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完結編
18 恋人たち
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一日の仕事が平穏に終わり、桃香が仕事を終える頃、黒彦が咳ばらいをしながらやってきた。
「鈴木さん、お疲れ様でした」
「店長、お疲れ様です」
「あの、鈴木さん――」
「はい」
黒彦が正式に付き合いを申し込もうとした矢先に、ガラッと戸が開き客が入ってきた。
「あ、いらっしゃいませ」
「――いらっしゃい」
「あの、店長。何か」
「いや、あのちょっと終わったら寄るから家にいて欲しい」
「え、あ、はい」
「あ、お客さんが呼んでる。じゃあ、お疲れ様」
「はい。お先に失礼します」
桃香はとりあえず帰宅し黒彦の来るのを待つことにした。
「なんだろう。何か改まってたみたい。それにしても今日ってドキドキしてたけど、いつも通りの店長だったなあ」
先日、気持ちを伝え合いデートもした。ソフトな口づけも交わし合っている。しかし勤務中にはそのような雰囲気は一切なかった。
「あ、もしかして。仕事中に私情を挟まないようにとか言いに来るのかな……」
神妙な雰囲気の黒彦を思い出すと、あまり浮かれることが出来なかった。それでも部屋に上がるかもしれないと思い掃除を始めることにした。
こざっぱりと整頓された頃チャイムが鳴り、桃香は短い距離を慌てて走る。
「はーい」
カチャリとドアを開けると黒彦が立っている。
「鈴木さん、ダメだよ。いきなりドアを開けたら。不審者だったら危ない」
「あ、そうですね。店長だと思ってたから……」
シュンとする桃香に黒彦はふっと笑って白い歯を見せた。
「ごめん。怒ったわけじゃないんだけど、心配になるから」
「ええ、気をつけます」
コホンと咳払いをして黒彦は口をつぐみ桃香の目を見つめる。
「鈴木さん」
「はい」
「ちゃんと言ってなかったけど、これから俺と付き合ってほしい」
「あ……」
「ダメかな?」
「だ、だ、ダメなんかじゃないです! 全然大丈夫です! オッケーです! いえ、こちらこそお願いします!」
「そっか。良かった」
優しい笑顔を見せる黒彦に桃香は頭がぼーっとなる。そして目の前が暗くなったと思ったら、そっと唇を重ねられていた。
「ん――」
以前より少しだけ熱っぽさを感じさせる口づけに、桃香はますます頭の芯がしびれていくような気持ちになった。
「じゃ、また明日。おやすみ。ちゃんと鍵かけて」
「は、はい」
軽く手を振りかえっていく黒彦の背中が見えなくなるまで見送り、桃香は部屋に入った。
「店長……。あれを言うために来てくれたんだ……」
安堵と嬉しい気持ちが同時に沸き上がり腰が抜けそうになった。
「はっ! 私と店長って恋人同士ってことよね」
しばらくしゃがみ込んだまま、うっとりとさっきの出来事を反芻した。
恋人同士になったにもかかわらず、勤務中はとくに甘い雰囲気も出さず、黒彦の事を考えてぼんやりすることもなく働いた。
勤務時間が終わり、黒彦に交代するとき桃香は客がいたらいけないと思いメモを渡した。
『お仕事が終わったら、またうちに来てもらえないですか? 鈴木』
黒彦は目で頷いて「お疲れ様」とレジに座った。桃香も他に何か言うこともせず頭を下げて書店を出る。そしてスーパーに寄り食材を買い込んだ。
久しぶりに手の込んだ料理を作り、並べるだけになったころ、チャイムが鳴った。
「はーい! あ、えっとどちら様ですか?」
「林です」
「よかった!」
扉を開けると黒彦も「ちゃんと聞いてくれたんだ」と喜んだ。
「あの、今日は上がってください」
「え、あ、うん。お邪魔します」
「どうぞ、どうぞ」
桃香は黒彦をテーブルにつかせ、料理を出し始める。
「あ、これ……」
「食べて、欲しいんです。嫌いなものあります?」
「いや、ないよ。どれもすごく美味そうだ」
「よかったー。じゃあ召し上がってください!」
「うん。いただきます」
いつも簡易食の黒彦に、桃香は温かい料理を食べさせたかった。
「あ、そうだ。店長って外国暮らし長いって聞いたんですけど、もしかしてフォークの方がいいですか? と言うか煮魚は箸かな……」
「いや、子供の頃はよく食べたし箸の方が好きだよ」
「そうなんですね」
「いい味だ。この金目鯛。この前食べた弁当も美味かったけど温かい料理はまた格別だ」
喜んで食べている黒彦を見て桃香はほっとする。
「あの、明日からも作っていいですか?」
「えっ。毎日? 大変だろう」
「いえ、全然大変じゃないです。私、毎日作ってるし。その、あの、私、店長の恋人で、いいんですよね?」
「ああ、勿論だ」
「恋人のご飯を作りたいだけなんです」
「そうか。ありがとう。嬉しいよ」
「好きなものとか食べたいものとかあります?」
「そうだなあ。今日みたいに和食がやっぱり好きかな」
「私もです」
これから毎日二人で食事をできるのだと思うと、桃香はますます満ち足りた気持ちになる。食事が終わると黒彦はスマートに席を立ち優しいキスをして帰っていった。こんな幸せで穏やかな日々が続いた。
職場では公私混同をしないようにと、個人的なことはメモでやり取りをされていた。黒彦が店長なので特に誰に遠慮することもないが、秘密の職場恋愛のようで、メモのやり取りは楽しい。桃香がレジに座るとメモがあった。
『明日は休みなので今夜は君を食事に誘いたい。場所はグランデホテル』
メモを手に取り桃香は二度見する。
「グランデホテル? そんないいところで。えーっと着ていく服あったかなあ」
このあたりでは一番高級なホテルなので、いつものようにちょっとおしゃれな格好と言うわけにはいかなかった。
「うーん。この前、結婚式に着た黒のドレスがいいかなあ。というかそれしかないかな。店長のキメっキメの恰好に合わせると」
以前、イサベラと出掛けていった黒彦の姿を思うと服装が限定されていた。
桃香はメモに『お待ちしてます』と残した。
桃香の推測通り、黒彦は艶やかなスーツできまっていた。
「黒も良く似合う」
黒彦に褒められ、グランデホテルに向かった。フォーマルな黒彦は人目を惹く。すらっとした長身に広い肩、漆黒の髪に端正な顔立ち。堂々とした態度は男女問わず魅了する。『黒曜書店』で毎日見ている桃香ですら、改めてうっとりと眺めてしまう。
「ん? どうかした?」
「あ、え、あ、なんでも――」
クールな表情が桃香に対しては緩み、優しい笑顔に変わる。
テーブルに着き、向かい合わせになるといつも以上に緊張する。
「あ、仕事帰りだから疲れてるかな」
「いえ、ホテルなのでちょっと緊張しちゃって……」
「そう。食前酒を飲めば落ち着くかな。何か飲みたいものある?」
「えーっと、何飲んだらいいんだろう?」
「そういえば、お酒は飲めるのだったかな」
「ええ。そんなに強くもないですけど」
「じゃあ俺が選ぼうか」
「お願いします」
テーブルに食前酒が置かれる。可愛らしいピンク色の飲み物だ。
「乾杯」
「乾杯」
そっと一口含むと優しい甘さと瑞々しさが弾ける。
「美味しい! これなんですか?」
「ベリーニ。桃とスパークリングワインのカクテルなんだ」
「桃と――」
「うん。君によく似合う」
「店長……」
目の前に端正な黒彦がいるだけでも夢のようなのに、さらに甘い台詞まである。桃香は思わず頬をつねるところだった。
だされた料理はどれも美しく上品で味は繊細だ。
食事と主に書籍に関する会話を楽しみ2人は楽しい時間を過ごす。ワインのおかげで緊張もほぐれ桃香は高揚感を味わっていた。
やがてデザートが運ばれてきた。
「わあっ。可愛いんだあー」
嬉しそうに宝石のようなデザートたちを眺める桃香に、黒彦は出来るだけ落ち着いた様子で告げる。
「鈴木さん。今夜、上に部屋を取ってあるんだ」
「え、へ、部屋?」
じっと見つめてくる漆黒の瞳に、桃香は吸い込まれそうだ。
「ゆっくり食べて」
「は、はい」
ゆっくりと言われたものの、桃香にはデザートを味わうことは残念ながらできなかった。これから黒彦と一緒に、一晩過ごすのだということに全神経が向かっていたからだった。
「鈴木さん、お疲れ様でした」
「店長、お疲れ様です」
「あの、鈴木さん――」
「はい」
黒彦が正式に付き合いを申し込もうとした矢先に、ガラッと戸が開き客が入ってきた。
「あ、いらっしゃいませ」
「――いらっしゃい」
「あの、店長。何か」
「いや、あのちょっと終わったら寄るから家にいて欲しい」
「え、あ、はい」
「あ、お客さんが呼んでる。じゃあ、お疲れ様」
「はい。お先に失礼します」
桃香はとりあえず帰宅し黒彦の来るのを待つことにした。
「なんだろう。何か改まってたみたい。それにしても今日ってドキドキしてたけど、いつも通りの店長だったなあ」
先日、気持ちを伝え合いデートもした。ソフトな口づけも交わし合っている。しかし勤務中にはそのような雰囲気は一切なかった。
「あ、もしかして。仕事中に私情を挟まないようにとか言いに来るのかな……」
神妙な雰囲気の黒彦を思い出すと、あまり浮かれることが出来なかった。それでも部屋に上がるかもしれないと思い掃除を始めることにした。
こざっぱりと整頓された頃チャイムが鳴り、桃香は短い距離を慌てて走る。
「はーい」
カチャリとドアを開けると黒彦が立っている。
「鈴木さん、ダメだよ。いきなりドアを開けたら。不審者だったら危ない」
「あ、そうですね。店長だと思ってたから……」
シュンとする桃香に黒彦はふっと笑って白い歯を見せた。
「ごめん。怒ったわけじゃないんだけど、心配になるから」
「ええ、気をつけます」
コホンと咳払いをして黒彦は口をつぐみ桃香の目を見つめる。
「鈴木さん」
「はい」
「ちゃんと言ってなかったけど、これから俺と付き合ってほしい」
「あ……」
「ダメかな?」
「だ、だ、ダメなんかじゃないです! 全然大丈夫です! オッケーです! いえ、こちらこそお願いします!」
「そっか。良かった」
優しい笑顔を見せる黒彦に桃香は頭がぼーっとなる。そして目の前が暗くなったと思ったら、そっと唇を重ねられていた。
「ん――」
以前より少しだけ熱っぽさを感じさせる口づけに、桃香はますます頭の芯がしびれていくような気持ちになった。
「じゃ、また明日。おやすみ。ちゃんと鍵かけて」
「は、はい」
軽く手を振りかえっていく黒彦の背中が見えなくなるまで見送り、桃香は部屋に入った。
「店長……。あれを言うために来てくれたんだ……」
安堵と嬉しい気持ちが同時に沸き上がり腰が抜けそうになった。
「はっ! 私と店長って恋人同士ってことよね」
しばらくしゃがみ込んだまま、うっとりとさっきの出来事を反芻した。
恋人同士になったにもかかわらず、勤務中はとくに甘い雰囲気も出さず、黒彦の事を考えてぼんやりすることもなく働いた。
勤務時間が終わり、黒彦に交代するとき桃香は客がいたらいけないと思いメモを渡した。
『お仕事が終わったら、またうちに来てもらえないですか? 鈴木』
黒彦は目で頷いて「お疲れ様」とレジに座った。桃香も他に何か言うこともせず頭を下げて書店を出る。そしてスーパーに寄り食材を買い込んだ。
久しぶりに手の込んだ料理を作り、並べるだけになったころ、チャイムが鳴った。
「はーい! あ、えっとどちら様ですか?」
「林です」
「よかった!」
扉を開けると黒彦も「ちゃんと聞いてくれたんだ」と喜んだ。
「あの、今日は上がってください」
「え、あ、うん。お邪魔します」
「どうぞ、どうぞ」
桃香は黒彦をテーブルにつかせ、料理を出し始める。
「あ、これ……」
「食べて、欲しいんです。嫌いなものあります?」
「いや、ないよ。どれもすごく美味そうだ」
「よかったー。じゃあ召し上がってください!」
「うん。いただきます」
いつも簡易食の黒彦に、桃香は温かい料理を食べさせたかった。
「あ、そうだ。店長って外国暮らし長いって聞いたんですけど、もしかしてフォークの方がいいですか? と言うか煮魚は箸かな……」
「いや、子供の頃はよく食べたし箸の方が好きだよ」
「そうなんですね」
「いい味だ。この金目鯛。この前食べた弁当も美味かったけど温かい料理はまた格別だ」
喜んで食べている黒彦を見て桃香はほっとする。
「あの、明日からも作っていいですか?」
「えっ。毎日? 大変だろう」
「いえ、全然大変じゃないです。私、毎日作ってるし。その、あの、私、店長の恋人で、いいんですよね?」
「ああ、勿論だ」
「恋人のご飯を作りたいだけなんです」
「そうか。ありがとう。嬉しいよ」
「好きなものとか食べたいものとかあります?」
「そうだなあ。今日みたいに和食がやっぱり好きかな」
「私もです」
これから毎日二人で食事をできるのだと思うと、桃香はますます満ち足りた気持ちになる。食事が終わると黒彦はスマートに席を立ち優しいキスをして帰っていった。こんな幸せで穏やかな日々が続いた。
職場では公私混同をしないようにと、個人的なことはメモでやり取りをされていた。黒彦が店長なので特に誰に遠慮することもないが、秘密の職場恋愛のようで、メモのやり取りは楽しい。桃香がレジに座るとメモがあった。
『明日は休みなので今夜は君を食事に誘いたい。場所はグランデホテル』
メモを手に取り桃香は二度見する。
「グランデホテル? そんないいところで。えーっと着ていく服あったかなあ」
このあたりでは一番高級なホテルなので、いつものようにちょっとおしゃれな格好と言うわけにはいかなかった。
「うーん。この前、結婚式に着た黒のドレスがいいかなあ。というかそれしかないかな。店長のキメっキメの恰好に合わせると」
以前、イサベラと出掛けていった黒彦の姿を思うと服装が限定されていた。
桃香はメモに『お待ちしてます』と残した。
桃香の推測通り、黒彦は艶やかなスーツできまっていた。
「黒も良く似合う」
黒彦に褒められ、グランデホテルに向かった。フォーマルな黒彦は人目を惹く。すらっとした長身に広い肩、漆黒の髪に端正な顔立ち。堂々とした態度は男女問わず魅了する。『黒曜書店』で毎日見ている桃香ですら、改めてうっとりと眺めてしまう。
「ん? どうかした?」
「あ、え、あ、なんでも――」
クールな表情が桃香に対しては緩み、優しい笑顔に変わる。
テーブルに着き、向かい合わせになるといつも以上に緊張する。
「あ、仕事帰りだから疲れてるかな」
「いえ、ホテルなのでちょっと緊張しちゃって……」
「そう。食前酒を飲めば落ち着くかな。何か飲みたいものある?」
「えーっと、何飲んだらいいんだろう?」
「そういえば、お酒は飲めるのだったかな」
「ええ。そんなに強くもないですけど」
「じゃあ俺が選ぼうか」
「お願いします」
テーブルに食前酒が置かれる。可愛らしいピンク色の飲み物だ。
「乾杯」
「乾杯」
そっと一口含むと優しい甘さと瑞々しさが弾ける。
「美味しい! これなんですか?」
「ベリーニ。桃とスパークリングワインのカクテルなんだ」
「桃と――」
「うん。君によく似合う」
「店長……」
目の前に端正な黒彦がいるだけでも夢のようなのに、さらに甘い台詞まである。桃香は思わず頬をつねるところだった。
だされた料理はどれも美しく上品で味は繊細だ。
食事と主に書籍に関する会話を楽しみ2人は楽しい時間を過ごす。ワインのおかげで緊張もほぐれ桃香は高揚感を味わっていた。
やがてデザートが運ばれてきた。
「わあっ。可愛いんだあー」
嬉しそうに宝石のようなデザートたちを眺める桃香に、黒彦は出来るだけ落ち着いた様子で告げる。
「鈴木さん。今夜、上に部屋を取ってあるんだ」
「え、へ、部屋?」
じっと見つめてくる漆黒の瞳に、桃香は吸い込まれそうだ。
「ゆっくり食べて」
「は、はい」
ゆっくりと言われたものの、桃香にはデザートを味わうことは残念ながらできなかった。これから黒彦と一緒に、一晩過ごすのだということに全神経が向かっていたからだった。
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