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第29話 もっと俺で感じて
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スオウの顔がナツキに寄せられた。深く口づけられる。ナツキはまぶたを閉じた。
「……んっ、ふっ……」
前立腺をいじられながらのキスは、気が遠くなりそうなほど気持ちよかった。スオウの指が、何度も執拗に体内を往復し、ナツキはもう疲労困憊だった。いやいやと左右に首を振る。
「……もう、無理っ……」
「まだ俺が挿れてません」
スオウが真面目な顔できっぱりと言った。
ナツキは涙に濡れる瞳で見上げる。
「……やだ……もう、許して……」
「嫌です」
スオウがナツキの両足を抱え上げ、両肩に乗せた。否応なくナツキの身体が折りたたまれたようになる。さんざんいじられ、じくじくと疼いている窄まりに、スオウはようやく屹立の先端を当てた。
「あぁ……」
吐息混じりの声が、スオウの唇から漏れた。
「俺がナツキの中に入ってる……」
感動しているような、陶酔したような表情で、スオウは腰を進めていく。すっかり敏感になった粘膜に大きなものを押し込まれ、ナツキはガクガクと震えた。
「……あっ、あっ……あっ……あ……」
「挿れただけで気持ちいいの? ナツキのここは貪欲だな」
スオウが嬉しそうに微笑んだ。
深い場所まで貫かれ、ナツキは苦しげに喉を反らす。
「……だめ……イク……動いちゃ、や……っ」
「無理だよ。俺だってイキたいんだから」
淡く発光する紫色の花畑の中で、スオウはためらいなく腰を突いた。ナツキの全身がビクビクと跳ね、小さな悲鳴があがる。
「……ひゃあ……っ」
「さっきから何回もイッてるね。感じてる姿も美しいよ、ナツキ」
スオウは優しく緩やかに突いた。熱い粘膜に甘い刺激が走る。
「もっと俺で感じて」
「……あっ……んぅっ……」
ゆっくりなのは最初だけだった。だんだん加速していく。スオウは熱に浮かされたようにさらに興奮している。
ガツガツと突かれるたびに、ナツキの身体もガクガクと揺れる。
ナツキの視界の中で、スオウは幸せそうだった。
じくじくと疼く粘膜をぐちゃぐちゃにかき回され、ナツキの意識は何度も遠のいた。這い上がってくる快感に翻弄され、乱され、もうわけがわからない。
「あぁっ!」
またビクビクと身体が跳ねた。否応なく何度も押し寄せてくる快感に、もう身を委ねるしかなかった。
「……また、イクっ……」
どうすればいいのかわからないほどに、感じやすくなってしまった身体。スオウに激しく揺さぶられ、奥の疼きに耐えられず、ナツキは盛大に達した。
「……んあぁっ、ああっ、ああぁっ……!」
ほぼ同時にスオウも達していた。ナツキの中に思い切り熱い飛沫を放つ。受け止めながらビクビクと揺れる腰は、とにかく熱く、スオウを締めつけて離さなかった。
「……っ、……っ」
何度も何度も達した身体は、熱い震えが止まらなかった。そんなナツキを見ているとたまらなくなったのか、スオウが再び体内で動き始める。
「ナツキ、愛してる。もっと俺で感じて」
激しく腰を打ちつけてきた。まぶたを閉ざしたナツキはまたビクビクと跳ね、やがて意識を手放していった。
強い香りがすると思いながらナツキは目を覚ました。
視線を向けるとすぐ傍にあったのは、淡く発光しているレンザニアの花だった。ナツキはまだ紫色の花畑の中にいた。
横たわるナツキをスオウはずっと眺めていたらしい。
「……おまえ……」
ふつふつと怒りが湧いてきた。スオウがにやりと笑う。
「パーティ解除します? こんなに敏感なナツキを一人で旅させるのは、危険すぎて怖いなあ」
ナツキの腹の上を、スオウの指先が滑った。
「あっ」
ビクッと小さく跳ねる。スオウがふふっと笑った。
「ナツキには俺が必要ですよ。ずっと俺の傍にいてください。モンスターから守ってあげます」
「……必要かどうかは、俺が決める」
ナツキは唇を噛んだ。スオウにいいようにされてしまったことが悔しかった。
スオウが思い出したように口を開く。
「あ、代わりに花を三十個摘んでおきました。後はこれを届ければクエスト完了です」
「えっ?」
ナツキが驚いて目を見開く。スオウは悪びれた様子もなく、しれっと告げた。
「俺は呪われませんよ。呪いをブロックするアイテムを装備してますから」
「なっ……」
ナツキがわなわなと怒りで震えた。
「おまえ、それ知ってて言わな……っ」
「だって聞かれてないですから。言う義理もありませんよね」
スオウがにやりと笑う。
「呪い、解いてほしいですか? 解除アイテムも持ってるんですよね」
「……おまえ……っ」
さらに怒りで震える。
そんなナツキの唇に、スオウは身を屈めてキスをした。
「ほんとかわいいですね。やりたい放題してごめんなさい」
愛おしいもののように抱きしめられた。ほだされたつもりはないが、ナツキの怒りは少しだけ鎮まってしまった。
「……んっ、ふっ……」
前立腺をいじられながらのキスは、気が遠くなりそうなほど気持ちよかった。スオウの指が、何度も執拗に体内を往復し、ナツキはもう疲労困憊だった。いやいやと左右に首を振る。
「……もう、無理っ……」
「まだ俺が挿れてません」
スオウが真面目な顔できっぱりと言った。
ナツキは涙に濡れる瞳で見上げる。
「……やだ……もう、許して……」
「嫌です」
スオウがナツキの両足を抱え上げ、両肩に乗せた。否応なくナツキの身体が折りたたまれたようになる。さんざんいじられ、じくじくと疼いている窄まりに、スオウはようやく屹立の先端を当てた。
「あぁ……」
吐息混じりの声が、スオウの唇から漏れた。
「俺がナツキの中に入ってる……」
感動しているような、陶酔したような表情で、スオウは腰を進めていく。すっかり敏感になった粘膜に大きなものを押し込まれ、ナツキはガクガクと震えた。
「……あっ、あっ……あっ……あ……」
「挿れただけで気持ちいいの? ナツキのここは貪欲だな」
スオウが嬉しそうに微笑んだ。
深い場所まで貫かれ、ナツキは苦しげに喉を反らす。
「……だめ……イク……動いちゃ、や……っ」
「無理だよ。俺だってイキたいんだから」
淡く発光する紫色の花畑の中で、スオウはためらいなく腰を突いた。ナツキの全身がビクビクと跳ね、小さな悲鳴があがる。
「……ひゃあ……っ」
「さっきから何回もイッてるね。感じてる姿も美しいよ、ナツキ」
スオウは優しく緩やかに突いた。熱い粘膜に甘い刺激が走る。
「もっと俺で感じて」
「……あっ……んぅっ……」
ゆっくりなのは最初だけだった。だんだん加速していく。スオウは熱に浮かされたようにさらに興奮している。
ガツガツと突かれるたびに、ナツキの身体もガクガクと揺れる。
ナツキの視界の中で、スオウは幸せそうだった。
じくじくと疼く粘膜をぐちゃぐちゃにかき回され、ナツキの意識は何度も遠のいた。這い上がってくる快感に翻弄され、乱され、もうわけがわからない。
「あぁっ!」
またビクビクと身体が跳ねた。否応なく何度も押し寄せてくる快感に、もう身を委ねるしかなかった。
「……また、イクっ……」
どうすればいいのかわからないほどに、感じやすくなってしまった身体。スオウに激しく揺さぶられ、奥の疼きに耐えられず、ナツキは盛大に達した。
「……んあぁっ、ああっ、ああぁっ……!」
ほぼ同時にスオウも達していた。ナツキの中に思い切り熱い飛沫を放つ。受け止めながらビクビクと揺れる腰は、とにかく熱く、スオウを締めつけて離さなかった。
「……っ、……っ」
何度も何度も達した身体は、熱い震えが止まらなかった。そんなナツキを見ているとたまらなくなったのか、スオウが再び体内で動き始める。
「ナツキ、愛してる。もっと俺で感じて」
激しく腰を打ちつけてきた。まぶたを閉ざしたナツキはまたビクビクと跳ね、やがて意識を手放していった。
強い香りがすると思いながらナツキは目を覚ました。
視線を向けるとすぐ傍にあったのは、淡く発光しているレンザニアの花だった。ナツキはまだ紫色の花畑の中にいた。
横たわるナツキをスオウはずっと眺めていたらしい。
「……おまえ……」
ふつふつと怒りが湧いてきた。スオウがにやりと笑う。
「パーティ解除します? こんなに敏感なナツキを一人で旅させるのは、危険すぎて怖いなあ」
ナツキの腹の上を、スオウの指先が滑った。
「あっ」
ビクッと小さく跳ねる。スオウがふふっと笑った。
「ナツキには俺が必要ですよ。ずっと俺の傍にいてください。モンスターから守ってあげます」
「……必要かどうかは、俺が決める」
ナツキは唇を噛んだ。スオウにいいようにされてしまったことが悔しかった。
スオウが思い出したように口を開く。
「あ、代わりに花を三十個摘んでおきました。後はこれを届ければクエスト完了です」
「えっ?」
ナツキが驚いて目を見開く。スオウは悪びれた様子もなく、しれっと告げた。
「俺は呪われませんよ。呪いをブロックするアイテムを装備してますから」
「なっ……」
ナツキがわなわなと怒りで震えた。
「おまえ、それ知ってて言わな……っ」
「だって聞かれてないですから。言う義理もありませんよね」
スオウがにやりと笑う。
「呪い、解いてほしいですか? 解除アイテムも持ってるんですよね」
「……おまえ……っ」
さらに怒りで震える。
そんなナツキの唇に、スオウは身を屈めてキスをした。
「ほんとかわいいですね。やりたい放題してごめんなさい」
愛おしいもののように抱きしめられた。ほだされたつもりはないが、ナツキの怒りは少しだけ鎮まってしまった。
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