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249話 火山近くの村でございます!
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転移魔法陣で送ってくれるという人の肩を私たち全員で掴んだ。
「……気張らなきゃね」
「……そうだね」
「おっと、ひとつ注意しなきゃならんことがある。すまんが君、もうちょっと待ってくれ」
「は、はい。わかりました」
ロードサイト村まで転移してくれる人が実行しようとしてくれた寸前、思い出したようにおじいさんはそう言った。
「一応言っておくとロードサイト村は火山の熱気のせいで暑いからな。対策しておくんじゃぞ。昔一度行ったことあるが酷い暑さだった。じゃが強敵と戦うから軽装はしないようにな。それを含めて準備はいいな?」
火山近くの村ってことで懸念してたけど、やっぱりそうなのね。なんで火山の近くなんかに住むのかしら……それも薔薇なんて名産品を作ったりして。とは言ってもどこでも住めば都っていうし。
「うん、やっぱり私たちは大丈夫だとおもうよ! ところでケルはどうするの? 毛皮はどうしようもないでしょ?」
「毛、ぼくが斬ろうか?」
【ちゃんと秘策があるから大丈夫だゾ。だから毛は切らないでね】
「そもそも封書の中に入れればよかろうて」
【でもオイラは出歩く方が好きなんだゾ】
「ふむ……まあ、ケル自身がそう言うなら止めはせんが。そういうことならもう転移しても構わんな? では頼んだぞ」
「はい」
肩は掴んでままなので、転移役の人はおじいさんの言葉にうなずいてすぐ、そのままロードサイト村へと飛んでくれた。一瞬で、目に映っていた景色は城の門前からいかにも火山地帯だと言わんばかりに山々に囲まれて辺りが灰が舞っているように霞んで見える場所へと変わる。
実際に灰が舞っているわけじゃなく、熱気でそう見えるだけみたい。……やっぱりロングスカートで来なきゃよかったと後悔できるくらいには暑い。
「うわぁ……これは暑い……」
「ぼくは元々短髪だからロモンよりは耐えられそうだけど……ロモンは大丈夫? 暑くない?」
「うー、私も髪の毛短くしようかな」
「ロモンまで短髪にしたら、一人称以外でぼく達が判別しにくくなるよ。それにせっかく綺麗な髪を切ったらもったいないよ」
「えー、髪質はお姉ちゃんも一緒じゃん」
「それはそうだけど」
ロモンちゃんの髪を撫でながらリンネちゃんはそう言った。いつもさっぱりとした髪型と服装だからロモンちゃんに比べたらリンネちゃんは大丈夫なのかも。それはそうと私はゴーレムになれば一発クリアだった。一部感覚がないって便利なのよね。人の温もりが欲しい時は最悪の身体だけど。
そしてケル君は宣言していた通り秘策を実行している。あの魔法を纏う技で氷属性を発動させて、歩く冷気になるという。
「それじゃあ行くぞ」
「「うん」」
「お、俺も村までついて行きます、母ちゃんが心配なので」
「そうすると良い」
そう話し合っていた時、まるで待ち構えていたように黒髪で若々しさが残る老人が村の入り口とみられる場所からこちらにむかってやってきた。私達が来るのをずっと待っていたみたいなお迎えの速さ。
「城下町からやってきてくださった、騎士団の方々ですよね!?」
「手っ取り早く説明したらそうじゃな。村の村長か?」
「そうです……っ、お待ちしておりました…….っ!」
恐怖に耐えきれない、と言うべき表情をしている。魔王軍幹部じゃなくたって、Sランクの魔物が自分の住んでいる待機に出現したら普通はこわい。
「とりあえず話を聞こうか」
「はい、と、とりあえずこの村の役所へ……!」
村長さんの後ろをついて行き村へと入る。それは酷い有様だった。家々は破壊しつくされ、炎はまだ燃え上がっており、村のシンボルなどがあったであろう台座も崩れて木々も焼き尽くされている。怪獣でも入ってきて暴れたんじゃないかと思える有様。それもあながち間違ってはいないけど。
「これは全て魔王軍幹部に?」
「はい、その通りです……!」
「ひ、ひどい……薔薇もみんな焼けて……あ、あの俺、実家の様子を見てきます」
「そうすると良い。行って来なさい。火事に巻き込まれんように気をつけてな」
転移してくれた人は実家へと向かい離脱した。この有様を見るにその実家も壊されてるとみた方がいいかもしれない。そのあとすぐに村長のいう役所にたどり着いた。やっぱりここも半壊している。
「申し訳ありませんが、応接室が外に露出していて……」
「そこで構わんよ。話が聞ければどこでも良い」
本来の入り口とは別の壊れた壁からダイナミックに応接室に入った。案外中は綺麗だ。よく見たらは破壊された面が溶かされたようになっている。破片が見つからないし、やはり溶かされたという認識で合ってるかも。
「それでは、どこから話しましょうか……」
「まずはその魔物が出現したのはいつなのか教えてくれんか」
「は、はい。およそ2時間前です! たった1時間だけやつは現れ、村を破壊するだけ破壊して行きました」
「そうか。連絡が行き届くまでのその2時間、もどかしかったじゃろうな。すまない」
「い、いえ! こればっかりは誰にも、どうしようもないので」
1時間で村を壊滅? Sランクの魔物ならもっと短時間でできたはず……やっぱり人の負のオーラを集めているのかしら。そのためにわざわざじっくりと破壊して回ったとか? 最悪ね。
「被害は?」
「む、村の家屋や設置物は全て焼かれました。いえ、正しくは半壊ですが。あとここの名産である薔薇の花、それ以外の植物もおそらくはほとんど残らず……」
「酷い……」
「死亡者や負傷者は?」
「死亡者はおりません、負傷者は……大半が運の良いことに軽傷なのですが、一人だけ、まるで我々に見せしめるように丸焦げにされたこの村の冒険者が……」
やっぱり基本的には死亡者が出ないのは魔王軍幹部達の特徴よね。それにしても今回の敵は見せしめなどをしたり、わざわざじっくり村を壊滅させる辺り、そうとう積極的に魔王へ貢献したいみたい。
「その者はたしかに生きているのかね?」
「はい、現在気絶しておりますが呼吸はしておりますので。村の回復魔法使いや薬剤師がいくら薬を投与しても火傷は全く良くならなくて」
「なるほど……すまぬが一度、その者の様子を見せてもらえんか? 敵を攻略するヒントになるやもしれぬし、実はここに王国屈指の回復魔法使いがおってな。ついでに軽傷者も皆、その者が安置している場所に連れて来るといい」
「わかりました、すぐに村人達に呼びかけます!」
よし、私の出番か。頑張らなくては。
薬も回復魔法も効かないのは、単純にその使い手の力量が足りてないか、それともいうぞやの魔王軍幹部のように特殊な回復魔法じゃないと回復できないかの二択。
火傷だったらどんな回復魔法でも少しは良くなるはずだから、私は後者と見てることにした。
村長の案内でその丸焦げにされた被害者が寝かせられている場所へ向かった。その人がいたのはこの村のギルドというべき場所の医務室のベッド。なにもかもが焼け焦げて生きているのが不思議なくらい……。でもやっぱり呼吸はしている。
「これは酷い。よく生きていられるな」
「やはり、不思議ですか。焼かれてからずっと気絶しているので、自分の姿に気がついていないのだけが救いです」
「魔王軍幹部の中にはわざと生き地獄を味わせる輩が居ると聞く。そのようなタイプの魔法ならおかしくはない」
「な、なるほど……」
「それじゃあアイリス、頼んだぞ」
【はい、任せてください】
私は久しぶりの超集中治療を始めた。
#####
すいません、昨日はうっかり投稿忘れてました。
次の投稿は8/13です!
「……気張らなきゃね」
「……そうだね」
「おっと、ひとつ注意しなきゃならんことがある。すまんが君、もうちょっと待ってくれ」
「は、はい。わかりました」
ロードサイト村まで転移してくれる人が実行しようとしてくれた寸前、思い出したようにおじいさんはそう言った。
「一応言っておくとロードサイト村は火山の熱気のせいで暑いからな。対策しておくんじゃぞ。昔一度行ったことあるが酷い暑さだった。じゃが強敵と戦うから軽装はしないようにな。それを含めて準備はいいな?」
火山近くの村ってことで懸念してたけど、やっぱりそうなのね。なんで火山の近くなんかに住むのかしら……それも薔薇なんて名産品を作ったりして。とは言ってもどこでも住めば都っていうし。
「うん、やっぱり私たちは大丈夫だとおもうよ! ところでケルはどうするの? 毛皮はどうしようもないでしょ?」
「毛、ぼくが斬ろうか?」
【ちゃんと秘策があるから大丈夫だゾ。だから毛は切らないでね】
「そもそも封書の中に入れればよかろうて」
【でもオイラは出歩く方が好きなんだゾ】
「ふむ……まあ、ケル自身がそう言うなら止めはせんが。そういうことならもう転移しても構わんな? では頼んだぞ」
「はい」
肩は掴んでままなので、転移役の人はおじいさんの言葉にうなずいてすぐ、そのままロードサイト村へと飛んでくれた。一瞬で、目に映っていた景色は城の門前からいかにも火山地帯だと言わんばかりに山々に囲まれて辺りが灰が舞っているように霞んで見える場所へと変わる。
実際に灰が舞っているわけじゃなく、熱気でそう見えるだけみたい。……やっぱりロングスカートで来なきゃよかったと後悔できるくらいには暑い。
「うわぁ……これは暑い……」
「ぼくは元々短髪だからロモンよりは耐えられそうだけど……ロモンは大丈夫? 暑くない?」
「うー、私も髪の毛短くしようかな」
「ロモンまで短髪にしたら、一人称以外でぼく達が判別しにくくなるよ。それにせっかく綺麗な髪を切ったらもったいないよ」
「えー、髪質はお姉ちゃんも一緒じゃん」
「それはそうだけど」
ロモンちゃんの髪を撫でながらリンネちゃんはそう言った。いつもさっぱりとした髪型と服装だからロモンちゃんに比べたらリンネちゃんは大丈夫なのかも。それはそうと私はゴーレムになれば一発クリアだった。一部感覚がないって便利なのよね。人の温もりが欲しい時は最悪の身体だけど。
そしてケル君は宣言していた通り秘策を実行している。あの魔法を纏う技で氷属性を発動させて、歩く冷気になるという。
「それじゃあ行くぞ」
「「うん」」
「お、俺も村までついて行きます、母ちゃんが心配なので」
「そうすると良い」
そう話し合っていた時、まるで待ち構えていたように黒髪で若々しさが残る老人が村の入り口とみられる場所からこちらにむかってやってきた。私達が来るのをずっと待っていたみたいなお迎えの速さ。
「城下町からやってきてくださった、騎士団の方々ですよね!?」
「手っ取り早く説明したらそうじゃな。村の村長か?」
「そうです……っ、お待ちしておりました…….っ!」
恐怖に耐えきれない、と言うべき表情をしている。魔王軍幹部じゃなくたって、Sランクの魔物が自分の住んでいる待機に出現したら普通はこわい。
「とりあえず話を聞こうか」
「はい、と、とりあえずこの村の役所へ……!」
村長さんの後ろをついて行き村へと入る。それは酷い有様だった。家々は破壊しつくされ、炎はまだ燃え上がっており、村のシンボルなどがあったであろう台座も崩れて木々も焼き尽くされている。怪獣でも入ってきて暴れたんじゃないかと思える有様。それもあながち間違ってはいないけど。
「これは全て魔王軍幹部に?」
「はい、その通りです……!」
「ひ、ひどい……薔薇もみんな焼けて……あ、あの俺、実家の様子を見てきます」
「そうすると良い。行って来なさい。火事に巻き込まれんように気をつけてな」
転移してくれた人は実家へと向かい離脱した。この有様を見るにその実家も壊されてるとみた方がいいかもしれない。そのあとすぐに村長のいう役所にたどり着いた。やっぱりここも半壊している。
「申し訳ありませんが、応接室が外に露出していて……」
「そこで構わんよ。話が聞ければどこでも良い」
本来の入り口とは別の壊れた壁からダイナミックに応接室に入った。案外中は綺麗だ。よく見たらは破壊された面が溶かされたようになっている。破片が見つからないし、やはり溶かされたという認識で合ってるかも。
「それでは、どこから話しましょうか……」
「まずはその魔物が出現したのはいつなのか教えてくれんか」
「は、はい。およそ2時間前です! たった1時間だけやつは現れ、村を破壊するだけ破壊して行きました」
「そうか。連絡が行き届くまでのその2時間、もどかしかったじゃろうな。すまない」
「い、いえ! こればっかりは誰にも、どうしようもないので」
1時間で村を壊滅? Sランクの魔物ならもっと短時間でできたはず……やっぱり人の負のオーラを集めているのかしら。そのためにわざわざじっくりと破壊して回ったとか? 最悪ね。
「被害は?」
「む、村の家屋や設置物は全て焼かれました。いえ、正しくは半壊ですが。あとここの名産である薔薇の花、それ以外の植物もおそらくはほとんど残らず……」
「酷い……」
「死亡者や負傷者は?」
「死亡者はおりません、負傷者は……大半が運の良いことに軽傷なのですが、一人だけ、まるで我々に見せしめるように丸焦げにされたこの村の冒険者が……」
やっぱり基本的には死亡者が出ないのは魔王軍幹部達の特徴よね。それにしても今回の敵は見せしめなどをしたり、わざわざじっくり村を壊滅させる辺り、そうとう積極的に魔王へ貢献したいみたい。
「その者はたしかに生きているのかね?」
「はい、現在気絶しておりますが呼吸はしておりますので。村の回復魔法使いや薬剤師がいくら薬を投与しても火傷は全く良くならなくて」
「なるほど……すまぬが一度、その者の様子を見せてもらえんか? 敵を攻略するヒントになるやもしれぬし、実はここに王国屈指の回復魔法使いがおってな。ついでに軽傷者も皆、その者が安置している場所に連れて来るといい」
「わかりました、すぐに村人達に呼びかけます!」
よし、私の出番か。頑張らなくては。
薬も回復魔法も効かないのは、単純にその使い手の力量が足りてないか、それともいうぞやの魔王軍幹部のように特殊な回復魔法じゃないと回復できないかの二択。
火傷だったらどんな回復魔法でも少しは良くなるはずだから、私は後者と見てることにした。
村長の案内でその丸焦げにされた被害者が寝かせられている場所へ向かった。その人がいたのはこの村のギルドというべき場所の医務室のベッド。なにもかもが焼け焦げて生きているのが不思議なくらい……。でもやっぱり呼吸はしている。
「これは酷い。よく生きていられるな」
「やはり、不思議ですか。焼かれてからずっと気絶しているので、自分の姿に気がついていないのだけが救いです」
「魔王軍幹部の中にはわざと生き地獄を味わせる輩が居ると聞く。そのようなタイプの魔法ならおかしくはない」
「な、なるほど……」
「それじゃあアイリス、頼んだぞ」
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