112 / 378
111話 観光するのでございます!
しおりを挟む
「ふふー、楽しみだね」
「ぼく達が頑張った証だもんね!」
観光用の船の乗り場の入場口近くで二人はニコニコしながらそう言った。
ちなみに、二人のお腹はこの乗り場入り口付近に着くまで2回お花摘みに行き、結果、もう元に戻ってる。
「それにしても、大丈夫かな?」
「どうだろうね」
私の銀鉄の手を握りながら、ロモンちゃんとリンネちゃんは顔を見合わせた。
私は今、ゴーレムの姿に戻っている。
もしかしたら、ペット扱いされて、タダになるかもしれないからね。
ほんの少し並んでいた行列が空き、私達の番になった。
「いらっしゃいませ。2名様ですか? 一名につき湖一周3時間30分、5500ストン。船内お飲物飲み放題となっておりますが」
「このチケットって使えますよね?」
受付のお姉さんに、リンネちゃんはチケットを提示した。お姉さんはそのチケットを受け取る。
「はい、使用可能です」
「なら、2枚あるので、それで。あ、あとこの子なんですけれど一緒に乗れますか?」
リンネちゃんが私を指差した。
お姉さんは申し訳なさそうに首を振る。
「申し訳ございません、他のお客様のため、ペットの魔物や仲魔は船に乗ることを禁止しております。お手数ですが、封書などにお入れになられますよう…」
封書。
魔物使いのための、魔物を入れておく巻き物みたいな奴。
普通の魔物使いはこれに魔物を入れて持ち運んでる。
メインだったり、ペットだったりと一番可愛がっている魔物を外に出して連れ歩く人は多いけれど、それ以外の魔物は大抵、そこに入れられ、戦闘の時や家の中で解放されるんだ。
私は知能が高く、そもそも私1匹しかロモンちゃんの仲魔は居ないため、封書に入ったことなんてないけどね。
お母さんとかはやってるみたい。
「あー…仕方ないね」
「うん、じゃあアイリスちゃん、お金払おうか」
【そうですね】
私は魔物から美少女(皆がそう言ってくれる)へ。
後ろのお客さんや、目の前のお姉さんは目を丸くした。
「……あー、半魔半人…」
「これならよろしいですよね?」
「は、はい、まあ。……チケットはお持ちですか?」
「残念ながら。ですから普通に払います。6000ストンですよね」
私は袋から6000ストンを取り出して、お姉さんに手渡した。
お姉さんはそのお金を呆然とした表情のまま受け取り、私達を船乗り場内部へと通してくれた。
「いけると思ったんだけどなー。アイリスちゃん、割り勘しよっ」
「いえ、お二人は自力でチケットを入手なさいました。何もしてない私の分を割り勘というわけにはいきませんよ」
「はぁ…さすがアイリスちゃんだね。仕方ないね」
もう私のそういうところには慣れてくれたのか、二人はその先割り勘については何も言わなかった。
私達はここから船に乗り、出航するのを待つ。
◆◆◆
「出航しまーーす!」
女の人の声が聞こえたと思ったら、船が動き出した。
中は広めで、やっぱりアイテムの効果で広げたりしてるみたい。でも、乗客は結構多い。
「わぁ…! 船なんて初めてだよ!」
「船酔いしないと良いけど」
双子はそう言いながら、広い湖を眺めてはしゃいでいる。
私達3人の手元には飲み放題の紅茶が入ったマグカップが握られているんだけど、出航する前から飲み続けてたから、3人で通算して17杯目だったりする。
ゆっくり…ではなく、とんでもなく広いこの湖を1周するには急がなければならないというのが伝わってくるようなスピードで船は進む。
「風が気持ちいいね!」
「ねー!」
船の外廊下へと出た私達。
この港町から吹く風も手伝って、二人の水色の髪は揺れていた。
柵に頬杖をつきながら、片方の手で紅茶をすする。
なんだか少し大人っぽく見える_______
「あ、見て、魚が跳ねたよ! 美味しそう!」
「塩焼きかな? バターソテーが良いかな?」
前言撤回させていただこう。
この子達はまだ食べる気でいるのか…。
今いる場所がどうやら二人は気に入ったらしく、ニコニコして話し合いながら、紅茶のおかわりをする時以外は動かない。
「すいません、ちょっと私、この船全体をぐるっと見てきても宜しいでしょうか?」
「んー? いいよー」
「迷子にならないでねー」
迷子になるほど広くないんだけど。
とりあえず了承をもらったから、私は船の中を探検してみた。
まあ、わかっていたけれどそんなに面白いものはない。
ただ、スタッフであろう女の人がデッキ近くでこの湖と街の説明や解説…所謂バスガイドみたいなことをしていたから、そこが気になる。
結局、その人の話を聞いている20人程度に混じる事にした。
「えーっ、この湖はおよそ○○○年前、とてつもなく巨大な魔物が争った痕にできたと言われておりまして_______」
そうなのかな?
この湖は地上からじゃ全貌を見渡せないから、どうなってるのかはわかりにくいけど…。
争った痕なんて、そんな雑な形ではなかった気がする。
「そして、この街は今から200年以上前に、勇者と魔王の幹部が争った痕地に作られたのです。その魔王の幹部は硬い殻に覆われ、強力なハサミを持った蟹の魔物。勇者は四苦八苦した結果、敵の身体に亀裂を作り、そこに雷魔法を流すことでなんとか辛勝したと言われておりまして________」
魔王の幹部ねぇ。
ここにも居たのか。それにしても…蟹か。
もしその魔物を見ても二人は美味しそうだな、としか思わないんじゃないかしらん。
「この街の名産は、言わずもがな魚介類でございましてですね________」
街の自慢を始めたところで、そろそろ飽きてしまった私は、ロモンちゃんとリンネちゃんの元に戻ろうとした。でも、二人が見えたところで、私は足を止める。
「お嬢さん達________」
どうやら、ロモンちゃんとリンネちゃんが、見知らぬ男の人2人と話をしてるみたいなんだ。
ここは…盗み聞きするとしよう。
「お嬢さん達、二人だけかい?」
「今、暇なら俺らと観光しない?」
おっと、どうやらただのナンパのようですね。
一方は髪の毛がさっき食べた茹で蟹のように赤い、天パのさわやか風の青年、もう一方は金髪で耳にピアスとかをしてるチャラい青年。
赤髪天パの方はそれなりにイケメンね。
「あ…あ、いえ、ぼく達は3人で来ています…」
「その、ごめんなさい。ゆっくりと風景を眺めてるので暇じゃなくて……」
ちょっとロモンちゃん…。
ゆっくりしてるなら暇じゃないでしょうよ。
断るならもっとマシな答え方しないと。
「ゆっくりしてるじゃないか」
「ねぇねぇ、遊ばない?」
二人の男の人のうちの一人、金髪ピアスの方が、すこし短絡的な言葉しか使ってないのが笑える。
どれだけ遊ぶ事しか考えてないんだ…。
ロモンちゃんとリンネちゃんは困った顔をして互いに見つめ合う。
そろそろ助けてあげようかな。
「お姉ちゃーん! お姉ちゃーーんっ!」
そう言いながら、私は二人にテテテ、と、駆けて行く。
私が来た方を、四人は注目してきた。
「お姉ちゃん達探したんだよ! ほらー、行こっ! 行こっ! ねー、行こうよー!」
「えっ」
「あっ」
私はロモンちゃんとリンネちゃんの手を素早く掴んで引っ張り、ナンパ組二人に顔も合わそうとせずにさっさとその場から退散した。
######
次の投稿は1/13です!
「ぼく達が頑張った証だもんね!」
観光用の船の乗り場の入場口近くで二人はニコニコしながらそう言った。
ちなみに、二人のお腹はこの乗り場入り口付近に着くまで2回お花摘みに行き、結果、もう元に戻ってる。
「それにしても、大丈夫かな?」
「どうだろうね」
私の銀鉄の手を握りながら、ロモンちゃんとリンネちゃんは顔を見合わせた。
私は今、ゴーレムの姿に戻っている。
もしかしたら、ペット扱いされて、タダになるかもしれないからね。
ほんの少し並んでいた行列が空き、私達の番になった。
「いらっしゃいませ。2名様ですか? 一名につき湖一周3時間30分、5500ストン。船内お飲物飲み放題となっておりますが」
「このチケットって使えますよね?」
受付のお姉さんに、リンネちゃんはチケットを提示した。お姉さんはそのチケットを受け取る。
「はい、使用可能です」
「なら、2枚あるので、それで。あ、あとこの子なんですけれど一緒に乗れますか?」
リンネちゃんが私を指差した。
お姉さんは申し訳なさそうに首を振る。
「申し訳ございません、他のお客様のため、ペットの魔物や仲魔は船に乗ることを禁止しております。お手数ですが、封書などにお入れになられますよう…」
封書。
魔物使いのための、魔物を入れておく巻き物みたいな奴。
普通の魔物使いはこれに魔物を入れて持ち運んでる。
メインだったり、ペットだったりと一番可愛がっている魔物を外に出して連れ歩く人は多いけれど、それ以外の魔物は大抵、そこに入れられ、戦闘の時や家の中で解放されるんだ。
私は知能が高く、そもそも私1匹しかロモンちゃんの仲魔は居ないため、封書に入ったことなんてないけどね。
お母さんとかはやってるみたい。
「あー…仕方ないね」
「うん、じゃあアイリスちゃん、お金払おうか」
【そうですね】
私は魔物から美少女(皆がそう言ってくれる)へ。
後ろのお客さんや、目の前のお姉さんは目を丸くした。
「……あー、半魔半人…」
「これならよろしいですよね?」
「は、はい、まあ。……チケットはお持ちですか?」
「残念ながら。ですから普通に払います。6000ストンですよね」
私は袋から6000ストンを取り出して、お姉さんに手渡した。
お姉さんはそのお金を呆然とした表情のまま受け取り、私達を船乗り場内部へと通してくれた。
「いけると思ったんだけどなー。アイリスちゃん、割り勘しよっ」
「いえ、お二人は自力でチケットを入手なさいました。何もしてない私の分を割り勘というわけにはいきませんよ」
「はぁ…さすがアイリスちゃんだね。仕方ないね」
もう私のそういうところには慣れてくれたのか、二人はその先割り勘については何も言わなかった。
私達はここから船に乗り、出航するのを待つ。
◆◆◆
「出航しまーーす!」
女の人の声が聞こえたと思ったら、船が動き出した。
中は広めで、やっぱりアイテムの効果で広げたりしてるみたい。でも、乗客は結構多い。
「わぁ…! 船なんて初めてだよ!」
「船酔いしないと良いけど」
双子はそう言いながら、広い湖を眺めてはしゃいでいる。
私達3人の手元には飲み放題の紅茶が入ったマグカップが握られているんだけど、出航する前から飲み続けてたから、3人で通算して17杯目だったりする。
ゆっくり…ではなく、とんでもなく広いこの湖を1周するには急がなければならないというのが伝わってくるようなスピードで船は進む。
「風が気持ちいいね!」
「ねー!」
船の外廊下へと出た私達。
この港町から吹く風も手伝って、二人の水色の髪は揺れていた。
柵に頬杖をつきながら、片方の手で紅茶をすする。
なんだか少し大人っぽく見える_______
「あ、見て、魚が跳ねたよ! 美味しそう!」
「塩焼きかな? バターソテーが良いかな?」
前言撤回させていただこう。
この子達はまだ食べる気でいるのか…。
今いる場所がどうやら二人は気に入ったらしく、ニコニコして話し合いながら、紅茶のおかわりをする時以外は動かない。
「すいません、ちょっと私、この船全体をぐるっと見てきても宜しいでしょうか?」
「んー? いいよー」
「迷子にならないでねー」
迷子になるほど広くないんだけど。
とりあえず了承をもらったから、私は船の中を探検してみた。
まあ、わかっていたけれどそんなに面白いものはない。
ただ、スタッフであろう女の人がデッキ近くでこの湖と街の説明や解説…所謂バスガイドみたいなことをしていたから、そこが気になる。
結局、その人の話を聞いている20人程度に混じる事にした。
「えーっ、この湖はおよそ○○○年前、とてつもなく巨大な魔物が争った痕にできたと言われておりまして_______」
そうなのかな?
この湖は地上からじゃ全貌を見渡せないから、どうなってるのかはわかりにくいけど…。
争った痕なんて、そんな雑な形ではなかった気がする。
「そして、この街は今から200年以上前に、勇者と魔王の幹部が争った痕地に作られたのです。その魔王の幹部は硬い殻に覆われ、強力なハサミを持った蟹の魔物。勇者は四苦八苦した結果、敵の身体に亀裂を作り、そこに雷魔法を流すことでなんとか辛勝したと言われておりまして________」
魔王の幹部ねぇ。
ここにも居たのか。それにしても…蟹か。
もしその魔物を見ても二人は美味しそうだな、としか思わないんじゃないかしらん。
「この街の名産は、言わずもがな魚介類でございましてですね________」
街の自慢を始めたところで、そろそろ飽きてしまった私は、ロモンちゃんとリンネちゃんの元に戻ろうとした。でも、二人が見えたところで、私は足を止める。
「お嬢さん達________」
どうやら、ロモンちゃんとリンネちゃんが、見知らぬ男の人2人と話をしてるみたいなんだ。
ここは…盗み聞きするとしよう。
「お嬢さん達、二人だけかい?」
「今、暇なら俺らと観光しない?」
おっと、どうやらただのナンパのようですね。
一方は髪の毛がさっき食べた茹で蟹のように赤い、天パのさわやか風の青年、もう一方は金髪で耳にピアスとかをしてるチャラい青年。
赤髪天パの方はそれなりにイケメンね。
「あ…あ、いえ、ぼく達は3人で来ています…」
「その、ごめんなさい。ゆっくりと風景を眺めてるので暇じゃなくて……」
ちょっとロモンちゃん…。
ゆっくりしてるなら暇じゃないでしょうよ。
断るならもっとマシな答え方しないと。
「ゆっくりしてるじゃないか」
「ねぇねぇ、遊ばない?」
二人の男の人のうちの一人、金髪ピアスの方が、すこし短絡的な言葉しか使ってないのが笑える。
どれだけ遊ぶ事しか考えてないんだ…。
ロモンちゃんとリンネちゃんは困った顔をして互いに見つめ合う。
そろそろ助けてあげようかな。
「お姉ちゃーん! お姉ちゃーーんっ!」
そう言いながら、私は二人にテテテ、と、駆けて行く。
私が来た方を、四人は注目してきた。
「お姉ちゃん達探したんだよ! ほらー、行こっ! 行こっ! ねー、行こうよー!」
「えっ」
「あっ」
私はロモンちゃんとリンネちゃんの手を素早く掴んで引っ張り、ナンパ組二人に顔も合わそうとせずにさっさとその場から退散した。
######
次の投稿は1/13です!
0
お気に入りに追加
1,775
あなたにおすすめの小説
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
どうやら私(オタク)は乙女ゲームの主人公の親友令嬢に転生したらしい
海亜
恋愛
大交通事故が起きその犠牲者の1人となった私(オタク)。
その後、私は赤ちゃんー璃杏ーに転生する。
赤ちゃんライフを満喫する私だが生まれた場所は公爵家。
だから、礼儀作法・音楽レッスン・ダンスレッスン・勉強・魔法講座!?と様々な習い事がもっさりある。
私のHPは限界です!!
なのになのに!!5歳の誕生日パーティの日あることがきっかけで、大人気乙女ゲーム『恋は泡のように』通称『恋泡』の主人公の親友令嬢に転生したことが判明する。
しかも、親友令嬢には小さい頃からいろんな悲劇にあっているなんとも言えないキャラなのだ!
でも、そんな未来私(オタクでかなりの人見知りと口下手)が変えてみせる!!
そして、あわよくば最後までできなかった乙女ゲームを鑑賞したい!!・・・・うへへ
だけど・・・・・・主人公・悪役令嬢・攻略対象の性格が少し違うような?
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
皆さんに楽しんでいただけるように頑張りたいと思います!
この作品をよろしくお願いします!m(_ _)m
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
前世は婚約者に浮気された挙げ句、殺された子爵令嬢です。ところでお父様、私の顔に見覚えはございませんか?
柚木崎 史乃
ファンタジー
子爵令嬢マージョリー・フローレスは、婚約者である公爵令息ギュスターヴ・クロフォードに婚約破棄を告げられた。
理由は、彼がマージョリーよりも愛する相手を見つけたからだという。
「ならば、仕方がない」と諦めて身を引こうとした矢先。マージョリーは突然、何者かの手によって階段から突き落とされ死んでしまう。
だが、マージョリーは今際の際に見てしまった。
ニヤリとほくそ笑むギュスターヴが、自分に『真実』を告げてその場から立ち去るところを。
マージョリーは、心に誓った。「必ず、生まれ変わってこの無念を晴らしてやる」と。
そして、気づけばマージョリーはクロフォード公爵家の長女アメリアとして転生していたのだった。
「今世は復讐のためだけに生きよう」と決心していたアメリアだったが、ひょんなことから居場所を見つけてしまう。
──もう二度と、自分に幸せなんて訪れないと思っていたのに。
その一方で、アメリアは成長するにつれて自分の顔が段々と前世の自分に近づいてきていることに気づかされる。
けれど、それには思いも寄らない理由があって……?
信頼していた相手に裏切られ殺された令嬢は今世で人の温かさや愛情を知り、過去と決別するために奔走する──。
※本作品は商業化され、小説配信アプリ「Read2N」にて連載配信されております。そのため、配信されているものとは内容が異なるのでご了承下さい。
婚約破棄られ令嬢がカフェ経営を始めたらなぜか王宮から求婚状が届きました!?
江原里奈
恋愛
【婚約破棄? 慰謝料いただければ喜んで^^ 復縁についてはお断りでございます】
ベルクロン王国の田舎の伯爵令嬢カタリナは突然婚約者フィリップから手紙で婚約破棄されてしまう。ショックのあまり寝込んだのは母親だけで、カタリナはなぜか手紙を踏みつけながらもニヤニヤし始める。なぜなら、婚約破棄されたら相手から慰謝料が入る。それを元手に夢を実現させられるかもしれない……! 実はカタリナには前世の記憶がある。前世、彼女はカフェでバイトをしながら、夜間の製菓学校に通っている苦学生だった。夢のカフェ経営をこの世界で実現するために、カタリナの奮闘がいま始まる!
※カクヨム、ノベルバなど複数サイトに投稿中。
カクヨムコン9最終選考・第4回アイリス異世界ファンタジー大賞最終選考通過!
※ブクマしてくださるとモチベ上がります♪
※厳格なヒストリカルではなく、縦コミ漫画をイメージしたゆるふわ飯テロ系ロマンスファンタジー。作品内の事象・人間関係はすべてフィクション。法制度等々細かな部分を気にせず、寛大なお気持ちでお楽しみください<(_ _)>
【完結】悪役令嬢に転生したのでこっちから婚約破棄してみました。
ぴえろん
恋愛
私の名前は氷見雪奈。26歳彼氏無し、OLとして平凡な人生を送るアラサーだった。残業で疲れてソファで寝てしまい、慌てて起きたら大好きだった小説「花に愛された少女」に出てくる悪役令嬢の「アリス」に転生していました。・・・・ちょっと待って。アリスって確か、王子の婚約者だけど、王子から寵愛を受けている女の子に嫉妬して毒殺しようとして、その罪で処刑される結末だよね・・・!?いや冗談じゃないから!他人の罪で処刑されるなんて死んでも嫌だから!そうなる前に、王子なんてこっちから婚約破棄してやる!!
異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる