悠久の大陸

彩森ゆいか

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第32話 三人でプレイ

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 町に着いた。すでに夜は明けている。
 リュウトの足取りには迷いがなく、どこにも寄らずに宿屋に到着した。
 ナツキは思わず、ごくりとツバを飲み込んだ。自分の身がこれからどうなるのかわからなくて、恐怖すら覚えていた。
 逃げればいいのは頭ではわかっていたが、そんな余力が今はないし、素直に逃げさせてくれるような相手でもない。
 特にリュウトは地の果てまでも追ってきそうだ。どんなに念入りに隠れても見つけだされてしまうような気がする。
 二人を相手。二人同時に相手。身体は持つのか? 耐えられるのか?
 ぐるぐる考えるだけで、目が回ってきた。
 空き室はあった。宿屋の主人のNPCとやりとりをしたリュウトは、ナツキを連れて二階へとあがる。置き去りにされそうになったスオウも、慌てたようについてくる。
 狭い部屋だった。ベッドもひとつしかない。
「三人で寝るには狭くないか?」
 スオウが率直な意見を言った。リュウトがふふっと笑う。
「ベッドがひとつあれば充分セックスはできる」
 リュウトはナツキをベッドへと突き飛ばした。
「あっ」
 ナツキはよろよろとベッドに倒れ込んだ。スオウが少し慌てる。
「おい、ナツキを雑に扱うなよ」
 リュウトがちらっとスオウを眺めた。
「君は本当にナツキのことが大好きなんだね。雑に扱うつもりはないよ。俺だってナツキのことは愛してる」
 リュウトはベッドに乗り上げ、ナツキの装備に手をかけた。
「あ……」
 まだ装備に触れられただけなのに、ナツキの喉から声が漏れる。
「触っただけでもう感じるのか。ほんの一日二日でナツキもすっかり慣れてきたな」
「ちが……」
 そんなつもりはないが、身体が勝手に反応してしまうだけだ。
 リュウトが少し思案した。
「蔓の粘液の効果がまだ切れていないのかもしれないな」
 リュウトはひとつずつナツキの装備を外していく。下着一枚の姿にすると、うつ伏せに転がした。
「う……」
「俺たちも脱ごう」
 リュウトが告げた。
「えっ……あ」
 スオウが戸惑っていた。承知してついて来たものの、まだ気持ちの整理ができていないようだった。そんなスオウに向けて、リュウトが言い放つ。
「おまえだって抵抗できないナツキを襲って犯したんだろ? 俺たちは同じ穴のムジナだよ。今更、綺麗事なんて通用しない。俺たちはナツキを性の玩具にして性処理をしたんだ。その事実は消えない」
「…………」
 スオウが耳に痛い話を聞いたような顔をした。
 リュウトはさらに続ける。
「好きとか愛してるという言葉で免除されたいだけだ。ナツキを好き勝手にした事実は消えない。それでも俺は今後もナツキを抱きたい。おまえは?」
「俺だって、ナツキを抱きたい」
 スオウの言葉を聞いて、リュウトは酷薄に微笑んだ。
「そう、俺たちの意見は一致してる。ナツキの気持ちを二の次にしてでもナツキを犯したい。俺たちは共犯者だよ」
 ナツキはベッドに突っ伏した体勢のまま、二人の会話を聞いていた。
(……俺は……玩具。ふたりの、玩具……そういう扱いなんだ)
 絶望に似た気持ちに襲われる。好きだの愛してるだのさんざん言っていたのに、行き着く先は玩具なのだ。どうしてこうなってしまったのだろう。ナツキは普通にゲームをやりたかっただけなのに。
 リュウトとスオウの装備を脱いでいく音を聞きながら、ナツキはこの状況を享受するしかないのだろうかと自問した。
 だが同時に、身体が期待に震えているのも感じていた。触手の森で蔓に犯されて以来、ナツキの身体はどこかおかしい。何か別のものに作り変えられてしまったかのようだった。
 これから二人にいいようにされるのかと思うと、だんだん身体が熱くなってくる。嫌なのに。そんなことしたくないと思っているのに。
「お待たせ」
 裸になったリュウトとスオウがベッドに乗った。ナツキはのろのろと顔をあげる。
 目の前にはリュウトがいて、すでに勃ちあがりかけているものが視界に飛び込んだ。背後からはスオウに腰を抱かれ、否応なく四つん這いにされる。
 スオウが尻を撫でてきた。ナツキはひくりと喉を鳴らす。
「ひ……ぅ」
 リュウトが半勃ちのものを握りながらナツキに突きつけた。
「ナツキ、口を開けて」
 口の中にリュウトの屹立を押し込まれた。
「んっ、うっ……」
 リュウトが容赦なく腰を動かし始める。喉の奥を突かれて、ナツキの目に涙が溜まった。
「んくっ、んっ、んっ……」
 リュウトは角度を変えて、ナツキの内頬にぐりぐりと先端を擦りつける。
「気持ちいいよ、ナツキ……」
 ため息混じりにリュウトが囁く。
 スオウは背後で、一枚だけ残されていたナツキの下着を脱がした。最初のためらいも消えたようで、遠慮なく尻を撫で回している。ナツキの窄まりは幻惑の森でさんざんいじられていた名残で、少し腫れて桃色になっていた。
 スオウは迷いなくナツキの窄まりに顔を寄せ、舌を差し込み唾液をまぶせながらぬちゅぬちゅとつつく。ナツキの腰がびくびくと揺れた。
「んっ……んっ」
 ナツキは全身をくねらせながら、リュウトの屹立を咥え続ける。その顔がそそるのか、リュウトが嬉しそうに微笑んだ。ナツキの髪をよしよしと撫でる。頬に手のひらを添えた。
「とても嫌そうには見えないよ、ナツキ。喜んで受け入れてるようにしか見えない」
「ん、んんっ」
 ナツキはいやいやと首を振ったが、リュウトの言う通りだった。本気の抵抗をしていない時点でナツキも同罪なのだ。
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