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完結編
3 後半戦
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食後のお茶を飲みながら、桃香はくつろぐ黒彦に自信はどうか尋ねた。
「理沙が相手じゃちょっと厄介だな」
「ですね。理沙さん強いもんなー」
「まあ、勝機がないわけじゃない」
「えー。卑怯なことしないでくださいよ?」
「むっ。そんなことはしない」
「理沙さんはなんてったって正統派なんだし。女性なのに武器もアイテムも使わないなんて、さすが!」
「まあな」
理沙はバトルスーツすら最初は着ないと言っていた。しかしそれでは男たちが本気で戦えないということで渋々承知した。
「理沙さんを怪我させたりしないでくださいよー」
「だからバトルスーツがあるだろう。こっちが病院送りになりそうだ」
「うふふっ。でも黒彦さんの強いところも見たいな」
「フッ。まあ善戦してくるさ」
試合開始10分前になり、選手は控室へ向かい、見学者は競技台の周りを距離をとってぐるりと取り囲んだ。
準決勝の第九試合は緑丸と黄雅の対決だ。
「まさか黄雅が上がってくるなんてなあ」
「もちろん強いんだけどさ」
実力が決して低いわけではない黄雅だが、遠慮がちなのでここまで来るのが意外であった。菜々子の存在が彼を変えつつあるのかもしれない。
緑丸の力強く早い手刀に、黄雅は鋭い蹴りで応戦する。一つ一つのパフォーマンスが優雅で見る者を魅了する黄雅に、会場の女性たちは母親たちも含め黄色い歓声を上げる。
「黄雅くーん! 素敵ー」
「だめー、逃げて―」
「ちょっと顔攻撃しないでよー」
女性たちの応援が黄雅一色になり、男たちは苦笑する。
「これさー。小学校の頃の運動会みたいじゃね?」
「懐かしいなあ。いつもこんな感じだったよな」
「まったくだ。いつも最後は黄雅への声援のみになったよな」
まるで緑丸は悪役のようだ。しかし分があったのは緑丸だ。手刀から重い蹴りに変え黄雅に放つ。黄雅は腕を交差させ防いだが、重さに耐えきれず場外へ落ちてしまった。
「あーあ!」
「ざーんねんっ」
「黄雅くん怪我してないかしら?」
女性たちの残念そうな声と拍手に見送られ黄雅は退場した。
続いて第十試合は黒彦と理沙だ。なんでもありの戦いであれば黒彦に軍配が上がりそうだが、今回は武術会ということで理沙が少し優位だと皆思っている。ただ黒彦はなぜか一人だけ発勁を放つことが出来るのだ。熟練者である緑丸と理沙でもまだ放つことが出来ない。緑丸の祖父、高橋朱雀に言わせると、緑丸と理沙は腕力に重きが置かれ力み過ぎらしい。黒彦はバランスが取れているそうだ。更に熟練者になると、朱雀やその門下生の母親たちのように氣を発するまでに到るのだ。
競技台に上った黒彦と理沙は礼をしてお互い間合いをとった。じりじりと動くような動かないような二人に周囲は息をのんで見守る。
先に動いた黒彦の蹴りをいなして、後ろに飛んだ理沙が手首を合わせた。カチっと小さな金属音がする。
「シールドオン!」
「なに!?」
まさかのシールドを理沙は装備していた。
「貴様がアイテムを使用するとはな……」
「ふふふっ。黒彦、女性に優しいようなので使用させてもらった。どうしても勝ちたいのでな」
「どうやら本気を出さねばならないようだな……」
会場も騒めく。
「これどうなるのかしら?」
「黒彦ちゃんも本気みたいねえ」
「でもほら、あの子優しいから」
今度は理沙からの攻撃が始まる。切れのいい手刀は黒彦の急所を的確に突こうとする。
「くっ! じり貧だな」
やむを得ぬと黒彦は呼吸を整え始め、理沙に向かって発勁を撃ち込んだ。
「はあああっ!」
「くぅっ!」
「むっ!」
シールドで黒彦の攻撃は半減し、理沙は倒れることも後退することもなかった。
「ヌンチャクじゃなくて、それを選んだ理由がこれか」
「そうだ。黒彦からの発勁を防ぐためのものだ」
しばらく戦いは膠着するが、やはり体力の勝る理沙の粘り勝ちとなった。
「参った……」
「ふふっ。黒彦。さすがだったな。だが私も緑丸以外に負けるわけにはいかないからな」
「確かにな。じゃ次も頑張ってくれ。アディオス」
理沙の体力を考慮ししばらく休憩時間が入り、いよいよ決勝戦がやってきた。
最後の決勝戦、緑丸対理沙の戦いがいよいよ始まる。二人は大会が始まってから一言も口をきいていなかった。一番の体格差の戦いになる。お互いを見つめ合う瞳は情熱的で、誰も間に入ることが出来ないほどだ。決勝が始まる前に朱雀はお互いに、体調の変化やルールについての確認をとる。
「いつでも開始してくれていい」
「理沙ちゃんは武器やアイテムはいいのかの?」
「ああ、バトルスーツを脱いでもいいくらいだ」
「ヌンチャク使ってもいんじゃぞ?」
朱雀の問いかけに、理沙は静かに見つめてくる緑丸に視線を合わせたまま答える。
「あたしのすべてをこの拳にかける!!!」
「ふむ。じゃ、礼をしたら開始じゃ!」
こうして最後の戦いが始まる。
重い打撃と鋭い突きの応戦に会場は息をのみ見守る。観客は皆、手に汗を握りながら観戦している。
「以前よりすごくなってないですか?」
「ああ、特に理沙が強くなってる」
理沙と戦った黒彦は、先ほどの戦いを思い出し実感を込めて言う。しかしやはり緑丸だろうか。わずかながら理沙が後退している。
「あー。理沙さんが押されてきちゃってるー」
「うーん。挽回はないか……」
そろそろ緑丸が決めるだろうと皆が思った瞬間、理沙の身体がゆらりと揺れた。
「はああああああっ!!!」
「ぐああぁっ!」
両手を伸ばした理沙は、緑丸の胸を激しく押し出した。
「むっ。あれは……」
「えー。すっごーい!」
理沙が発勁を放ったのだ。威力はすさまじく緑丸の背中が後ろにそらされ、倒れそうになった。どうやら黒彦との戦いでコツをつかんだようだった。
「格闘センスが抜群だな。先祖に魔族でもいるのか……」
緑丸も呆気にとられたがすぐに体勢を立て直す。発勁のおかげで理沙が優位に立ったかのように見えた。しかし緑丸もここで簡単に終わらなかった。
息をも付かせぬ攻防ののち、理沙が放つ発勁に対し緑丸はなんとカウンターをとった。
「くあああっ!」
「ぐうっ!」
凄まじい威力により、お互いが弾き飛ばされ両者同時に場外へと落ちる。満身創痍の状態で理沙は片足をつき、緑丸も両手で足を揉みながら支えている。
高橋朱雀が高らかに宣言する。
「競技台に戻り、勝利宣言したものを勝ちにする!」
ざわっと騒めく会場はすぐ鎮まり、二人の動向を見守る。荒い息をしながら足を引きずり、二人同時に競技台に手をかける。
同時に立ち上がったように見えたが、緑丸はまたしゃがみ込んでしまった。
「優勝したもんねっー!」
理沙は両手を振り上げ声を絞った。
「勝者! 高村理沙!」
朱雀の一声に会場は歓声に満ち、理沙を祝福した。赤斗が理沙と緑丸に体力回復ジュースを渡し飲ませると、たちまち二人の体力が回復した。
「さて、勝者に感想を聞いてみるかの。どうじゃ、理沙ちゃん」
「ありがとう。これで天国の玄武じいちゃんに報告が出来る」
「うんうん。まったく強い孫娘を持ったのお」
「ほれ、緑丸はどうじゃったかの」
「完敗だ。本当に強かった」
「ありがとう緑丸」
「うんうん。常に格闘家である理沙ちゃんと、治療師であるロクとの差が出来たかもしれんのう」
「また修行するよ」
「ああ、また戦いたい」
「そうじゃのう。また第二回も開催するかの」
天下一武術会はまた開催されることとなり、また楽しみが増えた。母親たちも、参加しようかしらと色めき立つ。
そこへ茉莉が問題発言をする。
「緑丸さんが理沙さんを倒せないと結婚できませんものねえー」
「え?」
「なに!?」
「むむっ!」
理沙は自分を打ち負かした男と結婚することになっているのだ。
「えーっと、それは……。あーっと私はグリーンシャドウと結婚するんだ……」
しどろもどろになりながら理沙は言い訳をする。朱雀が緑丸の肩をポンと叩く。
「今度は勝たんとな。ふぉーっふぉっふぉ」
こうして無事『第一回 天下一武術会』は終わりを告げた。
「理沙が相手じゃちょっと厄介だな」
「ですね。理沙さん強いもんなー」
「まあ、勝機がないわけじゃない」
「えー。卑怯なことしないでくださいよ?」
「むっ。そんなことはしない」
「理沙さんはなんてったって正統派なんだし。女性なのに武器もアイテムも使わないなんて、さすが!」
「まあな」
理沙はバトルスーツすら最初は着ないと言っていた。しかしそれでは男たちが本気で戦えないということで渋々承知した。
「理沙さんを怪我させたりしないでくださいよー」
「だからバトルスーツがあるだろう。こっちが病院送りになりそうだ」
「うふふっ。でも黒彦さんの強いところも見たいな」
「フッ。まあ善戦してくるさ」
試合開始10分前になり、選手は控室へ向かい、見学者は競技台の周りを距離をとってぐるりと取り囲んだ。
準決勝の第九試合は緑丸と黄雅の対決だ。
「まさか黄雅が上がってくるなんてなあ」
「もちろん強いんだけどさ」
実力が決して低いわけではない黄雅だが、遠慮がちなのでここまで来るのが意外であった。菜々子の存在が彼を変えつつあるのかもしれない。
緑丸の力強く早い手刀に、黄雅は鋭い蹴りで応戦する。一つ一つのパフォーマンスが優雅で見る者を魅了する黄雅に、会場の女性たちは母親たちも含め黄色い歓声を上げる。
「黄雅くーん! 素敵ー」
「だめー、逃げて―」
「ちょっと顔攻撃しないでよー」
女性たちの応援が黄雅一色になり、男たちは苦笑する。
「これさー。小学校の頃の運動会みたいじゃね?」
「懐かしいなあ。いつもこんな感じだったよな」
「まったくだ。いつも最後は黄雅への声援のみになったよな」
まるで緑丸は悪役のようだ。しかし分があったのは緑丸だ。手刀から重い蹴りに変え黄雅に放つ。黄雅は腕を交差させ防いだが、重さに耐えきれず場外へ落ちてしまった。
「あーあ!」
「ざーんねんっ」
「黄雅くん怪我してないかしら?」
女性たちの残念そうな声と拍手に見送られ黄雅は退場した。
続いて第十試合は黒彦と理沙だ。なんでもありの戦いであれば黒彦に軍配が上がりそうだが、今回は武術会ということで理沙が少し優位だと皆思っている。ただ黒彦はなぜか一人だけ発勁を放つことが出来るのだ。熟練者である緑丸と理沙でもまだ放つことが出来ない。緑丸の祖父、高橋朱雀に言わせると、緑丸と理沙は腕力に重きが置かれ力み過ぎらしい。黒彦はバランスが取れているそうだ。更に熟練者になると、朱雀やその門下生の母親たちのように氣を発するまでに到るのだ。
競技台に上った黒彦と理沙は礼をしてお互い間合いをとった。じりじりと動くような動かないような二人に周囲は息をのんで見守る。
先に動いた黒彦の蹴りをいなして、後ろに飛んだ理沙が手首を合わせた。カチっと小さな金属音がする。
「シールドオン!」
「なに!?」
まさかのシールドを理沙は装備していた。
「貴様がアイテムを使用するとはな……」
「ふふふっ。黒彦、女性に優しいようなので使用させてもらった。どうしても勝ちたいのでな」
「どうやら本気を出さねばならないようだな……」
会場も騒めく。
「これどうなるのかしら?」
「黒彦ちゃんも本気みたいねえ」
「でもほら、あの子優しいから」
今度は理沙からの攻撃が始まる。切れのいい手刀は黒彦の急所を的確に突こうとする。
「くっ! じり貧だな」
やむを得ぬと黒彦は呼吸を整え始め、理沙に向かって発勁を撃ち込んだ。
「はあああっ!」
「くぅっ!」
「むっ!」
シールドで黒彦の攻撃は半減し、理沙は倒れることも後退することもなかった。
「ヌンチャクじゃなくて、それを選んだ理由がこれか」
「そうだ。黒彦からの発勁を防ぐためのものだ」
しばらく戦いは膠着するが、やはり体力の勝る理沙の粘り勝ちとなった。
「参った……」
「ふふっ。黒彦。さすがだったな。だが私も緑丸以外に負けるわけにはいかないからな」
「確かにな。じゃ次も頑張ってくれ。アディオス」
理沙の体力を考慮ししばらく休憩時間が入り、いよいよ決勝戦がやってきた。
最後の決勝戦、緑丸対理沙の戦いがいよいよ始まる。二人は大会が始まってから一言も口をきいていなかった。一番の体格差の戦いになる。お互いを見つめ合う瞳は情熱的で、誰も間に入ることが出来ないほどだ。決勝が始まる前に朱雀はお互いに、体調の変化やルールについての確認をとる。
「いつでも開始してくれていい」
「理沙ちゃんは武器やアイテムはいいのかの?」
「ああ、バトルスーツを脱いでもいいくらいだ」
「ヌンチャク使ってもいんじゃぞ?」
朱雀の問いかけに、理沙は静かに見つめてくる緑丸に視線を合わせたまま答える。
「あたしのすべてをこの拳にかける!!!」
「ふむ。じゃ、礼をしたら開始じゃ!」
こうして最後の戦いが始まる。
重い打撃と鋭い突きの応戦に会場は息をのみ見守る。観客は皆、手に汗を握りながら観戦している。
「以前よりすごくなってないですか?」
「ああ、特に理沙が強くなってる」
理沙と戦った黒彦は、先ほどの戦いを思い出し実感を込めて言う。しかしやはり緑丸だろうか。わずかながら理沙が後退している。
「あー。理沙さんが押されてきちゃってるー」
「うーん。挽回はないか……」
そろそろ緑丸が決めるだろうと皆が思った瞬間、理沙の身体がゆらりと揺れた。
「はああああああっ!!!」
「ぐああぁっ!」
両手を伸ばした理沙は、緑丸の胸を激しく押し出した。
「むっ。あれは……」
「えー。すっごーい!」
理沙が発勁を放ったのだ。威力はすさまじく緑丸の背中が後ろにそらされ、倒れそうになった。どうやら黒彦との戦いでコツをつかんだようだった。
「格闘センスが抜群だな。先祖に魔族でもいるのか……」
緑丸も呆気にとられたがすぐに体勢を立て直す。発勁のおかげで理沙が優位に立ったかのように見えた。しかし緑丸もここで簡単に終わらなかった。
息をも付かせぬ攻防ののち、理沙が放つ発勁に対し緑丸はなんとカウンターをとった。
「くあああっ!」
「ぐうっ!」
凄まじい威力により、お互いが弾き飛ばされ両者同時に場外へと落ちる。満身創痍の状態で理沙は片足をつき、緑丸も両手で足を揉みながら支えている。
高橋朱雀が高らかに宣言する。
「競技台に戻り、勝利宣言したものを勝ちにする!」
ざわっと騒めく会場はすぐ鎮まり、二人の動向を見守る。荒い息をしながら足を引きずり、二人同時に競技台に手をかける。
同時に立ち上がったように見えたが、緑丸はまたしゃがみ込んでしまった。
「優勝したもんねっー!」
理沙は両手を振り上げ声を絞った。
「勝者! 高村理沙!」
朱雀の一声に会場は歓声に満ち、理沙を祝福した。赤斗が理沙と緑丸に体力回復ジュースを渡し飲ませると、たちまち二人の体力が回復した。
「さて、勝者に感想を聞いてみるかの。どうじゃ、理沙ちゃん」
「ありがとう。これで天国の玄武じいちゃんに報告が出来る」
「うんうん。まったく強い孫娘を持ったのお」
「ほれ、緑丸はどうじゃったかの」
「完敗だ。本当に強かった」
「ありがとう緑丸」
「うんうん。常に格闘家である理沙ちゃんと、治療師であるロクとの差が出来たかもしれんのう」
「また修行するよ」
「ああ、また戦いたい」
「そうじゃのう。また第二回も開催するかの」
天下一武術会はまた開催されることとなり、また楽しみが増えた。母親たちも、参加しようかしらと色めき立つ。
そこへ茉莉が問題発言をする。
「緑丸さんが理沙さんを倒せないと結婚できませんものねえー」
「え?」
「なに!?」
「むむっ!」
理沙は自分を打ち負かした男と結婚することになっているのだ。
「えーっと、それは……。あーっと私はグリーンシャドウと結婚するんだ……」
しどろもどろになりながら理沙は言い訳をする。朱雀が緑丸の肩をポンと叩く。
「今度は勝たんとな。ふぉーっふぉっふぉ」
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