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第33話 ゴブリンの群れ
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案の定、超大量のゴブリン達がその穴の底にいた。
それにしても大きな穴だ。一体どうしてこんなものが森のど真ん中に空いているんだろう。本当に湖をまるごと干上がらせたのか、それたと過去に誰かここで大規模な戦闘をしあいてしまったか。
ゴブリン達は所々に焚かれた火の側に様々な食材を並べている。略奪してきたものだけでなく自分たちで狩猟してきたものもあるようだ。野草や食べられる魔物の死骸がみえる。
特に目を引くのが先程のとは別個体だろうけれど、バキュームスネークが串焼きされているところ。
……やはり、Cランクのゴゴブリンを偵察役にするだけあって、別のCランクの魔物を狩って食べられるだけの力がこの群れにはある。警戒した方がいいだろう。
ただ肝心の猫族の人たちはいない。この穴の壁にいくつか横穴が掘られているので、その中に囚われているのかもしれない。降りて助けに行くしかないな。
幸い、まだ僕は気が付かれていない。さっきからゴブリン達は入り口として一際おおきく、その上装飾品が飾られている横穴ばかりをまるで顔色でも伺うかのように眺めているからだ。
そう、この場に大量の食事があるにもかかわらず一切の手もつけずに。
また、僕はこれでゴブリンの実物を見るのは初めてなわけだけど、なんだろう、なんとなくだけど図鑑の挿絵で見たものより痩せ細っているようにもみえる。
とりあえずあの装飾された横穴がこの群れのボスの部屋だろう。明らかに。別の部屋から見ていった方が良さそうだ。
さて、突入する前に『シィ・スピダウワイド』でゴブリン達の動きを止めなくてはならない。でも穴が大きすぎて今の僕の範囲魔法陣一つ分じゃ賄えないようだ。
隙間なく全てのゴブリンを止めるには最低でも3セット振りかける必要がある。でもそのくらい問題ない。
さっそく『シィ・スピダウワイド』を今見えているゴブリン系の魔物全てに効果がでるように発動させた。問題なく、いつも通り全ての個体が止まったようにゆっくりになる。
間違いなく一気にこれだけのものを対象にしたのは今回が初めてだ。
ゴブリン達が穴の壁を削って作ったのであろう階段を下り、止めたばかりの外にいるゴブリンはひとまず一匹も倒さずに穴の中を確認していくことにした。
ほぼ止まってるんだから倒してしまうのは後でいい。猫族の人達の救出が先だ。
とりあえずボスの部屋であろう横穴をスタートとしそれには入らず、時計まわりで考えて一番近い部屋からぐるっと順繰りに見て回ることにした。
まず一つ目の部屋は食糧庫。葉っぱの上に乗せられて、生肉や果物が置かれている。ちなみに見張りにゴゴブリンが2匹居たけれど、外のゴブリン達と同様に魔法でほぼ動けなくしておいた。
二つ目の部屋はゴブリン達にとっての宝物庫兼武器庫。棍棒や、細々としたいろんなものを溜め込んでいる。でもパッと見、人にとって価値のあるものはあまりなさそうだ。
もし宝石や装飾品の類が目に入ったらリリンス村の人たちが奪われたものだけ返却して、それ以外は僕がもらおうかとも思ったんだけど。事が全部終わったあとに探すのも面倒だしいいや。ほっておこう。
三番目、四番目の部屋はゴブリン達の住処のようだった。どちらの部屋も中にはかなりのゴブリン系の魔物が残っており、僕に気がつくなり目をパチクリさせていた。
そりゃ、人間や魔物問わず、自分の住処によそ者が入ってきたら驚くだろう。どんなゴブリン系がいたのか把握することはせず、全て一緒くたに『シィ・スピダウワイド』で止めておいた。
そしてボスの部屋を除き残り一部屋となった。
その部屋にいなければ、ボス部屋に突入しなければならないことになる。僕の予想ではAランクのゴ・ゴゴゴブリンがボスをしていると思う。僕でも敵うかちょっとわからない。
居て欲しいと内心願いつつ最後の部屋に中に入ると、そこには……植物の蔓のようなもので拘束されたリリンス村の猫族の村人達が大勢横たわっていた。
よかった、とりあえずよかった。それにこの人数。被害にあっている人が少ないという予想は当たっていたようだ。
ただ、問題があるとすればそのすぐそばでBランクの魔物、ゴゴゴブリンが見張りとして立っていることだ。2匹いる。
そしてリリンス村の猫族の人達も、その2匹のゴゴゴブリンも一斉に僕に気がついた。ゴゴゴブリンは近くに置いてあった棍棒を手に取り、猫族達の前に立つ。
「た、助け!?」
「そうみたいだ、でも気が付かれてしまった……」
「あれ? でもゴブリン動かにゃいよ?」
そう、動かない。なぜならもう魔法をかけてしまったから。
ベリージューススライムと戦ったときにBランクの魔物でも僕の魔法が通用することは判明している。
倒し切るとなると時間がかかるだろうけれど、それが目的じゃないならこうやって止めるだけだ。
「僕が魔法で止めました。今のうちに逃げましょう」
「と、とめにゃ!?」
「はい。……今、それほどきますね」
初心者用セットに入っていたナイフで拘束具を斬り、自由になった人にも解くのを手伝ってもらいつつ、この場にいる全員を解放することに成功した。
「ありがとう、本当にありがとう!」
「何されるかわかんにゃいから、こわかった……っ!」
「にゃーん、にゃーん……!」
「泣かないの、助けてもらえたからねっ……」
「……これで全員ですか?」
「ああ、おそらく連れてこられた全員がこの場に集められていたからね」
子供も大人も女性も男性も、目立った怪我はなく一人も欠けず。本当に全力で急いでよかった。正直、一人でも殺されちゃってたらどうしようって思ってたんだ。
「それじゃあ、脱出しましょう」
「しかし……ここにはこの見張り以外に100匹近くのゴブリンが……」
「大丈夫です、この2匹のようにほとんどの動きを止めてますから」
「そりゃそうだよ、そうじゃなかったら一体この子はどうやってここまで来たのかって話ににゃるよ」
「ああ、確かにその通りだ」
「じゃあいくにゃ!」
僕たちはこの横穴から外に出てた。
=====
(あとがき)
次の投稿は明日の午後6時です!
魔物紹介
バキュームスネーク/Cランク
かなり大きい蛇。全個体が空間魔法を扱うことができ、常に自分の体に空間魔法のエンチャントをし続けている。能力によってこの魔物が空間魔法を使っても魔力は消費しない。
空間魔法の使い道は概ね餌を食べるために使われる。口を開くと本来の何倍もの大きさに膨れ上がり、その中に小さなブラックホールのようなものが形成され、掃除機のように獲物を丸呑みにする。
自分の体より大きい獲物を食べた場合、体がその分膨らむ。また、食事は基本的に一日一回でいい。
(非常に励みになりますので、もし良ければ感想やお気に入り登録などの方、よろしくお願いします!)
それにしても大きな穴だ。一体どうしてこんなものが森のど真ん中に空いているんだろう。本当に湖をまるごと干上がらせたのか、それたと過去に誰かここで大規模な戦闘をしあいてしまったか。
ゴブリン達は所々に焚かれた火の側に様々な食材を並べている。略奪してきたものだけでなく自分たちで狩猟してきたものもあるようだ。野草や食べられる魔物の死骸がみえる。
特に目を引くのが先程のとは別個体だろうけれど、バキュームスネークが串焼きされているところ。
……やはり、Cランクのゴゴブリンを偵察役にするだけあって、別のCランクの魔物を狩って食べられるだけの力がこの群れにはある。警戒した方がいいだろう。
ただ肝心の猫族の人たちはいない。この穴の壁にいくつか横穴が掘られているので、その中に囚われているのかもしれない。降りて助けに行くしかないな。
幸い、まだ僕は気が付かれていない。さっきからゴブリン達は入り口として一際おおきく、その上装飾品が飾られている横穴ばかりをまるで顔色でも伺うかのように眺めているからだ。
そう、この場に大量の食事があるにもかかわらず一切の手もつけずに。
また、僕はこれでゴブリンの実物を見るのは初めてなわけだけど、なんだろう、なんとなくだけど図鑑の挿絵で見たものより痩せ細っているようにもみえる。
とりあえずあの装飾された横穴がこの群れのボスの部屋だろう。明らかに。別の部屋から見ていった方が良さそうだ。
さて、突入する前に『シィ・スピダウワイド』でゴブリン達の動きを止めなくてはならない。でも穴が大きすぎて今の僕の範囲魔法陣一つ分じゃ賄えないようだ。
隙間なく全てのゴブリンを止めるには最低でも3セット振りかける必要がある。でもそのくらい問題ない。
さっそく『シィ・スピダウワイド』を今見えているゴブリン系の魔物全てに効果がでるように発動させた。問題なく、いつも通り全ての個体が止まったようにゆっくりになる。
間違いなく一気にこれだけのものを対象にしたのは今回が初めてだ。
ゴブリン達が穴の壁を削って作ったのであろう階段を下り、止めたばかりの外にいるゴブリンはひとまず一匹も倒さずに穴の中を確認していくことにした。
ほぼ止まってるんだから倒してしまうのは後でいい。猫族の人達の救出が先だ。
とりあえずボスの部屋であろう横穴をスタートとしそれには入らず、時計まわりで考えて一番近い部屋からぐるっと順繰りに見て回ることにした。
まず一つ目の部屋は食糧庫。葉っぱの上に乗せられて、生肉や果物が置かれている。ちなみに見張りにゴゴブリンが2匹居たけれど、外のゴブリン達と同様に魔法でほぼ動けなくしておいた。
二つ目の部屋はゴブリン達にとっての宝物庫兼武器庫。棍棒や、細々としたいろんなものを溜め込んでいる。でもパッと見、人にとって価値のあるものはあまりなさそうだ。
もし宝石や装飾品の類が目に入ったらリリンス村の人たちが奪われたものだけ返却して、それ以外は僕がもらおうかとも思ったんだけど。事が全部終わったあとに探すのも面倒だしいいや。ほっておこう。
三番目、四番目の部屋はゴブリン達の住処のようだった。どちらの部屋も中にはかなりのゴブリン系の魔物が残っており、僕に気がつくなり目をパチクリさせていた。
そりゃ、人間や魔物問わず、自分の住処によそ者が入ってきたら驚くだろう。どんなゴブリン系がいたのか把握することはせず、全て一緒くたに『シィ・スピダウワイド』で止めておいた。
そしてボスの部屋を除き残り一部屋となった。
その部屋にいなければ、ボス部屋に突入しなければならないことになる。僕の予想ではAランクのゴ・ゴゴゴブリンがボスをしていると思う。僕でも敵うかちょっとわからない。
居て欲しいと内心願いつつ最後の部屋に中に入ると、そこには……植物の蔓のようなもので拘束されたリリンス村の猫族の村人達が大勢横たわっていた。
よかった、とりあえずよかった。それにこの人数。被害にあっている人が少ないという予想は当たっていたようだ。
ただ、問題があるとすればそのすぐそばでBランクの魔物、ゴゴゴブリンが見張りとして立っていることだ。2匹いる。
そしてリリンス村の猫族の人達も、その2匹のゴゴゴブリンも一斉に僕に気がついた。ゴゴゴブリンは近くに置いてあった棍棒を手に取り、猫族達の前に立つ。
「た、助け!?」
「そうみたいだ、でも気が付かれてしまった……」
「あれ? でもゴブリン動かにゃいよ?」
そう、動かない。なぜならもう魔法をかけてしまったから。
ベリージューススライムと戦ったときにBランクの魔物でも僕の魔法が通用することは判明している。
倒し切るとなると時間がかかるだろうけれど、それが目的じゃないならこうやって止めるだけだ。
「僕が魔法で止めました。今のうちに逃げましょう」
「と、とめにゃ!?」
「はい。……今、それほどきますね」
初心者用セットに入っていたナイフで拘束具を斬り、自由になった人にも解くのを手伝ってもらいつつ、この場にいる全員を解放することに成功した。
「ありがとう、本当にありがとう!」
「何されるかわかんにゃいから、こわかった……っ!」
「にゃーん、にゃーん……!」
「泣かないの、助けてもらえたからねっ……」
「……これで全員ですか?」
「ああ、おそらく連れてこられた全員がこの場に集められていたからね」
子供も大人も女性も男性も、目立った怪我はなく一人も欠けず。本当に全力で急いでよかった。正直、一人でも殺されちゃってたらどうしようって思ってたんだ。
「それじゃあ、脱出しましょう」
「しかし……ここにはこの見張り以外に100匹近くのゴブリンが……」
「大丈夫です、この2匹のようにほとんどの動きを止めてますから」
「そりゃそうだよ、そうじゃなかったら一体この子はどうやってここまで来たのかって話ににゃるよ」
「ああ、確かにその通りだ」
「じゃあいくにゃ!」
僕たちはこの横穴から外に出てた。
=====
(あとがき)
次の投稿は明日の午後6時です!
魔物紹介
バキュームスネーク/Cランク
かなり大きい蛇。全個体が空間魔法を扱うことができ、常に自分の体に空間魔法のエンチャントをし続けている。能力によってこの魔物が空間魔法を使っても魔力は消費しない。
空間魔法の使い道は概ね餌を食べるために使われる。口を開くと本来の何倍もの大きさに膨れ上がり、その中に小さなブラックホールのようなものが形成され、掃除機のように獲物を丸呑みにする。
自分の体より大きい獲物を食べた場合、体がその分膨らむ。また、食事は基本的に一日一回でいい。
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