92 / 136
第二部
第77話 彼女と叔父
しおりを挟む
「貴様らかッ……! この俺様が望む『解呪の黒鍵』を売りたいと言う奴は!」
生ける伝説の冒険者による、俺らへの第一声がそれか。
うん、老婦人が言っていた通り偉そうではある。
ま、歳上だろうがタメ口を使ってしまう俺が言えたことじゃないがな?
「……あの、旦那」
「あ? なんだ、なんかあったか?」
このやりとりの本来の客であろう、〈竜星〉に付き添っている三十路は超えてそうなオジサン冒険者が、どうやらさっそくロナに気がついてしまったようだ。
「そこにいるお嬢さん、竜族みてぇですが……」
「ん……あ! おおッ! そうか、そうかそうかそうか! ハハハハハハッ! 同族か! うむ、同族だなッ! こんなところ会うとは嬉しいものだ!」
「あの、それがおかしいことに……って」
まだ何かを言おうとしているオジサンを無視……というよりは耳に届いていない様子で、叔父はロナに近づいてきた。
……はは、おいおい。なんだこれは?
近くに来られただけなのに、自然と冷や汗が出てきたぞ……!
なんというか俺の身体が、別にこれから殺されるわけでも無いのに、本能的にこの人物に恐怖しているみたいだ。
人間がこんな威圧感を出せるもんなのか⁉︎
こ、これが最強ってやつなんだ。まあでも、こうでなくっちゃな……とも思うが。
「いやはや、どこの国の郷の出身だッ! 喜べ、竜族の生ける伝説にして英雄ッ! 〈竜星〉ザスター・ドラ……おいおい、どうしたんだずっとうつむいて!」
「あの、ちょっと旦那! まだ続きが……」
「えらい弱気だな、それでも同胞か貴様ッ! せめて返事をしたらどうだ! そんな弱い竜族など……あー、ほかに一人しか知らんぞ! まあ、その一人ってのは俺様の姪っ子なんだが……ああ、そういや姪も貴様みたいに髪が綺麗な紅色で……」
親戚の叔父さんってどこの家庭もこんな感じなのか?
テンション上がると次々と言葉が出てくるよな。マダム達の井戸端会議レベルだ。とにかくめっちゃ喋ってる。
まあ、それでもこの肌で感じる威圧感はそのままだからな……変な気分になってくるぜ。
ロナはロナでずっと黙ってるし……いや、返事する隙が見つけられないだけか? どっちだこれ。
「──── でな、アイツは悪くないんだよ。周りの環境のせいで弱気になっちまったんだ。だがその分、オレ様の話をしっかり聞いてくれるいい子でなぁ……ッ! 宝具の自慢をすると目を輝かせて『もっともっと!』って……」
「旦那、聞いてくだせぇ、旦那! ……聞けってば!」
「なんだよウルサイぞ!」
「だから、その子、おかしいんだって!」
「何がだッッ! 竜族の癖に弱気なとこがかッ! 貴様とて同族を侮辱するなど許さんぞッ! オレ様はこいつが姪っ子に似てるから気に入ったんだッ!」
完全に俺のことなど眼中にないな……まあ、俺だけじゃなくてこの店の老婦人達も忘れ去られてるみたいだけど。
いや、いいんだけどさ。紳士は待つのも嗜みだからな?
しかし一つ言えることがあるとすれば、この付き添いのオジサンも大変だな。同情するぜ。
「違う、違って! 馬鹿にはしてねぇですってば!」
「じゃあ、何がどうおかしいんだ!」
「はぁ、やっと聞く気になった。その子、旦那と魔力の質が四分の一ほど一緒なんでさ……。同じ竜族でもここまで似てるのは滅多にない。だから、親戚じゃないかって」
「……マジ? いや、お前の感知は信じてはいるが……」
「だからその、さっきから言ってる姪っ子さん本人じゃねぇんですかい?」
オジサンの話を素直に聞いた伝説の冒険者である〈竜星〉は、目をキョトンとさせつつ、喋るのをやめてロナの顔を覗き込もうとした。
それに合わせて、ロナも顔を上げる。
……二人の目がバッチリ合った。
「あ、あの……。お、叔父さん……」
「ろ、ロナ……!」
◆◆◆
「はい、紅茶です~っ」
「すまんな」
「ありがとう、お嬢さん」
叔父さんとオジサンの分の紅茶が運ばれてきた。
大人しくなったおっさん二人組は今、俺達と対面するように席についている。
ちなみに老婦人はこの話し合いが長くなると見越して、他の客が来ないように店仕舞いをしているところだ。
追い出されなかったことと、その気遣いに深く感謝しなきゃな。
さっそく叔父が、一口だけ紅茶を飲んでから話を始めた。
「ふぅ……。さて、まずはなんと言うべきか。久しぶりだなロナ。三年ぶり? いや、前に里に戻ったのはコイツを相方にする前だったから……そうか、もう四年経つのか」
「う、うん。ほんとに久しぶり……」
「そんなに帰省してなかったんすか旦那」
「オレ様は超人気者の英雄様だぞ? 忙しくってそんな暇なかったのは貴様も知ってるだろう」
まあ、そりゃあそうだよな。
俺みたいな田舎者でも知ってるような人だし……。
「いいや、その忙しいのうち半分以上の時間はダンジョン巡りか自己満足のケンカでさぁ。依頼なんて滅多に受けてない」
え? マジかよ、なんだそれ。特に喧嘩が意味わからない。
それでいいのか、英雄扱いの人が。
「ま、まあ、そういうこともある。そもそもここから遠すぎるからあんまり帰りたくないんだよ」
「えぇ……」
……さっき竜族をとても大事にしているかのような発言をしていただろうに、これらが本音か、本性か?
いいのか、こんなところで本心を出してしまって。
ロナっていう身内がいるから安心してるのか、そもそもこういう性格なのか……いやぁ後者っぽいな、どうも。
俺の中の『伝説の冒険者』イメージがちょっとずつ崩れていく……。
「にしても、本当に大きくなったな色々と、え? 前に会った時なんてまだまだこーんな子供だったのに。まあー、義姉に似て随分と美人になったもんだ。どうせ、あの里に引きこもってる兄貴を中心とした古臭い田舎者共じゃあ、その顔の価値もわからんだろうが」
「あ、ありがと……」
そうか。叔父がいうならもう間違いないだろう。
やっぱりロナの故郷の竜族はこのあまりにも可憐で美しい顔の良さがわからないらしい。
美しいものを美しいと思えないとは、ちょっぴり可哀想だな。
叔父は理解があるみたいだが……あれだ、都会に長く居て価値観が変わったのかもしれな──── 。
「……そうそう、今いくつだ? なァ、ロナ?」
……ん?
年齢の話が始まった途端、急に雰囲気が変わったぞ。声色も、表情もだんだんと……なんだ、年齢に問題があるのか?
「たしか、少し前に誕生日の手紙出したばっかだから十六歳だったか。大きくなったとはいえ、まだ酒は飲めないんだな。……なァ、そうだろう? それで間違いないな?」
おいおい、もはや威圧感を通り越して殺気すらこもっているような、そんな気迫があるぞ⁉︎
第三者なのに、まるで俺が尋問されているような気分だ。
「だ、旦那?」
「……っ」
叔父は持っていたティーカップをそっとおくと、本物のドラゴンのような黄色い眼から、ロナに鋭い視線をぶつけた。
そして、淡々と……しかし攻めるように呟く。
「……十八歳未満は里を出てはならない。そういう決まりだったな。あの兄貴がそれを許すはずもないから、家出したんだろう?」
その問いに対し全身をこわばらせているロナは、ほんの小さく、弱々しく頷いた。
=====
非常に励みになりますので、もし良ければ感想やお気に入り登録などをよろしくお願いします!
生ける伝説の冒険者による、俺らへの第一声がそれか。
うん、老婦人が言っていた通り偉そうではある。
ま、歳上だろうがタメ口を使ってしまう俺が言えたことじゃないがな?
「……あの、旦那」
「あ? なんだ、なんかあったか?」
このやりとりの本来の客であろう、〈竜星〉に付き添っている三十路は超えてそうなオジサン冒険者が、どうやらさっそくロナに気がついてしまったようだ。
「そこにいるお嬢さん、竜族みてぇですが……」
「ん……あ! おおッ! そうか、そうかそうかそうか! ハハハハハハッ! 同族か! うむ、同族だなッ! こんなところ会うとは嬉しいものだ!」
「あの、それがおかしいことに……って」
まだ何かを言おうとしているオジサンを無視……というよりは耳に届いていない様子で、叔父はロナに近づいてきた。
……はは、おいおい。なんだこれは?
近くに来られただけなのに、自然と冷や汗が出てきたぞ……!
なんというか俺の身体が、別にこれから殺されるわけでも無いのに、本能的にこの人物に恐怖しているみたいだ。
人間がこんな威圧感を出せるもんなのか⁉︎
こ、これが最強ってやつなんだ。まあでも、こうでなくっちゃな……とも思うが。
「いやはや、どこの国の郷の出身だッ! 喜べ、竜族の生ける伝説にして英雄ッ! 〈竜星〉ザスター・ドラ……おいおい、どうしたんだずっとうつむいて!」
「あの、ちょっと旦那! まだ続きが……」
「えらい弱気だな、それでも同胞か貴様ッ! せめて返事をしたらどうだ! そんな弱い竜族など……あー、ほかに一人しか知らんぞ! まあ、その一人ってのは俺様の姪っ子なんだが……ああ、そういや姪も貴様みたいに髪が綺麗な紅色で……」
親戚の叔父さんってどこの家庭もこんな感じなのか?
テンション上がると次々と言葉が出てくるよな。マダム達の井戸端会議レベルだ。とにかくめっちゃ喋ってる。
まあ、それでもこの肌で感じる威圧感はそのままだからな……変な気分になってくるぜ。
ロナはロナでずっと黙ってるし……いや、返事する隙が見つけられないだけか? どっちだこれ。
「──── でな、アイツは悪くないんだよ。周りの環境のせいで弱気になっちまったんだ。だがその分、オレ様の話をしっかり聞いてくれるいい子でなぁ……ッ! 宝具の自慢をすると目を輝かせて『もっともっと!』って……」
「旦那、聞いてくだせぇ、旦那! ……聞けってば!」
「なんだよウルサイぞ!」
「だから、その子、おかしいんだって!」
「何がだッッ! 竜族の癖に弱気なとこがかッ! 貴様とて同族を侮辱するなど許さんぞッ! オレ様はこいつが姪っ子に似てるから気に入ったんだッ!」
完全に俺のことなど眼中にないな……まあ、俺だけじゃなくてこの店の老婦人達も忘れ去られてるみたいだけど。
いや、いいんだけどさ。紳士は待つのも嗜みだからな?
しかし一つ言えることがあるとすれば、この付き添いのオジサンも大変だな。同情するぜ。
「違う、違って! 馬鹿にはしてねぇですってば!」
「じゃあ、何がどうおかしいんだ!」
「はぁ、やっと聞く気になった。その子、旦那と魔力の質が四分の一ほど一緒なんでさ……。同じ竜族でもここまで似てるのは滅多にない。だから、親戚じゃないかって」
「……マジ? いや、お前の感知は信じてはいるが……」
「だからその、さっきから言ってる姪っ子さん本人じゃねぇんですかい?」
オジサンの話を素直に聞いた伝説の冒険者である〈竜星〉は、目をキョトンとさせつつ、喋るのをやめてロナの顔を覗き込もうとした。
それに合わせて、ロナも顔を上げる。
……二人の目がバッチリ合った。
「あ、あの……。お、叔父さん……」
「ろ、ロナ……!」
◆◆◆
「はい、紅茶です~っ」
「すまんな」
「ありがとう、お嬢さん」
叔父さんとオジサンの分の紅茶が運ばれてきた。
大人しくなったおっさん二人組は今、俺達と対面するように席についている。
ちなみに老婦人はこの話し合いが長くなると見越して、他の客が来ないように店仕舞いをしているところだ。
追い出されなかったことと、その気遣いに深く感謝しなきゃな。
さっそく叔父が、一口だけ紅茶を飲んでから話を始めた。
「ふぅ……。さて、まずはなんと言うべきか。久しぶりだなロナ。三年ぶり? いや、前に里に戻ったのはコイツを相方にする前だったから……そうか、もう四年経つのか」
「う、うん。ほんとに久しぶり……」
「そんなに帰省してなかったんすか旦那」
「オレ様は超人気者の英雄様だぞ? 忙しくってそんな暇なかったのは貴様も知ってるだろう」
まあ、そりゃあそうだよな。
俺みたいな田舎者でも知ってるような人だし……。
「いいや、その忙しいのうち半分以上の時間はダンジョン巡りか自己満足のケンカでさぁ。依頼なんて滅多に受けてない」
え? マジかよ、なんだそれ。特に喧嘩が意味わからない。
それでいいのか、英雄扱いの人が。
「ま、まあ、そういうこともある。そもそもここから遠すぎるからあんまり帰りたくないんだよ」
「えぇ……」
……さっき竜族をとても大事にしているかのような発言をしていただろうに、これらが本音か、本性か?
いいのか、こんなところで本心を出してしまって。
ロナっていう身内がいるから安心してるのか、そもそもこういう性格なのか……いやぁ後者っぽいな、どうも。
俺の中の『伝説の冒険者』イメージがちょっとずつ崩れていく……。
「にしても、本当に大きくなったな色々と、え? 前に会った時なんてまだまだこーんな子供だったのに。まあー、義姉に似て随分と美人になったもんだ。どうせ、あの里に引きこもってる兄貴を中心とした古臭い田舎者共じゃあ、その顔の価値もわからんだろうが」
「あ、ありがと……」
そうか。叔父がいうならもう間違いないだろう。
やっぱりロナの故郷の竜族はこのあまりにも可憐で美しい顔の良さがわからないらしい。
美しいものを美しいと思えないとは、ちょっぴり可哀想だな。
叔父は理解があるみたいだが……あれだ、都会に長く居て価値観が変わったのかもしれな──── 。
「……そうそう、今いくつだ? なァ、ロナ?」
……ん?
年齢の話が始まった途端、急に雰囲気が変わったぞ。声色も、表情もだんだんと……なんだ、年齢に問題があるのか?
「たしか、少し前に誕生日の手紙出したばっかだから十六歳だったか。大きくなったとはいえ、まだ酒は飲めないんだな。……なァ、そうだろう? それで間違いないな?」
おいおい、もはや威圧感を通り越して殺気すらこもっているような、そんな気迫があるぞ⁉︎
第三者なのに、まるで俺が尋問されているような気分だ。
「だ、旦那?」
「……っ」
叔父は持っていたティーカップをそっとおくと、本物のドラゴンのような黄色い眼から、ロナに鋭い視線をぶつけた。
そして、淡々と……しかし攻めるように呟く。
「……十八歳未満は里を出てはならない。そういう決まりだったな。あの兄貴がそれを許すはずもないから、家出したんだろう?」
その問いに対し全身をこわばらせているロナは、ほんの小さく、弱々しく頷いた。
=====
非常に励みになりますので、もし良ければ感想やお気に入り登録などをよろしくお願いします!
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
異世界ライフは山あり谷あり
常盤今
ファンタジー
会社員の川端努は交通事故で死亡後に超常的存在から異世界に行くことを提案される。これは『魔法の才能』というチートぽくないスキルを手に入れたツトムが15歳に若返り異世界で年上ハーレムを目指し、冒険者として魔物と戦ったり対人バトルしたりするお話です。
※ヒロインは10話から登場します。
※火曜日と土曜日の8時30分頃更新
※小説家になろう(運営非公開措置)・カクヨムにも掲載しています。
【無断転載禁止】
虚弱高校生が世界最強となるまでの異世界武者修行日誌
力水
ファンタジー
楠恭弥は優秀な兄の凍夜、お転婆だが体が弱い妹の沙耶、寡黙な父の利徳と何気ない日常を送ってきたが、兄の婚約者であり幼馴染の倖月朱花に裏切られ、兄は失踪し、父は心労で急死する。
妹の沙耶と共にひっそり暮そうとするが、倖月朱花の父、竜弦の戯れである条件を飲まされる。それは竜弦が理事長を務める高校で卒業までに首席をとること。
倖月家は世界でも有数の財閥であり、日本では圧倒的な権勢を誇る。沙耶の将来の件まで仄めかされれば断ることなどできようもない。
こうして学園生活が始まるが日常的に生徒、教師から過激ないびりにあう。
ついに《体術》の実習の参加の拒否を宣告され途方に暮れていたところ、自宅の地下にある門を発見する。その門は異世界アリウスと地球とをつなぐ門だった。
恭弥はこの異世界アリウスで鍛錬することを決意し冒険の門をくぐる。
主人公は高い技術の地球と資源の豊富な異世界アリウスを往来し力と資本を蓄えて世界一を目指します。
不幸のどん底にある人達を仲間に引き入れて世界でも最強クラスの存在にしたり、会社を立ち上げて地球で荒稼ぎしたりする内政パートが結構出てきます。ハーレム話も大好きなので頑張って書きたいと思います。また最強タグはマジなので嫌いな人はご注意を!
書籍化のため1~19話に該当する箇所は試し読みに差し換えております。ご了承いただければ幸いです。
一人でも読んでいただければ嬉しいです。
狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
マーラッシュ
ファンタジー
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
山賊王女と楽園の涯(はて)
紺乃 安
ファンタジー
「悪」の起源と抵抗の物語。
ファンタジー要素はやや薄く、モンスターも亜人種も登場しません。中世北欧風の仮想歴史的な傾向が強くなっています。
「リードホルム王国を悩ませる、ティーサンリード山賊団。その首領はもと王女様だった――?
騙され、差別され、排除された者たちを束ね、差し向けられる刺客を次々に打ち破る山賊王女リースベット。だが積み重ねた勝利はやがて、二百年に渡る歪んだ世界の歴史にくさびを打ち込む。
山賊としての現在と王女としての過去が彼女を引き裂き、巻き起こった悲劇は世界のあり方を変えた」
排除された魂たちのあがきが三つの国を揺らす、凄絶なピカレスク・ファンタジー
※一部に残虐な描写があるため、R15としています。
【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい
udonlevel2
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。
ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。
ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。
時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。
だから――。
「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」
異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ!
============
小説家になろうにも上げています。
一気に更新させて頂きました。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
その転生幼女、取り扱い注意〜稀代の魔術師は魔王の娘になりました〜
みおな
ファンタジー
かつて、稀代の魔術師と呼ばれた魔女がいた。
魔王をも単独で滅ぼせるほどの力を持った彼女は、周囲に畏怖され、罠にかけて殺されてしまう。
目覚めたら、三歳の幼子に生まれ変わっていた?
国のため、民のために魔法を使っていた彼女は、今度の生は自分のために生きることを決意する。
森に捨てられた俺、転生特典【重力】で世界最強~森を出て自由に世界を旅しよう! 貴族とか王族とか絡んでくるけど暴力、脅しで解決です!~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
事故で死んで異世界に転生した。
十年後に親によって俺、テオは奴隷商に売られた。
三年後、奴隷商で売れ残った俺は廃棄処分と称されて魔物がひしめく『魔の森』に捨てられてしまう。
強力な魔物が日夜縄張り争いをする中、俺も生き抜くために神様から貰った転生特典の【重力】を使って魔物を倒してレベルを上げる日々。
そして五年後、ラスボスらしき美女、エイシアスを仲間にして、レベルがカンスト俺たちは森を出ることに。
色々と不幸に遇った主人公が、自由気ままに世界を旅して貴族とか王族とか絡んでくるが暴力と脅しで解決してしまう!
「自由ってのは、力で手に入れるものだろ? だから俺は遠慮しない」
運命に裏切られた少年が、暴力と脅迫で世界をねじ伏せる! 不遇から始まる、最強無双の異世界冒険譚!
◇9/25 HOTランキング(男性向け)1位
◇9/26 ファンタジー4位
◇月間ファンタジー30位
四天王戦記
緑青あい
ファンタジー
異世界・住劫楽土を舞台にしたシリーズのー作。天下の大悪党【左道四天王】(鬼野巫の杏瑚/五燐衛士の栄碩/死に水の彗侑/墓狩り倖允)が活躍する、和風と中華風を織り混ぜた武侠物のピカレスク。時は千歳帝・阿沙陀の統治する戊辰年間。左道四天王を中心に、護国団や賞金稼ぎ、付馬屋や仇討ち、盗賊や鬼神・妖怪など、さまざまな曲者が入り乱れ、大事件を引き起こす。そんな、てんやわんやの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる