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告白はお酒の席で⑤
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同じ意味の好きだった。両思いだった。それに椎原が思い当たったとき、もう一度岡地が唇を合わせてきたから背中に腕を回した。抱き寄せて、体と体を合わせてキスをする。どれだけ密着しても胸の膨らみは当たらず、女の体に比べて幅広くて抱き込むのに苦労する、それなのに。
「ほら~……勃った」
言わんこっちゃない、と椎原が主張すると、岡地が椎原の手を取る。スラックスの上から、自分のものを触らせる。
「俺はあと少し」
「勃たせていいの?」
「いい」
いいんだ。本当にこいつ、俺のこと好きなんだ。岡地の体が反応してるのが分かり、椎原は熱くなる。スラックスのジッパーに沿って中のものをなぞると、少し大きくなってるのが分かる。岡地も椎原の同じ部分に手を当てるが、椎原の方はもう服の上からでも分かるくらいだ。ぐっと握ると、「痛い痛い」と椎原が止めた。岡地は手を上に移動させてベルトをゆるめる。
「あー……なんか……」
衣擦れの音と、かちゃかちゃと金具が合わさる音。椎原の首筋に顔を埋めて服を脱がせる岡地の流れ作業に合わせ、椎原も岡地の服に手を入れる。すると岡地がもっと触っていいと言わんばかりに自分で服を脱いだ。ジャケットを脱ぎ捨て、シャツの前のボタンを開く。そのために少し体が離れるのが惜しくて、椎原は岡地の顔を触り、指で唇を、手で首筋を撫でる。
「……なんか?」
サラッとした質感のインナーの中に手を入れて、椎原は岡地の腹筋を触る。そのままめくりあげるように手を移動させて自分の体を触る椎原に、岡地は言いかけた言葉の続きを聞く。
「なんか……たまんねぇなって思って。えろいじゃん」
「そりゃ良かった」
男同士、体を触り合ってるだけなのにちゃんと興奮する。それが良かったと岡地は言う。躊躇いもせずに岡地のパンツの中にまで椎原は手を入れる。
「お前も脱げよ」
「んー……てか、ここですんの?」
自分からも触っておきながら、椎原は改めて今の状況を確認する。勃たせていいと言われたから、何となくそうしようとしてる。椎原からキスをして、今度は自分の方からも舌を合わせていると、岡地が引き続き椎原の服を脱がせて、ボトムが床に落ちる。その間も椎原が岡地のものを直接触っていたから、ドサッと捨てたように床に当たる音がした。
口を離して、はあ、と熱いため息をつく岡地を見てると、椎原はこれ以上のことがしたくなる。
「ベッド行きたい」
「もう勃った」
「えー、あー、ほら……気持ちよくなっちゃうじゃん」
岡地が椎原のパンツを下ろし、反り勃つものを自分のと合わせる。そのまま一緒に握って擦る。お互いに興奮してるお互いのものが見えて、目でも手でも気持ちがいい。岡地の手の上から椎原も手を合わせる。止めたいのか一緒にしたいのか分からない椎原の手つきに、岡地はぐいっと更に体を密着させ、キスをしながら続きをする。
「ん~……ベッド」
「ここでいいだろ」
口が離れると尚も中断させようとする椎原。流れを止めたくない岡地が断り続けるが、椎原は強情だった。
「最初だからちゃんとやりたい。自分から移動するのとお姫様抱っこ、どっちがいい?」
「…………」
成人男性をお姫様抱っこすると言う椎原に、確かにこのゴリラならやりかねんと思う岡地。
「……移動するか」
「うん、俺の部屋行こ」
移動すると決まればさっさと向かう岡地に、椎原がまとわりつく。後ろから抱きついて首や肩にキスする椎原を引きずるようにして、岡地は椎原の部屋に入った。
多少インテリアが変わってるものの、家具の配置は子供の頃から変わらない。見覚えのないベッドに腰掛けると、振り向いて、椎原の手を取る。
「ほら、お前が触れ」
「横着すんなよ~」
「横着じゃねぇよ」
向かい合わせで密着して、椎原の手に二本とも握らせる。さすがに片手じゃ指が回らないから、両手で全体を包むように促す。そうするともう岡地が触るスペースはない。俺ばっかりにさせるつもりか、と椎原の文句を言う口を、岡地が塞いだ。舌を入れて椎原の胸に手を這わせる。インナーをずり上げて、親指がわざとらしく乳首に触れると、思わず椎原は手を止める。
「いいから、お前はしごいてろ」
耳元で岡地にそう言われ、吐息で感じてしまう。
言われた通りに、椎原は両手で二人分の竿を擦り、先端を撫でる。その最中、岡地はキスをしながら、椎原の体をまさぐった。片方の手で胸を触りながら、もう片方の手は脇腹を撫でる。横胸の近くを摩擦の少ない手付きでなぞられると、椎原は身をよじってしまう。そのまま押し倒された。
岡地の触り方は、感じさせる方法が分かってる。手で撫ぜられるだけでも椎原は気持ちいいのに、ずっとキスまでされている。上顎のざらざらした部分を舌でなぞられるとぞくぞくする。同じタイミングで、器用に手と舌を動かす岡地はこういう行為に慣れている。上手い。岡地の今までの彼女、みんなこいつに抱かれるの気持ち良かっただろうな、なんて椎原は考えてしまう。
口内と上半身を愛撫され、下っ腹に熱が溜まってくる。その熱の集まる先は、椎原が自分で触っている。自分が良くなる方法はもちろん知ってるので、岡地に気持ちよくしてもらいながら椎原はオナニーにふけり、岡地のそれも自分と同じやり方で触った。口を離したとき、岡地が熱っぽい息を吐くとほっとした。
「……気持ちいい」
目を合わせると、岡地がちゃんと興奮してることが分かったから、素直に椎原は言った。
「気持ちいいからすげー濡れてる、やばい」
「擦りやすくていいな」
「もう岡地も下触って」
やはり一人で二人分は限界がある。岡地が上に乗ってるから、密着し過ぎて扱きづらいのもある。気持ちがいいのにいくにいけなくて、椎原はずっと興奮を煽られていた。椎原にねだられ、岡地は体を起こす。
「後ろに壁あった方がいいか?」
「えー? ……いい」
同じように体を起こした椎原を岡地が気遣ったのだが、伝わらなかった。椎原が訳が分からないまま支えは必要無いと答えたことが分かり、ふ、と息を吐いて岡地が笑う。
分からないなら分からせてやろう。
向かい合わせに座ってキスをして、椎原の体をまた触る。お互いにお互いのものを触りながら、岡地はもう片方の手でわざと椎原の腰下から上へとなぞって、乳首を指で挟む。
「ん、んあ……」
感じると腰が引ける。反射的に逃げるような動きになることに椎原がやっと気付いた。なるほど、後ろに下がったらせっかくお互いに握って合わさってるもの同士が離れる。じれったい、せっかく気持ちいいのに。後ろに壁があれば、それが防げたのか。
「……ほんっと慣れてるよ、お前は」
色々とテンポよく愛撫する岡地に、手でしごく以外に余裕のない椎原が悪態をつく。その悔しげな顔が可愛いから、岡地は上がった口角が下がらない。
「別に慣れてねぇ」
「岡地、俺が触ってんのちゃんと感じてる?」
「感じてる。さっきのすげー良かった」
「どれ? これ?」
「これ」
「あー、いいよな、俺も好き……」
先程されて気持ちが良かったやり方を椎原のもので岡地が真似ると、椎原もまた岡地に繰り返した。好きなやり方ばかりされては流石に岡地も息が上がり、キスがままならなくなる。
「はっ……あ、やばい」
椎原が空いてる方の手で岡地の首にすがりつく。
「やばい、いく」
はっ、はっ、といく寸前の呼吸を繰り返す椎原を至近距離で岡地が見る。眉根を寄せる表情は男の顔だ。岡地は自分のものから手を外し、椎原に集中して一定のリズムが崩れないように上下に動かす。
「あっ、もっとカリんとこ、擦って」
「俺のもやって」
岡地も上り詰めてる。椎原は自分がやって欲しいように岡地のものを握ってしごく。
「は、いい」
岡地の短い吐息と快感を表す言葉に、ぞくっとする。背中を駆け上がる感覚を逃したくなくて、椎原はそのまま足にぎゅっと力を入れて岡地の腰を挟み、息を詰めた。吐精したものが自分の手に落ちるのが分かったが、止められなかった。同じように岡地の手も汚してる。椎原がいってる間、岡地は、はーっ、と長い息をついて待ってた。いき終わって荒い息を繰り返す椎原の口に、噛みつくようにキスする。
「俺もいかせろ」
余裕のない、水音がたつキスの合間に岡地におねだりされ、椎原は先程とは少し違う興奮を覚える。いつも小憎たらしい岡地が自分に縋ってくる。先に余裕が生まれた椎原が、舌を押し返してキスをする。今度は椎原が岡地の口内を蹂躙しながら、岡地が好きだと言っていたやり方を繰り返す。
「ん、ふう、うう」
息継ぎもままならない岡地が喘ぐように声をあげるのも無視して、いくまでずっと離さずやり続ける。散々馬鹿力と揶揄される腕力で岡地を抱き込むと、いく瞬間にびくっと岡地の体が跳ねるのが直接振動で伝わった。それでもキスをしたままだから、苦しそうな岡地の鼻息が顔にかかる。椎原は目を開けて岡地のいく瞬間の顔を見ていた。しがみついてくる岡地の手がゆるんで、椎原もようやく力をゆるめる。
すぐに岡地が顔をそらして、咳き込んだ。
「はっ、はーっ、この……馬鹿力……」
息が整わないにも関わらずいつもの調子で岡地が罵ってくるから、椎原は吹き出して「ごめん」と謝った。
「ほら~……勃った」
言わんこっちゃない、と椎原が主張すると、岡地が椎原の手を取る。スラックスの上から、自分のものを触らせる。
「俺はあと少し」
「勃たせていいの?」
「いい」
いいんだ。本当にこいつ、俺のこと好きなんだ。岡地の体が反応してるのが分かり、椎原は熱くなる。スラックスのジッパーに沿って中のものをなぞると、少し大きくなってるのが分かる。岡地も椎原の同じ部分に手を当てるが、椎原の方はもう服の上からでも分かるくらいだ。ぐっと握ると、「痛い痛い」と椎原が止めた。岡地は手を上に移動させてベルトをゆるめる。
「あー……なんか……」
衣擦れの音と、かちゃかちゃと金具が合わさる音。椎原の首筋に顔を埋めて服を脱がせる岡地の流れ作業に合わせ、椎原も岡地の服に手を入れる。すると岡地がもっと触っていいと言わんばかりに自分で服を脱いだ。ジャケットを脱ぎ捨て、シャツの前のボタンを開く。そのために少し体が離れるのが惜しくて、椎原は岡地の顔を触り、指で唇を、手で首筋を撫でる。
「……なんか?」
サラッとした質感のインナーの中に手を入れて、椎原は岡地の腹筋を触る。そのままめくりあげるように手を移動させて自分の体を触る椎原に、岡地は言いかけた言葉の続きを聞く。
「なんか……たまんねぇなって思って。えろいじゃん」
「そりゃ良かった」
男同士、体を触り合ってるだけなのにちゃんと興奮する。それが良かったと岡地は言う。躊躇いもせずに岡地のパンツの中にまで椎原は手を入れる。
「お前も脱げよ」
「んー……てか、ここですんの?」
自分からも触っておきながら、椎原は改めて今の状況を確認する。勃たせていいと言われたから、何となくそうしようとしてる。椎原からキスをして、今度は自分の方からも舌を合わせていると、岡地が引き続き椎原の服を脱がせて、ボトムが床に落ちる。その間も椎原が岡地のものを直接触っていたから、ドサッと捨てたように床に当たる音がした。
口を離して、はあ、と熱いため息をつく岡地を見てると、椎原はこれ以上のことがしたくなる。
「ベッド行きたい」
「もう勃った」
「えー、あー、ほら……気持ちよくなっちゃうじゃん」
岡地が椎原のパンツを下ろし、反り勃つものを自分のと合わせる。そのまま一緒に握って擦る。お互いに興奮してるお互いのものが見えて、目でも手でも気持ちがいい。岡地の手の上から椎原も手を合わせる。止めたいのか一緒にしたいのか分からない椎原の手つきに、岡地はぐいっと更に体を密着させ、キスをしながら続きをする。
「ん~……ベッド」
「ここでいいだろ」
口が離れると尚も中断させようとする椎原。流れを止めたくない岡地が断り続けるが、椎原は強情だった。
「最初だからちゃんとやりたい。自分から移動するのとお姫様抱っこ、どっちがいい?」
「…………」
成人男性をお姫様抱っこすると言う椎原に、確かにこのゴリラならやりかねんと思う岡地。
「……移動するか」
「うん、俺の部屋行こ」
移動すると決まればさっさと向かう岡地に、椎原がまとわりつく。後ろから抱きついて首や肩にキスする椎原を引きずるようにして、岡地は椎原の部屋に入った。
多少インテリアが変わってるものの、家具の配置は子供の頃から変わらない。見覚えのないベッドに腰掛けると、振り向いて、椎原の手を取る。
「ほら、お前が触れ」
「横着すんなよ~」
「横着じゃねぇよ」
向かい合わせで密着して、椎原の手に二本とも握らせる。さすがに片手じゃ指が回らないから、両手で全体を包むように促す。そうするともう岡地が触るスペースはない。俺ばっかりにさせるつもりか、と椎原の文句を言う口を、岡地が塞いだ。舌を入れて椎原の胸に手を這わせる。インナーをずり上げて、親指がわざとらしく乳首に触れると、思わず椎原は手を止める。
「いいから、お前はしごいてろ」
耳元で岡地にそう言われ、吐息で感じてしまう。
言われた通りに、椎原は両手で二人分の竿を擦り、先端を撫でる。その最中、岡地はキスをしながら、椎原の体をまさぐった。片方の手で胸を触りながら、もう片方の手は脇腹を撫でる。横胸の近くを摩擦の少ない手付きでなぞられると、椎原は身をよじってしまう。そのまま押し倒された。
岡地の触り方は、感じさせる方法が分かってる。手で撫ぜられるだけでも椎原は気持ちいいのに、ずっとキスまでされている。上顎のざらざらした部分を舌でなぞられるとぞくぞくする。同じタイミングで、器用に手と舌を動かす岡地はこういう行為に慣れている。上手い。岡地の今までの彼女、みんなこいつに抱かれるの気持ち良かっただろうな、なんて椎原は考えてしまう。
口内と上半身を愛撫され、下っ腹に熱が溜まってくる。その熱の集まる先は、椎原が自分で触っている。自分が良くなる方法はもちろん知ってるので、岡地に気持ちよくしてもらいながら椎原はオナニーにふけり、岡地のそれも自分と同じやり方で触った。口を離したとき、岡地が熱っぽい息を吐くとほっとした。
「……気持ちいい」
目を合わせると、岡地がちゃんと興奮してることが分かったから、素直に椎原は言った。
「気持ちいいからすげー濡れてる、やばい」
「擦りやすくていいな」
「もう岡地も下触って」
やはり一人で二人分は限界がある。岡地が上に乗ってるから、密着し過ぎて扱きづらいのもある。気持ちがいいのにいくにいけなくて、椎原はずっと興奮を煽られていた。椎原にねだられ、岡地は体を起こす。
「後ろに壁あった方がいいか?」
「えー? ……いい」
同じように体を起こした椎原を岡地が気遣ったのだが、伝わらなかった。椎原が訳が分からないまま支えは必要無いと答えたことが分かり、ふ、と息を吐いて岡地が笑う。
分からないなら分からせてやろう。
向かい合わせに座ってキスをして、椎原の体をまた触る。お互いにお互いのものを触りながら、岡地はもう片方の手でわざと椎原の腰下から上へとなぞって、乳首を指で挟む。
「ん、んあ……」
感じると腰が引ける。反射的に逃げるような動きになることに椎原がやっと気付いた。なるほど、後ろに下がったらせっかくお互いに握って合わさってるもの同士が離れる。じれったい、せっかく気持ちいいのに。後ろに壁があれば、それが防げたのか。
「……ほんっと慣れてるよ、お前は」
色々とテンポよく愛撫する岡地に、手でしごく以外に余裕のない椎原が悪態をつく。その悔しげな顔が可愛いから、岡地は上がった口角が下がらない。
「別に慣れてねぇ」
「岡地、俺が触ってんのちゃんと感じてる?」
「感じてる。さっきのすげー良かった」
「どれ? これ?」
「これ」
「あー、いいよな、俺も好き……」
先程されて気持ちが良かったやり方を椎原のもので岡地が真似ると、椎原もまた岡地に繰り返した。好きなやり方ばかりされては流石に岡地も息が上がり、キスがままならなくなる。
「はっ……あ、やばい」
椎原が空いてる方の手で岡地の首にすがりつく。
「やばい、いく」
はっ、はっ、といく寸前の呼吸を繰り返す椎原を至近距離で岡地が見る。眉根を寄せる表情は男の顔だ。岡地は自分のものから手を外し、椎原に集中して一定のリズムが崩れないように上下に動かす。
「あっ、もっとカリんとこ、擦って」
「俺のもやって」
岡地も上り詰めてる。椎原は自分がやって欲しいように岡地のものを握ってしごく。
「は、いい」
岡地の短い吐息と快感を表す言葉に、ぞくっとする。背中を駆け上がる感覚を逃したくなくて、椎原はそのまま足にぎゅっと力を入れて岡地の腰を挟み、息を詰めた。吐精したものが自分の手に落ちるのが分かったが、止められなかった。同じように岡地の手も汚してる。椎原がいってる間、岡地は、はーっ、と長い息をついて待ってた。いき終わって荒い息を繰り返す椎原の口に、噛みつくようにキスする。
「俺もいかせろ」
余裕のない、水音がたつキスの合間に岡地におねだりされ、椎原は先程とは少し違う興奮を覚える。いつも小憎たらしい岡地が自分に縋ってくる。先に余裕が生まれた椎原が、舌を押し返してキスをする。今度は椎原が岡地の口内を蹂躙しながら、岡地が好きだと言っていたやり方を繰り返す。
「ん、ふう、うう」
息継ぎもままならない岡地が喘ぐように声をあげるのも無視して、いくまでずっと離さずやり続ける。散々馬鹿力と揶揄される腕力で岡地を抱き込むと、いく瞬間にびくっと岡地の体が跳ねるのが直接振動で伝わった。それでもキスをしたままだから、苦しそうな岡地の鼻息が顔にかかる。椎原は目を開けて岡地のいく瞬間の顔を見ていた。しがみついてくる岡地の手がゆるんで、椎原もようやく力をゆるめる。
すぐに岡地が顔をそらして、咳き込んだ。
「はっ、はーっ、この……馬鹿力……」
息が整わないにも関わらずいつもの調子で岡地が罵ってくるから、椎原は吹き出して「ごめん」と謝った。
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