121 / 259
第4章 精霊駆動
第4章32幕 チャーター<charter>
しおりを挟む
「ほらっ!」
エルマが右手を横なぎに振り、サツキに爪痕を残そうとします。
「早いね。でもチェリーより遅い」
サツキは左手の魔銃でエルマの腕を受け止めます。
「捕まえた!」
その手で魔銃を握りしめました。
「捕まれるのは予想外だ。でも」
タンっと音がし、エルマがお腹を押さえてうずくまります。
「魔銃には≪ディメンション・ショット≫があるからね」
しゅぅと音を立てエルマの身体から精霊が抜けていきます。
結界の力ですぐに傷はふさがっていましたがなかなかボロボロになっていたようです。
「いきなり実践は無理か……いてて……とりあえず感覚をつかんだよ」
「それはよかった。次は普通に魔法剣で打ち込んできてくれるかな?」
「そうする」
シャラっと音を立て、魔法剣を抜き去ったエルマがサツキに斬りかかり、それをサツキが魔銃で受け止める、というのをずっと繰り返します。
数十分もするとサツキの動きに変化が出てきます。
ただ防いでいた先ほどとは違い、次の動作を想定した動きに洗練されていったようです。
この分ならすぐに【称号】が取れるかもしれませんね。
ちらりとシャンプーとステイシーの方を見ます。
必死の形相で障壁を複数展開するステイシーと綺麗の姿勢のまま立っているシャンプーが見えます。
「張れたよー」
「では行きます。≪秘伝・貫通魔玉≫」
「あー持たないー。≪マテリアル・シールド≫」
「ふっ!」
「ぎゃー」
ステイシーが展開した障壁の中心を玉が貫通して進み、ステイシーの身体を貫きました。
「もう十分なんじゃないー? 貫通力凄いよー」
「そうでしょうか。でしたら次は高威力の方を試しますね」
「えー。まだやるのー?」
「もちろんです」
あっちはあっちで大変そうですね。
にしても物理障壁を無属性の玉でよくもまぁあんなにぶち破れますね。
高威力とか言っていたのでアレを貫通力じゃなくて純粋に威力だけに特化させたらえげつない火力が出そうです。
そして再びサツキとエルマの方に目線を戻すと、今度はサツキが格闘戦で押していました。
「もう少しで何かが見えそうだよ」
「それはよかった」
振られるエルマの剣を的確に受け止め、今は撃っていないようですが、撃つふりをしています。
なかなかかっこいいですね。
隅で読書している愛猫姫の隣に座り、ぼーっと全体の様子を確認しています。
先ほどから、一時間くらい経ったでしょうか。
サツキが両手を上にあげ、喜びを表しています。
「【称号】取れたの?」
座ったままサツキに聞きます。
「あぁ。チェリーもありがとう。これでやっとスタートラインにつけたよ」
そう言いながらサツキは【銃格闘士】の【称号】を装備しているようでした。
「おや。≪銃格闘≫が使えるようになりましたか?」
「あぁ。今やっとだけれどね」
「十分早い方です。私が子供の頃は数週間かかりました。では≪銃格闘≫を≪銃衝術≫にするため、少し遠出しましょうか。他の皆さんはご自由にお過ごしください。二、三日で戻ってきますので」
「泊りがけなのか。結構キツイ修行になりそうだね。ということだ。ワタシは数日留守にするよ。みんなでクエストでも受けてきたらどうだろうか」
「ステイシーさんへの報酬はサツキさんの特訓が終わってからでもよろしいでしょうか?」
「僕は構わないよー」
「ではそうさせていただきます。終わったら『アクアンティア』までお送りしますね」
「わかりました。でしたら私達4人でクエストでも受けて時間を潰すことにします」
「ありがとうございます」
「それと一つ聞いてもよろしいですか?」
私は他の都市のことが気になっていたので尋ねることにします。
「なんでしょう?」
「『アクアンティア』以外で近い副都市ってどこですか?」
「北に徒歩で30分ほど行ったところに『フレイミアン』が西に徒歩で40分ほど行ったところに『ウィンデール』が東に馬車で20分ほど行ったところに『アースバルド』という副都市がありますね。どこも辺境の副都市なので小さいですが」
「ありがとうございます」
「はい。ではまた」
そう言ってサツキを連れたシャンプーは去っていきました。
「チェリー何か気になることでも?」
「えっとね。精霊駆動式二輪車の獲得クエストだと思うんだけど、それで『エレスティアナ』の全部の都市にある精霊神像っていうのを探さないといけなくてね。時間があるときに行ってこようと思って」
「なるほど。お供するよん」
「マオ、も、行くわ」
「僕も他の都市見てみたいしー」
「ごめんね。ありがと」
「歩いていくの?」
エルマのその疑問も当然でしょうね。それは秘策あり、です。
「馬車をチャーターしてくる」
「へ?」
「≪テレポート≫で『アクアンティア』に戻って馬車をチャーターして戻って来るからまってて」
「お、おう」
「というわけで一度、部屋に置いた荷物とかは纏めておいてくれると嬉しい」
「わかった」
「わかったー」
「じゃぁちょっと行ってくるね。≪テレポート≫」
そして私は『アクアンティア』に戻ってきました。宿屋の前ですね。
一度宿屋に入り、馬車のチャーターができるかどうか聞きます。
「馬車の貸し切り、ですか。そうですね。貴族の方が来た際貸し切りをしてくれる組合があるのですが、一般の方に貸してくれるかどうかは……」
「あっ。なら大丈夫です。場所を教えてもらってもいいですか?」
「あっ。はい。出て左手に進みまして、大きな青い屋根の教会があります。そちらの右手にあります」
「すいません、ありがとうございます」
「いえいえ。ではよい旅を」
「はい」
私は宿屋を出て、言われた通り進みます。
少し歩くと青い屋根の教会が見えてきました。
こちらの右手だったはずですね。
右側を見ると確かに馬車が置いてあったのでここのことでしょう。
扉を開け、入ります。
「お邪魔します」
「はい。なにか?」
「馬車を出してもらいたいのですが」
「あいよ。ランクは?」
「えっと数日……二日くらい出してほしいのでほどほどのがいいですね。他の貴族の方が来た時に困るでしょうし」
「なら白馬と貴族馬車だな。御者はどうする?」
「御者もお願いします。経験がございませんので」
「あいよ。女がいいな。ちょっとまってろ」
そう言って店番らしき男性は奥に消えていきました。
馬具の販売所も兼ねているようで、見たこともないようなものがたくさん置いてあります。あれは帽子ですね。そのくらいはわかります。
「待たせたな。クルミだ」
「お初でございます。クルミと申します」
「チェリーです。馬車は何人乗りですか?」
「8人乗れる大きさまで用意できますが、貴族馬車ですと4人までです」
「貴族馬車にしていただこうと思ったのでちょうどいいです。ではよろしくお願いします」
「はい」
「お代は?」
「お代はその子に払え、俺はただの馬と馬車貸しだ」
「では馬と馬車のお代は?」
「それは御者から取っている」
「なるほど。ではお先に二日分の馬と馬車の貸出代払っておきますね。たりますか?」
10万金をカウンターに置きます。
「あぁ十分すぎる。二日で4万金だよ。残りはその子に払いな」
「わかりました。では前金としてお渡ししますね」
「いいんですか?」
「? 構いませんよ。道中の食事代や宿代も私が払いますから安心してください」
「ありがとうございます」
「では行きましょうか」
「待ってくれ。あんた何者だ?」
「しがない流れの魔導師ですよ」
私はそう言って、馬具屋を後にしました。
「フレンデール、よろしくね」
クルミはフレンデールという名の馬を撫で、御者台に飛び乗りました。
私も馬車に乗ります。
「行先はどちらにしますか?」
「まずは仲間が待っているので……えっと……」
なんて伝えればいいんだろう……。
シャンプーの屋敷じゃわからないでしょうし……。
「地名がわからないのですか? でしたら何か特徴を教えていただければ」
「元国家騎士団団長の魔銃使いさんのお孫さんが住んでいるところです」
流石に伝わらないか……。
「あっ! シャンプーさんのとこですね」
伝わった!
「そうです。よくわかりましたね」
「皆様似たような言い方でしたので」
なるほど。魔銃を使う人が他にも行っているかもしれませんしね。
少し会話をしながら仲間のいるシャンプー邸までの短い旅路を私は楽しんでいます。
to be continued...
エルマが右手を横なぎに振り、サツキに爪痕を残そうとします。
「早いね。でもチェリーより遅い」
サツキは左手の魔銃でエルマの腕を受け止めます。
「捕まえた!」
その手で魔銃を握りしめました。
「捕まれるのは予想外だ。でも」
タンっと音がし、エルマがお腹を押さえてうずくまります。
「魔銃には≪ディメンション・ショット≫があるからね」
しゅぅと音を立てエルマの身体から精霊が抜けていきます。
結界の力ですぐに傷はふさがっていましたがなかなかボロボロになっていたようです。
「いきなり実践は無理か……いてて……とりあえず感覚をつかんだよ」
「それはよかった。次は普通に魔法剣で打ち込んできてくれるかな?」
「そうする」
シャラっと音を立て、魔法剣を抜き去ったエルマがサツキに斬りかかり、それをサツキが魔銃で受け止める、というのをずっと繰り返します。
数十分もするとサツキの動きに変化が出てきます。
ただ防いでいた先ほどとは違い、次の動作を想定した動きに洗練されていったようです。
この分ならすぐに【称号】が取れるかもしれませんね。
ちらりとシャンプーとステイシーの方を見ます。
必死の形相で障壁を複数展開するステイシーと綺麗の姿勢のまま立っているシャンプーが見えます。
「張れたよー」
「では行きます。≪秘伝・貫通魔玉≫」
「あー持たないー。≪マテリアル・シールド≫」
「ふっ!」
「ぎゃー」
ステイシーが展開した障壁の中心を玉が貫通して進み、ステイシーの身体を貫きました。
「もう十分なんじゃないー? 貫通力凄いよー」
「そうでしょうか。でしたら次は高威力の方を試しますね」
「えー。まだやるのー?」
「もちろんです」
あっちはあっちで大変そうですね。
にしても物理障壁を無属性の玉でよくもまぁあんなにぶち破れますね。
高威力とか言っていたのでアレを貫通力じゃなくて純粋に威力だけに特化させたらえげつない火力が出そうです。
そして再びサツキとエルマの方に目線を戻すと、今度はサツキが格闘戦で押していました。
「もう少しで何かが見えそうだよ」
「それはよかった」
振られるエルマの剣を的確に受け止め、今は撃っていないようですが、撃つふりをしています。
なかなかかっこいいですね。
隅で読書している愛猫姫の隣に座り、ぼーっと全体の様子を確認しています。
先ほどから、一時間くらい経ったでしょうか。
サツキが両手を上にあげ、喜びを表しています。
「【称号】取れたの?」
座ったままサツキに聞きます。
「あぁ。チェリーもありがとう。これでやっとスタートラインにつけたよ」
そう言いながらサツキは【銃格闘士】の【称号】を装備しているようでした。
「おや。≪銃格闘≫が使えるようになりましたか?」
「あぁ。今やっとだけれどね」
「十分早い方です。私が子供の頃は数週間かかりました。では≪銃格闘≫を≪銃衝術≫にするため、少し遠出しましょうか。他の皆さんはご自由にお過ごしください。二、三日で戻ってきますので」
「泊りがけなのか。結構キツイ修行になりそうだね。ということだ。ワタシは数日留守にするよ。みんなでクエストでも受けてきたらどうだろうか」
「ステイシーさんへの報酬はサツキさんの特訓が終わってからでもよろしいでしょうか?」
「僕は構わないよー」
「ではそうさせていただきます。終わったら『アクアンティア』までお送りしますね」
「わかりました。でしたら私達4人でクエストでも受けて時間を潰すことにします」
「ありがとうございます」
「それと一つ聞いてもよろしいですか?」
私は他の都市のことが気になっていたので尋ねることにします。
「なんでしょう?」
「『アクアンティア』以外で近い副都市ってどこですか?」
「北に徒歩で30分ほど行ったところに『フレイミアン』が西に徒歩で40分ほど行ったところに『ウィンデール』が東に馬車で20分ほど行ったところに『アースバルド』という副都市がありますね。どこも辺境の副都市なので小さいですが」
「ありがとうございます」
「はい。ではまた」
そう言ってサツキを連れたシャンプーは去っていきました。
「チェリー何か気になることでも?」
「えっとね。精霊駆動式二輪車の獲得クエストだと思うんだけど、それで『エレスティアナ』の全部の都市にある精霊神像っていうのを探さないといけなくてね。時間があるときに行ってこようと思って」
「なるほど。お供するよん」
「マオ、も、行くわ」
「僕も他の都市見てみたいしー」
「ごめんね。ありがと」
「歩いていくの?」
エルマのその疑問も当然でしょうね。それは秘策あり、です。
「馬車をチャーターしてくる」
「へ?」
「≪テレポート≫で『アクアンティア』に戻って馬車をチャーターして戻って来るからまってて」
「お、おう」
「というわけで一度、部屋に置いた荷物とかは纏めておいてくれると嬉しい」
「わかった」
「わかったー」
「じゃぁちょっと行ってくるね。≪テレポート≫」
そして私は『アクアンティア』に戻ってきました。宿屋の前ですね。
一度宿屋に入り、馬車のチャーターができるかどうか聞きます。
「馬車の貸し切り、ですか。そうですね。貴族の方が来た際貸し切りをしてくれる組合があるのですが、一般の方に貸してくれるかどうかは……」
「あっ。なら大丈夫です。場所を教えてもらってもいいですか?」
「あっ。はい。出て左手に進みまして、大きな青い屋根の教会があります。そちらの右手にあります」
「すいません、ありがとうございます」
「いえいえ。ではよい旅を」
「はい」
私は宿屋を出て、言われた通り進みます。
少し歩くと青い屋根の教会が見えてきました。
こちらの右手だったはずですね。
右側を見ると確かに馬車が置いてあったのでここのことでしょう。
扉を開け、入ります。
「お邪魔します」
「はい。なにか?」
「馬車を出してもらいたいのですが」
「あいよ。ランクは?」
「えっと数日……二日くらい出してほしいのでほどほどのがいいですね。他の貴族の方が来た時に困るでしょうし」
「なら白馬と貴族馬車だな。御者はどうする?」
「御者もお願いします。経験がございませんので」
「あいよ。女がいいな。ちょっとまってろ」
そう言って店番らしき男性は奥に消えていきました。
馬具の販売所も兼ねているようで、見たこともないようなものがたくさん置いてあります。あれは帽子ですね。そのくらいはわかります。
「待たせたな。クルミだ」
「お初でございます。クルミと申します」
「チェリーです。馬車は何人乗りですか?」
「8人乗れる大きさまで用意できますが、貴族馬車ですと4人までです」
「貴族馬車にしていただこうと思ったのでちょうどいいです。ではよろしくお願いします」
「はい」
「お代は?」
「お代はその子に払え、俺はただの馬と馬車貸しだ」
「では馬と馬車のお代は?」
「それは御者から取っている」
「なるほど。ではお先に二日分の馬と馬車の貸出代払っておきますね。たりますか?」
10万金をカウンターに置きます。
「あぁ十分すぎる。二日で4万金だよ。残りはその子に払いな」
「わかりました。では前金としてお渡ししますね」
「いいんですか?」
「? 構いませんよ。道中の食事代や宿代も私が払いますから安心してください」
「ありがとうございます」
「では行きましょうか」
「待ってくれ。あんた何者だ?」
「しがない流れの魔導師ですよ」
私はそう言って、馬具屋を後にしました。
「フレンデール、よろしくね」
クルミはフレンデールという名の馬を撫で、御者台に飛び乗りました。
私も馬車に乗ります。
「行先はどちらにしますか?」
「まずは仲間が待っているので……えっと……」
なんて伝えればいいんだろう……。
シャンプーの屋敷じゃわからないでしょうし……。
「地名がわからないのですか? でしたら何か特徴を教えていただければ」
「元国家騎士団団長の魔銃使いさんのお孫さんが住んでいるところです」
流石に伝わらないか……。
「あっ! シャンプーさんのとこですね」
伝わった!
「そうです。よくわかりましたね」
「皆様似たような言い方でしたので」
なるほど。魔銃を使う人が他にも行っているかもしれませんしね。
少し会話をしながら仲間のいるシャンプー邸までの短い旅路を私は楽しんでいます。
to be continued...
0
お気に入りに追加
265
あなたにおすすめの小説
【第1章完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
ーOnly Life Onlineーで生産職中心に遊んでたらトッププレイヤーの仲間入り
星月 ライド
ファンタジー
親友の勧めで遊び、マイペースに進めていたら何故かトッププレイヤーになっていた!?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
注意事項
※主人公リアルチート
暴力・流血表現
VRMMO
一応ファンタジー
もふもふにご注意ください。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
モノ作りに没頭していたら、いつの間にかトッププレイヤーになっていた件
こばやん2号
ファンタジー
高校一年生の夏休み、既に宿題を終えた山田彰(やまだあきら)は、美人で巨乳な幼馴染の森杉保奈美(もりすぎほなみ)にとあるゲームを一緒にやらないかと誘われる。
だが、あるトラウマから彼女と一緒にゲームをすることを断った彰だったが、そのゲームが自分の好きなクラフト系のゲームであることに気付いた。
好きなジャンルのゲームという誘惑に勝てず、保奈美には内緒でゲームを始めてみると、あれよあれよという間にトッププレイヤーとして認知されてしまっていた。
これは、ずっと一人でプレイしてきたクラフト系ゲーマーが、多人数参加型のオンラインゲームに参加した結果どうなるのかと描いた無自覚系やらかしVRMMO物語である。
※更新頻度は不定期ですが、よければどうぞ
VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
いや、一応苦労してますけども。
GURA
ファンタジー
「ここどこ?」
仕事から帰って最近ハマってるオンラインゲームにログイン。
気がつくと見知らぬ草原にポツリ。
レベル上げとモンスター狩りが好きでレベル限界まで到達した、孤高のソロプレイヤー(とか言ってるただの人見知りぼっち)。
オンラインゲームが好きな25歳独身女がゲームの中に転生!?
しかも男キャラって...。
何の説明もなしにゲームの中の世界に入り込んでしまうとどういう行動をとるのか?
なんやかんやチートっぽいけど一応苦労してるんです。
お気に入りや感想など頂けると活力になりますので、よろしくお願いします。
※あまり気にならないように製作しているつもりですが、TSなので苦手な方は注意して下さい。
※誤字・脱字等見つければその都度修正しています。
春空VRオンライン ~島から出ない採取生産職ののんびり体験記~
滝川 海老郎
SF
新作のフルダイブVRMMOが発売になる。 最初の舞台は「チュートリ島」という小島で正式リリースまではこの島で過ごすことになっていた。
島で釣りをしたり、スライム狩りをしたり、探険したり、干物のアルバイトをしたり、宝探しトレジャーハントをしたり、のんびり、のほほんと、過ごしていく。
Select Life Online~最後にゲームをはじめた出遅れ組
瑞多美音
SF
福引の景品が発売分最後のパッケージであると運営が認め話題になっているVRMMOゲームをたまたま手に入れた少女は……
「はあ、農業って結構重労働なんだ……筋力が足りないからなかなか進まないよー」※ STRにポイントを振れば解決することを思いつきません、根性で頑張ります。
「なんか、はじまりの街なのに外のモンスター強すぎだよね?めっちゃ、死に戻るんだけど……わたし弱すぎ?」※ここははじまりの街ではありません。
「裁縫かぁ。布……あ、畑で綿を育てて布を作ろう!」※布を売っていることを知りません。布から用意するものと思い込んでいます。
リアルラックが高いのに自分はついてないと思っている高山由莉奈(たかやまゆりな)。ついていないなーと言いつつ、ゲームのことを知らないままのんびり楽しくマイペースに過ごしていきます。
そのうち、STRにポイントを振れば解決することや布のこと、自身がどの街にいるか知り大変驚きますが、それでもマイペースは変わらず……どこかで話題になるかも?しれないそんな少女の物語です。
出遅れ組と言っていますが主人公はまったく気にしていません。
○*○*○*○*○*○*○*○*○*○*○
※VRMMO物ですが、作者はゲーム物執筆初心者です。つたない文章ではありますが広いお心で読んで頂けたら幸いです。
※1話約2000〜3000字程度です。時々長かったり短い話もあるかもしれません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる