210 / 378
208話 私、大いに困惑するのでございます…。
しおりを挟む
「もう、なんなんですか? 気になるじゃないですか……どうやら教えてくれないようなので、メモ見せてくださいよ」
「いんや、こりゃ自分の口から行った方がいい」
「そうなんですかぁ……?」
気になるぅ…。いえ、いいの、普通にガーベラさんが私について何か話してたってだけならここまで気にしてなかったの。周りの反応も気になっちゃうの!
こうなったら質問をして行くしかない!
「私の悪口でもないとなると……まさか褒め言葉ですか?」
「あー、うん、そそ、そんなところだよ!」
「ちっ……度胸ねーなぁ……半分当たってるからって甘えんなよ」
「本当にそれでも男かい!? ちゃんとアレついてんのかい?」
えー、嬉しかったのに。
褒め言葉でも半分正解な程度ってどういうことかしら。正解は正解でもそう言われるとさらに気になる。
これより上って何?
「ガーベラ! お前が言う気ないならやっぱり俺らが代わりに言おうか?」
「あ、知りたいのでそれでおねいがいします!」
「アイリスちゃんもこう言ってるぜ! ……そのかわりオーケイされてもダメだからなぁ」
「い、いや、それも困る……」
ガーベラさんってもっと男っぽくてかっこいいイメージあったのになぁ。なんだか今日は頼りないや。せっかく久しぶりに会ったのに。
「そんなに言いたくないんですか?」
ガーベラさんは頷いた。
……ここまで嫌がっているのなら、もう聞くのはやめた方がいいかもね。嫌われちゃうかもしれない。
「わかりました。みなさん、お騒がせしました、お酒を飲むのに戻りましょう」
「けっ、なんでいなんでい」
「見損なったよ」
ガーベラさんは席に戻る途中でいろんな人から罵倒されている。やっぱり気になるけどこれでよかったのかもしれない。みんなの口ぶりからして、今の関係が何かしら少しは変わってしまうような内容っぽいし。
とりあえず私はジエダちゃんの隣に座りなおした。私より3つ先に座ったガーベラさんは、周りの人からグイグイとお酒の容器を顔に押し付けられている。
何かしら、あの遊び。
「……むっ」
「ん、どうしたのマスター」
数分して、ガーベラさん以外みんな元のテンションに戻りつつあったころ、ギルドマスターは酒を飲む手を止め、このギルドの玄関の方を見たの。
「誰か来る」
「……反応するほどの強者なのか?」
「警戒はしておいた方がいい」
近くにいた冒険者とマスターのその会話を聞き、全員が警戒態勢に入った。こういうところは流石、戦う職業の人たちって感じよね。
……たしか大探知をつけていたら強大な力を感じることができる。
扉は開かれた。
その先にいたのは、白髪で赤のメッシュが入った髪の……森で出会ったあの人だった。
「やあやあ! この冒険者ギルドのこの時間帯によく入り浸っていると聞いてやってきたよ!」
「おう、なんだ……! すげぇイケメンの兄ちゃん。誰かお探しか?」
入り口から一番近かった、Aランクの冒険者の人が対応してくれた。例の彼はそちらを向いて返事をする。
「やあ、一般冒険者君。アイリスっていうすごく可愛い女の子を知らないかい?」
「い、一般……いや、たしかに実力のある冒険者としては一般的かもしれないけど……。それよりすごく可愛いアイリスちゃんならそこにいるぜ。何の用だ」
「ちょっと、デートのお誘いにねっ」
大勢の前でそんなこと言うんだからもう。
すごく可愛いは本当に余計だと思う。普通よ普通。
「で、デートのお誘いぃ?」
「ああ、きっとすると彼女には言ってある……お、いたいた」
見つかってしまった。まあ隠れてないし当たり前か。
彼は私を手招きしている。仕方ないからギルドの入り口まで私は歩んでいった。
「……まさかここを見つけ出すなんて」
「きっとデートのお誘いをするって、言ったはずだよ」
それって私と前世じゃストーカーっていう覚えがなんとなくあるんだけど。グラブアもそんな感じだったわね……なんか嫌な予感がする。
「そ、それよりいいんですか? 大勢の前に出たくはないんじゃ……」
「連行されて取り調べされるのがめんどくさいだけなんだよ。やましいことは何一つない」
そう…なのかなぁ、本当に。
確かにこれだけの怪しいオーラを醸し出している人だもの、取り調べとか面倒だろうけれど。
「アイリスちゃん、知り合いなのか?」
「ええ、まだ一度、数分程度しか会ったことありませんが」
「一度しか会ってないのにこんな馴れ馴れしいのか」
その言葉を聞いて、特にマスターとガーベラさんなど、私が同じようなタイプの男性からどんな目に会ったか知っている二人が警戒態勢に入った。
周りの冒険者もみんな、怪しんでくれているみたい。
持つべきものは友達よね。
「あぁあぁ、そんなに警戒しないでくれよみんな」
「いや……だってアンタさ、怪しすぎるよ。超イケメンだけど
「そ、そうですよ! アイリスさんは優しいですから、そこに漬け込んだりとかするつもりなんじゃないですか! イケメンさん!」
そうなのよね……この異端な行動を全て許せるくらいイケメンなのよね。女性冒険者の言葉に必ずイケメンという単語が入るようになってるくらいには。
「そこの緑色の髪の女の子、そう、君のいう通りだ。一目で見てわかるくらいアイリスは優しいだろう。何もかもがタイプなんだ、一目惚れなんだよ……」
「ふん、本当のアイリスちゃんも知らずにアイリスちゃんを語るな!」
「半魔半人だろ? 知ってるよ」
その言葉を聞き、みんなは驚いた。
と、同時に最初にイケメンの彼を相手してくれた冒険者が私に尋ねてくる。
「アイリスちゃん、こいつに自分の正体明かしたのか?」
「まさか……彼は自分で見抜いてしまったんですよ」
「すごい観察眼だ……」
そう、すごい観察眼なのよね。
ケル君がアルケニスを見つけてしまうことも予言しちゃってたし。
「……それでどうだろう、デートの誘いに乗ってくれないかな?」
「ど…どうしましょうかっ」
イケメン……うん、イケメンなんだもんなぁ。
でもダメよアイリス。世話好きとイケメン好きを偶然にも利用されたじゃない。
「ダメ?」
「えっと……その……ダメかと言われたら……」
「……ダメだ」
「えっ?」
私と彼以外の声がする方を向いた。
ガーベラさんが何かの覚悟を決めたように立ち上がっている。顔を上げることなく、私たちの方にスタスタと近づいてくる。
……なんで周りの人たちは嬉しそうな顔をしているのかしら。
「アイリス、またああいう目にあうぞ」
「そ、そうですけど……」
「ああいう目? なにか昔にあったのかな?」
「色々と。それに……」
ガーベラさんは私と目を直接合わせられるように移動してきた。もちろん、目と目が合う。
……なんだか懐かしくて安心する感じ。
と同時に彼がひどく赤面しているのもわかった。
「それに?」
「……先に今日、彼女をデートに誘おうと思っていたのは俺のほうだ」
「……ほう、そうきたか! 若い槍使いよ!」
「えっ、えっ?」
今なんて言いました?
今、なんて言いました?
ガーベラさんは私をデートに誘うと言いました。
……二人揃って私とデートしたいと申しております。実に物好きですが……なんなの、この状況?
なんで私を取り合ってるの……?
#####
次の投稿は2/8です!
「いんや、こりゃ自分の口から行った方がいい」
「そうなんですかぁ……?」
気になるぅ…。いえ、いいの、普通にガーベラさんが私について何か話してたってだけならここまで気にしてなかったの。周りの反応も気になっちゃうの!
こうなったら質問をして行くしかない!
「私の悪口でもないとなると……まさか褒め言葉ですか?」
「あー、うん、そそ、そんなところだよ!」
「ちっ……度胸ねーなぁ……半分当たってるからって甘えんなよ」
「本当にそれでも男かい!? ちゃんとアレついてんのかい?」
えー、嬉しかったのに。
褒め言葉でも半分正解な程度ってどういうことかしら。正解は正解でもそう言われるとさらに気になる。
これより上って何?
「ガーベラ! お前が言う気ないならやっぱり俺らが代わりに言おうか?」
「あ、知りたいのでそれでおねいがいします!」
「アイリスちゃんもこう言ってるぜ! ……そのかわりオーケイされてもダメだからなぁ」
「い、いや、それも困る……」
ガーベラさんってもっと男っぽくてかっこいいイメージあったのになぁ。なんだか今日は頼りないや。せっかく久しぶりに会ったのに。
「そんなに言いたくないんですか?」
ガーベラさんは頷いた。
……ここまで嫌がっているのなら、もう聞くのはやめた方がいいかもね。嫌われちゃうかもしれない。
「わかりました。みなさん、お騒がせしました、お酒を飲むのに戻りましょう」
「けっ、なんでいなんでい」
「見損なったよ」
ガーベラさんは席に戻る途中でいろんな人から罵倒されている。やっぱり気になるけどこれでよかったのかもしれない。みんなの口ぶりからして、今の関係が何かしら少しは変わってしまうような内容っぽいし。
とりあえず私はジエダちゃんの隣に座りなおした。私より3つ先に座ったガーベラさんは、周りの人からグイグイとお酒の容器を顔に押し付けられている。
何かしら、あの遊び。
「……むっ」
「ん、どうしたのマスター」
数分して、ガーベラさん以外みんな元のテンションに戻りつつあったころ、ギルドマスターは酒を飲む手を止め、このギルドの玄関の方を見たの。
「誰か来る」
「……反応するほどの強者なのか?」
「警戒はしておいた方がいい」
近くにいた冒険者とマスターのその会話を聞き、全員が警戒態勢に入った。こういうところは流石、戦う職業の人たちって感じよね。
……たしか大探知をつけていたら強大な力を感じることができる。
扉は開かれた。
その先にいたのは、白髪で赤のメッシュが入った髪の……森で出会ったあの人だった。
「やあやあ! この冒険者ギルドのこの時間帯によく入り浸っていると聞いてやってきたよ!」
「おう、なんだ……! すげぇイケメンの兄ちゃん。誰かお探しか?」
入り口から一番近かった、Aランクの冒険者の人が対応してくれた。例の彼はそちらを向いて返事をする。
「やあ、一般冒険者君。アイリスっていうすごく可愛い女の子を知らないかい?」
「い、一般……いや、たしかに実力のある冒険者としては一般的かもしれないけど……。それよりすごく可愛いアイリスちゃんならそこにいるぜ。何の用だ」
「ちょっと、デートのお誘いにねっ」
大勢の前でそんなこと言うんだからもう。
すごく可愛いは本当に余計だと思う。普通よ普通。
「で、デートのお誘いぃ?」
「ああ、きっとすると彼女には言ってある……お、いたいた」
見つかってしまった。まあ隠れてないし当たり前か。
彼は私を手招きしている。仕方ないからギルドの入り口まで私は歩んでいった。
「……まさかここを見つけ出すなんて」
「きっとデートのお誘いをするって、言ったはずだよ」
それって私と前世じゃストーカーっていう覚えがなんとなくあるんだけど。グラブアもそんな感じだったわね……なんか嫌な予感がする。
「そ、それよりいいんですか? 大勢の前に出たくはないんじゃ……」
「連行されて取り調べされるのがめんどくさいだけなんだよ。やましいことは何一つない」
そう…なのかなぁ、本当に。
確かにこれだけの怪しいオーラを醸し出している人だもの、取り調べとか面倒だろうけれど。
「アイリスちゃん、知り合いなのか?」
「ええ、まだ一度、数分程度しか会ったことありませんが」
「一度しか会ってないのにこんな馴れ馴れしいのか」
その言葉を聞いて、特にマスターとガーベラさんなど、私が同じようなタイプの男性からどんな目に会ったか知っている二人が警戒態勢に入った。
周りの冒険者もみんな、怪しんでくれているみたい。
持つべきものは友達よね。
「あぁあぁ、そんなに警戒しないでくれよみんな」
「いや……だってアンタさ、怪しすぎるよ。超イケメンだけど
「そ、そうですよ! アイリスさんは優しいですから、そこに漬け込んだりとかするつもりなんじゃないですか! イケメンさん!」
そうなのよね……この異端な行動を全て許せるくらいイケメンなのよね。女性冒険者の言葉に必ずイケメンという単語が入るようになってるくらいには。
「そこの緑色の髪の女の子、そう、君のいう通りだ。一目で見てわかるくらいアイリスは優しいだろう。何もかもがタイプなんだ、一目惚れなんだよ……」
「ふん、本当のアイリスちゃんも知らずにアイリスちゃんを語るな!」
「半魔半人だろ? 知ってるよ」
その言葉を聞き、みんなは驚いた。
と、同時に最初にイケメンの彼を相手してくれた冒険者が私に尋ねてくる。
「アイリスちゃん、こいつに自分の正体明かしたのか?」
「まさか……彼は自分で見抜いてしまったんですよ」
「すごい観察眼だ……」
そう、すごい観察眼なのよね。
ケル君がアルケニスを見つけてしまうことも予言しちゃってたし。
「……それでどうだろう、デートの誘いに乗ってくれないかな?」
「ど…どうしましょうかっ」
イケメン……うん、イケメンなんだもんなぁ。
でもダメよアイリス。世話好きとイケメン好きを偶然にも利用されたじゃない。
「ダメ?」
「えっと……その……ダメかと言われたら……」
「……ダメだ」
「えっ?」
私と彼以外の声がする方を向いた。
ガーベラさんが何かの覚悟を決めたように立ち上がっている。顔を上げることなく、私たちの方にスタスタと近づいてくる。
……なんで周りの人たちは嬉しそうな顔をしているのかしら。
「アイリス、またああいう目にあうぞ」
「そ、そうですけど……」
「ああいう目? なにか昔にあったのかな?」
「色々と。それに……」
ガーベラさんは私と目を直接合わせられるように移動してきた。もちろん、目と目が合う。
……なんだか懐かしくて安心する感じ。
と同時に彼がひどく赤面しているのもわかった。
「それに?」
「……先に今日、彼女をデートに誘おうと思っていたのは俺のほうだ」
「……ほう、そうきたか! 若い槍使いよ!」
「えっ、えっ?」
今なんて言いました?
今、なんて言いました?
ガーベラさんは私をデートに誘うと言いました。
……二人揃って私とデートしたいと申しております。実に物好きですが……なんなの、この状況?
なんで私を取り合ってるの……?
#####
次の投稿は2/8です!
0
お気に入りに追加
1,775
あなたにおすすめの小説
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
どうやら私(オタク)は乙女ゲームの主人公の親友令嬢に転生したらしい
海亜
恋愛
大交通事故が起きその犠牲者の1人となった私(オタク)。
その後、私は赤ちゃんー璃杏ーに転生する。
赤ちゃんライフを満喫する私だが生まれた場所は公爵家。
だから、礼儀作法・音楽レッスン・ダンスレッスン・勉強・魔法講座!?と様々な習い事がもっさりある。
私のHPは限界です!!
なのになのに!!5歳の誕生日パーティの日あることがきっかけで、大人気乙女ゲーム『恋は泡のように』通称『恋泡』の主人公の親友令嬢に転生したことが判明する。
しかも、親友令嬢には小さい頃からいろんな悲劇にあっているなんとも言えないキャラなのだ!
でも、そんな未来私(オタクでかなりの人見知りと口下手)が変えてみせる!!
そして、あわよくば最後までできなかった乙女ゲームを鑑賞したい!!・・・・うへへ
だけど・・・・・・主人公・悪役令嬢・攻略対象の性格が少し違うような?
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
皆さんに楽しんでいただけるように頑張りたいと思います!
この作品をよろしくお願いします!m(_ _)m
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
【完結】その悪女は笑わない
ariya
ファンタジー
アリーシャは花姫と呼ばれれるお妃候補であった。他の花姫を毒殺した罪と王族を呪詛した罪で処刑された、はずであったが彼女は処刑される6カ月前に回帰してしまった。
※微グロあり
前世は婚約者に浮気された挙げ句、殺された子爵令嬢です。ところでお父様、私の顔に見覚えはございませんか?
柚木崎 史乃
ファンタジー
子爵令嬢マージョリー・フローレスは、婚約者である公爵令息ギュスターヴ・クロフォードに婚約破棄を告げられた。
理由は、彼がマージョリーよりも愛する相手を見つけたからだという。
「ならば、仕方がない」と諦めて身を引こうとした矢先。マージョリーは突然、何者かの手によって階段から突き落とされ死んでしまう。
だが、マージョリーは今際の際に見てしまった。
ニヤリとほくそ笑むギュスターヴが、自分に『真実』を告げてその場から立ち去るところを。
マージョリーは、心に誓った。「必ず、生まれ変わってこの無念を晴らしてやる」と。
そして、気づけばマージョリーはクロフォード公爵家の長女アメリアとして転生していたのだった。
「今世は復讐のためだけに生きよう」と決心していたアメリアだったが、ひょんなことから居場所を見つけてしまう。
──もう二度と、自分に幸せなんて訪れないと思っていたのに。
その一方で、アメリアは成長するにつれて自分の顔が段々と前世の自分に近づいてきていることに気づかされる。
けれど、それには思いも寄らない理由があって……?
信頼していた相手に裏切られ殺された令嬢は今世で人の温かさや愛情を知り、過去と決別するために奔走する──。
※本作品は商業化され、小説配信アプリ「Read2N」にて連載配信されております。そのため、配信されているものとは内容が異なるのでご了承下さい。
婚約破棄られ令嬢がカフェ経営を始めたらなぜか王宮から求婚状が届きました!?
江原里奈
恋愛
【婚約破棄? 慰謝料いただければ喜んで^^ 復縁についてはお断りでございます】
ベルクロン王国の田舎の伯爵令嬢カタリナは突然婚約者フィリップから手紙で婚約破棄されてしまう。ショックのあまり寝込んだのは母親だけで、カタリナはなぜか手紙を踏みつけながらもニヤニヤし始める。なぜなら、婚約破棄されたら相手から慰謝料が入る。それを元手に夢を実現させられるかもしれない……! 実はカタリナには前世の記憶がある。前世、彼女はカフェでバイトをしながら、夜間の製菓学校に通っている苦学生だった。夢のカフェ経営をこの世界で実現するために、カタリナの奮闘がいま始まる!
※カクヨム、ノベルバなど複数サイトに投稿中。
カクヨムコン9最終選考・第4回アイリス異世界ファンタジー大賞最終選考通過!
※ブクマしてくださるとモチベ上がります♪
※厳格なヒストリカルではなく、縦コミ漫画をイメージしたゆるふわ飯テロ系ロマンスファンタジー。作品内の事象・人間関係はすべてフィクション。法制度等々細かな部分を気にせず、寛大なお気持ちでお楽しみください<(_ _)>
【完結】悪役令嬢に転生したのでこっちから婚約破棄してみました。
ぴえろん
恋愛
私の名前は氷見雪奈。26歳彼氏無し、OLとして平凡な人生を送るアラサーだった。残業で疲れてソファで寝てしまい、慌てて起きたら大好きだった小説「花に愛された少女」に出てくる悪役令嬢の「アリス」に転生していました。・・・・ちょっと待って。アリスって確か、王子の婚約者だけど、王子から寵愛を受けている女の子に嫉妬して毒殺しようとして、その罪で処刑される結末だよね・・・!?いや冗談じゃないから!他人の罪で処刑されるなんて死んでも嫌だから!そうなる前に、王子なんてこっちから婚約破棄してやる!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる