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こうくん
37:凸
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ここ数週間、ずっとマキと遊んでいて、休日に一人で過ごすのは久しぶりだ。放置していたせいでゴールドまで落ちたランクを少しでも回復させようかとゲームしていたら、ヤカモレさんに「一緒にやろうよ」と誘われた。
「配信つけていい?」
断る理由もない。どうぞ、と軽く了承し、サブモニターでヤカモレさんのチャンネルを開いた。二人でやるならヤカモレさんの視点画面も見ながらやった方が効率が良い。
「配信するよー。ランクマでいい?」
「いい」
チャンネルがぱっと配信画面に切り替わった。ランクを回すかどうかという俺とヤカモレさんのやり取りが配信に乗り、『えっ』『!?』といったコメントが流れていく。
『ぜっとさん?』
「ぜっとさんだよー」
ヤカモレさんがコメントに返事する。すぐにコメント欄が俺の名前で溢れかえった。『ぜっとさーーーーーーーん!!』『教官!!』『久しぶり!』何で一言喋っただけで俺だと分かるんだこいつら。
「あはは、コメ欄すごいことになってるよ」
「今見てる」
「ぜっとさん、配信しないの?」
「面倒だからいい」
「そう?」
今日はそこまで本気でプレイしない。
ヤカモレさんのランクはプラチナだ。プラチナ帯なら悪質なチーターも居ないだろうし、ランクマでもそこまで難しくないだろう。ヤカモレさんも俺と同じように思っているようで、ゲームが始まって早速武器を漁りながら「米食った?」なんて雑談を振ってくる。この間、ヤカモレさんが実家から送ってくれたブランド米の話だ。
「食ったよ。美味かった」
「電子レンジで炊いたの?」
「いや、炊飯器買った」
「まじでぇ? ヤカモレ米のために?」
「ヤカモレ米のために」
雑談とファイトを交互に繰り返す。元々どんなプレイスタイルでも器用にこなすヤカモレさんは、マキが居ない分前に出て撃ち合っていた。位置取りが上手くて俺はついていくだけで高所が取れる。もう一人の野良も自然と後ろについてきて、淡々とキルしていった。
あまりにもスムーズにゲームが出来て、いつものあのうるさいやり取りは何だったんだと笑いが出る。落ち着いた配信にコメント欄でも『コメトーーク!』と有名テレビ番組をもじったタイトルがつけられていた。ヤカモレさんちの作っている米の話題から、美味い米の炊き方だの炊飯器の選び方だの話してるからだ。
「ぜっとさん、ご飯のおかず何が好き?」
「焼肉」
「あーッ、そうくる!? 分かるー!」
「焼肉は肉と米食いに行ってる」
「分かる~~~、たれと肉が最強なんだわ。俺飲んでるときも米食べちゃう。絶対マキちゃんに怒られる食い方だけど」
「はは、脂質と糖質な」
一番太る食い物の組み合わせだ。体を鍛えているマキは飲みに行っても炭水化物は出来るだけ避ける。焼肉はあいつと一緒に食いに行けねぇなと思っていたら、反対にヤカモレさんは「食い行く?」と聞いてきた。
「今から?」
「今から今から。腹すかない? 俺めちゃくちゃすいた」
「ははは! 飯の話ばっかするからだ」
「え、行こう行こう! とりあえずVとって!」
流石にプラチナ帯のVもとりあえずで取れるほど簡単じゃない。でもそこから真剣にゲームしたらちゃんと勝って、その勢いで本当に焼肉を食いに行く流れになった。おすすめの店をリスナーがどんどんコメントしてくれるが、凸られる可能性があるから駄目だとヤカモレさんが叱る。
「あーっ、コメントしないでしないで! そこ行けなくなるから!」
俺が身バレしないように気を使ってくれている。どのお店に行くかリスナーにバレないよう、スマホの方にヤカモレさんが店の情報を何件か送ってきた。その内の1件は俺の最寄り駅の沿線で、マキとよく遊びに行くエリアだ。
「ここにする。最後に送ったところ」
「おっけー」
美味かったらマキを太らせに連れて行ってもいい。そう思って店を選ぶと、「じゃあ現地で」とヤカモレさんは配信を切った。
予約しているから先に入っていいと言われ、ヤカモレさんの本名を店員に告げると奥の個室に通された。入口側に座ってメニューを見ていると、程なくしてヤカモレさんもやって来た。
「早かったな」
「タクっちゃった~。ぜっとさんと食い行くって言っちゃったし、リスナーに会ったらまずいかなって思って」
「ああ。なんか悪いな。結構声かけられるのか?」
「いや、あんま無いよ。でもほら、俺この間凸待ち配信したから」
ヤカモレさんが奥に座って顔を隠していたマスクを外す。
ヤカモレさんは「リアル凸待ち。地元散歩」というタイトルで配信するとわざわざ近くに住む人間が会いにくるほどには人気の配信者だ。地元に戻ってる間、出身高校の近くを思い出話を交えながら配信していたらリスナーに声をかけられ「車で来たの!?俺に会いに!?」とケラケラ笑っていた。サインを強請られて「考えてねぇ~!」と言って単純に"ヤカモレ"とカタカナでメモ帳に書いてやっていた。素人以上芸能人未満という感じで親しみやすく、声をかけやすい雰囲気なんだろう。
「マキちゃんなんか声かけられる率、俺よりヤバそうだけどね。てかリスナーじゃなくても、普通に逆ナンとかされるらしいよ」
羨ましい~とヤカモレさんが冗談で笑う。配信者だからというわけじゃなく、単純に顔がいいマキならではの話だ。
俺もマキの逆ナン現場を見たことがある。マスター昇格の打ち上げのとき、待ち合わせ場所で待ってる間に声をかけられていた。マキはそれをナンパとはっきりは言わなかったが、スマホを突き合わせて連絡先を交換している様子だったからきっとそうだろう。今思えば、あんな大通りで、あいつは初対面の女に簡単に連絡先を教えるのか。
「最近、マキちゃんとよく遊んでるんでしょ? ぜっとさんも格好いいし、声かけられたりしないの?」
「無いな」
マキが配信でもよく俺の話をするから、ヤカモレさんも度々2人で遊びに行ってることを知ってる。
遊びに行く度、よく女と目が合うなとは思う。実際は俺と目が合ってるんじゃなくて、隣のマキを見てる。
ヤカモレさんは俺を格好いいなんて言ってくれるが、それなりの格好をして雰囲気を作ってるだけで、マキのような本物とは違う。キャップを被っててもマスクをしていても、マキは目立つ。――浮ついた気持ちに影が差す。ヤカモレさんみたいに、マキに対して羨ましいなんて思わない。
ただ、ずっとうっすらあるのは、女なんて選り取り見取りだろうマキが本当に俺を選ぶんだろうかという不安だ。
「休みの日、2人とも捕まんないからずっと俺1人で配信してたんだけど。マキちゃん、配信サボり過ぎじゃない? そんなぜっとさんと遊びたいの?」
「ヤカモレさん、寂しかったんだろ」
「寂しかったよ~! 何で仲間外れにすんのぉ? 今日ぜっとさん居て超嬉しい」
「ははは」
どこまでかマキから聞いてるのか、それとも察してるのか、ただの偶然か、ヤカモレさんが俺の不安をフォローする。寂しかったなんて言うが、交友関係が広いヤカモレさんは俺のような素人をわざわざ捕まえなくても一緒にゲームするやつなんて本当はたくさんいる。それでもこうやって飯に誘って「俺とも遊んでよぉ!」と言ってくれる。マキに対する不安は隅に追いやって、話し上手なヤカモレさんと肉を食いながら盛り上がった。酒が入らなくても会話が楽しいとテンションが上がる。
しこたま肉を食ったら2人とも満足して店を出た。昼過ぎから食い始めて夕方、駅前は家へ帰る連中と今から飲みに行く連中と半々だ。ヤカモレさんは帰ってまた配信するらしい。ヤカモレさんと別れ、楽しい時間の余韻をそのまま、ふわふわと浮足立って俺も駅に向かった。
「配信つけていい?」
断る理由もない。どうぞ、と軽く了承し、サブモニターでヤカモレさんのチャンネルを開いた。二人でやるならヤカモレさんの視点画面も見ながらやった方が効率が良い。
「配信するよー。ランクマでいい?」
「いい」
チャンネルがぱっと配信画面に切り替わった。ランクを回すかどうかという俺とヤカモレさんのやり取りが配信に乗り、『えっ』『!?』といったコメントが流れていく。
『ぜっとさん?』
「ぜっとさんだよー」
ヤカモレさんがコメントに返事する。すぐにコメント欄が俺の名前で溢れかえった。『ぜっとさーーーーーーーん!!』『教官!!』『久しぶり!』何で一言喋っただけで俺だと分かるんだこいつら。
「あはは、コメ欄すごいことになってるよ」
「今見てる」
「ぜっとさん、配信しないの?」
「面倒だからいい」
「そう?」
今日はそこまで本気でプレイしない。
ヤカモレさんのランクはプラチナだ。プラチナ帯なら悪質なチーターも居ないだろうし、ランクマでもそこまで難しくないだろう。ヤカモレさんも俺と同じように思っているようで、ゲームが始まって早速武器を漁りながら「米食った?」なんて雑談を振ってくる。この間、ヤカモレさんが実家から送ってくれたブランド米の話だ。
「食ったよ。美味かった」
「電子レンジで炊いたの?」
「いや、炊飯器買った」
「まじでぇ? ヤカモレ米のために?」
「ヤカモレ米のために」
雑談とファイトを交互に繰り返す。元々どんなプレイスタイルでも器用にこなすヤカモレさんは、マキが居ない分前に出て撃ち合っていた。位置取りが上手くて俺はついていくだけで高所が取れる。もう一人の野良も自然と後ろについてきて、淡々とキルしていった。
あまりにもスムーズにゲームが出来て、いつものあのうるさいやり取りは何だったんだと笑いが出る。落ち着いた配信にコメント欄でも『コメトーーク!』と有名テレビ番組をもじったタイトルがつけられていた。ヤカモレさんちの作っている米の話題から、美味い米の炊き方だの炊飯器の選び方だの話してるからだ。
「ぜっとさん、ご飯のおかず何が好き?」
「焼肉」
「あーッ、そうくる!? 分かるー!」
「焼肉は肉と米食いに行ってる」
「分かる~~~、たれと肉が最強なんだわ。俺飲んでるときも米食べちゃう。絶対マキちゃんに怒られる食い方だけど」
「はは、脂質と糖質な」
一番太る食い物の組み合わせだ。体を鍛えているマキは飲みに行っても炭水化物は出来るだけ避ける。焼肉はあいつと一緒に食いに行けねぇなと思っていたら、反対にヤカモレさんは「食い行く?」と聞いてきた。
「今から?」
「今から今から。腹すかない? 俺めちゃくちゃすいた」
「ははは! 飯の話ばっかするからだ」
「え、行こう行こう! とりあえずVとって!」
流石にプラチナ帯のVもとりあえずで取れるほど簡単じゃない。でもそこから真剣にゲームしたらちゃんと勝って、その勢いで本当に焼肉を食いに行く流れになった。おすすめの店をリスナーがどんどんコメントしてくれるが、凸られる可能性があるから駄目だとヤカモレさんが叱る。
「あーっ、コメントしないでしないで! そこ行けなくなるから!」
俺が身バレしないように気を使ってくれている。どのお店に行くかリスナーにバレないよう、スマホの方にヤカモレさんが店の情報を何件か送ってきた。その内の1件は俺の最寄り駅の沿線で、マキとよく遊びに行くエリアだ。
「ここにする。最後に送ったところ」
「おっけー」
美味かったらマキを太らせに連れて行ってもいい。そう思って店を選ぶと、「じゃあ現地で」とヤカモレさんは配信を切った。
予約しているから先に入っていいと言われ、ヤカモレさんの本名を店員に告げると奥の個室に通された。入口側に座ってメニューを見ていると、程なくしてヤカモレさんもやって来た。
「早かったな」
「タクっちゃった~。ぜっとさんと食い行くって言っちゃったし、リスナーに会ったらまずいかなって思って」
「ああ。なんか悪いな。結構声かけられるのか?」
「いや、あんま無いよ。でもほら、俺この間凸待ち配信したから」
ヤカモレさんが奥に座って顔を隠していたマスクを外す。
ヤカモレさんは「リアル凸待ち。地元散歩」というタイトルで配信するとわざわざ近くに住む人間が会いにくるほどには人気の配信者だ。地元に戻ってる間、出身高校の近くを思い出話を交えながら配信していたらリスナーに声をかけられ「車で来たの!?俺に会いに!?」とケラケラ笑っていた。サインを強請られて「考えてねぇ~!」と言って単純に"ヤカモレ"とカタカナでメモ帳に書いてやっていた。素人以上芸能人未満という感じで親しみやすく、声をかけやすい雰囲気なんだろう。
「マキちゃんなんか声かけられる率、俺よりヤバそうだけどね。てかリスナーじゃなくても、普通に逆ナンとかされるらしいよ」
羨ましい~とヤカモレさんが冗談で笑う。配信者だからというわけじゃなく、単純に顔がいいマキならではの話だ。
俺もマキの逆ナン現場を見たことがある。マスター昇格の打ち上げのとき、待ち合わせ場所で待ってる間に声をかけられていた。マキはそれをナンパとはっきりは言わなかったが、スマホを突き合わせて連絡先を交換している様子だったからきっとそうだろう。今思えば、あんな大通りで、あいつは初対面の女に簡単に連絡先を教えるのか。
「最近、マキちゃんとよく遊んでるんでしょ? ぜっとさんも格好いいし、声かけられたりしないの?」
「無いな」
マキが配信でもよく俺の話をするから、ヤカモレさんも度々2人で遊びに行ってることを知ってる。
遊びに行く度、よく女と目が合うなとは思う。実際は俺と目が合ってるんじゃなくて、隣のマキを見てる。
ヤカモレさんは俺を格好いいなんて言ってくれるが、それなりの格好をして雰囲気を作ってるだけで、マキのような本物とは違う。キャップを被っててもマスクをしていても、マキは目立つ。――浮ついた気持ちに影が差す。ヤカモレさんみたいに、マキに対して羨ましいなんて思わない。
ただ、ずっとうっすらあるのは、女なんて選り取り見取りだろうマキが本当に俺を選ぶんだろうかという不安だ。
「休みの日、2人とも捕まんないからずっと俺1人で配信してたんだけど。マキちゃん、配信サボり過ぎじゃない? そんなぜっとさんと遊びたいの?」
「ヤカモレさん、寂しかったんだろ」
「寂しかったよ~! 何で仲間外れにすんのぉ? 今日ぜっとさん居て超嬉しい」
「ははは」
どこまでかマキから聞いてるのか、それとも察してるのか、ただの偶然か、ヤカモレさんが俺の不安をフォローする。寂しかったなんて言うが、交友関係が広いヤカモレさんは俺のような素人をわざわざ捕まえなくても一緒にゲームするやつなんて本当はたくさんいる。それでもこうやって飯に誘って「俺とも遊んでよぉ!」と言ってくれる。マキに対する不安は隅に追いやって、話し上手なヤカモレさんと肉を食いながら盛り上がった。酒が入らなくても会話が楽しいとテンションが上がる。
しこたま肉を食ったら2人とも満足して店を出た。昼過ぎから食い始めて夕方、駅前は家へ帰る連中と今から飲みに行く連中と半々だ。ヤカモレさんは帰ってまた配信するらしい。ヤカモレさんと別れ、楽しい時間の余韻をそのまま、ふわふわと浮足立って俺も駅に向かった。
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