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第4章 精霊駆動
第4章48幕 孤島<isolated island >
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「おまたせ」
「おや。意外と早かったんだね」
私が頂上にたどり着くと、サツキは私を待っていたのか、スノーボードを足に付けた状態で座りこんでいました。
「他のみんなは?」
「いま一度滑りに行ったよ。ワタシはここでチェリーを待っていた、というわけだ」
「なるほどね。スノボって初めてなんだけど教えてくれる?」
「無論だ。そのために待っていたといっても過言ではないからね」
「ありがとう」
数十分サツキに教えられて、ある程度形になりました。
「じゃぁちょっと下ってみようか。ワタシは後からついていくから、好きなように滑ってくれ」
「わかった。でも思っていたほど難しくなかった」
「そうなんだよ。スキーのほうが難しいイメージがあるね。ワタシには」
最初は転ぶ恐怖がありましたが、少し滑るだけで吹き飛んでしまいました。
見渡す限り白銀の世界を全身で受け止め、滑り降りていきます。
「おっ。チェリー上手いじゃん」
下まで降りきるとエルマが焼き魚を食べながら迎えてくれました。
「サツキの教え方が上手なだけだよ」
「一理ある」
「エルマはスノボやったことあったの?」
「んにゃ。スキーはあるけどスノボは初めてやったかな」
「スキーはあるんだね」
「スキーの課外学習とかあったからね」
「なるほど。ステイシーとマオは?」
「えっと。マオはあたしと一緒に下ってきた後、すぐリフトに乗ったよ。はまったみたい。ステイシーは中腹で雪に埋まってるはずだけど、みなかった?」
「全く気付かなかった」
そう話していると私の後をついてきていたサツキも降りきりました。
「途中でステイシー見つけたんだけれど、あれはそのままでよかったのかな?」
「んー? いいんじゃない?」
「そうか。どうするもう一滑りと行くかい? 時間的にはまだ余裕あるだろう?」
「そうだね。そうしよっか」
「賛成!」
その後みんなで何本か滑り、最後の滑りの時埋まっているステイシーを引っこ抜き、みんなで下山しました。
「いやー。まさかスノボできるとは思わなかったよ。スノウには感謝だね」
そうサツキが言うとお店からちょうど顔を出していたスノウと目が合いました。
「おっ! 結構しっかり作れてた道具でしょ?」
「あぁ。よくできている。楽しかったよ、ありがとう」
「いいよ。さてスノウも滑って来るかな。NPCちゃん来たし。またどこかで会おうね」
「世話になったね」
スノウは私達にぶんぶんと手を振りながらリフトに乗り込み上へ消えていきました。
「楽しかった、わ」
「マオがはまるのは意外だったかな?」
エルマが愛猫姫にそう言います。
「マオも、意外、よ? 運動苦手、だもの」
「人気があるスポーツなのも頷けるね。ところでステイシーはなぜ埋まっていたんだい?」
私も思っていた疑問をサツキが代わりにぶつけてくれました。
「んー? 話すと長くなるんだけどねー。簡潔に言うと、エルマに埋められて動けなかったー」
「どういうことだい?」
「あたしが火精霊を出して雪を溶かして、落とし穴を作って埋めた!」
「そういうことー。雪って重いねー。でも≪低体温≫とかになるかと思ったけど意外と温かかったー」
「まぁ、かまくらとか暖かいしね。時間もいい頃だし、食事にしたいんだが、生憎ここには広いレストランはないらしい。どうするか」
サツキの言う通り食事にちょうどいい時間なのですが、辺りにいいところがないなら仕方ありません。
「一度クルミのところに戻って、別の副都市に行くのも考えよう」
私がそう提案すると皆もそう思っていたのか、休憩所へと向かうことになりました。
「クルミ」
「あっ。チェリーおかえり。皆さんもおかえりなさい。出発しますか?」
「食事にしようと思ったんだけど、あまりいい食事所がなくてね。そう言うのがありそうな都市に行けないかい?」
サツキが言うと、クルミは少し考えて答えます。
「でしたら本都市か『光精の島』がいいのではないでしょうか。『光精の島』には行く方法が限られますが、フレンデールが飛べますので問題ありません」
「じゃぁそこにしようかな。お願いね」
「わかった。では皆様馬車にお乗りください」
クルミに言われ私達は馬車に乗り込み『光精の島 リリアンド』へ向かいます。
『光精の島 リリアンド』は島ということもあり、漁業が盛んなようです。
『水精の湖 アクアンティア』や先ほどの『氷精の海 シーブリージア』等よりも盛んですね。
休憩所の近くへ上陸していたので、すぐにフレンデールと馬車を預け、6人で食事処を探します。
途中で運よく精霊神像を見つけられたので接触しておきます。
いつもの画面ですね。
『精霊神像7/11』と出ます。あと4個で完了ですね。残るは聖、闇、無、それと木ですね。
「チェリーどうだった?」
エルマにそう聞かれます。
「できた。問題ないよ」
「そっか。ちょっと調べたんだけどここ案内所とか無いらしい」
「そうなの?」
「うん。だからクエストとかもないし、観光目当てのプレイヤーくらいしか来ないんだって」
「そうなんだ」
わりと小さな街でも案内所は設置されてることが多いのですが、珍しいですね。
「あそこに食事処があるようだ」
サツキが声をあげ、指をさします。
「じゃぁそこにいこっか」
「だね」
そちらに向かって歩き出します。
店の前につき、内部を覗くとそこそこ繁盛しているようでした。
「6人で入れるか不安だけれど、まぁ大丈夫だろうね」
そう言ったサツキが扉を開け、入っていきます。
「すまない。6人なんだが空いてるだろうか」
「あっ。はい大丈夫です。ではこちらへどうぞ」
従業員に案内され、席に着きます。
「ではこちらメニュー表です。お決まりになりましたらお知らせください」
「あぁ。ありがとう。少しいいかい?」
「なんでしょうか?」
「ここには案内所がないと聞いたんだが、本当かい?」
「ええ。そうですよ。ちょっと待ってくださいね。詳しい方を連れてきます」
そう言って従業員はその場を後にしました。
一分ほど経った頃、初老の男性がやってきました。
「おまたせした。案内所について聞きたいということだったか?」
「あぁ。いくら島とは言え案内所があると思ったのだが」
サツキがそう男性に問いかけます。
「無論、昔はあった。いまも無いわけではないのだ」
「どういうことだろうか」
「案内所はこの島が陸と離れた時に取り残されてしまった。その代わりに酒場が今は案内所の役割を兼ねている」
「そうなのか。一応の存在はあるのか」
「珍しい旅人さんだ。そんなことを聞かれたのは初めてだった。ここにはどちらにしろ必要のないものなのだが」
「必要ないとは?」
「依頼する者もおらんし、受けるものもおらん。必要があれば『シーブリージア』にいくだけだ」
「なるほど。すまないありがとう」
「気にすることはない。一つアドバイスだ。この島に夜はない。昼もない。感覚がおかしくなる前に陸に帰ったほうが良いぞ」
「ご忠告感謝する」
サツキが男性に返し、頭を少しだけ下げました。
サツキが会話している間に、私達は各々頼むものを決めていたので、サツキを待つはずだったのですがサツキはすぐに注文しました。
相変わらずサツキのメニュー決断力は高いですね。
基本海の幸が多かったですが、野菜と肉もあるようなので私達は結構迷ってしまったのですが。
注文した料理が到着し、私達は食べ始めます。
漁業が盛んなことも関係あるのか、他の副都市に比べて料理の味は濃く、私達プレイヤーからすると少し薄味に感じる程度で済みました。
「このあとはどうするつもりだい?」
サツキがそう聞いてきます。
「みんなが見たいところあったら行こうか」
「マオは、ないわ」
「僕もないよー」
「正直あたしもないかな」
そうですよね。本当に漁業しかないのです。光精霊の土地のはずなのですが、光精霊の理由が分かりません。水精霊と言われた方が納得できます。
「クルミはどこかある?」
「ないよ。ここから近いところだと本都市かな。でもそっちに行っちゃうと『精霊の森』と『聖精林』、『闇精林』は結構もどらなきゃいけない。チェリーは精霊神像探してるんだよね?」
「そうだよ」
「じゃぁ最後に本都市に戻ったほうがいいかな」
「どうして?」
「たぶんその方がいいかなって思っただけ」
「じゃぁそうする」
「『聖精林』と『闇精林』は都市がほとんど重なっていて、二体の精霊神像が並んでいるはずだから楽かな。そこによってから『精霊の森』に行くのがいいと思う」
「じゃぁそうしようかな」
「じゃぁ行こ。皆様もご準備ください」
フレンデールと馬車を預けた休憩所へと戻り、すぐに『光精の島』を出発しました。
to be continued...
「おや。意外と早かったんだね」
私が頂上にたどり着くと、サツキは私を待っていたのか、スノーボードを足に付けた状態で座りこんでいました。
「他のみんなは?」
「いま一度滑りに行ったよ。ワタシはここでチェリーを待っていた、というわけだ」
「なるほどね。スノボって初めてなんだけど教えてくれる?」
「無論だ。そのために待っていたといっても過言ではないからね」
「ありがとう」
数十分サツキに教えられて、ある程度形になりました。
「じゃぁちょっと下ってみようか。ワタシは後からついていくから、好きなように滑ってくれ」
「わかった。でも思っていたほど難しくなかった」
「そうなんだよ。スキーのほうが難しいイメージがあるね。ワタシには」
最初は転ぶ恐怖がありましたが、少し滑るだけで吹き飛んでしまいました。
見渡す限り白銀の世界を全身で受け止め、滑り降りていきます。
「おっ。チェリー上手いじゃん」
下まで降りきるとエルマが焼き魚を食べながら迎えてくれました。
「サツキの教え方が上手なだけだよ」
「一理ある」
「エルマはスノボやったことあったの?」
「んにゃ。スキーはあるけどスノボは初めてやったかな」
「スキーはあるんだね」
「スキーの課外学習とかあったからね」
「なるほど。ステイシーとマオは?」
「えっと。マオはあたしと一緒に下ってきた後、すぐリフトに乗ったよ。はまったみたい。ステイシーは中腹で雪に埋まってるはずだけど、みなかった?」
「全く気付かなかった」
そう話していると私の後をついてきていたサツキも降りきりました。
「途中でステイシー見つけたんだけれど、あれはそのままでよかったのかな?」
「んー? いいんじゃない?」
「そうか。どうするもう一滑りと行くかい? 時間的にはまだ余裕あるだろう?」
「そうだね。そうしよっか」
「賛成!」
その後みんなで何本か滑り、最後の滑りの時埋まっているステイシーを引っこ抜き、みんなで下山しました。
「いやー。まさかスノボできるとは思わなかったよ。スノウには感謝だね」
そうサツキが言うとお店からちょうど顔を出していたスノウと目が合いました。
「おっ! 結構しっかり作れてた道具でしょ?」
「あぁ。よくできている。楽しかったよ、ありがとう」
「いいよ。さてスノウも滑って来るかな。NPCちゃん来たし。またどこかで会おうね」
「世話になったね」
スノウは私達にぶんぶんと手を振りながらリフトに乗り込み上へ消えていきました。
「楽しかった、わ」
「マオがはまるのは意外だったかな?」
エルマが愛猫姫にそう言います。
「マオも、意外、よ? 運動苦手、だもの」
「人気があるスポーツなのも頷けるね。ところでステイシーはなぜ埋まっていたんだい?」
私も思っていた疑問をサツキが代わりにぶつけてくれました。
「んー? 話すと長くなるんだけどねー。簡潔に言うと、エルマに埋められて動けなかったー」
「どういうことだい?」
「あたしが火精霊を出して雪を溶かして、落とし穴を作って埋めた!」
「そういうことー。雪って重いねー。でも≪低体温≫とかになるかと思ったけど意外と温かかったー」
「まぁ、かまくらとか暖かいしね。時間もいい頃だし、食事にしたいんだが、生憎ここには広いレストランはないらしい。どうするか」
サツキの言う通り食事にちょうどいい時間なのですが、辺りにいいところがないなら仕方ありません。
「一度クルミのところに戻って、別の副都市に行くのも考えよう」
私がそう提案すると皆もそう思っていたのか、休憩所へと向かうことになりました。
「クルミ」
「あっ。チェリーおかえり。皆さんもおかえりなさい。出発しますか?」
「食事にしようと思ったんだけど、あまりいい食事所がなくてね。そう言うのがありそうな都市に行けないかい?」
サツキが言うと、クルミは少し考えて答えます。
「でしたら本都市か『光精の島』がいいのではないでしょうか。『光精の島』には行く方法が限られますが、フレンデールが飛べますので問題ありません」
「じゃぁそこにしようかな。お願いね」
「わかった。では皆様馬車にお乗りください」
クルミに言われ私達は馬車に乗り込み『光精の島 リリアンド』へ向かいます。
『光精の島 リリアンド』は島ということもあり、漁業が盛んなようです。
『水精の湖 アクアンティア』や先ほどの『氷精の海 シーブリージア』等よりも盛んですね。
休憩所の近くへ上陸していたので、すぐにフレンデールと馬車を預け、6人で食事処を探します。
途中で運よく精霊神像を見つけられたので接触しておきます。
いつもの画面ですね。
『精霊神像7/11』と出ます。あと4個で完了ですね。残るは聖、闇、無、それと木ですね。
「チェリーどうだった?」
エルマにそう聞かれます。
「できた。問題ないよ」
「そっか。ちょっと調べたんだけどここ案内所とか無いらしい」
「そうなの?」
「うん。だからクエストとかもないし、観光目当てのプレイヤーくらいしか来ないんだって」
「そうなんだ」
わりと小さな街でも案内所は設置されてることが多いのですが、珍しいですね。
「あそこに食事処があるようだ」
サツキが声をあげ、指をさします。
「じゃぁそこにいこっか」
「だね」
そちらに向かって歩き出します。
店の前につき、内部を覗くとそこそこ繁盛しているようでした。
「6人で入れるか不安だけれど、まぁ大丈夫だろうね」
そう言ったサツキが扉を開け、入っていきます。
「すまない。6人なんだが空いてるだろうか」
「あっ。はい大丈夫です。ではこちらへどうぞ」
従業員に案内され、席に着きます。
「ではこちらメニュー表です。お決まりになりましたらお知らせください」
「あぁ。ありがとう。少しいいかい?」
「なんでしょうか?」
「ここには案内所がないと聞いたんだが、本当かい?」
「ええ。そうですよ。ちょっと待ってくださいね。詳しい方を連れてきます」
そう言って従業員はその場を後にしました。
一分ほど経った頃、初老の男性がやってきました。
「おまたせした。案内所について聞きたいということだったか?」
「あぁ。いくら島とは言え案内所があると思ったのだが」
サツキがそう男性に問いかけます。
「無論、昔はあった。いまも無いわけではないのだ」
「どういうことだろうか」
「案内所はこの島が陸と離れた時に取り残されてしまった。その代わりに酒場が今は案内所の役割を兼ねている」
「そうなのか。一応の存在はあるのか」
「珍しい旅人さんだ。そんなことを聞かれたのは初めてだった。ここにはどちらにしろ必要のないものなのだが」
「必要ないとは?」
「依頼する者もおらんし、受けるものもおらん。必要があれば『シーブリージア』にいくだけだ」
「なるほど。すまないありがとう」
「気にすることはない。一つアドバイスだ。この島に夜はない。昼もない。感覚がおかしくなる前に陸に帰ったほうが良いぞ」
「ご忠告感謝する」
サツキが男性に返し、頭を少しだけ下げました。
サツキが会話している間に、私達は各々頼むものを決めていたので、サツキを待つはずだったのですがサツキはすぐに注文しました。
相変わらずサツキのメニュー決断力は高いですね。
基本海の幸が多かったですが、野菜と肉もあるようなので私達は結構迷ってしまったのですが。
注文した料理が到着し、私達は食べ始めます。
漁業が盛んなことも関係あるのか、他の副都市に比べて料理の味は濃く、私達プレイヤーからすると少し薄味に感じる程度で済みました。
「このあとはどうするつもりだい?」
サツキがそう聞いてきます。
「みんなが見たいところあったら行こうか」
「マオは、ないわ」
「僕もないよー」
「正直あたしもないかな」
そうですよね。本当に漁業しかないのです。光精霊の土地のはずなのですが、光精霊の理由が分かりません。水精霊と言われた方が納得できます。
「クルミはどこかある?」
「ないよ。ここから近いところだと本都市かな。でもそっちに行っちゃうと『精霊の森』と『聖精林』、『闇精林』は結構もどらなきゃいけない。チェリーは精霊神像探してるんだよね?」
「そうだよ」
「じゃぁ最後に本都市に戻ったほうがいいかな」
「どうして?」
「たぶんその方がいいかなって思っただけ」
「じゃぁそうする」
「『聖精林』と『闇精林』は都市がほとんど重なっていて、二体の精霊神像が並んでいるはずだから楽かな。そこによってから『精霊の森』に行くのがいいと思う」
「じゃぁそうしようかな」
「じゃぁ行こ。皆様もご準備ください」
フレンデールと馬車を預けた休憩所へと戻り、すぐに『光精の島』を出発しました。
to be continued...
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