡の国』に所属していたはずやで」
「あっ」
「ん? どうしたんや?」
「昔その【彫刻師】さんに銅像を作ってもらった事が」
「せやったか。なら話は早いな」
そう言ってこちらを見てきましたので、≪ワープ・ゲート≫を発動します。
「やっぱ煙いなー」
そう言ってマスクを取り出し、装備するもこちねると、私を見て、エルマもマスクを装備しました。
「どこか覚えとるか?」
「あっちだね」
そう言って【彫刻師】のお店へと案内します。
「……いらっしゃい」
「お久しぶりです」
「爆乳の嬢ちゃんじゃねか。そっちの二人も銅像か? あぁ。エロいな。和風美人とロリか」
「は?」
「え?」
もこちねるとエルマが威圧的な返事をしますがどこ吹く風といった様子でした。
「ちゃうねん。聞きたいことがあってきたんや」
「なんだ?」
「所属ギルドを教えほしいんや」
「いいだろう。代わりに条件がある」
「なんや?」
「お前ら二人の銅像を作らせろ」
そうだった。この人こういう人だった。
「ええで」
即答したもこちねるに少し驚きつつ、エルマを見ます。
エルマも少しワクワクした表情で見ています。
「交渉成立だ。俺の性癖にどんぴしゃな像にしてやる」
そう言って早速取り掛かり始めました。
その作業を眺めていると、金属を粘度のようにこねくり回し、造形していきます。
「【元祖造型師】を取得してな。結構早くなったんだ」
そう説明してくれます。
「そう言えば爆乳の嬢ちゃんの店の紹介で結構来てな。小型を作って下ろそうかと思っている」
あっ。それはいいかもしれません。
「ちょっと詳しく話しませんか?」
「あぁ。いいだろう」
めずらしく、商売の話をして満足した私は、一枚の紙に情報を書き出します。
そしてそれを渡します。
「了解だ。後日NPCを雇用して運ばせる」
「お願いします」
そう返事をすると私は取り分などの情報を記載した契約書のようなものを渡しました。
「完成だ。うん。この辺がエロいな」
そう言ってエルマの銅像の胸の辺りをまさぐります。
「その触り方は辞めてほしい」
「俺の作品だ。好きにさせてもらうぞ」
そういいながら今度はもこちねるの銅像の尻辺りを撫でまわします。
「ふぅ。満足だ。んで何が聞きたい?」
「さっきも言うたけど、所属ギルドや」
「あぁ。そうだったな。俺は『紳士会』と名は残らんが『鏡の国』に所属している」
知っているとでも言わんばかりにもこちねるが指を鳴らします。
to be continued...
0
お気に入りに追加
265
あなたにおすすめの小説
ーOnly Life Onlineーで生産職中心に遊んでたらトッププレイヤーの仲間入り
星月 ライド
ファンタジー
親友の勧めで遊び、マイペースに進めていたら何故かトッププレイヤーになっていた!?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
注意事項
※主人公リアルチート
暴力・流血表現
VRMMO
一応ファンタジー
もふもふにご注意ください。
【第1章完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
モノ作りに没頭していたら、いつの間にかトッププレイヤーになっていた件
こばやん2号
ファンタジー
高校一年生の夏休み、既に宿題を終えた山田彰(やまだあきら)は、美人で巨乳な幼馴染の森杉保奈美(もりすぎほなみ)にとあるゲームを一緒にやらないかと誘われる。
だが、あるトラウマから彼女と一緒にゲームをすることを断った彰だったが、そのゲームが自分の好きなクラフト系のゲームであることに気付いた。
好きなジャンルのゲームという誘惑に勝てず、保奈美には内緒でゲームを始めてみると、あれよあれよという間にトッププレイヤーとして認知されてしまっていた。
これは、ずっと一人でプレイしてきたクラフト系ゲーマーが、多人数参加型のオンラインゲームに参加した結果どうなるのかと描いた無自覚系やらかしVRMMO物語である。
※更新頻度は不定期ですが、よければどうぞ
VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
DPO~拳士は不遇職だけど武術の心得があれば問題ないよね?
破滅
ファンタジー
2180年1月14日DPOドリームポッシビリティーオンラインという完全没入型VRMMORPGが発売された。
そのゲームは五感を完全に再現し広大なフィールドと高度なグラフィック現実としか思えないほどリアルを追求したゲームであった。
無限に存在する職業やスキルそれはキャラクター1人1人が自分に合ったものを選んで始めることができる
そんな中、神崎翔は不遇職と言われる拳士を選んでDPOを始めた…
表紙のイラストを書いてくれたそらはさんと
イラストのurlになります
作品へのリンク(https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=43088028)
運極ちゃんの珍道中!〜APの意味がわからなかったのでとりあえず運に極振りしました〜
斑鳩 鳰
ファンタジー
今話題のVRMMOゲーム"Another World Online"通称AWO。リアルをとことん追求した設計に、壮大なグラフィック。多種多様なスキルで戦闘方法は無限大。
ひょんなことからAWOの第二陣としてプレイすることになった女子高生天草大空は、チュートリアルの段階で、AP振り分けの意味が分からず困ってしまう。
「この中じゃあ、運が一番大切だよね。」
とりあえず運に極振りした大空は、既に有名人になってしまった双子の弟や幼馴染の誘いを断り、ソロプレーヤーとしてほのぼのAWOの世界を回ることにした。
それからレベルが上がってもAPを運に振り続ける大空のもとに個性の強い仲間ができて...
どこか抜けている少女が道端で出会った仲間たちと旅をするほのぼの逆ハーコメディー
一次小説処女作です。ツッコミどころ満載のあまあま設定です。
作者はぐつぐつに煮たお豆腐よりもやわやわなメンタルなのでお手柔らかにお願いします。
Alliance Possibility On-line~ロマンプレイのプレーヤーが多すぎる中で、普通にプレイしてたら最強になっていた~
百々 五十六
ファンタジー
極振りしてみたり、弱いとされている職やスキルを使ったり、あえてわき道にそれるプレイをするなど、一見、非効率的なプレイをして、ゲーム内で最強になるような作品が流行りすぎてしまったため、ゲームでみんな変なプレイ、ロマンプレイをするようになってしまった。
この世界初のフルダイブVRMMORPGである『Alliance Possibility On-line』でも皆ロマンを追いたがる。
憧れの、個性あふれるプレイ、一見非効率なプレイ、変なプレイを皆がしだした。
そんな中、実直に地道に普通なプレイをする少年のプレイヤーがいた。
名前は、早乙女 久。
プレイヤー名は オクツ。
運営が想定しているような、正しい順路で少しずつ強くなる彼は、非効率的なプレイをしていくプレイヤーたちを置き去っていく。
何か特別な力も、特別な出会いもないまま進む彼は、回り道なんかよりもよっぽど効率良く先頭をひた走る。
初討伐特典や、先行特典という、優位性を崩さず実直にプレイする彼は、ちゃんと強くなるし、ちゃんと話題になっていく。
ロマンばかり追い求めたプレイヤーの中で”普通”な彼が、目立っていく、新感覚VRMMO物語。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる