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242話 熊と戦うのでございます!
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【どんどん近づいてるんだゾ】
ギガントアークベアは1匹だけみたい。依頼用紙にもそう書いてあったから当たり前なんだけど。
私たちは恐る恐る進んで行く。別に慎重になる必要もないけど、複数アークベアがいる可能性も一応は考えなければいけない。安全第一。
「準備はみんなできてる?」
【できてるゾ。いつでもコイなんだゾ】
「ケルが大丈夫なら私たちも大丈夫だよガーベラさん」
「そうなんだ」
ギガントアークベアが現れた理由は単純にこの森で強くなりすぎて、普通のベア系の魔物が進化してしまったからだと思われれる。子熊の時期は普通に可愛い魔物なんだけどね……大人になったらものすごく凶暴。
かと言って頭も悪いわけじゃないから、幼体化した時の可愛さも人気で魔物使いが自分の仲魔として使役することも少なくはない。
【もうそろそろだゾ。向こうも探知していたら少し歩けば気がつくくらい】
「ですね」
「立ち止まってるみたいだけど、何さてるかわかる? ロモン」
「多分食事中。さっきまで歩き回ってたのは蜂蜜を探してたんだと思う。他の魔物は、探知で見てもギガントアークベアの側に居なかったから生き物を捕食してるわけじゃないね」
「なるほどー。じゃあ奇襲するなら今じゃない?」
リンネちゃんが双剣を構え直した。しかしケルくんがリンネちゃんの太ももに顔を擦り付け、止まるように促した。
【ここはオイラがやる】
「おっと、ケルの実力を図るのを兼ねてるんだったね」
「頑張れケルー!」
ケルくんは全身を光らせた。
そして空歩で宙に浮くと、自分の光属性の特技を生かしてそのまま空まで駆けていった。その様子はまさに空駆ける天馬……いや、犬。
「空飛べるんだ」
「そうらしいですね。あ、一応、私も飛べますよ。この姿のままでも」
「ほんと!?」
「ええ、飛んだことないですけど」
この姿のまま飛ぶ機会なんて本当にない。だって目立つし、どんな感じで羽が出て来るかもわからないし……。
もし背中の羽型のアザから出て来るなら、せっかくのお洋服が破けてしまう。
「それよりケルが!」
「もうあんな高いところまで……」
「あ、光魔法の魔法陣を出しましたね」
あの魔法陣なら多分、最上級魔法でしょう。最上級魔法は不定形の魔法。ケル君はどうやら球状に圧縮しそれをぶつける気みたい。
ここからじゃケル君しか見えないけど、多分、真下にはギガントアークベアがいるはず。
「空飛んだまま攻撃か」
「ギガントアークベアは力は強いけど、対空手段は魔法を覚えるか物を投げるしかない。ケルがやってるのは最善の方法だね!」
ケル君は光の球を森の中に向かって放った。
ギガントアークベアが投げたのか、地面から空に向かって何か岩のようなものがケル君に向かって投げられた見えたけど、それは難なくかわされる。
ドカン、と大きな音。
「探知の場所的にも当たりましたね」
「でも倒れてないよ?」
「まだケルのレベルは低いしね……タフなタイプのAランクはまだ簡単に倒せないんだよ、お姉ちゃん」
あの攻撃を食らったのにギガントアークベアは生きている。ロモンちゃんの言う通り、レベル差もあるしランクも一応ひとつ違う。
今度はこちらからと言わんばかりに、ケル君に向かって岩がたくさん投げられる。
「ケル君と戦ってるギガントアークベア、土属性の特技を持ってるね」
「でしょうね、普通はあんなに投げられるほど岩なんてありませんし」
「あっ、あぶない!」
空中でな難なく避けていたケル君だったけど、回避経路をミスしたのか岩がひとつだけ当たりそうになる。
まあ、ケル君なら近接技を使うなりで余裕で捌けるでしょう。そう考えていた時、ガーベラさんが急に立ち上がり槍を構えた。
「レイ!」
多分技名でしょう。ガーベラさんがそう叫んだ瞬間、魔法陣もなしに槍先から光線……いや、光弾って言ったほうがいいかしら。光る玉が急速にケル君に当たりそうな岩を捉え破壊した。
驚くべきはその速さ。魔方陣もないし発射速度も速い。
「ガーベラさん、今の技は……?」
「ああ、なんか編み出したんだよ。ダンジョンとか巡ってる最中に」
「そうなんですか」
私と同じで、自力でオリジナルの特技を編み出したのね。ダンジョンをあんまり性能が良くない前の槍で単独攻略したことあるような人だし、こう言うことできるのも当然なのかも。
「いまのは槍の特技? なんか魔法に近いものを感じたけど……」
「別に槍だけじゃなくて、手のひらからも出せるから魔法だと思う」
「不思議な特技だなぁ」
「ねぇ、ケル君がなんかこっち見てるよ?」
私たちの方、特にガーベラさんをじっと見ている。ケル君ってば地味にプライド高いから助けられたことが嫌だったりして。
しばらくそうしてこちらを見つめていたけれど、ちゃんとその間にも投石攻撃は回避しており、疲れからか少しだけギガントアークベアに合間が生まれた。
その間を見逃さなかったケル君はもう一度リスシャイラム。怯んだ隙にリスシャイラム。トドメにおまけでリスシャイラム。
そして計4発の光属性最上級魔法を食らったギガントアークベアの反応はさすがに消えた。
ガーベラさんの助けがあったものの、空に飛んで遠距離から攻撃するだけでランク上では格上の相手を完封。さすがは天才。
「おー、さすがケル!」
「完全に俺の協力はいらなかったな……」
「ケルはすごいからね!」
空を見るとケル君が消えている。地面に降りたみたい。
しばらくして、背中に何かを背負ったケル君が重そうな足どりで私たちの前に現れた。
「げっ、それは」
【ギガントアークベアだゾ。超重かったゾ】
おおきな毛の塊を地面に下ろした。ずしん、という音がする。
「見る限りわたし達4人の合計より重いよね? そのギガントアークベア」
【多分そうだゾ。思ったより足腰が強くなってるゾ。ゴーレムの時のアイリスも乗せられそう】
ロモンちゃんとリンネちゃんが二人同時に乗れるようになっただけでなく、そこまで出来るようになったとは……試してみたい。
「じゃあ乗ってみていいですか?」
【いいよ】
ケル君が運んできたギガントアークベアの回収はロモンちゃん達に任せ、私はエンジェルゴーレムとなってケル君に乗っかった。絶対重いはず。
【ゾッ……!? ゾゾ……ッ……ふんぬぅぅ】
【あ、あの、大丈夫です?】
【ふぅ……安定したゾ。ほらほら、歩けるゾ】
確かに私が乗った状態で、ゆっくりではあるけど確かに歩いている。すごいとしか言いようがない。
でも長時間乗っかるのは流石にこたえるだろうし、私はすぐにケル君から降りて人に戻った。
「俺も乗ってみたいな……」
【ゾ? ……カプッ!】
「おわっ!?」
【ふんっ】
唐突にガーベラさんがケル君に噛まれた。甘噛みみたいだったけど。ケル君は驚くガーベラさんに目もくれず、私達を先導するようにスタスタと帰路を歩き出した。
「なんで噛まれたんだ?」
「手を出して欲しくなかったんじゃないですか?」
「あれ多分、手を出して欲しくなかったけど一応お礼はいっておくぜ……みたいな感じだと思うよ」
「わかるんですか、ロモンちゃん」
「いや、魔物使いとしての勘」
ロモンちゃんの勘は当たるし、優秀な魔物使いだからきっと当たってるんじゃないかしらね。
【……ねぇ、みんな置いてくゾ?】
「いまいくよー!」
私達は馬車が待つ村へと向かった。
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私たちは恐る恐る進んで行く。別に慎重になる必要もないけど、複数アークベアがいる可能性も一応は考えなければいけない。安全第一。
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「ケルが大丈夫なら私たちも大丈夫だよガーベラさん」
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かと言って頭も悪いわけじゃないから、幼体化した時の可愛さも人気で魔物使いが自分の仲魔として使役することも少なくはない。
【もうそろそろだゾ。向こうも探知していたら少し歩けば気がつくくらい】
「ですね」
「立ち止まってるみたいだけど、何さてるかわかる? ロモン」
「多分食事中。さっきまで歩き回ってたのは蜂蜜を探してたんだと思う。他の魔物は、探知で見てもギガントアークベアの側に居なかったから生き物を捕食してるわけじゃないね」
「なるほどー。じゃあ奇襲するなら今じゃない?」
リンネちゃんが双剣を構え直した。しかしケルくんがリンネちゃんの太ももに顔を擦り付け、止まるように促した。
【ここはオイラがやる】
「おっと、ケルの実力を図るのを兼ねてるんだったね」
「頑張れケルー!」
ケルくんは全身を光らせた。
そして空歩で宙に浮くと、自分の光属性の特技を生かしてそのまま空まで駆けていった。その様子はまさに空駆ける天馬……いや、犬。
「空飛べるんだ」
「そうらしいですね。あ、一応、私も飛べますよ。この姿のままでも」
「ほんと!?」
「ええ、飛んだことないですけど」
この姿のまま飛ぶ機会なんて本当にない。だって目立つし、どんな感じで羽が出て来るかもわからないし……。
もし背中の羽型のアザから出て来るなら、せっかくのお洋服が破けてしまう。
「それよりケルが!」
「もうあんな高いところまで……」
「あ、光魔法の魔法陣を出しましたね」
あの魔法陣なら多分、最上級魔法でしょう。最上級魔法は不定形の魔法。ケル君はどうやら球状に圧縮しそれをぶつける気みたい。
ここからじゃケル君しか見えないけど、多分、真下にはギガントアークベアがいるはず。
「空飛んだまま攻撃か」
「ギガントアークベアは力は強いけど、対空手段は魔法を覚えるか物を投げるしかない。ケルがやってるのは最善の方法だね!」
ケル君は光の球を森の中に向かって放った。
ギガントアークベアが投げたのか、地面から空に向かって何か岩のようなものがケル君に向かって投げられた見えたけど、それは難なくかわされる。
ドカン、と大きな音。
「探知の場所的にも当たりましたね」
「でも倒れてないよ?」
「まだケルのレベルは低いしね……タフなタイプのAランクはまだ簡単に倒せないんだよ、お姉ちゃん」
あの攻撃を食らったのにギガントアークベアは生きている。ロモンちゃんの言う通り、レベル差もあるしランクも一応ひとつ違う。
今度はこちらからと言わんばかりに、ケル君に向かって岩がたくさん投げられる。
「ケル君と戦ってるギガントアークベア、土属性の特技を持ってるね」
「でしょうね、普通はあんなに投げられるほど岩なんてありませんし」
「あっ、あぶない!」
空中でな難なく避けていたケル君だったけど、回避経路をミスしたのか岩がひとつだけ当たりそうになる。
まあ、ケル君なら近接技を使うなりで余裕で捌けるでしょう。そう考えていた時、ガーベラさんが急に立ち上がり槍を構えた。
「レイ!」
多分技名でしょう。ガーベラさんがそう叫んだ瞬間、魔法陣もなしに槍先から光線……いや、光弾って言ったほうがいいかしら。光る玉が急速にケル君に当たりそうな岩を捉え破壊した。
驚くべきはその速さ。魔方陣もないし発射速度も速い。
「ガーベラさん、今の技は……?」
「ああ、なんか編み出したんだよ。ダンジョンとか巡ってる最中に」
「そうなんですか」
私と同じで、自力でオリジナルの特技を編み出したのね。ダンジョンをあんまり性能が良くない前の槍で単独攻略したことあるような人だし、こう言うことできるのも当然なのかも。
「いまのは槍の特技? なんか魔法に近いものを感じたけど……」
「別に槍だけじゃなくて、手のひらからも出せるから魔法だと思う」
「不思議な特技だなぁ」
「ねぇ、ケル君がなんかこっち見てるよ?」
私たちの方、特にガーベラさんをじっと見ている。ケル君ってば地味にプライド高いから助けられたことが嫌だったりして。
しばらくそうしてこちらを見つめていたけれど、ちゃんとその間にも投石攻撃は回避しており、疲れからか少しだけギガントアークベアに合間が生まれた。
その間を見逃さなかったケル君はもう一度リスシャイラム。怯んだ隙にリスシャイラム。トドメにおまけでリスシャイラム。
そして計4発の光属性最上級魔法を食らったギガントアークベアの反応はさすがに消えた。
ガーベラさんの助けがあったものの、空に飛んで遠距離から攻撃するだけでランク上では格上の相手を完封。さすがは天才。
「おー、さすがケル!」
「完全に俺の協力はいらなかったな……」
「ケルはすごいからね!」
空を見るとケル君が消えている。地面に降りたみたい。
しばらくして、背中に何かを背負ったケル君が重そうな足どりで私たちの前に現れた。
「げっ、それは」
【ギガントアークベアだゾ。超重かったゾ】
おおきな毛の塊を地面に下ろした。ずしん、という音がする。
「見る限りわたし達4人の合計より重いよね? そのギガントアークベア」
【多分そうだゾ。思ったより足腰が強くなってるゾ。ゴーレムの時のアイリスも乗せられそう】
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【ゾッ……!? ゾゾ……ッ……ふんぬぅぅ】
【あ、あの、大丈夫です?】
【ふぅ……安定したゾ。ほらほら、歩けるゾ】
確かに私が乗った状態で、ゆっくりではあるけど確かに歩いている。すごいとしか言いようがない。
でも長時間乗っかるのは流石にこたえるだろうし、私はすぐにケル君から降りて人に戻った。
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