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第一部
9 約束の日
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明日は大友との約束の日だ。
緋紗にとってここ一ヶ月、短いような長いようなよくわからない期間だった。
あの一緒に過ごした時間をはっきりと強烈に思い出す時と、夢のようにぼんやりと感じるときが交互にある。
会う約束を交わしたが会えるのだろうか、まだ会う気があるのだろうか。
――自分でもよくわからない。
会ってまた一緒に過ごせても、あの一夜よりも熱くなれることがあるのだろうか、あの刺激的な時間が再び持てるのだろうか。
緋紗の中で期待と不安と興奮が混じり合っていた。――早く上がれますように。
普通に終われば待ち合わせの七時に余裕で間に合うが、明日から窯出しの案内をしているので客足次第だった。
ここの所の仕事は窯出しと作品の仕上げだったので、大友のことをぼんやり考えていてもなんとかこなせたが、もうそんな仕事の仕方はよくない。
帆布のトートバッグにグレーのハイネックのカットソーと黒のミモレ丈のフレアスカートを突っ込んで明日はすぐに家を飛び出せるようにしておく。ファッションにあまり関心がない上に仕事柄、粘土と灰にまみれている緋紗は無彩色の服が多い。
――下着は新しいのにしよう。
興奮するが悩むことのない緋紗はすぐに寝息を立てた。
直樹は岡山駅の改札口を抜け、表示通りに表口へと向かった。
もう夜の帳はすでに降りていて風もひんやりしているが、駅前は明るく賑やかで大勢の人が行きかっていた。
目印の桃太郎像はすぐわかった。
あたりには待ち合わせだろうか、独りでスマートフォンなどをいじっている男女がぽつぽついるが、見まわしても緋紗らしい女性はいない。
少し早い様で時計は六時五十分をさしている。
桃太郎像の足元は腰を掛けるのに便利そうな段になっており、とりあえず座って今日の講習会のことを思い出していた。
直樹は林業に必要な技術や資格はもうほとんど取得しているが、年に三回程度あちこちの講習会に出かけ新しい技術や考え方、方法を得て、また他県の森林を見に行っていた。
趣味と実益を兼ねた旅行のようなものだ。
同じようにあちこちの講習会に出ていて親しくなる人もいるのだが、そういう人たちは自分で林業を起こしたり、実家が林業でいよいよ自分が継ぐことになる人が多い。
そういう意味では直樹は異色かもしれない。
顔見知りに、「起業するんじゃないの?」と、たまに聞かれるが直樹には全くその気はなく森に行き木に触れることができれば良かった。
兄の颯介に欲のなさを指摘され『草食男子』とあきれられてしまうが、実際に自分自身でも不満なく今の生活に満足しているので『草食男子』なのかとも思う。
しかし以前の会社勤めのままだとこういう満ち足りた状態ではいられなかっただろう。
仕事の内容に不満もなく人間関係もとくに悪くはなかったが、いつもなにかしら乾いている感があり、
林業という仕事を知って簡単には飛び込めない雰囲気で自信もなかったが林業体験時に、ずっとここに居たいという気持ちが強く芽生えた。
初めて触る重機や木に登った時の高さには緊張したが、いつの間にか自然に馴染んでいた。
まずは三年と思って必要な技術や資格をとっていったが気づくと三年はあっという間に過ぎていて五年目になっている。
今ではこの仕事を辞めることも変えることも考えなかった。
それでも緋紗と出会ってからなんだか日々の色彩が彩度を増している気がすると、彼女のことを意識し始めたとき、目の前に息を切らせたボーイッシュな女の子が立っていた。
「よかった。いなかったらどうしようかと思った」
緋紗は上がり下がりする胸を押さえながら言った。
「たぶん来ると思って待ってたよ」
「今日に限って仕事が終わるのが遅くて」
「お疲れ様。おなか減ってる?」
「ああ。空いてます」
「なに食べようか」
――この恰好じゃなあ。
本当は瀬戸内海の鮮魚を扱った創作和食料理屋へ誘うつもりだったが緋紗は仕事帰りのままブルーのパーカーとジーンズ姿だ。
「えーと。この辺に美味しいラーメン屋さんがあります」
「いいね」
「じゃ。行きましょう。案内します」
――男子中学生みたいだな。
直樹はくすっと笑って緋紗の後姿を見た。
それなのにあの夜のせいか今日は最初からセクシーに見える。
少し倒錯めいたものがあるのかもしれない。
店構えはいたって普通で定食屋ぽく、テーブル席に客はまばらにいるようで二人は空いているカウンターに座る。
「もっとおしゃれなとこに誘いたかったんですけど」
咳払いしながら緋紗は小声で言った。
「ラーメン好きだよ」
微笑む大友に緋紗はもじもじした。
「ここラーメンはラーメンしかないです」
「そうなんだね」
「ひさちゃんは何にする?」
「私は大盛りで」
「じゃ僕も」
カウンターに声を掛けて大友が注文した。
「ラーメン大盛り二つと餃子二つ」
「あ……」
「嫌い?」
「いや、いえ。好きです」
ラーメンと餃子が運ばれてきた。
緋紗は躊躇せず麺を啜った。
大友は鶏がらの出汁であっさりとしたスープをきれいにレンゲですくって飲んでいる。
「美味しいね。食べやすくて」
「ここのラーメン人気なんですよ」
緋紗が食べている姿を大友は気持ちよく見つめた。
緋紗も大友があっという間に食べてしまうのをみて好感を持った。
長居をする店でもないので食べ終えるとすぐに出た。
「どうする?一杯飲む?」
大友に聞かれて緋紗はちょっと考えたが、「飲みたいです」と、答えた。
「じゃあこの前のバーでいいのかな」
「はい。あのお店あんまり気取ってないのでこの格好でもいいかな」
大友はなんとなく道を覚えてるらしく迷わずに歩く。
緋紗は本当は早く二人っきりになりたかったのだがさっき食べた餃子の匂いが気にかかるところだった。
バー『コリンズ』にすぐ着く。
階段をあがりながら今日はスニーカーだから大丈夫としっかり踏みしめた。
「こんばんはー」
「ああ女のお弟子さん。いらっしゃい」
大友も入った。
「こんばんは」
「ああー。キコリの人~」
――さすがマスター。
緋紗は人を覚えることが早いマスターにいつも感心する。
前と同じカウンターの席に腰かけた。
「二人で前回の続き?よく来てくれました。ごひいきにお願いしますね~」
長くバーを経営しているマスターは立ち入らないしおせっかいもないが話せば聞いてくれるしアドバイスもくれたりする。
「今日は何を差し上げましょ」
「僕はマティーニを」
「私も」
「了解です。しばしお待ちを」
おしぼりとミックスナッツを渡してカクテルの準備を始めた。
ここに寄ったのは良かったかもしれない。
ちょっとした前振りもあるほうがいいだろうと緋紗は思った。
「今日はなんの講習会だったんですか?」
「苗木の取り扱いについての講座だったよ」
「苗木?」
――おじさんたちが小さな芽を大事にするのか。
勝手な想像で少し愉快になった緋紗は緊張がほぐれてくる。
「うん。動物もそうかもしれないけど人工的に育てるってことはそれなりにデリケートな扱いをする必要があってね。種類によっても違うから簡単ではないんだ」
緋紗は単純そうに見えることに奥行きを感じて関心を持った。
「私は木を燃やす側なんですが、やっぱそういうのって森林破壊だと思います?」
いつも緋紗が疑問に感じていることだ。
「うーん。人って消費をせずにいられないからね。林業は育てた木材を売って成り立つ商売でもあるから使ってもらわないと困るよ。僕は破壊があっても新しく創造できればいいんじゃないかなと思ってる。消費も生産もなく変化しないってことがどうなのか想像つかないけどね」
緋紗も同意した。
作らずにはいられない。
作っては壊し、壊しては作る日々だった。
「なんか真面目な話してる?おまちどうさま」
マスターが冷気を感じるグラスを二つ持ってくる。
「いただきます」
大友はすぐにグラスに口を付けた。
陶器と違ったシャープなガラスの口辺が大友のクールな横顔にマッチする。
大友は緋紗のオリーブをかじる様に蠱惑的なものを感じている。
二人とも探る様に時間をかけて飲んだ。
「おかわりは?」
大友に聞かれたがもう緋紗には十分だった。
「ううん。もう今日はこれで」
「じゃ出よう」
「ごちそうさま」
大友が立ち上がり緋紗も後に続き、支払おうとしたが大友が、「いいよ」と、止めた。
「ありがとう。また寄ってよ~」
マスターの笑顔に見送られて店を出た。
緋紗にとってここ一ヶ月、短いような長いようなよくわからない期間だった。
あの一緒に過ごした時間をはっきりと強烈に思い出す時と、夢のようにぼんやりと感じるときが交互にある。
会う約束を交わしたが会えるのだろうか、まだ会う気があるのだろうか。
――自分でもよくわからない。
会ってまた一緒に過ごせても、あの一夜よりも熱くなれることがあるのだろうか、あの刺激的な時間が再び持てるのだろうか。
緋紗の中で期待と不安と興奮が混じり合っていた。――早く上がれますように。
普通に終われば待ち合わせの七時に余裕で間に合うが、明日から窯出しの案内をしているので客足次第だった。
ここの所の仕事は窯出しと作品の仕上げだったので、大友のことをぼんやり考えていてもなんとかこなせたが、もうそんな仕事の仕方はよくない。
帆布のトートバッグにグレーのハイネックのカットソーと黒のミモレ丈のフレアスカートを突っ込んで明日はすぐに家を飛び出せるようにしておく。ファッションにあまり関心がない上に仕事柄、粘土と灰にまみれている緋紗は無彩色の服が多い。
――下着は新しいのにしよう。
興奮するが悩むことのない緋紗はすぐに寝息を立てた。
直樹は岡山駅の改札口を抜け、表示通りに表口へと向かった。
もう夜の帳はすでに降りていて風もひんやりしているが、駅前は明るく賑やかで大勢の人が行きかっていた。
目印の桃太郎像はすぐわかった。
あたりには待ち合わせだろうか、独りでスマートフォンなどをいじっている男女がぽつぽついるが、見まわしても緋紗らしい女性はいない。
少し早い様で時計は六時五十分をさしている。
桃太郎像の足元は腰を掛けるのに便利そうな段になっており、とりあえず座って今日の講習会のことを思い出していた。
直樹は林業に必要な技術や資格はもうほとんど取得しているが、年に三回程度あちこちの講習会に出かけ新しい技術や考え方、方法を得て、また他県の森林を見に行っていた。
趣味と実益を兼ねた旅行のようなものだ。
同じようにあちこちの講習会に出ていて親しくなる人もいるのだが、そういう人たちは自分で林業を起こしたり、実家が林業でいよいよ自分が継ぐことになる人が多い。
そういう意味では直樹は異色かもしれない。
顔見知りに、「起業するんじゃないの?」と、たまに聞かれるが直樹には全くその気はなく森に行き木に触れることができれば良かった。
兄の颯介に欲のなさを指摘され『草食男子』とあきれられてしまうが、実際に自分自身でも不満なく今の生活に満足しているので『草食男子』なのかとも思う。
しかし以前の会社勤めのままだとこういう満ち足りた状態ではいられなかっただろう。
仕事の内容に不満もなく人間関係もとくに悪くはなかったが、いつもなにかしら乾いている感があり、
林業という仕事を知って簡単には飛び込めない雰囲気で自信もなかったが林業体験時に、ずっとここに居たいという気持ちが強く芽生えた。
初めて触る重機や木に登った時の高さには緊張したが、いつの間にか自然に馴染んでいた。
まずは三年と思って必要な技術や資格をとっていったが気づくと三年はあっという間に過ぎていて五年目になっている。
今ではこの仕事を辞めることも変えることも考えなかった。
それでも緋紗と出会ってからなんだか日々の色彩が彩度を増している気がすると、彼女のことを意識し始めたとき、目の前に息を切らせたボーイッシュな女の子が立っていた。
「よかった。いなかったらどうしようかと思った」
緋紗は上がり下がりする胸を押さえながら言った。
「たぶん来ると思って待ってたよ」
「今日に限って仕事が終わるのが遅くて」
「お疲れ様。おなか減ってる?」
「ああ。空いてます」
「なに食べようか」
――この恰好じゃなあ。
本当は瀬戸内海の鮮魚を扱った創作和食料理屋へ誘うつもりだったが緋紗は仕事帰りのままブルーのパーカーとジーンズ姿だ。
「えーと。この辺に美味しいラーメン屋さんがあります」
「いいね」
「じゃ。行きましょう。案内します」
――男子中学生みたいだな。
直樹はくすっと笑って緋紗の後姿を見た。
それなのにあの夜のせいか今日は最初からセクシーに見える。
少し倒錯めいたものがあるのかもしれない。
店構えはいたって普通で定食屋ぽく、テーブル席に客はまばらにいるようで二人は空いているカウンターに座る。
「もっとおしゃれなとこに誘いたかったんですけど」
咳払いしながら緋紗は小声で言った。
「ラーメン好きだよ」
微笑む大友に緋紗はもじもじした。
「ここラーメンはラーメンしかないです」
「そうなんだね」
「ひさちゃんは何にする?」
「私は大盛りで」
「じゃ僕も」
カウンターに声を掛けて大友が注文した。
「ラーメン大盛り二つと餃子二つ」
「あ……」
「嫌い?」
「いや、いえ。好きです」
ラーメンと餃子が運ばれてきた。
緋紗は躊躇せず麺を啜った。
大友は鶏がらの出汁であっさりとしたスープをきれいにレンゲですくって飲んでいる。
「美味しいね。食べやすくて」
「ここのラーメン人気なんですよ」
緋紗が食べている姿を大友は気持ちよく見つめた。
緋紗も大友があっという間に食べてしまうのをみて好感を持った。
長居をする店でもないので食べ終えるとすぐに出た。
「どうする?一杯飲む?」
大友に聞かれて緋紗はちょっと考えたが、「飲みたいです」と、答えた。
「じゃあこの前のバーでいいのかな」
「はい。あのお店あんまり気取ってないのでこの格好でもいいかな」
大友はなんとなく道を覚えてるらしく迷わずに歩く。
緋紗は本当は早く二人っきりになりたかったのだがさっき食べた餃子の匂いが気にかかるところだった。
バー『コリンズ』にすぐ着く。
階段をあがりながら今日はスニーカーだから大丈夫としっかり踏みしめた。
「こんばんはー」
「ああ女のお弟子さん。いらっしゃい」
大友も入った。
「こんばんは」
「ああー。キコリの人~」
――さすがマスター。
緋紗は人を覚えることが早いマスターにいつも感心する。
前と同じカウンターの席に腰かけた。
「二人で前回の続き?よく来てくれました。ごひいきにお願いしますね~」
長くバーを経営しているマスターは立ち入らないしおせっかいもないが話せば聞いてくれるしアドバイスもくれたりする。
「今日は何を差し上げましょ」
「僕はマティーニを」
「私も」
「了解です。しばしお待ちを」
おしぼりとミックスナッツを渡してカクテルの準備を始めた。
ここに寄ったのは良かったかもしれない。
ちょっとした前振りもあるほうがいいだろうと緋紗は思った。
「今日はなんの講習会だったんですか?」
「苗木の取り扱いについての講座だったよ」
「苗木?」
――おじさんたちが小さな芽を大事にするのか。
勝手な想像で少し愉快になった緋紗は緊張がほぐれてくる。
「うん。動物もそうかもしれないけど人工的に育てるってことはそれなりにデリケートな扱いをする必要があってね。種類によっても違うから簡単ではないんだ」
緋紗は単純そうに見えることに奥行きを感じて関心を持った。
「私は木を燃やす側なんですが、やっぱそういうのって森林破壊だと思います?」
いつも緋紗が疑問に感じていることだ。
「うーん。人って消費をせずにいられないからね。林業は育てた木材を売って成り立つ商売でもあるから使ってもらわないと困るよ。僕は破壊があっても新しく創造できればいいんじゃないかなと思ってる。消費も生産もなく変化しないってことがどうなのか想像つかないけどね」
緋紗も同意した。
作らずにはいられない。
作っては壊し、壊しては作る日々だった。
「なんか真面目な話してる?おまちどうさま」
マスターが冷気を感じるグラスを二つ持ってくる。
「いただきます」
大友はすぐにグラスに口を付けた。
陶器と違ったシャープなガラスの口辺が大友のクールな横顔にマッチする。
大友は緋紗のオリーブをかじる様に蠱惑的なものを感じている。
二人とも探る様に時間をかけて飲んだ。
「おかわりは?」
大友に聞かれたがもう緋紗には十分だった。
「ううん。もう今日はこれで」
「じゃ出よう」
「ごちそうさま」
大友が立ち上がり緋紗も後に続き、支払おうとしたが大友が、「いいよ」と、止めた。
「ありがとう。また寄ってよ~」
マスターの笑顔に見送られて店を出た。
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