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第0章
夢の中4※
しおりを挟む「夏兄が気持ち良くなったことですし
次は後ろをほぐしていきますね♡」
ナカモトが親指と中指でパチンッと音を鳴らすと、頭上から透明な液体の入ったボトルがベッドへ落ちてきた。それを拾ったナカモトはボトルを開け中の液体を手に広げる。とろとろと粘液質のあるその液体を手で確認している様を俺は茫然と眺めた。
正直今のうちに逃げ出せば良いのだが、射精したことによる脱力感で体がうまく動かないし、頭もぼうとする。
あぁそうだ、こんなことしてる場合じゃないんだ。
春希……春希を探しにいかないと…。
「僕が目の前にいるのに考え事なんて余裕ですね」
無意識に起き上がろうとしていた体をナカモトが押し返す。
ぽふっと再びベッドに体を預けるとそのまま足の付け根を持ち上げられる。そして中途半端に履いていたスラックスとパンツを完全に足から抜き取られた。何も履いていない下半身が少し肌寒い。
「もう…いいだろ……俺は春希を探しにいきたいんだけど…」
「ダメです」
ナカモトはヒヤリと背筋が冷えるような言い方で俺を突き放す。
どうやら俺が自分以外のことを考えているのが気に食わないみたいだ。
ナカモトに膝裏に手を差し込まれると、太ももを腹にくっつくぐらい押し付けられる。
体が硬いのでめちゃくちゃ痛い。
「おい、ナカモト痛い」と言っているのにナカモトは聞き耳持たず、さらに足を押し付けた。
体は痛いし、それにこの格好……ちんこもケツも丸見えになってしまうじゃないか。既に萎えて小さくなっている自分のちんこが視界に入る。
「ははっ小さい穴ですね
僕のモノがちゃんと入るか不安になってきますよ」
「んぎッ」
ケツの穴に人差し指を差し込まれる。
本来入れるべきではない穴に無理やり指を突っ込まれ、俺は痛みで声を上げたが、ナカモトはさらに奥へと入れていった。
「んー当たり前ですが第一関節までしか入りませんね」
「い゛ッだいッナカモトッ抜いて」
乾いている穴に指を入れられるのは拷問に等しい。ゾリッと中を擦られるたびけつの穴が裂けているのではないかという恐怖を感じる。
痛い痛いと何度も声をあげていたら、ナカモトは諦めたのかグニグニと中をこじ開けるように動かしていた指を引き抜く。
安心して息を吐くがそれは束の間の休息だった。ナカモトがボトルを再び拾い上げる。
「ひんやりしますよ~」
ニコニコと明るさを取り戻したナカモトがボトルの先端をケツ穴に入れる。そしてブチュゥウッとケツ穴に向かって液体を流し込まれ、冷たさから俺の体が一気に冷え上がった。ブルルッと体が震え上がり全身に鳥肌が立つ。
「ッ寒い…」
「すみません温めればよかったですね
少し意地悪をしてしまいました」
コポッと入りきれなかった液体がケツ穴からこぼれ落ちる。それをナカモトは手で掬い上げると先ほどと同じように人差し指を穴に突っ込んだ。
「んぐッ」
「ローションで滑り良く入っていきますよ♡ほらほらっ♡」
ぐちゃぐちゃッと中で液体…ローションを掻き混ぜられる。
気持ち悪いまではいかないが違和感が半端ない。
中に入ってきているナカモトの指が異物でしかない。
「夏兄♡指がすっぽり収まりましたよ♡
分かりますか?ここですよ~♡」
「うっ…やめろっ」
グリグリと中を押されてもここが分かるわけないだろ。
ナカモトの指が奥の方へ入れば入るほどローションがケツから背筋へと垂れ落ちてきて不快だ。
「……うーん反応が思ったり良くないですね
じゃあ気を取り直して2本目いきますね♡」
これ以上はもういらない!
そんな思いを裏切って、グチィッと2本目の指がケツの穴へ入っていく。
かなり穴が緩んでいるのか痛みもなくすんなりと入っていった。
「もう指二本なんて余裕で飲み込んじゃっていますよ♡
僕の指はそんなに美味しいですか?♡」
「ッうっさい…」
「えーそんなこと言うんですか」
それなら…とナカモトは喋るのをやめ、中に入れた指を鉤爪のように折り曲げて何かを探すように中を押していく。
「んーどこでしょうか?」
「ッあ゛、はぁっ…」
グニグニと探るように中を弄られてじわじわと熱を感じる。先ほどまで冷え切っていたはずの体が少し赤みを帯びるぐらい温まっていた。
「ッ…ぁんっ…」
ナカモトがある一点を掠めると俺の口から甲高い声があがる。
ビリッと電気が走るような快感に思わずケツに力が入ってしまう。
やばい、今なんか一瞬気持ちよかった。
ドッドッドッと快感とはまた別の感情で鼓動が速くなる。ナカモトに気持ちが良いってバレたらかなりまずい。気づいてないよな?
伺うようにナカモトの方へ見る俺の視線とナカモトの視線がパチリッとかち合う。視線のあったナカモトは効果音にニタァとつくのではないかと思うぐらい悍ましい笑顔をこちらに向けた。
あ、これは手遅れだわ。
「んあッ」
「……もしかしてここですか?夏兄の気持ちいいところ♡」
ぐっぐっと一定のリズムで前立腺を押される。
その度に体が熱くなり変な声が出てしまう。
「ッぁ、んぅ、あぅ、ふッ」
「ふふっもっと喘いで良いんですよ♡ねっ♡」
「も、もうッいぃッそこッさわるのォやめろッ」
「夏兄の嘘つき♡もっともっーと触ってあげます♡」
「んぅうッぁあんっぅうっ」
継続して何度も何度も前立腺をしつこくと押され喘ぎ声も止まらない。
ケツの穴だけでこんなに気持ちよくなってしまう自分に恥ずかしさから顔が熱くなる。
快感を少しでも減らしたく唇を噛み締めて意識を逸らそうとするが、それを阻止するか如くナカモトにまた指を口に突っ込まれた。
「あがッ」
「もー!また唇噛もうとしましたね
そんなことする夏兄にはお仕置きです」
「えッ……ぁあぁあッあぁあッ?」
先ほどとは打って変わって力強くぐっーーッと前立腺を押されて、ビリビリっと電気が走ったかのような快感が身体中を巡る。
体が感じすぎているのかビクビクッと痙攣していた。
「気持ち良いですか?気持ち良いですよね♡
ほらおちんちんも気持ちよくてまた勃ってきましたよ♡」
言われて視線がちんこの方へいく。
シコシコっとナカモトに扱かれているちんこからトプっ…と精液が出ている。やばいやばいやばい、このままだとまた射精してしまう。
「ッちんこ、さわるのッやめろ…」
「えーしょうがないですね♡
やっぱり夏兄はけつまんこを弄ってもらいたいようですね♡」
違う、それもやめろ。と言う前にさらに指を増やされ、指をそれぞれバラバラに動かし中を掻き回される。掻き回す時に前立腺にも触れられるので、持続的に感じてしまう。
「んッ、んぅ、はっ、んん」
「あははっ……あーかわいい…♡」
ちゅっちゅっと唇に吸い付きながらナカモトは俺をじっと見つめる。
愛おしそうにこちらを見つめるナカモトに、何故か夢で見た春希を思い出した。
「夏兄好きですっ♡」
「あ゛ッ」
突然の告白に夢の春希とナカモトの姿が重なって見える。
やめろ違う…春希はこんなことをしない。しないはずだ。
だけど体は反応してしまい、好きとナカモトに言われるたびにビクッと体は痙攣した。
「んッ好きッ…好きッ夏兄ッ」
「ぁんッんんッんぅッん」
ナカモトは好きと言いながらキスを繰り返す。
何だこの甘ったるい空間。恋人でもない相手にこんなことされても鳥肌が立つだけなんだが。そのはずなのになんで気持ちよくなってるんだ。時折離される口から零れ落ちる自分の喘ぎ声に困惑を隠せない。
「んっはぁッあ゛んッ、な、ナカモトッ」
「ッん、んーっはっどうしましたか?」
「なッなんか、なんかきてる゛ッ」
「んっ…もうそろそろですかねっ…?」
「お゛っ、あっ、あ゛ーッ、まっ」
ブリュゥッと下品な音を立てながらケツ穴へさらにローションを流し込まれ、3本の指で丁寧に塗り込まれていく。塗り込まれている間も忘れずに前立腺を押される。
「ここ…1番気持ちいいですよね♡」
トントンッとノックするように前立腺を触られ、ビクビクっと体が跳ねた。
「あ゛もっ、おねが、やめてッ」
「やめてと言われましても…体はこんなに嬉しそうじゃないですか♡」
「あぁあ゛ッグリグリッすんなぁ ァッ!」
ゾワゾワッと先ほどから快感が止まらない。
このまま前立腺を触られ続けてしまったらダメになる気がする。
「ねッねぇッ手ェ止めてッ!」
「うーん…具体的に言ってもらわないと…どうすれば良いのですか?」
「…えッ」
ぐ、具体的?具体的にってなんだ。
というかさっきまでは言っていたことが通じていただろうが何で突然そんなことを…でも止めてくれるならこの際なんでもいい。グチュグチュッと触られ続けるケツ穴に意識を持ってかれないように必死に止まっている頭を動かす。そして俺は自分の中のプライドをへし折り震える口を開いた。
「…ッきそうだから…ッそこッ…触るのやめてッ…」
「声が小さすぎて何を言っているのか聞こえませんよ?」
こ、こいつッ!俺の精一杯の声が聞こえないだと!
俺はナカモトを睨みつけるが、ナカモトはニコニコと笑っており表情を全く崩さない。絶対聞こえてただろ、おい。
くそっと内心悪態をつき、未だに前立腺を軽く押し続けているナカモトにしがみついて耳元に唇を寄せる。これなら絶対聞こえるだろ。
「ッはァ…イッちゃいそうだからァ…気持ち良いッとこッ…触るのッやめてくれッ…」
「………ッ……分かりました……」
ナカモトはズルゥッと素直に中に入れていた指を抜く。
その感触にもピクっと反応してしまうのだが、前立腺を触る手がなくなり安堵する。
良かった…終わったんだ…。
とりあえず服を着なきゃと思い起き上がろうとするが、ナカモトがいて動けない。
いつまで経っても覆い被さるナカモトが待っていても退いてくれないので「おい退いてくれ」と言うが、ナカモトはぴくりとも動かない。
「ナカモト…?」
唐突にカチャカチャとベルトを外す音が聞こえる。
音のする方へ顔を向けると、チャックをジッーと下げるナカモトが目に入った。ナカモトの瞳に目を見開き驚いている俺が見える。それを認識するとナカモトは狐のように目を細め笑った。そしてボトムスからボロンッと赤黒く長いちんこが顔を出す。
「え、何で、まって…」
「……どうしてこんな美味しそうな状況でやめるなんて思いましたね?
……っはは…ダメですよ♡しっかりアクメきめましょうね♡」
クチッと音を立ててケツの穴にぴたりとちんこを当てがう。
あ、やだ、これじゃ、ほんとに、セックスに、
「あぁああぁあッあ゛ぁ」
「あはっ入っちゃいました♡」
グポォッと勢いよくナカモトのちんこが俺の中に入っていき、そのまま前立腺をグリィッと押され、目の前がチカチカする。
強い刺激に体の痙攣が止まらない。
「あ゛ッあ゛ッ」と言葉にならない声をあげ、あっけなくビュッと自分の顔へ射精した。
「はぁっ…♡トコロテンした上に自分に顔射なんて…えっちな人ですね♡」
ナカモトはそう言いながら俺の中に挿れたちんこを大きくした。
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