227 / 378
225話 デート二回目でございます!
しおりを挟む
「ほーら、今日も可愛いよ!」
「この間は黒だったけど、今日はアイリスちゃんはあまり着ようとしない赤色メイン! アイリスちゃん自身が白いから、赤い色もよく似合ってるぅ!」
「ありがとうございます……!」
今回も二人にデートの服を一緒にチョイスしてもらった。リンネちゃんのいう通り、赤色の服は普段着ない。
だから色々気になるところはあるけど、似合ってるって言ってるし、大丈夫よね。
「じゃあ、行ってきます!」
「いってらっしゃい。約束の時間より50分早いけどね」
地味に前回、私より前にガーベラさんが待ち合わせ場所に居たことが気になっていたりする。
今日は私の方が早いはず。
すぐに前と同じである待ち合わせ場所に私はついた。
「もうきたの!?」
「もう居るんですか!?」
なんと、ガーベラさんはもう居るではないか。
さらに早く出たのに、ガーベラさん居るなんて……。
「あの、念のためにお聞きしますが、いつからここに?」
「1時間前かな」
「そ、そんなに早く来なくてもいいじゃないですか!」
「だってアイリスのことだからやっぱり今回も早く来ると思ってたし……あと、楽しみだからってのもあるかな。居ても立っても居られなくなって」
照れくさそうにハニカミながら彼はそう言う。私もなんだか頬が熱くなってきた気がする。うん、私ももちろん楽しみだった。
「ま…まあ、デートの時間が伸びるのは良いことです。さっそく行きましょうか」
「うん」
2回目だからか、とくに引っかかることもなくデートは開始した。前と同様にガーベラさんの隣に添うように私は歩く。
「今日は何をしますか?」
「前は武器屋だなんて、思いっきり男の趣味の場所に連れてっちゃったから、今日は服でも……と思ったんだけど、どうかな?」
「私、武器見るの好きですから大丈夫ですよ。……服を見に行くのですね、わかりました」
実は服より武器の方が好きなんだけど、付き合い始めたばっかりでそんな本音言わない方がいいでしょう。
店が多くた立ち並ぶ通り。いつも私と双子の三人でよく服を買う場所。
「なにかプレゼントでもしようか?」
ガーベラさんが店を流し見るようにキョロキョロしながらそう言った。そういえば前も高級店で、昼食の代金払ってもらったりしたわよね。
あの時は男の人の顔ってものを立てるために受け入れたけど、私はお金がかかる彼女でいたくない。
じゃあどんな彼女を目指してるのかと問われても、答えられないけど、とりあえずいい恋人でありたい。
「私はお金をかけなくても大丈夫な彼女でいたいので、お気持ちだけで十分です」
「そうか。なんだかアイリスらしいね。もしかして前回の昼食の時も別の意味で無理させちゃったかな?」
「いえ、そんなことは。なんだか新鮮でしたし、嬉しかったですよ」
「良かった。……あー、でもどうするかな。お金をかける以外に、彼氏っぽいことって一体なにをすれば……」
あれ、もしかしてガーベラさんも私と同じような、恋人っぽい行動で悩んでたりするのかしら。
としら二人して無理をしていることになる。そう考えるとなんだかおかしくなってきちゃった。
「ふふっ……」
「ん? どうしたの、アイリス」
「失礼、ふふ。実は私も日頃、彼女らしい行動とは何かとよく考え、それをデートで実行しようと考えたりするのですが……まさかガーベラさんも同じこと考えているとは思いませんでしたので」
「アイリスも俺と同じように俺にどう対応しようか悩んでるってこと?」
「そうです」
「ははは! なんだそりゃ……お互いに無理してたってことか。俺が今のなら……大方、昨日のアイリスはいきなり甘えてきたりするアレかな?」
「ええ、実は」
お互いに笑みがこぼれる。なんだかおかしくなってきちゃった。二人ともで気を遣い合って、二人して慣れないことをしていたのね。
「もうそんな気を遣わないでいいよ。どちらかというと、俺はありのままのアイリスの方が好きだ」
「私もです。普段通りのガーベラさんが…す……すす…好きですっ……」
「もしかして今のが一番恋人同士っぽかったりするかな?」
「かもしれません」
かなり早い段階で二人でそういうことに気がつけて良かった。無理を続けてたら破局を迎えることだってあるかもしれないし。どっちかが精神的に参ったりとかもするかもしれなかったわね。
「じゃあ、改めて。でも周りには恋人っぽくみられるようにはしたいんだけどな」
「それはそうですね」
「まずは手でも繋いでみようか? そこから段々と段階を踏んで行く形で……」
「もう頭まで撫でられちゃいましたけど」
「そ、そこも一旦忘れて……いや、忘れなくていい。撫でたいときにまた撫でるよ。許してくれるなら」
「付き合ってるんですから、いくらでもどうぞ」
そう言ってあげると、ガーベラさんはたどたどしく私の頭に手を置き、少しだけゆすぶった。やっぱり大きくて少しゴツゴツしてて、ちょっと気持ちいい。
でも周りの目も気になるかな。やっぱり外でイチャつくものじゃないか。
「街中で撫でられるのって少し照れますね」
「そ、そうだね。撫でるのも少し照れるよ。……て、手も繋ぐ? どうしようか」
「繋いでみましょう。こ、恋人同士ですから堂々としないと」
「だよな」
ガーベラさんは私の頭から手を離し、今度は私の手を取った。まだ指を絡めるだなんてことはできない。せいぜい、握るのが精一杯だけど。
「ま、街中で手、繋いじゃいましたね」
「そうだね」
「ちゃんと恋人同士に見えるでしょうか?」
「きっとね」
誰かみてやいないかしら。誰か私と彼の仲を笑っていたりしないかな? そういうことも気になるけど、とりあえずこの人の手は暖かい。
「こうしてるのはいいけど、デートプラン練り直さなきゃ」
「このまま散歩してるだけでよろしいのではないでしょうか。無理にプランなんて考える必要はありませんよ。そうだ、途中でポテラン焼きの屋台でも見つけたら食べましょう、そんな感じで散策していくんです」
「いいね、それ」
私とガーベラさんは手を繋いだまま歩いて行く。歩くことより手の方に意識が集中し、時々人とぶつかりそうになるけどね。
やがてポテラン焼きではなかったけれど、その場で作るお菓子を売ってる屋台があったため、立ち寄り、お菓子を買った。
「いいですね! 出来立てはやっぱり」
「そうだね。アイリスは普段、お菓子とかって作るんだよね?」
「ええ、わかっちゃいます?」
「うん、お菓子とかよく作ってそうな感じするよ。きっと美味しいんだろうね」
「ロモンちゃんとリンネちゃんは美味しいって言ってくれますね。ガーベラさんのお口に合うかは別……あ、そうだ」
今、ちょっととんでもないことを考えついてしまった。でも、この考えは実行してみたい気がする。
でも私とガーベラさんの間柄じゃ早いかな。どうなんだろう……言ってみるだけ言ってみよう。
「どうしたの?」
「あの……お菓子ではありませんが、昼食、もしよかったら……私が作りましょうか? あの、ガーベラさんの今住んでいるところに訪れても良くて、台所があるのなら……ですが」
「ほんと!? 実は俺自身、良く料理をするから今住んでいる借家は台所付きでね……うち、来るの?」
「いいですか?」
でもちょっと待って。もしかしたらガーベラさんが家に入った瞬間に……って、あの蟹じゃないんだし、ガーベラさんがそんなことするはずがない。
ガーベラさん自身の返事はどうなのかしら。
「わかった、いいよ。……でも今、あんまり食材が揃ってないんだが……」
「買いに行きましょう!」
「うん、そうしよう」
なんだか、私たちらしいデートができる気がする。
######
次の投稿は4/17です!
「この間は黒だったけど、今日はアイリスちゃんはあまり着ようとしない赤色メイン! アイリスちゃん自身が白いから、赤い色もよく似合ってるぅ!」
「ありがとうございます……!」
今回も二人にデートの服を一緒にチョイスしてもらった。リンネちゃんのいう通り、赤色の服は普段着ない。
だから色々気になるところはあるけど、似合ってるって言ってるし、大丈夫よね。
「じゃあ、行ってきます!」
「いってらっしゃい。約束の時間より50分早いけどね」
地味に前回、私より前にガーベラさんが待ち合わせ場所に居たことが気になっていたりする。
今日は私の方が早いはず。
すぐに前と同じである待ち合わせ場所に私はついた。
「もうきたの!?」
「もう居るんですか!?」
なんと、ガーベラさんはもう居るではないか。
さらに早く出たのに、ガーベラさん居るなんて……。
「あの、念のためにお聞きしますが、いつからここに?」
「1時間前かな」
「そ、そんなに早く来なくてもいいじゃないですか!」
「だってアイリスのことだからやっぱり今回も早く来ると思ってたし……あと、楽しみだからってのもあるかな。居ても立っても居られなくなって」
照れくさそうにハニカミながら彼はそう言う。私もなんだか頬が熱くなってきた気がする。うん、私ももちろん楽しみだった。
「ま…まあ、デートの時間が伸びるのは良いことです。さっそく行きましょうか」
「うん」
2回目だからか、とくに引っかかることもなくデートは開始した。前と同様にガーベラさんの隣に添うように私は歩く。
「今日は何をしますか?」
「前は武器屋だなんて、思いっきり男の趣味の場所に連れてっちゃったから、今日は服でも……と思ったんだけど、どうかな?」
「私、武器見るの好きですから大丈夫ですよ。……服を見に行くのですね、わかりました」
実は服より武器の方が好きなんだけど、付き合い始めたばっかりでそんな本音言わない方がいいでしょう。
店が多くた立ち並ぶ通り。いつも私と双子の三人でよく服を買う場所。
「なにかプレゼントでもしようか?」
ガーベラさんが店を流し見るようにキョロキョロしながらそう言った。そういえば前も高級店で、昼食の代金払ってもらったりしたわよね。
あの時は男の人の顔ってものを立てるために受け入れたけど、私はお金がかかる彼女でいたくない。
じゃあどんな彼女を目指してるのかと問われても、答えられないけど、とりあえずいい恋人でありたい。
「私はお金をかけなくても大丈夫な彼女でいたいので、お気持ちだけで十分です」
「そうか。なんだかアイリスらしいね。もしかして前回の昼食の時も別の意味で無理させちゃったかな?」
「いえ、そんなことは。なんだか新鮮でしたし、嬉しかったですよ」
「良かった。……あー、でもどうするかな。お金をかける以外に、彼氏っぽいことって一体なにをすれば……」
あれ、もしかしてガーベラさんも私と同じような、恋人っぽい行動で悩んでたりするのかしら。
としら二人して無理をしていることになる。そう考えるとなんだかおかしくなってきちゃった。
「ふふっ……」
「ん? どうしたの、アイリス」
「失礼、ふふ。実は私も日頃、彼女らしい行動とは何かとよく考え、それをデートで実行しようと考えたりするのですが……まさかガーベラさんも同じこと考えているとは思いませんでしたので」
「アイリスも俺と同じように俺にどう対応しようか悩んでるってこと?」
「そうです」
「ははは! なんだそりゃ……お互いに無理してたってことか。俺が今のなら……大方、昨日のアイリスはいきなり甘えてきたりするアレかな?」
「ええ、実は」
お互いに笑みがこぼれる。なんだかおかしくなってきちゃった。二人ともで気を遣い合って、二人して慣れないことをしていたのね。
「もうそんな気を遣わないでいいよ。どちらかというと、俺はありのままのアイリスの方が好きだ」
「私もです。普段通りのガーベラさんが…す……すす…好きですっ……」
「もしかして今のが一番恋人同士っぽかったりするかな?」
「かもしれません」
かなり早い段階で二人でそういうことに気がつけて良かった。無理を続けてたら破局を迎えることだってあるかもしれないし。どっちかが精神的に参ったりとかもするかもしれなかったわね。
「じゃあ、改めて。でも周りには恋人っぽくみられるようにはしたいんだけどな」
「それはそうですね」
「まずは手でも繋いでみようか? そこから段々と段階を踏んで行く形で……」
「もう頭まで撫でられちゃいましたけど」
「そ、そこも一旦忘れて……いや、忘れなくていい。撫でたいときにまた撫でるよ。許してくれるなら」
「付き合ってるんですから、いくらでもどうぞ」
そう言ってあげると、ガーベラさんはたどたどしく私の頭に手を置き、少しだけゆすぶった。やっぱり大きくて少しゴツゴツしてて、ちょっと気持ちいい。
でも周りの目も気になるかな。やっぱり外でイチャつくものじゃないか。
「街中で撫でられるのって少し照れますね」
「そ、そうだね。撫でるのも少し照れるよ。……て、手も繋ぐ? どうしようか」
「繋いでみましょう。こ、恋人同士ですから堂々としないと」
「だよな」
ガーベラさんは私の頭から手を離し、今度は私の手を取った。まだ指を絡めるだなんてことはできない。せいぜい、握るのが精一杯だけど。
「ま、街中で手、繋いじゃいましたね」
「そうだね」
「ちゃんと恋人同士に見えるでしょうか?」
「きっとね」
誰かみてやいないかしら。誰か私と彼の仲を笑っていたりしないかな? そういうことも気になるけど、とりあえずこの人の手は暖かい。
「こうしてるのはいいけど、デートプラン練り直さなきゃ」
「このまま散歩してるだけでよろしいのではないでしょうか。無理にプランなんて考える必要はありませんよ。そうだ、途中でポテラン焼きの屋台でも見つけたら食べましょう、そんな感じで散策していくんです」
「いいね、それ」
私とガーベラさんは手を繋いだまま歩いて行く。歩くことより手の方に意識が集中し、時々人とぶつかりそうになるけどね。
やがてポテラン焼きではなかったけれど、その場で作るお菓子を売ってる屋台があったため、立ち寄り、お菓子を買った。
「いいですね! 出来立てはやっぱり」
「そうだね。アイリスは普段、お菓子とかって作るんだよね?」
「ええ、わかっちゃいます?」
「うん、お菓子とかよく作ってそうな感じするよ。きっと美味しいんだろうね」
「ロモンちゃんとリンネちゃんは美味しいって言ってくれますね。ガーベラさんのお口に合うかは別……あ、そうだ」
今、ちょっととんでもないことを考えついてしまった。でも、この考えは実行してみたい気がする。
でも私とガーベラさんの間柄じゃ早いかな。どうなんだろう……言ってみるだけ言ってみよう。
「どうしたの?」
「あの……お菓子ではありませんが、昼食、もしよかったら……私が作りましょうか? あの、ガーベラさんの今住んでいるところに訪れても良くて、台所があるのなら……ですが」
「ほんと!? 実は俺自身、良く料理をするから今住んでいる借家は台所付きでね……うち、来るの?」
「いいですか?」
でもちょっと待って。もしかしたらガーベラさんが家に入った瞬間に……って、あの蟹じゃないんだし、ガーベラさんがそんなことするはずがない。
ガーベラさん自身の返事はどうなのかしら。
「わかった、いいよ。……でも今、あんまり食材が揃ってないんだが……」
「買いに行きましょう!」
「うん、そうしよう」
なんだか、私たちらしいデートができる気がする。
######
次の投稿は4/17です!
0
お気に入りに追加
1,775
あなたにおすすめの小説
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
どうやら私(オタク)は乙女ゲームの主人公の親友令嬢に転生したらしい
海亜
恋愛
大交通事故が起きその犠牲者の1人となった私(オタク)。
その後、私は赤ちゃんー璃杏ーに転生する。
赤ちゃんライフを満喫する私だが生まれた場所は公爵家。
だから、礼儀作法・音楽レッスン・ダンスレッスン・勉強・魔法講座!?と様々な習い事がもっさりある。
私のHPは限界です!!
なのになのに!!5歳の誕生日パーティの日あることがきっかけで、大人気乙女ゲーム『恋は泡のように』通称『恋泡』の主人公の親友令嬢に転生したことが判明する。
しかも、親友令嬢には小さい頃からいろんな悲劇にあっているなんとも言えないキャラなのだ!
でも、そんな未来私(オタクでかなりの人見知りと口下手)が変えてみせる!!
そして、あわよくば最後までできなかった乙女ゲームを鑑賞したい!!・・・・うへへ
だけど・・・・・・主人公・悪役令嬢・攻略対象の性格が少し違うような?
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
皆さんに楽しんでいただけるように頑張りたいと思います!
この作品をよろしくお願いします!m(_ _)m
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
【完結】その悪女は笑わない
ariya
ファンタジー
アリーシャは花姫と呼ばれれるお妃候補であった。他の花姫を毒殺した罪と王族を呪詛した罪で処刑された、はずであったが彼女は処刑される6カ月前に回帰してしまった。
※微グロあり
前世は婚約者に浮気された挙げ句、殺された子爵令嬢です。ところでお父様、私の顔に見覚えはございませんか?
柚木崎 史乃
ファンタジー
子爵令嬢マージョリー・フローレスは、婚約者である公爵令息ギュスターヴ・クロフォードに婚約破棄を告げられた。
理由は、彼がマージョリーよりも愛する相手を見つけたからだという。
「ならば、仕方がない」と諦めて身を引こうとした矢先。マージョリーは突然、何者かの手によって階段から突き落とされ死んでしまう。
だが、マージョリーは今際の際に見てしまった。
ニヤリとほくそ笑むギュスターヴが、自分に『真実』を告げてその場から立ち去るところを。
マージョリーは、心に誓った。「必ず、生まれ変わってこの無念を晴らしてやる」と。
そして、気づけばマージョリーはクロフォード公爵家の長女アメリアとして転生していたのだった。
「今世は復讐のためだけに生きよう」と決心していたアメリアだったが、ひょんなことから居場所を見つけてしまう。
──もう二度と、自分に幸せなんて訪れないと思っていたのに。
その一方で、アメリアは成長するにつれて自分の顔が段々と前世の自分に近づいてきていることに気づかされる。
けれど、それには思いも寄らない理由があって……?
信頼していた相手に裏切られ殺された令嬢は今世で人の温かさや愛情を知り、過去と決別するために奔走する──。
※本作品は商業化され、小説配信アプリ「Read2N」にて連載配信されております。そのため、配信されているものとは内容が異なるのでご了承下さい。
婚約破棄られ令嬢がカフェ経営を始めたらなぜか王宮から求婚状が届きました!?
江原里奈
恋愛
【婚約破棄? 慰謝料いただければ喜んで^^ 復縁についてはお断りでございます】
ベルクロン王国の田舎の伯爵令嬢カタリナは突然婚約者フィリップから手紙で婚約破棄されてしまう。ショックのあまり寝込んだのは母親だけで、カタリナはなぜか手紙を踏みつけながらもニヤニヤし始める。なぜなら、婚約破棄されたら相手から慰謝料が入る。それを元手に夢を実現させられるかもしれない……! 実はカタリナには前世の記憶がある。前世、彼女はカフェでバイトをしながら、夜間の製菓学校に通っている苦学生だった。夢のカフェ経営をこの世界で実現するために、カタリナの奮闘がいま始まる!
※カクヨム、ノベルバなど複数サイトに投稿中。
カクヨムコン9最終選考・第4回アイリス異世界ファンタジー大賞最終選考通過!
※ブクマしてくださるとモチベ上がります♪
※厳格なヒストリカルではなく、縦コミ漫画をイメージしたゆるふわ飯テロ系ロマンスファンタジー。作品内の事象・人間関係はすべてフィクション。法制度等々細かな部分を気にせず、寛大なお気持ちでお楽しみください<(_ _)>
【完結】悪役令嬢に転生したのでこっちから婚約破棄してみました。
ぴえろん
恋愛
私の名前は氷見雪奈。26歳彼氏無し、OLとして平凡な人生を送るアラサーだった。残業で疲れてソファで寝てしまい、慌てて起きたら大好きだった小説「花に愛された少女」に出てくる悪役令嬢の「アリス」に転生していました。・・・・ちょっと待って。アリスって確か、王子の婚約者だけど、王子から寵愛を受けている女の子に嫉妬して毒殺しようとして、その罪で処刑される結末だよね・・・!?いや冗談じゃないから!他人の罪で処刑されるなんて死んでも嫌だから!そうなる前に、王子なんてこっちから婚約破棄してやる!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる