71 / 136
第二部
第56話 俺達とダンジョンの中の料理
しおりを挟む
食材はソードウォ。
手元にある調味料やその他材料は、塩にバターにスパイス各種、酢、赤ワインと白ワイン、小麦粉、卵、牛乳。あとはニンニクやレモンか。
これらはロナが知らないうちにひっそりと買って、食材すら劣化させない、とんでもない保存効果をもつ『シューノ』に入れておいたんだ。
まあ、今後まだまだ増やすつもりだぜ。
とりあえず、今できるものでパッと思いつくのはムニエルだな。
単純にそれが一番美味いだろう。
「す、すごい……!」
「ん? 何が?」
「何かブツブツ言いながら高速でお魚捌いてる……!」
「あ……? ああ、まあ、紳士ならこれくらいな! ははは!」
に、しても……もうちょっとお金が貯まったらもっといい包丁を買おうかな。
ナイフでも十分かなと思ったが……いや、できなくはないけど、違和感が残るんだよな。
そうこうしてロナに食べさせるための『空飛ぶソードウォのムニエル』が完成した。いい香りだ。
やっぱ料理はいいな。うん、これぞジェントルマンの嗜み……だ、な。
「お召し上がりを、レディ……」
「うん! いただきまーす!」
ロナによる豪快な、しかし優雅な大きい一口。
この紳士の手料理は竜族のお嬢様のお口に合うのだろうか。
かなりドキドキだが……?
「んー! んー、んー! おい、おいひいよぉ⁉︎ しゅごいよザン! こんなにおりょーりじょーずだったなんて! そーぞーいじょーだよ! ごくん。はぁ……はぁ……お店、出せるよ?」
「喜んでもらえたようで、何より」
ほっ……。いやー、喜んでくれたようでよかった。
そういや『料理上手』の能力って、冒険者ギルドの食堂の雇われシェフならできる実力はあるって感じなんだよな。
まぁ、これは自慢だが、俺の料理は不味いとは言われたことはないからな……ふふふ。
「ごちそーさまっ! ありがとね、ザン。さ、片付けたら次行こ!」
「ああ、もう片付け終わったからいけるぜ」
「え、いつのまに……」
「まあ、紳士だからな」
というわけで、さらに先に進むと道が二手に分かれていた。
今までの浅いダンジョンではほとんどが一本道だったから、こういう迷路みたいな要素は初めてな気がする。
……もし、宝箱などがあるとすればこのどっちかだろう。
俺は『ラボス』を取り出して前に掲げてみると、オレンジ色の光が左側の道を指した。
「やっぱり便利だねー、それ」
「だよな」
できる限り宝物は回収していくつもりなので、俺たち二人は迷うことなくその左側へ進んだ。
割とすぐ行き止まりに辿り着いてしまい、そこには木製の宝箱がちょこんとひとつだけ置いてあるのがみえた。
とても、怪しい。
ジェントルな俺の勘がそう言っている。
「罠ありそうだな」
「うん……」
「とりあえず、ここから『ソーサ』で……」
俺は遠くから木製の宝箱を操り、こちらに寄せる。
……そして宝箱が一定の距離まで進んだその瞬間、その場所に向かって壁から一気に、勢いよく何かが撃ち込まれた。
ズドドド、という激しい音があまりに響いたんだ。
弱い俺が食らっていたら、間違いなく命を落としてしまっていたような気がするぜ……。
あ。そういや、ダンジョンのトラップと対峙するのもこれが初めてか。
「まって、今出てきたのって……?」
「どうした? 槍とか、鉄の塊かなんかじゃないのか?」
「いや違う。この青っぽい臭いは……」
だんだんと巻き上げられた砂で遮られた視界が晴れ、ロナが訝しんでいたモノの正体が俺にもわかった。
トラップとして放たれたのは、鉄の塊なんかじゃない。
……スリー・マー。
ランクで言えば最低のFランクに分類される一般的な魚の魔物だ。
そんなに強くないくせに味はかなり旨いから、重宝されている存在。俺も食べる分には大好きな魚と言える。
だが、それを武器に使うって発想は流石になかったな。
たしかに頭部は鉄のように硬く、背びれは鋭いから、殺傷能力が無いわけでじゃないが……。
そうか、こんなものが俺たちの遭遇した初めてのトラップなのか。
トラップ自体嫌だけど、最初ならもうちょっとそれっぽいものが良かったぜ。
「ね、スリー・マーって美味しいよね? あれ、食べても大丈夫かな?」
「いや、地面に深く突き刺さってる。エラから砂が入りまくって食べても不味いと思うな、あれだと」
「そっか、じゃあやめとこ」
こうしてスリー・マーの回収は諦め、俺達は来た道を戻って進まなかった方の道を歩く。なお、手に入れた宝箱を開けるのは後だ。
次に遭遇したのは、一匹のイカの魔物だった。
しかし、そこそこ巨大で俺よりも頭五個分は大きい。
太めの剣の刀身に、目玉と触手がついているような見た目……なるほど、今回のダンジョンのテーマは魚介類と刃物、と言ったところだろうか。
「手強そうだな」
「うん、あの触手の先端も全部鋭利な刃物になってるね。でも……!」
「訂正する。手強そうだった、だな。頃合いだ……」
「ありがと! 光波斬!」
今のやりとり、中々かっこよかったんじゃないか?
まあ、それはさておき。先程と同じ、光属性の飛ぶ斬撃を再び使うロナ。
袈裟がけに放たれた一つの三日月状の鋭利な衝撃が、剣とイカが一体になった生物の大きな頭を狙う。
ああ、正確にはアレは腹だったか?
海洋料理が記されたレシピの本のどこかに、豆知識としてそう書かれてたような気がする。
まあ、たしかに内臓は全部あっちに詰まってるもんなー。
「……! 硬いっ! それなら……!」
剣のイカはロナの一撃をまともに食らったにも関わらず、まだ生きていた。ダメージは入ったみたいだが。
ロナは剣に光を纏わせ……つまり〈光白斬〉を使いながら怯んでいるイカに向かって距離を詰めていき、その眉間に剣を突き立てる。
そうして剣のイカは倒れた。
ちょっと頑丈だったのは、その身体が金属並みに硬いからだろうな。
「ふぅ。相手が弱くなっててこれかぁ。まだまだだなぁ……私」
「なに、そう思うなら頑張っていけばいいだけさ。現に、さっきから光属性の術技しか使わないのも、『強化』と『節約』の能力を手に入れるためだろ? そんな感じで少しずつでも積み重ねて行けばいいんだ」
「……だね」
とは言っても、レベルとステータスがほぼ無くなった、そんな圧倒的に弱体化した相手を並みの術技一撃では倒せない。
ロナ自身はステージ☆2つのレベル中盤なわけで、『リキオウ』まで装備している状態なわけだしな、焦る気持ちはわからなくもないぜ。
「ところで、これって……」
「あー、その大きさは流石に調理は厳しいな。解体に時間かかるだろうし」
「そっかー。じゃあ次行こう」
「だな」
俺達はまた、先に進んだ。
=====
今回相手したイカの魔物の名前は、ロングソード・スクィードです。ランクはBですね。剣先烏賊です。
非常に励みになりますので、もし良ければ感想やお気に入り登録などをよろしくお願いします!
追記:
眠気が酷く執筆ができないので次の投稿は明日となります。
たびたび申し訳ありません。
手元にある調味料やその他材料は、塩にバターにスパイス各種、酢、赤ワインと白ワイン、小麦粉、卵、牛乳。あとはニンニクやレモンか。
これらはロナが知らないうちにひっそりと買って、食材すら劣化させない、とんでもない保存効果をもつ『シューノ』に入れておいたんだ。
まあ、今後まだまだ増やすつもりだぜ。
とりあえず、今できるものでパッと思いつくのはムニエルだな。
単純にそれが一番美味いだろう。
「す、すごい……!」
「ん? 何が?」
「何かブツブツ言いながら高速でお魚捌いてる……!」
「あ……? ああ、まあ、紳士ならこれくらいな! ははは!」
に、しても……もうちょっとお金が貯まったらもっといい包丁を買おうかな。
ナイフでも十分かなと思ったが……いや、できなくはないけど、違和感が残るんだよな。
そうこうしてロナに食べさせるための『空飛ぶソードウォのムニエル』が完成した。いい香りだ。
やっぱ料理はいいな。うん、これぞジェントルマンの嗜み……だ、な。
「お召し上がりを、レディ……」
「うん! いただきまーす!」
ロナによる豪快な、しかし優雅な大きい一口。
この紳士の手料理は竜族のお嬢様のお口に合うのだろうか。
かなりドキドキだが……?
「んー! んー、んー! おい、おいひいよぉ⁉︎ しゅごいよザン! こんなにおりょーりじょーずだったなんて! そーぞーいじょーだよ! ごくん。はぁ……はぁ……お店、出せるよ?」
「喜んでもらえたようで、何より」
ほっ……。いやー、喜んでくれたようでよかった。
そういや『料理上手』の能力って、冒険者ギルドの食堂の雇われシェフならできる実力はあるって感じなんだよな。
まぁ、これは自慢だが、俺の料理は不味いとは言われたことはないからな……ふふふ。
「ごちそーさまっ! ありがとね、ザン。さ、片付けたら次行こ!」
「ああ、もう片付け終わったからいけるぜ」
「え、いつのまに……」
「まあ、紳士だからな」
というわけで、さらに先に進むと道が二手に分かれていた。
今までの浅いダンジョンではほとんどが一本道だったから、こういう迷路みたいな要素は初めてな気がする。
……もし、宝箱などがあるとすればこのどっちかだろう。
俺は『ラボス』を取り出して前に掲げてみると、オレンジ色の光が左側の道を指した。
「やっぱり便利だねー、それ」
「だよな」
できる限り宝物は回収していくつもりなので、俺たち二人は迷うことなくその左側へ進んだ。
割とすぐ行き止まりに辿り着いてしまい、そこには木製の宝箱がちょこんとひとつだけ置いてあるのがみえた。
とても、怪しい。
ジェントルな俺の勘がそう言っている。
「罠ありそうだな」
「うん……」
「とりあえず、ここから『ソーサ』で……」
俺は遠くから木製の宝箱を操り、こちらに寄せる。
……そして宝箱が一定の距離まで進んだその瞬間、その場所に向かって壁から一気に、勢いよく何かが撃ち込まれた。
ズドドド、という激しい音があまりに響いたんだ。
弱い俺が食らっていたら、間違いなく命を落としてしまっていたような気がするぜ……。
あ。そういや、ダンジョンのトラップと対峙するのもこれが初めてか。
「まって、今出てきたのって……?」
「どうした? 槍とか、鉄の塊かなんかじゃないのか?」
「いや違う。この青っぽい臭いは……」
だんだんと巻き上げられた砂で遮られた視界が晴れ、ロナが訝しんでいたモノの正体が俺にもわかった。
トラップとして放たれたのは、鉄の塊なんかじゃない。
……スリー・マー。
ランクで言えば最低のFランクに分類される一般的な魚の魔物だ。
そんなに強くないくせに味はかなり旨いから、重宝されている存在。俺も食べる分には大好きな魚と言える。
だが、それを武器に使うって発想は流石になかったな。
たしかに頭部は鉄のように硬く、背びれは鋭いから、殺傷能力が無いわけでじゃないが……。
そうか、こんなものが俺たちの遭遇した初めてのトラップなのか。
トラップ自体嫌だけど、最初ならもうちょっとそれっぽいものが良かったぜ。
「ね、スリー・マーって美味しいよね? あれ、食べても大丈夫かな?」
「いや、地面に深く突き刺さってる。エラから砂が入りまくって食べても不味いと思うな、あれだと」
「そっか、じゃあやめとこ」
こうしてスリー・マーの回収は諦め、俺達は来た道を戻って進まなかった方の道を歩く。なお、手に入れた宝箱を開けるのは後だ。
次に遭遇したのは、一匹のイカの魔物だった。
しかし、そこそこ巨大で俺よりも頭五個分は大きい。
太めの剣の刀身に、目玉と触手がついているような見た目……なるほど、今回のダンジョンのテーマは魚介類と刃物、と言ったところだろうか。
「手強そうだな」
「うん、あの触手の先端も全部鋭利な刃物になってるね。でも……!」
「訂正する。手強そうだった、だな。頃合いだ……」
「ありがと! 光波斬!」
今のやりとり、中々かっこよかったんじゃないか?
まあ、それはさておき。先程と同じ、光属性の飛ぶ斬撃を再び使うロナ。
袈裟がけに放たれた一つの三日月状の鋭利な衝撃が、剣とイカが一体になった生物の大きな頭を狙う。
ああ、正確にはアレは腹だったか?
海洋料理が記されたレシピの本のどこかに、豆知識としてそう書かれてたような気がする。
まあ、たしかに内臓は全部あっちに詰まってるもんなー。
「……! 硬いっ! それなら……!」
剣のイカはロナの一撃をまともに食らったにも関わらず、まだ生きていた。ダメージは入ったみたいだが。
ロナは剣に光を纏わせ……つまり〈光白斬〉を使いながら怯んでいるイカに向かって距離を詰めていき、その眉間に剣を突き立てる。
そうして剣のイカは倒れた。
ちょっと頑丈だったのは、その身体が金属並みに硬いからだろうな。
「ふぅ。相手が弱くなっててこれかぁ。まだまだだなぁ……私」
「なに、そう思うなら頑張っていけばいいだけさ。現に、さっきから光属性の術技しか使わないのも、『強化』と『節約』の能力を手に入れるためだろ? そんな感じで少しずつでも積み重ねて行けばいいんだ」
「……だね」
とは言っても、レベルとステータスがほぼ無くなった、そんな圧倒的に弱体化した相手を並みの術技一撃では倒せない。
ロナ自身はステージ☆2つのレベル中盤なわけで、『リキオウ』まで装備している状態なわけだしな、焦る気持ちはわからなくもないぜ。
「ところで、これって……」
「あー、その大きさは流石に調理は厳しいな。解体に時間かかるだろうし」
「そっかー。じゃあ次行こう」
「だな」
俺達はまた、先に進んだ。
=====
今回相手したイカの魔物の名前は、ロングソード・スクィードです。ランクはBですね。剣先烏賊です。
非常に励みになりますので、もし良ければ感想やお気に入り登録などをよろしくお願いします!
追記:
眠気が酷く執筆ができないので次の投稿は明日となります。
たびたび申し訳ありません。
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
わがまま姉のせいで8歳で大聖女になってしまいました
ぺきぺき
ファンタジー
ルロワ公爵家の三女として生まれたクリスローズは聖女の素質を持ち、6歳で教会で聖女の修行を始めた。幼いながらも修行に励み、周りに応援されながら頑張っていたある日突然、大聖女をしていた10歳上の姉が『妊娠したから大聖女をやめて結婚するわ』と宣言した。
大聖女資格があったのは、その時まだ8歳だったクリスローズだけで…。
ー---
全5章、最終話まで執筆済み。
第1章 6歳の聖女
第2章 8歳の大聖女
第3章 12歳の公爵令嬢
第4章 15歳の辺境聖女
第5章 17歳の愛し子
権力のあるわがまま女に振り回されながらも健気にがんばる女の子の話を書いた…はず。
おまけの後日談投稿します(6/26)。
番外編投稿します(12/30-1/1)。
作者の別作品『人たらしヒロインは無自覚で魔法学園を改革しています』の隣の国の昔のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる